Hej,Rakoczi


Hungary Hungaroton HCD 18227

演奏者:Nagy Csaba(ターロガトー)他

曲目(英語による記述):Rakoczi Tunes , Kuruts Soldier Songs , Fugutive Song , Flower Songs Kuruts Romanticism , 3 Hungarian Dance , Kuruts Memories from Transdanubia , Hajdu Soldiers Songs Haydu Dance


 ある日、石丸電気でなぜか衝動買いしてしまったCDです。ジャケットにターロガトーという文字をみつけて、たしかこれってクラリネットの親戚みたいなやつだよなあ、とか思っているうちに、なぜか無性にその音を聞いてみたくなってきました。しかもそのCDはワゴンセール品で1000円を切る値段ということで、思わずそのCDを持ってレジに・・・。未だに不思議です。

 ターロガトーはハンガリーにおける民族楽器で、その起源はトルコにあるのだとか。古くはTurkish Pipeと呼ばれていたようです。このCDに収録されているのは、19世紀の民族復興運動期による独立戦争を経て現在まで残っている民謡を収録したもののようです。

 19世紀のハンガリー独立戦争時のターロガトーは、その当時の気風を反映してか、非常に強い響きを持った音がする楽器で、ダブルリード楽器だったようです。1900年代になるとターロガトーは現代的なキーシステムを持った楽器に改良され、シングルリード楽器となり、クラリネットに近い外観の楽器になったようです。

 ただ、どうやら外観はクラリネットと似ていますが、管の形状(円錐形)からして、開管楽器でしょう。音色的にもソプラノサックスに似ています(そうとう鄙びた音ですけど)。

ハンガリー人はアジア系の民族だからか、妙に懐かしい感じがします。コダーイのハーリーヤーノシュ組曲などでも有名なツィンバロンや弦楽器、トランペットなどによる伴奏にのって奏でられる調べは非常にもの悲しい感じ。ブラームスのハンガリー舞曲とかリストのハンガリー狂詩曲の世界です(当たり前ですけど・・・・)

戻る