デジモンアドベンチャー03 第1回



 真っ暗な闇の中、少年は祭壇の前に立っていた。祭壇には、火を灯す蝋燭と燭台の代わりに、眩い光を放ってい
る不思議な機械が置かれている。
 少年はためらいながら、ゆっくりと祭壇の上に置かれている機械に手を伸ばす。
 そして、少年は煌めきを放つ機械を手にした。

 デジタルワールドの救世主である選ばれし子供達の1人、八神太一は中学2年生として生活していた。
「行ってきます!」
太一は朝食と学校へ行くための身支度を済ませると、勢い良く家から飛び出した。
 学校へ行く途中、太一は幼馴染みであり、親友でもある武之内空と会う。彼女も太一と同様に選ばれし子供達の
1人だ。
 幼稚園の頃からずっと一緒だった太一と空は選ばれし子供達の仲間の中でも、1番長い付き合いだ。
 宿題、昨日のTV番組、そして、テジタルワールドのこと、様々な話題の会話をしながら、太一と空は学校の教室
まで辿り着いた。
「おはよう」
 学校の制服を来た1人の少年が教室に入って来た太一と空に挨拶をしてきた。彼の名前は鳳翼と言って、太一と
空の同級生だ。
「よう!」
「おはよう、翼君」
太一と空も翼に挨拶を返す。太一と翼が知り合ったきっかけは、中学1年の時に翼と同じクラスだったからだ。
2人は出会ってすぐに意気投合し、それ以来、太一と翼は親しい間柄として仲良くしている。
但し、翼は同じ選ばれし子供達の仲間ではないので、太一達が翼にデジタルワールドのことを話すことはなかった。
「よっ!」
「よう、ヤマト!」
「おはよう、ヤマト君」
 蒼い瞳とブロンドヘアーが特徴的な少年が太一と空に挨拶をしてきた。彼の名前は石田ヤマト。
太一達と同じ選ばれし子供達の仲間で、太一とは何度も衝突を繰り返したが、今では無二の親友となっている。ヤ
マトはバンド仲間と共に「Teen‐Age Wolves」と言う名のバンドを組み、そのヴォーカルとして活躍している。
 ヤマトの挨拶に太一と空も元気良く挨拶を返す。

 昼休みの教室は喧噪の中に包まれていた。その中で、昼食の弁当を食べ終えた太一、ヤマト、空、翼は太一の席
で食後の雑談を楽しんでいた。太一が所属しているサッカー部での太一の活躍、ヤマトのバンド活動とその活躍が
主な話題になっている。
「へ〜!太一、すごいじゃない!」
 太一のサッカー部での武勇伝を聞いて空が太一を感嘆の言葉を漏らす。
小学生の頃、空もサッカー部に所属し、太一とツートップを組んでいたが、中学生になると、空はサッカーを辞め
てテニスを始めていた。
「そうだろ?」
 空に誉められたことにより図に乗る太一。
「それでさ……」
調子に乗った太一はさらに自分の自慢話を語り出す。
「おいおい」
「もう……」
そんな太一をヤマトはやれやれといった表情になり、空は呆れていた。
「うおっ!?」
 突然、勢い良く何かを叩く音と共に太一の脳天に何かが炸裂する。それは翼の掌だった。翼が太一に手刀を喰ら
わせたのだった。
「痛ってぇ〜!」
「そこら辺にしとけ」
「ちぇっ!」
 脳天に手刀を受けて、頭を抱えて痛がる太一に翼は鋭い突っ込みを入れる。太一と翼の漫才のようなやり取りを
見て、空とヤマトは笑っていた。
「太一さん!」
 自分を呼ぶ声を聞いて、太一が声のした方を振り向くと、そこには1人の少年が立っていた。
 泉光子郎、彼も太一達と同じく選ばれし子供達の仲間の1人だ。
 太一達よりも学年が1つ下である光子郎がこの教室にやって来る時は、いつも、デジタルワールドのことについ
てだった。
「翼、悪いけど席を外してもらえるか?」
「ああ」
 光子郎が来たことで事情を察した太一は翼に席を外させてもらった。
