静岡の高校生と大学受験

    静岡の高校生は、一般的に大学受験への意識が低いといわれる。「進学実績」もあまりよくないらしい。私の通う高校はいわゆる進学校だが、他県とくらべると勉強以外のことも十分にやっているようだ。それでも、自分にとっては勉強量は多いとは思う。話によると、まず意識をし始めるのが遅いということだ。高一の頃から受験を意識して…というようなことは少ないみたいだ。

   予備校のない静岡!?

  静岡市は遊ぶところも少ないが、この大きさの街にしては予備校が無い。同じ県の浜松にはあるのに…。「要は、意識が薄くて需要が無いからだ」と言う人もいるが、それはある程度は正しいだろう。客が多ければ開校するはずである。「進学実績にならない」という人もいるが、それは多少言い過ぎかもしれない。とにかく、静岡の高校生で一流進学予備校に通うという人はまずいない。

   意識が低いとすればなぜそうなのか?

  多くの人は、静岡人は”競争意識が低い!”と思っているようだ。もしかしたら、それが大学受験に対してあまりピリピリしない原因なのかもしれない。温暖な気候、徳川幕府の直轄地として成長してきたこと、これらがそんな気質を生んだという説もある。同じ県内でも「やらまいか」の気質で有名な浜松などより、よく言えばおしとやかで、悪く言えば活力が無い…との声もある。

   意識が低いことは悪いことなのか?

 確かに、静岡は意識が低いのかもしれない。言い訳になるかもしれないが、果たしてそれが悪いことなのだろうか?進学産業に人は、どうも快く思っていないようだが、受験戦争だけが高校生活でもないと思う。手をぬくことはよくないが、それほど高校に入学したときから追い立てて受験対策するのもどうかと思う。自分も静岡人として生ぬるいのかもしれないが、もっと大切な勉強もあるはずだ。ただ、これからの競争社会の中で自分の良さ・街のよさを出すためにも競争をする覚悟は必要だろう。             -戻る-.