CD−R&RW使用記


CD−Rってなに?
簡単に言えば、書き込みができるCD(もしくはCD−ROM)のこと。例えばデジカメなど画像ファイルをまとめて書き込んでアルバムのCDを作ったり、音楽CDを編集してオリジナルの音楽CDを作ったりすることができる。

CD−RWってなに?
 RWはrewritableの略。つまり書き換え可能なCD−Rのこと。繰り返し再利用が可能。こちらは普通のCDプレイヤーでは読めない。パソコンのドライブなら読めるものが多い。

便利な点
  1.たくさんデータが書き込める・・・・・640MBあるのでバックアップや画像の永久保存に便利。
  2.汎用性が高い・・・・・CD−Rはほとんどのプレイヤー、ドライブで読みとれる。データの受け渡しに便利。
  3.音楽CDが作れる・・・・・オリジナルCDやポータブルプレイヤー用に複製などが可能。

パソコン用とオーディオ用
 CD−R&RWはディスク、プレイヤーともパソコン用(データ用)とオーディオ用がある。ディスクに関しては、物理的には同じ(たぶん)構造だがクオリティの違いがある。オーディオ専用ディスクはコピーに伴う著作権料が含まれた価格になっている。プレイヤーに関しては、音楽CDを作るのなら専用プレイヤーの方が音はいい(らしい。ちょっと聞いた分にはわからない。)パソコン用ドライブはCPUパワーとハードディスクの転送速度と安定性が不可欠で条件が悪いと失敗する(「焼き損ない」になってしまう。CD−Rだとゴミ同然(涙)。)。

CD−Rを買った
 以前からトラブルに備えてハードディスクのバックアップと思っていたので、MO(光磁気ディスク)や増設ハードディスクなどと比較検討した結果、ドライブもメディアも割と安いし、なんといっても音楽CDが作れるCD−Rを買うことにした。僕はノートユーザーなので内蔵は不可能。PCカード接続(SCSI、IDE)がもっともポピュラーな方法だったが、将来性と価格の安さから、USB(Universal Serial Bus 簡単に接続できて取り外しが自由な便利な接続方法)接続のドライブを購入。キャラベルのRW−428Uで最高4倍速書き込みのできるモデル。ソフマップのアウトレット(型落ち?)品。メディア(ディスク)は秋葉原のメディア専門ショップ「エフ商会」で購入。10枚で1500円程度。

早速焼いてみよう、でもその前に・・・・・
 特に目的はなくても焼いてみたくなるのが困ったところ。とりあえず音楽CDを作ってみることに。とはいっても焼く前にいくつかトラブル防止の手段を講じておくことが必要。(ここから先は、初心者にはちと難しいかも?)。まずメディアの挿入の自動通知をオフにする。スクリーンセイバーなどは解除。よけいな省電力設定も無効にしておく。ハードディスクはデフラグしておく。特に挿入の自動通知のオフは重要なようでこれを忘れると焼き損ないが頻発する。もっともSCSIのドライブを使っていて、強力なCPUパワーがあれば話は別。Pentium-2 233MHz 程度だとそれほど余裕がないらしく、焼いている間はほかの作業をなにもしないのが原則である。

焼く・・・・・待つ、ただじっとひたすら待つ
 とりあえず音楽CDを4倍速で焼いてみることにした。ライティングソフト(これを使って書き込むわけです)B'sRecorderGoldを起動して、ファイル(トラック)の順番を確認して、書き込み開始。通常書き込みは安全のために、ハードディスクにいったん全体のイメージを作ってから焼き込むため、CDの書き込み時間+αが必要。4倍速だったので30分かからず全行程終了。

CDプレイヤーで聞いてみる
 焼けたCDを取り出して、オーディオCDプレイヤーにかけてみる。なんと(当然ながら)音がでるではないか。これには感激(だから、当然なんだってば)。これでMDを買う必要もなくなったわけだ。よかったよかった。