光子郎はブレザーのポケットから何枚かの写真を取り出し、太一の机の上に並べて見せる。
「これを見て下さい」
「何だこりゃ?」
 太一は机の上に並べられた写真の1枚を手に取って眺める。そこには、鉄灰色の古い建物が瓦礫と化して山を成
している風景が写し出されていた。
「はい、これはデジタルワールドのとある遺跡の写真です」
「これが?」
光子郎の話だと、光子郎のパートナーデジモンのテントモンが偶然に写真の遺跡を発見したのだと言う。そして、
光子郎もその遺跡に訪れて、遺跡の様子を写真に収めてきたのだ。
確かに、デジタルワールドには、現実世界と同様に古代遺跡が数多く存在している。
 太一は写真を凝視する。確かに、古代遺跡に見えるが、やはり、太一の目を惹いたのは瓦礫だった。何か、圧倒
的な力で破壊されたような痕跡、例えば、戦争で破壊された建物の跡のような感じ…太一はそんな気がしてならな
かった。
「この遺跡はどのデジタルワールドの遺跡とも違います」
「違うって、何が?」
 ヤマトも写真の1枚を手に取って眺めるが、そこには、古い遺跡が写しだされているだけで、光子郎の言うよう
に他の遺跡とはどこが違うのか分からなかった。
「実際に見せてあげますよ。今日の放課後、大丈夫ですか?」
「ああ、いいぜ!」
「いいわよ」
「悪い、今日はバンドの練習があるんだ」
 光子郎は太一達に今日の放課後の予定を聞く。太一と空は問題ないが、ヤマトはバンドの活動で忙しいらしく、
結局、写真の遺跡には太一と空が行くことになった。
 放課後、太一、空、光子郎はコンピューター室にいた。コンピューター室の中にいるのは太一、空、光子郎だけ
だった。
コンピューター室では、パソコン部というクラブ活動が行なわれているが、活動日はサッカー部やテニス部などと
いった運動部に比べるとその活動日の曜日は少なく、そのため、コンピューター室は太一達を始めとする選ばれし
子供達の活動の場所として使用されている。
 光子郎はパソコンを起動させ、現実世界とデジタルワールドを繋ぐゲートを開く準備をする。
「準備OKです」
「よし!」
 光子郎の準備が終えると、太一と空はそれぞれ、どこからともなく小型の青い機械を取り出す。
“デジヴァイス”それが太一と空が取り出した小型の青い機械の名前だ。
デジヴァイスは選ばれし子供達の全員が持っているアイテムで、それぞれのパートナーデジモンの進化、現実世界
とデジタルワールドとのゲートの解除、デジモンの心を浄化と様々な機能を搭載している。
 太一と空が手にしたデジヴァイスを光子郎が起動させたパソコンの画面に向けてかざすと、パソコンから閃光が
放たれて2人は眩い光に包まれる。
 光が消えると、コンピューター室から太一と空の姿は消え、光子郎が1人いるだけだった。

 現実世界とパソコンで繋がっているもう1つの世界、デジタルワールドはコンピューターのデータで作られた世
界である。そこは、森林、ジャングルといった自然、機械で造られている都市、古代遺跡など様々な場所がある。
そして、デジタルワールドには、デジタルモンスター、通称“デジモン”と呼ばれる不思議な生物達が暮らしてい
る。
デジタルワールドに来た太一と空はパートナーデジモンのアグモンとピヨモンと共に遺跡の城門の前までやって来
ていた。
 太一のアグモンは爬虫類型のデジモンであり、空のピヨモンは小鳥の姿をした鳥型のデジモンで共に成長期のデ
ジモンだ。
「これが遺跡の城門か…」
 そう呟く太一の前には、巨大な城門が聳え立っていた。門こそ開いているものの、外国の古い城門に似たその城
門は如何なる者も寄せ付けない雰囲気を醸し出している。
