さきたま緑道と古墳公園
2009年4月
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北鴻巣駅前 |
JR高崎線北鴻巣駅の東側に位置する出口を出たら、先ずは駅前広場を左方向へ進み、さきたま緑道を目指しましょう。 |
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埴輪の道標 |
ご覧の様な埴輪の道標に従って、駅前ロータリー沿いの歩道を時計回りに半周します。 |
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赤見橋 |
道標に従って、駅前広場から道沿いに約300m歩いて来ました。前方に見えてきた橋は赤見橋です。 |
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赤見橋よりきたま緑道を望む |
赤見橋の上から下方を見おろすと、満開の菜の花の向こうに川が見えています。これは武蔵水路。そして、水路の更に向こうにある並木道が目指すさきたま緑道です。 |
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さきたま緑道入口へ |
赤見橋で武蔵水路を越えると、又また埴輪あらわる! 道標に従って、進行方向の左側に見えている階段を下りて行きましょう。階段の下は赤見台近隣公園です。 |
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さきたま緑道橋 |
公園内を経て間もなく、国道に架かる歩行者専用の橋さきたま緑道橋が見えて来ました。それでは緑道散策スタート!
さきたま緑道は埼玉県鴻巣市にある赤見台近隣公園内から、お隣の行田市にあるさきたま古墳公園付近までの全長4.5kmに亘る、田園の中ののどかな散策路です。 |
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さきたま緑道 |
緑道は別名「彫刻の小路」と呼ばれていて、総数50点ほどのオブジェが緑道の所々に展示されています。作品を眺めながらの散策なので、全長4.5kmを歩いて行くのも飽きる事がありません。以下作品についての記述は、付近に設置された作者解説プレートより部分引用しています。 |
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森の精 |
この作品は「森の精」。早朝の森の中、妖精のにこやかに語りかけ飛び回る様子が表現されています。 |
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時計虫の合唱 |
人々は大昔から太陽の位置と、それによってできる影の長さや角度により時刻を知りました。この作品は、影を吸収する事で時を食べてしまう虫を表しています。 |
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MOVE |
イースター島の石像群の様に遥かなる古代から現代そして未来を見つめ、遥かなる人々の営みを見つめて立っているモニュメント。 |
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風のかたち |
人の形と華やかで厳しい○・△・□が、造形要素として重ねられています。風は一体どんな形をしているのでしょうか。 |
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武蔵水路と緑道 |
既記の通り、さきたま緑道の傍らを流れるのは武蔵水路。これは荒川と利根川を結ぶ水路で、首都圏住民の生活用水などに使用されています。この水路と緑道は、どこまでも離れる事はありません。 |
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大寒小寒 |
この作品には作者の解説プレートがありませんでしたが、表情があまりにも可愛らしかったので思わずシャッターを切りました。取材時は4月の末、ジャストシーズンではありませんが、作品を眺めていると気候としての寒さと心の温かさが伝わって来るようです。 |
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家族(美しい記憶) |
自分の小さな頃の楽しかったこと、悲しかったことをたくさん想い出させてくれる、そんな作品です。 |
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さきたま緑道タイムトンネル |
素晴らしいオブジェの数々を眺めながら緑道をブラブラ歩き始めてそろそろ1時間余りが過ぎようかと言う頃、国道17号バイパス下を潜るガードが見えて来ました。ガード内の絵は、行田市内にある全小中学校の生徒の作品から選定されたものです。 |
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森の人 |
この作品のモデルはオランウータン。子供たちはこの作品を見て笑い、大人は微笑む。しかしオランウータンの表情は悲しそうでもあります。 |
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歩道と自転車道 |
さきたま緑道沿いの、終始変わる事がないのどかな田園風景。緑道には歩道と自転車道の2本が並行して作られています。 |
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お日様の下で |
この彫刻からは「明るいエロチシズム」とでも言うようなものを感じます。彫刻は彫るものですが、彫り過ぎると素材を意思にする意味が無くなります。どの部分を彫らずにおくのかも充分に考慮された作品。 |
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海原 |
こちらは前に見てきた「家族」同様、子供のころの思い出が走馬灯のように次々と頭の中を駆けめぐる様な、そういう作品です。 |
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道標に従い右折 |
全長4.5kmの緑道歩きも大詰め。さきたま緑道橋をスタートしてから約1時間半、終点まであと200mくらいと言うところでさきたま古墳公園を指し示す指導標が現れました。これに従って前方を横切る道を右折し、さきたま緑道を終点直前で外れましょう。 |
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さきたま古墳公園に到着 |
間もなく目の前に、前方後円墳が現れました。さきたま古墳公園に到着です。ここは前方後円墳8基、円墳1基、計9基の大型古墳が保存された埼玉古墳群を公園として整備し、一般公開したものです。入園は無料。 |
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見出し |
入園時目前に飛び込んで来た古墳は、6世紀中頃の築造になる奥の山古墳。大きさは8基ある前方後円墳の中で7番目と、公園内では比較的小さめです。 |
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鉄砲山古墳 |
