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2003年07月22日(火) 漁師が現れた!
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先日3度目のジェノバ訪問で、ようやく漁師に出会えた。
朝っぱらからジェノバに向かってポルトフィーノまで行ったけど、
完璧な観光地だったので、そこはあきらめた。
きれいすぎた。
最近はチンクエ・テッレもいいのかな?
なんて思っている。
もう一つの候補地まで行くと、それらしい景色が広がっていた。
期待に胸をふくらませていたが、漁師など見あたらなかった。
ヴェルナッツォーラというところでは、やはりトップレスのおばさんがいて、
下手にカメラを向けると勘違いされそうなので、何も撮れなかった。
いまいち撮る気になれなかったので、隣の村のボッカダッセに向かった。
ここはさらに小さい村で、トップレスはいなかった。
海の男たちらしき人間が、砲丸投げの玉みたいなのを投げてみんなで遊んでいた。
映画のワンシーンのようだった。
ここには絶対に漁師がいるとにらんだ僕は、しばらくここにいた。
においがしたのだ。
でもここに来るのが遅すぎたのか、漁をしている様子などない。
やはり朝早くに来るべきだったのか?
最低限のものは撮って「さぁもう帰ろう」としたとき、
小型船を陸にあげているオヤジ達がいた。
もう夕方5時を過ぎているというのに、こんな時間でもやっているんだ。
僕はすぐに近寄っていった。
僕がしつこくカメラをまわしていると、
「今晩日本のテレビで放映されるよ」みたいなことをいっていた。
でも聞き取りずらい。
もしかしたらジェノバのなまりがあるんではないか?
と思うと、ちょっと心配になってしまった。
円盤の皿に乗っているのが魚。
そこから鎖で釣ってあって、鉄の棒がつながっている。
支点を軸に反対側のおもりを利用して、重さをはかっていた。
魚を取ってきて船をあげて、すぐさま売ってんだからすごい。
僕はこんな光景はじめてみた。
汚い服にびちょびちょに汚れたズボン。
腫れ上がった分厚い手に傷だらけの腕。
頭には傘をつけて、日をさえぎっているが、
それがまるで恥じらっているかのように何かを物語っていた。
魚が転げ落ちても、多少の事など気にせず仕事をすすめる。
ふと気が付いたのは、映画を始めたら、
映画のことをやっているときが一番、自然に頑張れる自分がいた。
僕の理想にしていた景色が目の前に広がっていたからだろう。
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