「アグモン、あの城門の壁にベビーフレイムを撃ってくれ」
「え?」
「いいから、いいから!」
「わ、分かったよ。ベビーフレイム!」
 太一に急かされ、慌ててアグモンは口から小さな火炎弾を城門の壁に向けて放った。ベビーフレイムが城門の壁
に命中し、小さな爆発が起こる。
 爆発が止んだ後、太一はベビーフレイムが命中した部分を調べる。
「そんなっ!」
「どうしたの?」
「無傷だ…!」
 驚愕する太一に空のパートナーデジモンのピヨモンが尋ねてくる。
 アグモンのベビーフレイムが命中した壁の部分には、多少の煤が付着しているものの、それ以外には傷一つなか
った。
 いくら、アグモンが成長期のデジモンとはいえ、太一達と多くの冒険と戦いを経験してきたアグモンのベビーフ
レイムはそれなりの攻撃力を持っているはずだった。
 今度はピヨモンの必殺技であるマジカルファイヤーをその壁にぶつけてみたが、アグモンのベビーフレイムと同
じ結果だった。
「まっ、とりあえず、門の中に入ってみようぜ」
 ここで悩んでいても仕方がないと考えた太一は他の仲間達に城門の中に入ろうと促す。
「こ、これは!?」
 城門の中に入った太一達を待っていたものは、古代の都を連想させるものだった。
門から一直線に続いている長い道はローマの石畳のように、鉄灰色のレンガのような物で敷き詰められ整備されて
いる。太一達はその道路に沿って歩くことにした。
太一達は歩きながら、辺りの様子を見回す。だが、行けども行けども、太一達の周りには瓦礫しか見当たらなかっ
た。それは教室で太一が見た光子郎の写真そのままの光景だった。
「これは酷いな」
「そうね」
 太一はこの遺跡の率直な感想を漏らす。空も太一と同じ気持ちだった。
それにしても、何故、この古い都はこんなにも破壊され尽くされ荒廃しているのだろう。
 太一は瓦礫の所まで行って、そこから破片を1つ手に取ってみる。
 鉄灰色のレンガ状の物質、太一が手に取った破片は城門の壁、門から一直線に続いている道路に使用されている
物だった。
 この物質は多くの戦闘を経験してきたアグモンの放ったベビーフレイムとピヨモンの放ったマジカルファイヤー
に耐えることが可能な代物だ。その物質が何故、ここまで粉々に破壊されているのだろう。
「グルルルッ!」
 太一が考え事に耽っていると、不意に血に飢えた獣の呻きのような声が聞こえてきた。
「太一!」
 空の声で我に帰った太一が空のいる方を向くと、そこには、1体のデジモンがいた。
 そのデジモンは人間と昆虫が合わさったような姿をしていて、炎のような文様が描かれている鎧を身に纏ってい
る。そして、背中には蛾の羽根のような無気味な羽根が生えている。
 太一、空、アグモン、ピヨモンは目の前にいるデジモンと似たデジモンを知っていた。それは太一の後輩である
本宮大輔のパートナーデジモンのブイモンが勇気のデジメンタルでアーマー進化したフレイドラモンだ。
 それによく見ると、目の前にいるデジモンが装備している鎧は勇気のデジメンタルその物だった。
「何故……!?」
 太一達は戸惑いを隠せなかった。
「アグモン、進化だ!」
「分かった!」
「ピヨモン、進化よ!」
「分かったわ!」
 太一と空、それぞれのデジヴァイスから閃光が発し、それと同時に、アグモンとピヨモンが眩い光に包まれる。
 光の中から、恐竜型デジモンのグレイモン、全身を炎で包んだ巨鳥型デジモンのバードラモンが姿を現す。グレ
イモンとバードラモンは共に成熟期のデジモンで、それぞれアグモンとピヨモンがデジヴァイスの力によって進化
した姿だ。
「メガフレイム!」
「メテオウイング!」
