クラリネットに関して


僕がクラリネットを吹きはじめたのは中学校1年のときだから、かれこれ10年も吹いていることになります。よくもまあ続いたものだと感心してしまいます、ほんと。この楽器のここが好き、だからずっと吹いている、というのが普通なんですが、クラリネットに関してはとりわけ特筆される点がないような・・・・・。たとえばフルートのような透明感や色彩感はないし、オーボエのような音がでているだけで感動を誘うような音色もないし。ではおまえは何でこの楽器を吹いているんだという話になってしまいますよね。そういわれると困ってしまいますが、あえて言うなら総合力の高さとコントロールのしやすさのためだと思います。どういうことかといえば、自分が表現したいことをある程度的確に反映させられるということでしょうか。だから調子がよくてある程度自分の思い通りの音や音楽を作り出せたときはとてもうれしいんですよ、これが。これだからクラリネットはやめられないのかもしれません。
 僕は楽器の練習以上に楽器そのものにこだわります。こだわりがあるというより、楽器や諸々の部品に興味があるといった方がいいのかもしれません。マウスピースやリガチャー(締め金)は山のようにたくさんあります。楽器も指かけなどカスタマイズしてあります。こういったものはほんの些細な違いしかないのですが、そのちょっとの違いが大きな違いなんです。ちょっとセッティングを変えただけでずいぶん吹きやすくなったりして、別に自分自身は変わっていないのに、うまくなった気分にも浸れます(オイ・・・・)。まあ、結果的にそれが自分にあっているのなら、上達スピードも上がりますけどね。


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