あ・・・・・
 と、非常にいい気分でCD(−R)を再生していたのだが、一つ肝心なことを忘れていた。ディスクアットワンスにするのを忘れていた。(ディスクアットワンスとは追記不可能にする書き込みで、これをすることによって、普通のCDと同じ用に使えるようになる。)そのため最後のトラックが終わったところでブチッというノイズが入ってしまった。ちょっと失敗。でもまあいいか。

ハードディスクのバックアップその1(SCSI郎バックアップEZ)
 次に、トラブルに備えてハードディスクをまるごとバックアップしようということになった。ここで問題が・・・・・。Windowsでは普通に見られるファイルのほかに、特殊なシステムファイルとその領域がある。ということは普通にファイルをコピーしたのでは完全なバックアップにならない。つまりバックアップ専用ソフトが必要なわけである。というわけでWeb上でいろいろ調べた結果MicroStaff社のSCSI郎バックアップEZを購入しバックアップしてみることにした。

ハードディスクのバックアップその2(SCSI郎バックアップEZ)
 さあバックアップということでマニュアルを読んでいて肝心なことに気づいた。CD−Rのための分割保存機能がないのである。確かホームページでは分割保存可能と書いてあったはず・・・・・、と思って確認してみるとなんとパッケージのバージョンが古いことが判明。幸い新バージョンには無償でアップグレードできるということでダウンロードする事にした。
 現在のところ(8/9)バックアップを直接CD−Rに書き込む方法はない(プレクスターの一部のドライブにのみ可能)ため、640MBに区切って分割保存し、それをライティングソフトでCD−Rに焼くという方法をとる。このバックアップソフトは必要な全ファイルをファイル単位で圧縮保存して一つの巨大なファイルを作るというもの。そのためバックアップにはかなり時間を要した。そしてそれをCDに焼くという作業をしたため4時間くらいかかってしまった。
 続いてリストア(復元)の実験を試みる。ソフトの指示に従ってフォーマット、システム転送、リストアを行った。またこれが時間がかかること・・・・・・ひたすら待つ。ようやく終わる。無事復元が終わり、OSを起動すると・・・・・・なんとバックアップはまだ完全ではなく、リネームソフトが立ち上がって延々Windows上のファイル名を復元する(なぜこんなことが必要かということについては省略する)。長い。やっと終了。ただし1ファイルだけリネームに失敗。手動で直す。これで完全復元。

毎回こんなことやるのか
 たまにバックアップと復元をする人には、このソフトは使いやすいし、わかりやすい。でも全部で5時間くらいかかる作業を何回もやる気にはなれない。月に1,2回復元を行う人間(結構特殊なのかも)にとってこれは手間がかかりすぎ。ということでせっかくソフトは買ったが、別のソフトを探すことにしてしまった。

ハードディスクのバックアップその3(WASH Ver.2.30)
 メーカー品は高いし、どんなソフトなのかもいまいちよくわからないので、シェアウェアを探してみることにした。そこで見つけたのがWASH Ver.2.30 である。このソフトはハードディスクのイメージをクラスタ単位でそのままバックアップをしてしまう、というものでこれなら完全に100パーセントおなじ状態に復元が可能である。しかも容量があれば同一ドライブに自身のバックアップを作れるという裏技(作者自身は推奨はしていないようだが)がつかえるため、HDドライブが1つしかなくパーティションを切っていない人(最近のメーカー製パソコンはほとんどそうなっている)には非常に助かるのである。

ハードディスクのバックアップその4(WASH Ver.2.30)
 このソフトはリアルモードDOSで動くので、MS-DOSの知識が少し必要となる。幸い、Win3.1からのユーザーだったのでMS-DOSは使えたため無事操作ができた。このソフトは非常に小さなプログラムでありながら、非常に高速にバックアップができた。頑固な職人が精魂込めて作った「黒光りする」ソフトという印象である。これをCD−Rに焼いてリストアを試みるとこれも非常に早く30分程度で終了。後は裏技を使った後始末(通常の方法では必要なし)として、スキャンディスクをかけて処理して終了。非常に快適だった。以降このソフトを継続利用中。