 グレイモンは口から火炎を吐き出し、バードラモンは炎を纏ったの羽根を流星のように放つ。グレイモンの火炎
とバードラモンの炎の羽根は謎のデジモンを捉えていた。
 メガフレイムとメテオウイングが謎のデジモンに命中して大爆発が起こる。太一達は倒したと確信する。
だが、爆発が止むと噴煙の中から謎のデジモンが姿を現す。
「効かない!?」
 バードラモンは激しく動揺する。それはグレイモンも同じだった。並みのデジモンならば、先程の攻撃で十分倒
せたはずだ。
 謎のデジモンは小さな口から火炎をバードラモン目掛けて噴き出す。謎のデジモンの素早い攻撃に、動揺してい
たバードラモンは避けることが出来なかった。
 火炎攻撃を喰らってしまったバードラモンは苦しむ。飛行を維持できなくなったバードラモンはそのまま落下し
ていき、地面に激突してしまった。
「バードラモン!」
 空は深いダメージを受けたバードラモンの側へと駆け寄る。バードラモンはその状態を維持できなくなり、光に
包まれて、元のピヨモンの姿へと戻ってしまった。
 謎のデジモンはすかさずグレイモンに向けて両腕から火炎を放つ。
「メガフレイム!」
 グレイモンは自分に襲い掛かって来る火炎に向かってメガフレイムを放ち、威力を相殺しようとする。
 メガフレイムと火炎がぶつかり大爆発が起きて爆風が発生する。
爆風が止み、爆風による粉塵が止んだかと思うと、グレイモンの目の前には謎のデジモンが放った火炎が姿を現し
ていた。しかも、その火炎の勢いは全く衰えていなかった。
グレイモンは成す術もなく、火炎を直撃してしまった。禍々しい火炎がグレイモンの身を焼く。グレイモンは苦し
みの咆哮を上げる。
 もはや、今のグレイモンには、目の前にいる謎のデジモンと戦うだけの力は残されていなかった。
だが、グレイモンは最後の力を振り絞り、目の前にいるデジモンを目掛けて突撃を仕掛けようとする。パートナー
の太一を守りたいという想い、デジタルワールドを守りたいという想いだけが戦う力を失ったグレイモンの身体を
突き動かしていた。
その時、太一と空のデジヴァイスが光を発して、不思議な電子音を奏で始める。
 太一と空はその電子音に聞き覚えがあった。それは近くに、別のデジヴァイスつまり、他の選ばれし子供達がい
る時に反応する音だ。
デジヴァイスのもう1つの機能。それは他のデジヴァイスに反応し、仲間を発見する機能だ。しかし、このデジヴ
ァイスの反応は今までの、どのデジヴァイスとも反応が異なっている。
すると、どこからか卵あるいは木の実のような白い球体状のものが謎のデジモンに向かって飛んで来る。
その白い球体が謎のデジモンに触れた瞬間、爆発が起こり、謎のデジモンは炎に包まれる。
太一達は一斉に白い球体が飛んで来た方向を向く。そこには、1人の少年と1体のデジモンがこちらに歩み寄って
いる。
太一と空はデジモンの側にいる人間の少年に見覚えがあった。
「翼君!」
「翼!」
 空と太一はデジモンの側にいる人間の少年を見た途端、そう叫んでいた。何故、同級生の鳳翼がこのデジタルワ
ールドいるのか。太一と空は不思議で仕方がなかった。
しかも、今の翼は騎士のように白銀色に煌く鎧を身に纏っている。その鎧は動きやすさを意識したのか、胸部、肩、
腕といった重要な部分だけを覆っている。白銀色の鎧に伴い、翼の服装も鴉のように全身黒色で統一されている。
その漆黒の服装がより白銀色の鎧の煌きを引き立たせている。
さらに、それぞれ一振りの剣とデジヴァイスに似た機械が翼の腰から吊り下げられている。
翼の側にいるデジモンはデラモンと言う完全体のデジモンで鳥型のデジモンなのに空が飛べず、背中から植物を生