こちらは6世紀後半の築造になる鉄砲山古墳。名前の由来は、江戸時代にこの辺りの土地を治めた忍藩(おしはん)が砲術の練習場として利用したことから。 |
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薬用植物園 |
古墳公園内では保存整備された古墳の他にも、いろいろな施設が併設されています。この薬用植物園もその一つ。 |
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ツルニチニチソウ |
見かけが地味で単調なイメージがある薬用植物。しかしそんな中でも特に美しく可愛らしい花を見つけました。このツルニチニチソウ、案内板に依ると止血などに用いられる有毒植物だとか |
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旧遠藤家住宅 |
薬用植物園の他、ミニ古民家園もありました。ここには同じ埼玉県内にあった古民家が二棟ほど移築保存され、公開されています。
この遠藤家住宅は、江戸時代末に建てられた稲作農家です。 |
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煙り出しの高窓 |
特徴は、屋根に作られたこの煙り出しの高窓。囲炉裏やかまどを使用した時の煙が室内にこもらない様に、煙を外へ逃がすためのものです。 |
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屋根に記された文字 |
そしてもう一つ、この屋根に書かれた「水」と「龍」の文字。こちらは火難除けのまじないです。 |
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旧山崎家住宅 |
こちらの古民家は明治の初めころに建てられた、同じく稲作農家の山崎家住宅。 |
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屋根の下の小窓 |
この家には屋根の下に小窓が作られています。2階の部屋で温度に敏感な蚕や繭を育てていたらしく、そのための温度調節の換気窓です。 |
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天井の通風穴 |
住宅の中に入って天井を見上げると、ここにも養蚕への工夫が。この天井穴は1階の暖気を2階の蚕の部屋へ送るためのものです。 |
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さきたま史跡の博物館内 |
さきたま史跡の博物館もまた古墳公園内の施設。館内では主にこの古墳群や周辺の遺跡から出土した国宝級の遺物を含めて、たくさんの貴重で価値の高い展示物が保存・公開されています。この施設は有料で、入館料は一般200円。 |
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埼玉県名発祥の碑 |
古墳公園内でこんな石碑を見つけました。
案内板に依ると、昔この周辺一帯はさきたま郡(埼玉、或いは前玉と表示)と呼ばれていましたが、その後明治時代の廃藩置県で、当初の県の管轄区域でいちばん面積が広かった埼玉郡がそのまま新しい県名に採用されました。そしてここ、現在の行田市の辺りは当時の埼玉郡の中心地と考えられている所から、この石碑が建立されたものです。 |
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県道行田・蓮田線 |
古墳公園は県道をはさんで南北二つのスペースに分かれています。南側のスペースは概ね廻ってきたので、今度は北側のスペースへと移る事にします。横断歩道で県道を渡って、みやげ物店と公園駐車場に挟まれた道を進んで行きましょう。 |
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そろそろ食事! |
結構癒される芝生広場がありました。今日は弁当持参なので、この辺でちょっと遅いランチと行きましょう。 |
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二子山古墳 |
食事も済んで、さぁ古墳めぐり再開です。この二子山古墳は6世紀初め頃の築造で、全長138mは古墳群内最大規模の前方後円墳です。 |
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丸墓山古墳 |
古墳群内唯一の円墳、丸墓山古墳が正面に近づいて来ました。こちらは円墳としては日本で最大の、直径105mの大きさです。 |
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丸墓山古墳頂上付近からの眺め |
高さ約19mの墳丘は古墳群内で一番高く、見晴らしの良い頂上までは階段で上って行けます。6世紀前半頃の築造。 |
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稲荷山古墳し |
5世紀後半の築造とされるこの稲荷山古墳は、埼玉古墳群内で一番最初に築かれたものです。そしてここも丸墓山古墳同様階段で墳丘に上り、辺りの見晴らしを満喫しながら前方部と後円部の間を縦断する事が出来ます。 |
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稲荷山古墳頂上 |
写真は後円部の墳丘で発見された二つの埋葬施設跡のうちのひとつです。ご覧の様に河原石を敷き詰めた舟形のものと、縦穴の素掘りで粘土を敷いたものとが発見されています。 |
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後円部より前方部を望む |
稲荷山古墳は昭和43年に発掘調査された際、勾玉や鉄剣を始めとして多くの遺物が発見されました。これらは現在国宝に指定され、先ほど見て来たさきたま史跡の博物館で保存公開されています。 |
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将軍山古墳を望む |
稲荷山古墳の墳丘からは、6世紀後半頃の築造になる将軍山古墳の姿を見る事が出来ます。 |
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将軍山古墳 石室入り口 |
この古墳からは横穴式石室が発掘され、現在古墳展示館として内部が公開されています。入館料は一般200円と有料ですが、さきたま史跡の博物館と2館共通なので、さっきの入館券を入り口で見せればOK。 |
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古墳公園前バス停 |
さきたま古墳公園内をひと通り廻って来ました。公園を二分する県道のところまで戻ったら、公園前のバス停から行田市の市内循環バスに乗車し、帰路に。JR行田駅を通る便と、逆回りの秩父鉄道行田市駅を通る便がありますがどちらも便数はそう多くななく、バス停も別々なので、事前に時間や乗り継ぎをしっかり調べておきましょう。 |
★交通 |
JR高崎線 北鴻巣駅下車 |
★歩行距離 |
約 7.0 km |
周辺地図
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