■top

■about

■既刊

■執筆者

■contact

 

 

批評同人誌『汎用サーチライト』のホームページです。

<2020.08.03>
「汎用サーチライト」代表の小松祐美です。
『ユリイカ』2020年8月号「特集*今 敏の世界」に寄稿しています。
タイトルは「虚実混交をアニメ的に描くこと 『妄想代理人』における物語的な虚実とアニメ存在論的な虚実」です。

私の論考は、いわば「アニメ表現論的作品論」です。
アニメという独自のメディアの表現のしくみに基づいてアニメ作品の作品論を行う、ということをしています。
今敏作品といえば虚実混交が描かれているというのはもはや言うまでもないことですが、その虚実混交がいかに「アニメ的に」描かれているのかということを、具体的な表現を取り上げて論じています。
他の論考と比較してもとりわけミクロな視点から書かれたものと言えますが、あくまでアニメとしての表現に基づいて今敏作品を論じるというのは、意外にもこれまであまり行われてこなかったように思います。今敏の作品は、実写のようだと言われることがあっても、アニメでなければ決して成り立たないものです。その「決して成り立たない」というのはどういうことか――ということを明らかにできていればと願います。

他にも、ここ数年の間に、同じく「アニメ表現論的作品論」、もしくは「アニメ表現論」として執筆した文章をご紹介します。
もし『ユリイカ』の文章を読んで、このような立場からアニメ作品を(もしくはアニメ表現を)論じることに興味を持ってくださった方がいましたら、他の文章も読んでいただけたらとても嬉しいです。

(新しいものから順に)
「アニメの作画を作品論において語ること――『創聖のアクエリオン』をめぐる「作画崩壊」という語が意味するもの」信州豊南短期大学紀要第37号(2020)
「次回予告の語りが示唆するもの」一汎文学会機関誌『半文』第10号(2019)
(『ガンダム Gのレコンギスタ』の作品論のための取っ掛かりとしての試論です。今後、本論が書かれるはずです。)
・「「アニメ化」は原作をどう捉え、どう向き合うのか」『ユリイカ』2019年4月号「特集*上遠野浩平」
(2000年のテレビシリーズ『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』と、2019年のテレビシリーズ『ブギーポップは笑わない』の表現を比較しながら、原作に忠実にアニメ化するとはどういうことなのかという問題について考察しています。)
「メカと美少女」というモチーフとセルアニメの質感の親和性」信州豊南短期大学紀要第36号(2019)
「画面連鎖における隣であることと音の関係(『黒子のバスケ』の声と必殺技)」一汎文学会機関誌『半文』第7号(2019)
「アニメの線はどのように作られ、語られているのか」一汎文学会機関誌『半文』第2号(2018)
・「彼らには何が見え、私たちには何が見えているのか ――『輪るピングドラム』におけるイリュージョンとバンクについて」『ユリイカ』2017年9月臨時増刊号「総特集*幾原邦彦」
「アニメの描線が持つ不自由さをめぐって」信州豊南短期大学紀要第34号(2017年)

ちなみに、一汎文学会機関誌『半文』では「転調鳴鐘アニメ論」という連載をしているのですが、そこには「汎用サーチライト」でも一緒に活動してきた長田の文章も掲載されています。

「汎用サーチライト」の文章を読んでくださっていた方がいらっしゃれば、その延長線上にあるものとして読んでいただけるのではないかと思います。

SNS等をやっていないこともあり、こちらでお知らせさせていただきました。
また新しい情報もお知らせできればと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

←top