やしているという、何とも珍妙なデジモンだ。だが、デラモンのパワーと戦闘能力は計り知れないものがある。
翼の姿を見た太一は
「お前も選ばれし子供達だったのか……」
「違う、俺は選ばれし子供達じゃない」
「え?」
「俺は“サイバーウォーリア”だ」
「何だよ?サイバーウォーリアって!?」
 太一は翼の言っている意味が分からなかった。そもそも、太一は“サイバーウォーリア”なんて聞いたことがな
い。
「おい、いつまでも喋ってんじゃねぇよ!」
 翼のパートナーデジモンと思われるデラモンが太一と翼を怒鳴りつける。デラモンに怒鳴りつけられて、翼は太
一と話すのを止める。
「さっさとあのデジモンを倒しちまえよ」
「ああ」
 翼達の不意討ち攻撃を受けて炎の中に包まれている謎のデジモンを倒せという言葉に翔は抑揚のない言葉で答え
る。
翼の取っている態度はまるで、1つの仕事を問題なく遂行するプロフェッショナルのそれと似通っているものがあ
った。
 太一達には、翼とデラモンがしていることが理解できなかった。普通、デジモンがパートナーの人間を守るため
に戦うことはあるが、人間がデジモンと戦うことなんて有り得なかった。
 炎の中から、謎のデジモンが姿を現し、翼はそのデジモンと対峙する。謎のデジモンは先程の攻撃でダメージを
受けていて疲労している。
「こいつはシェイドラモンか……」
 目の前にいるデジモンを見て、翼はそう呟くと、腰に吊り下げている剣を鞘から引き抜く。
鞘から引き抜いた剣には刀身がなかった。しかし、すぐに、剣の柄の部分が光り始め、光の刀身へと変化する。
翼は光の剣を構える。シェイドラモンはそんな翼に向かって両腕からグレイモンを戦闘不能へと追いやった火炎を
放つが、翼は素早く身のこなしでそれを避ける。
そして、翼は光の剣を振りかざしたまま臆することなく、シェイドラモンに向かって突進していく。
敵の攻撃を無駄のない動きで回避しながら、シェイドラモンへと接近した翼は手にしている光の剣でシェイドラモ
ンに斬撃を加える。
一太刀、二太刀、翼は次々とシェイドラモンに斬撃を浴びせていく。その動きは剣舞のようにスピーディーかつ、
鮮やかで繊細なものだ。
グレイモンやバードラモンの攻撃にはビクともしなかった炎のような文様を持つシェイドラモンの鎧に刀傷ができ
ていく。
翼に敵わないと思ったのか、シェイドラモンは背中に生えた蛾のような羽根を羽ばたかせて上空へと逃げようとす
る。
それに対して、翼は動じることなく跳び上がり、シェイドラモンの背中の羽根を光の剣で切り落とす。
背中の羽根を切り落とされたシェイドラモンは地面に激突する。深い傷を負ったシェイドラモンはのろのろと立ち
上がる。
地面に着地した翼は再び光の剣を構え直す。すると、光の剣にエネルギーが集中して、光の刀身が、より眩い光に
包まれる。
立ち上がったシェイドラモンは翼の姿を見ると、先程の鈍い動きとは打って変わって、獣のような動きで翼に飛び
掛っていく。
それはシェイドラモンが残された力で翼にできる精一杯の抵抗だった。
「閃光斬!」
 シェイドラモンが翼の身体に触れる瞬間、翼はその時を待っていたと言わんばかりに、目にも止まらぬ速さで逆
さ袈裟斬りを決める。
翼の逆さ袈裟斬りを受けたシェイドラモンはそのまま爆発を起こし、粒子となって消滅する。
鮮やかな翼の戦いを目の当たりにした太一達は呆然としていた。
そんな太一達をよそに、シェイドラモンとの戦いを終えた翼は、手にしている光の剣を元の鞘に収めると、デラモ
ンと共に何処かへと消えてしまった。

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