立山・地獄谷トレッキング

2003年8月






 
室堂ターミナル
 室堂ターミナル

 北アルプス立山連峰を、ケーブルカーやトロリーバス、ロープウエイなどの色々な乗り物を乗り継いで越えて行く、人気の立山黒部アルペンルート室堂はその中間地点にして中心地です。そしてこの室堂ターミナル前は、言わば駅前広場。ターミナルに隣接するのは、高原のリゾートホテルとして有名なホテル立山です。





立山室堂山荘
 立山室堂山荘

 標高2,400mの室堂平を、4時間掛けてゆっくり廻って来るのが今回のコース。クライマックスは火山ガスを噴出し続けるおどろおどろしい地獄谷です。まずは大きな山小屋の立山室堂山荘を目指して、室堂ターミナルを右方向へ歩きましょう。





みくりが池
 みくりが池

 みくりが池を横目で眺め、先へと進みます。水深15m、周囲が630mの青く澄みきったこの池は室堂の顔。大昔の立山噴火時に出来た噴火口に水が溜まった火山湖で、魚類は棲息していません。





石畳のトレッキングコース
 石畳のトレッキングコース

 コースのほとんどは、石畳などで整備されていて歩き易くなっているため、履き慣れたスニーカー程度でもOK。立山室堂山荘を過ぎたら、指導標を確認しながら雷鳥沢目指して進みます。





みどりが池
 みどりが池

 右手には残雪が残るみどりが池が見えてきました。水深は最大でも1.5mと浅く、みくりが池に比べるととても小さなひっそりとした池です。





エンマ台
 エンマ台

 エンマ台からは、下方に地獄谷を見渡せます。ベンチがあるので一休み。





エンマ台より地獄谷を望む
 エンマ台より地獄谷を望む

 立山黒部アルペンルートは富山、長野両県をまたいでいて、ここ室堂の他にも見所がたっぷりの人気観光ルートです。それだけに、全てを堪能するにはとても1日だけでは足りません。





立山連峰に引き込まれる様に先へ進む
 立山連峰に引き込まれる様に先へ進む

 私は以前、長野県側の扇沢から入って、黒部ダムを経て大観峰で折り返した事があります。





らいちょう温泉の雷鳥荘を目指して進む
 らいちょう温泉の雷鳥荘を目指して進む

 そして今回は立山山麓に宿をとり、残された西側の半分をここ室堂まで一気に上り、高山トレッキングをたっぷり楽しむ事にしました。





血の池
 血の池

 赤い色をした池が点在する血の池みくりが池同様噴火口に水が溜まったもので、酸化鉄を多く含んでいるために赤い血の色をしています。





アップダウンを繰り返す
 アップダウンを繰り返す

 コースは小さなアップダウンを繰り返しますが、道が整備されているのと、周りの景色があまりに雄大なために、全く疲れを感じさせません。





立山連峰
 立山連峰

 スタートした時に出ていたガスも晴れ、立山連峰が顔を出しました。この立山連峰は三つのピークから成り、写真右から主峰の雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)です。そして雄山には雄山神社の本社があり、ハイキングコースも整備されています。





雷鳥沢キャンプ場
 雷鳥沢キャンプ場

 室堂の宿泊施設は、リゾートホテルからキャンプ場まで様々。ここに泊まり込んで室堂を満喫するというのも良いかも。





雷鳥沢へ
 雷鳥沢へ

 雷鳥沢キャンプ場を右手に睨みながら、雷鳥沢へ向かって長い石段を下って行きます。写真左の白い建物は雷鳥沢ヒュッテ。ここではカレーやラーメン、ケーキセットなどが食べられるので、小休止してランチタイムです。





ロッジ立山荘
 雷鳥沢ヒュッテの向かいはロッジ立山荘

 立山黒部アルペンルートは、ケーブルカーやロープウエイなど様々な乗り物を乗り継いで行きます。それも楽しみのひとつですが、それぞれに乗車料金もかかります。これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれです。





いよいよ地獄谷へ
 いよいよ地獄谷へ

 しかし、澄みきった高地の空気を胸一杯吸い込みながら、3,000メートル級の山々の頂を間近に眺めて歩く迫力と感動は、金銭に代える事は出来ません。





噴煙を上げる地獄谷
 噴煙を上げる地獄谷

 ふたつの山小屋を過ぎるといよいよ今日のクライマックス地獄谷です。山肌が剥げて岩が転がる、あたり一面灰色の荒涼とした世界の所々で、不気味な噴煙が上がり続ける光景はまさに地獄そのものです。





こんな注意書きも・・・
 こんな注意書きも・・・

 ここでは、歩道以外は立ち入り禁止。硫黄の刺激臭のなかを慎重に進んで行きます。尚、立山黒部アルペンルートは4月から11月の間が開通期間ですが、地獄谷一帯は環境省によって、4月から6月の間と11月に、火山ガスによる通行規制が実施されていて、期間中は立ち入り禁止となっています。





地獄谷
 地獄谷

 神の山と言われた立山は反面、その昔から今昔物語を始めとした数々の書物で、地獄の山とも紹介されてきました。それはこの地獄谷あるが故でしょう。

 地獄谷をあとにして、長い登り道を高所の薄い空気の中、呼吸を整えてゆっくり登って行きます。そしてみくりが池を経て更に登りつめると、室堂ターミナルへと戻ります。





 立山黒部アルペンルートには、富山県側の立山からスタートする行程と、長野県側の扇沢からスタートする行程があります。そして今回のこの室堂平へのアプローチは、富山地方鉄道立山駅から立山ケーブルカー、立山高原バスと乗り継いで室堂平へと至る、富山県側からスタートのルートを利用しました。尚、立山駅から先はマイカーの乗り入れは出来ません。





★交通  ・鉄道 JR西日本富山駅下車後、
富山地方鉄道立山線乗り換えで、
立山駅下車。



周辺地図
Google マップ




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