新情報
B'sRecorderGoldがバージョンアップ。Ver.1.5が公開された。予告通りハードディスクのバックアップ機能が付いた。機能的にはWASHと同じことをWINDOWS上で行い直接CD−Rの書き込めるようだ。今後MP3にも対応する予定らしい。これらの機能は他社製品(WinCOR,EasyCDCreator,NERO,etc....)でも付加されたようである。

注意すべき点
非常に便利なCD−Rであるが、そっくりそのまま複製が可能という利点があるが、その反面著作権に関しては気をつけなければならない。基本的に音楽CDにしろCD−ROMにしろ複製や部分コピーは個人の使用する範囲内にとどめておくのが原則である。市販ソフトの複製も簡単にできてしまうため、法律違反を犯しやすくなっている。こうしたことが結局ソフトの値段を上昇させたりする原因になるのだから、自業自得となってしまう。その点に関しては注意が必要。

ファイルのバックアップ
ハードディスクの丸ごとバックアップばかりやっていると効率が悪いので、適当な環境ができあがったら、それを丸ごとバックアップして、残りはファイル単位でバックアップをとると面倒でなくてよいと思う。CD−RもしくはRWにバックアップするときに注意しなくてはならないのは、焼いた時点でファイルの属性がリードオンリーになってしまうこと。つまりこのまま復元するとデータの変更が不可能になってしまうのである。エクスプローラなどで復元後に属性を戻してやれば問題ないが、あちこちのファイル属性を変更するのは非常に手間がかかるので、アーカイバにまとめてバックアップしてしまうことをおすすめする。これならアーカイバ内のファイル属性は変わらない。僕の場合はLHAユーティリティ32を利用してLZHファイルを作成している。LZHはディレクトリ構造も保てるのでこのフォルダはこのファイル、と分類できるので便利。

WEB SITE 情報
CD−R関連の情報はCD−RLinksから関連サイトへ飛ぶことができる。URLはhttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley/8309/ 。CD−R情報一般や、製造メーカー等リンクは多種にわたる。

B's Recorder Gold でディスクを丸ごとバックアップ
B's Recorder Gold にハードディスクのイメージコピー機能がついたので、久々にバックアップをとってみることにした。2000年問題対応もかねてすべて再インストールし、2000年対応パッチを当てて、準備完了。焼く前に、まずは緊急ブート用システムフロッピー(2枚)を作成して、マニュアル通り、autoexec.bat とconfig.sysをいじくってブータブルCD(CDでシステムを起動できるもの)用に用意する。後は、指示に従うだけ。でも、MS-DOSを使ったことのない人にはちょっと難しいのかも・・・・・。この辺が改善されるとベストですね。

CD-R All Write
CD-Rユーザは必須のフリーソフト。だいたいの方は使っていると思いますが、知らない人のために紹介。このソフトはレジストリを一時的に変更し(ているものと思われる)、焼きミスの最大の原因であるディスクスワップの発生を防止するもの。これを使うことで、よほどおかしなことになっていない限りは、まず99%成功する。マシンがロースペックで高速焼きができない状態も改善できる可能性がある。現在USB接続のCD-Rを使っているが、4倍速でも余裕で焼ける。詳しくは作者のページ 完全なるCD-R環境への道 http://www.roy.hi-ho.ne.jp/masao/cdr/ 。

メディアとの相性(RW-428/U編)
このドライブは本体はMitsumi RW-4802TE でATAPI-USB変換回路を介しているようです。
焼けるメディア(確認済みのもの)
TDK(データ用)、Maxell(データ用)、Megadata、Ritek、Memorex(フタロシアニン、リコーOEM)
焼けないメディア(確認済みのもの)
Mr.DATA(80Min & RW)、TDK(オーディオ用)

これから先は作成中・・・・・・お待ちください(^^)


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