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2004年03月07日(日) ヴェローナにて (雨)

ニューヨーク以来、今年はじめてフルで休みがとれた。
かねてから行こうとしていたストラーロ氏の個展のために、ヴェローナまで向かった。

ストラーロ氏にはいつからどこでおこなわれるか教えて欲しいとメールしていたが、
忙しいのか返事がもらえないままでいた。
しかしいつ次に行けるかわからないのでとにかく向かった。
日曜日でインフォメーションも休みだったが、
半ドアで開いていたアレーナ近くのインフォメーションで果敢に聞いてみたが、やはり情報はなかった。

とにかく街をまわってみること。
そして人に聞いてみること。
インターネットで検索しようとしたが、
イタリアでインターネットをやるにはドキュメントが必要らしく、
パスポートを持って行くか迷って持ってこなかった僕は、ネット検索すらできなかった。

あとはもう純粋に観光するだけだった。
アレーナも思ったほど大きくはなかった。
チェントロから少し離れたローマ劇場の方に向かった。
川を越えてしばらく歩くと、イタリアらしくない作りの家があった。
窓に鉄格子があり、入り口も一風変わっている。
独特の雰囲気があり、人気がなく落ち着く。

「こういう通りを撮りたいなぁ」
イタリア各地を歩いていてよく思うことだけど、
そこには何かしらストーリーがないと、その通りの雰囲気も際立つものではない。
僕はよくある風景だと思い、単純に通りすごした。
しかしじっくりと見ながら歩いた。

住宅街かと思いきや、日曜で休んでいるレストランもあった。
一見、普通の家と変わらないので見過ごしそうだった。
ふと何の気なしに目を向けた先に看板があった。
読んでみると「タッペッツェリア アルティジャーナ」と書かれてあり、通りすごした。

ん・・・

「アルティジャーナ」????
英語でもイタリア語でも外国語だと注意しないと見落としてしまう。
これはアルティジャーニの女性形単数である。
ということはタッペッツェリアは何の意味だ?
辞書を調べると部屋やイスの壁紙などのことのようだ。
タペストリーあたりのことだろうか?

今日は休みだったけど、これは撮れということだな。
ただでは帰りたくなかったので、自分へのいい土産が出来てよかった。



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