栃木 蔵の街
2016年4月
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栃木駅北口前ロータリー |
JR両毛線と、東武日光線が乗り入れる栃木駅。今日は東京の北千住駅から東武スカイツリーラインに乗っておよそ1時間余り、この栃木駅へやって来ました。先ずは駅北口へ。 |
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蔵の街大通り |
そして、駅前から斜め前方へ左右に延びる二つの道のうち、右側の広い通りへと進みましょう。この道は蔵の街大通り。
とは言え蔵なんかどこにも見当たらないんだけど・・・ |
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古い街並み出現 |
駅前をスタートして700mほど歩いて来ました。すると期待していた風景も徐々に現れ始めました。 |
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街角のガイドマップが便利 |
嘗ては北関東でも指折りの商業都市だったと言われる宿場町栃木。現在でも蔵をはじめ、歴史的に価値のある建造物が数多く残っています。街の中には随所にガイドマップや案内板が設置されているので、歩いて廻るのには不自由をしません。 |
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とちぎ蔵の街観光館 |
蔵の街大通りに面したこの施設は、栃木市観光協会が運営するとちぎ蔵の街観光館。江戸末期からの商家の建物を利用して、観光案内や栃木の各種物産の販売を行っています。 |
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蔵の中へ |
裏手にある土蔵は扉が解放されていて、自由に中へ入ることが出来るみたいです。ちょっと偵察。 |
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見学自由 |
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食事も出来ます |
施設内ではその他、小ぎれいで洒落た食事処も営業しています。 |
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あだち考古館 |
観光館の隣にある施設はあだち考古館。江戸末期から呉服問屋を営んでいた安達家所蔵の書画や古美術などが、土蔵倉庫の中に所狭しと展示されています。 |
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4館共通券 |
蔵の街栃木には博物館や美術館が盛り沢山。その中でも人気の4館を割引価格で廻れるチケットが、このとちぎ記念館共通券(\1,500)です。あだち考古館でさっそくゲット。 |
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土蔵群の中へ |
奥まで長く連なる二階建て土蔵群の中に造られた、計8部屋が展示室。室内には古写真や古民具、歌麿の浮世絵まであったりして見応え十分。館内は撮影禁止ですが、少しだけだったらいいよ・・・と、愛想のいい受付の男性。 |
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土蔵は江戸時代のもの |
とは言え、貴重な所蔵品の撮影はとりあえずご遠慮して、こんな写真を撮影してみました。文久三年(1863年)と記された土蔵天井の梁。建物も貴重です。 |
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とちぎ山車会館 |
あだち考古館と、蔵の街大通りを隔てた向かい側にあるこのとちぎ山車会館も、4館共通券で入館できます。伝統あるとちぎ秋祭りに使われる絢爛豪華な山車の展示には圧倒されますが、残念ながらこちらも館内撮影禁止なのでありました。 |
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蔵の街大通りを歩く |
2館続けて見て廻った後は、レトロな街並みを眺めながら蔵の街大通りを先へと進みましょう。 |
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万町交番前交差点 |
とちぎ山車会館を後にして400mほど歩いて行くと、万町交番前の交差点が見えて来るのでこれを左折。画像右側の白い建物が万町交番。さすが、交番までも蔵造りです。 |
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嘉右衛門町へ |
交差点を左に折れるとすぐに、嘉右衛門町への指導標があるので、これに従い右方向へと延びる通りに入りましょう。 |
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保存建築物 舘野家 |
この通りは日光例幣使街道の旧街道。そしてこの辺り一帯が嘉右衛門町で、伝統的建築物の保存地区になっています。 |
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日光例幣使街道 |
車の行き交う蔵の街大通りの喧騒から離れ、静まり返った旧街道を歩いて行きましょう。通り沿いには、時代を100年も後戻りしたような風景が続きます。 |
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岡田記念館 大門 |
やがて旧街道沿いの右手には、記念館共通券が使える今日3館目の対象施設、岡田記念館のどっしりとした大門が見えて来ました。 |
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岡田家邸内 |
江戸時代初期の慶長年間からこの地に住まい、名主や代官職なども務めた名家の岡田家。 |
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館内展示品 |
その屋敷が、現在では岡田記念館として一般に公開されています。 |
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代官屋敷 |
この地の有力者であった岡田家当主は、現在に至るまで代々嘉右衛門を名乗っています。 |
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代官屋敷内 |
そしてこの辺りの土地の嘉右衛門町という名前は、この岡田家歴代当主の名前に因んだものです。 |
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書斎 |
記念館内には、芸術に造詣が深かった歴代当主の収集した古美術品を始め、鎧兜や刀剣類なども展示されています。 |
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古い理髪店の建物 |
嘗て敷地内では床屋も営業していたらしく、その古い店舗が残されています。 |
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理髪店内 |
明治時代から平成元年まで営業していたその理髪店の建物内には、椅子や鏡などの当時の設備もそのままの状態で残っていました。 |
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嘉右衛門橋の前を右へ |
ここ岡田邸のすぐ近くには、翁島と呼ばれる岡田家の別荘も残されているのだとか。と言う事で、早速そちらへ移動してみる事に。邸内から一旦旧街道に出て、「翁島」への道標に従い嘉右衛門橋の前を右へ。 |
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巴波川 (うずまがわ) |
左手に流れる川は巴波川。川沿いの道を歩いて行くと、間もなく翁島に到着です。 |
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翁島 (岡田家別邸) |
周囲を流れる巴波川を海に、別荘の敷地を島に見立てた翁島。大正時代に、70歳を越えた当時の当主がおよそ10年を掛けて建築させた建物です。 |
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翁島室内 |
100坪の敷地内に建てられた別荘の用材には全て、全国から集められた銘木がふんだんに使われているのだとか。 |
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欅一枚板の廊下 |
その中の一つ、この廊下の材料はと言うと、長さ六間半、幅三尺、厚さ一寸の欅の一枚板だそうで。
ってことは、 えー・・・ 電卓で計算するとですねぇ、 長さ12m、幅90cm、厚さ3cmの一枚板と言う事になるんですね。なんて贅沢。 |
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風呂場 |
右に見える風呂場ではある映画の撮影で、あの黒木瞳サマが入浴シーンを撮られたのだそうです。
ボクはこの風呂桶になりたかった。
くだらん想像はやめにして、とっとと先へと進みましょう。 |
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巴波川に沿って |
翁島に接する巴波川の流れに沿って、下流方向へと歩いて行きます。蔵の街大通りに対してほぼ並行に流れる巴波川沿いにもまた、歴史ある貴重な建物が残されているんです。 |
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栃木病院 |
大正2年竣工の、この栃木病院の木造洋館もその一つ。1階と2階の中央部に設けられた、開放的なバルコニーが目を引きます。 |
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入舟橋を右折 |
翁島からおよそ600mほど下流へ巴波川を下ると、入舟橋があります。ここを右に折れて、巴波川からほんの少しだけ外れましょう。 |
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運河沿いに歩く |
巴波川に交わる運河を左手に眺めながら歩いて行きます。 |
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栃木市役所別館 |
間もなく見えてくる大きな洋館は、大正10年に建てられた栃木市役所別館。国の登録有形文化財です。 |
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川沿い散歩再開 |
再び入舟橋のところまで戻り、巴波川沿いの道を歩いて行きましょう。この辺りからは川沿いの道も歩き易く整備されて、巴波川綱手道と名付けられたプロムナードになります。 |
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横山家住宅 |
綱手道沿いにあるこの家は横山家住宅。横山家は明治期に麻問屋と銀行を営んでいた豪商で、画像では分かり難いのですが家屋の両側には大きな石蔵が築かれています。こちらも国の登録有形文化財です。 |
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鯉のぼりが泳ぐ巴波川 |
巴波川の流れは渡良瀬川を経て、利根川や江戸川へと続きます。嘗ては栃木と江戸を結ぶ舟運ルートとして利用され、江戸時代初期から明治時代の後期まで、経済的に重要なインフラとして位置付けられていました。 |
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幸来橋 |
綱手道を300mほど歩いて来ました。前方に見えてきた橋は幸来橋。そして橋の向こうに、ひときわ大きな白い蔵が現れました。 |
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塚田家の蔵 |
白い蔵を目指して近づいて行くと、その後ろにも黒塀に囲まれた立派な蔵が、川沿いに幾つも連っています。これはかなり迫力ある風景。 |
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塚田歴史伝説館 |
この建物は、江戸時代の後期から木材回漕問屋を営んでいた塚田家の倉庫。そして現在では、記念館共通券の対象施設でもある塚田歴史伝説館として一般公開されています。 |
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三味線を弾く語り部 |
館内には、ハイテク技術を駆使したロボットの展示が盛りだくさん。画像の二人もロボットです。 |
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ひょっとこロボット |
材木倉庫の中にもハイテクロボットが。豪華な山車の傍で、ひょっとこロボットがお囃子に合わせて元気よく踊ります。 |
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ミツワ通り共栄会 |
これで栃木記念館共通券の対象施設4館を、全て廻って来ました。塚田歴史伝説館をあとにして、目の前の通りを右へ。間もなく右手に商店街が見えてくるのでここを歩いて行きましょう。 |
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静かな通りを進む |
ウイークデーの地方の静かな商店街を、店舗のウインドウを覗きながら歩いて行きます。 |
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栃木駅北口前 |
およそ600m程にもわたる商店街を抜けると、今日のスタート地だった栃木駅前に到着です。 |
★交通 |
JR両毛線または東武日光線 栃木駅下車 |
★歩行距離 |
約 4.5 km |
周辺地図
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