Sexual Sensate Design System

 

性機能廃用萎縮に関する論点@

 

<るいネット・男女・性・婚姻>にて、性機能の廃用萎縮に関して議論が行われました。論点のいくつかをまとめてみました。廃用萎縮という概念について、関心のある方、疑問のある方は、是非ご覧ください。 

ここでは、性機能低下が廃用萎縮であるとする論点に対する反論と、オーガズムと脳波、等の論点を紹介します。次ページでは、性機能低下の発生原因、廃用萎縮と考える根拠、子宮筋腫と性機能低下等を提示します。

★黒字がSSDの見解です。質問・意見等の内容を詳しくお知りになりたい方は、http://www.rui.jp/index.php3
るいネットをご覧ください。


心と身体と

ひと昔前(2〜3世代前)までは、「子宮発育不全の最良の治療法は、幸せな結婚である」と言われていました。これは、例えば、見合い結婚であっても、信頼できる相手(家族、周囲が認める)との結婚であれば、性充足が発生し、性充足が発生すれば、精神的充足も発生する、その好循環によって、子宮発育不全は治癒するということです。ところが現在の状況は、例え恋愛結婚であっても、性充足が発生しないことにより、精神的充足が発生しない、精神的充足がなければ性充足は更に遠退く、その悪循環によって、不信感、不和、浮気、不倫など、種々な問題が発生します。

では、何故性充足が発生しないのか、ということになります。それが性機能の廃用萎縮ということです。廃用萎縮は何万年という歳月をかけて、人間の前頭葉の発達に反比例する形で進行してきたと考えられます。その理由は、交感神経の過剰作用により、生殖器の血液循環が阻害され続けてきたということです。それが、この数十年の間に、急速に進行し、正常な性反応が発生しないまでに、性機能が低下してしまったと考えることができます。社会生活の上でのストレスの増加を考えると、これは極当然の成りゆきということができるでしょう。この状態をこのまま放置すると、機能改善が望めなくなるばかりか、早晩機能破壊という方向へ進むのは避けられないでしょう。

そういう状態の中で、婚姻形態の未来を考えることは、とても難しいことのように思います。婚姻制度が崩壊したそもそもの原因が、制度内の充足欠除(精神的・肉体的)であるわけですから、本来なら、充足できる身体機能を回復する方法を、まず考えていくことが必要だと思います。

十分な充足から発生する思考であれば、制度内回帰も可能でしょうし、もっと面白いなアイデアが発生するか もしれません。   


廃用萎縮と機能低下

>それにしても、全うな身体機能の再生はかなり根底的なだけに時間がかかります。「確実なオーガズムで0.1%の機能増強が果たせる」とあるように、25%の機能回復に250回、週2回として2年半。少なくともそのぐらいのオーダーで修復していかないとならないでしょうね。
>その破壊度は個人個人によってまちまちであり、廃用萎縮しているという現実を認識したうえで、身近な人たちと地道に取り組んで行くしかありません。

75%(自然回復臨界点)を割り込まないことが大切です。個人個人でまちまちであるわけですから、簡単に回復できる人もあるということです。

>しかし、体さえ万全にすれば解決するかというとそういう訳にはいかず、下部意識としての身体機能と同時に、先端意識を作っている「観念」についても、修復していかなければなりません。
>体は意識の現れであり、いくら体をほぐしたところで意識が変わらなければまたすぐに元に戻ってしまいます。観念が体に与える影響は大きく、「性機能の廃用萎縮」についてもそれが最基底の原因ではなく、むしろ「観念」が廃用萎縮のさらに奥の原因としてある可能性はないでしょうか?
>性機能低下の原因は「身体機能の廃用萎縮」か「観念」か? このあたりは各時代の意識状況をもう少し詳細に検討する必要を感じます。

確かにそうでしょうね。車の両輪のようなものと解釈すればいいでしょうか。どちらかが不足していれば、同じところを堂々巡りしてしまいます。両側面から押さえていくことが必要でしょう。

>例えば、高樋さんがSSDで書かれている、「戦後突然の性解放が行われ、オーガズム旋風が吹き荒れた」ことにより「慢性的欝血となって子宮筋壁の細胞組織を破壊」した、という説には釈然としないものがあります。
>性の解放が子宮筋壁の細胞を破壊するほど、戦前女性の性機能が低下させていたとは思えまないのです(夜這いや若者宿の残存など、戦前の性はかなりおおらかだった)。少なくともイケる女が過半数だったのであれば、性の解放によって性機能はさらに発達したはずです。

<性機能はさらに発達したはずです>が、そうならなかったところに問題が潜んでいると思います。

戦後の状況を3つの段階に分けて考えてみました。

●第一段階・開眼期(1945〜65):本来、日本における性行動はおおらかなものだったとされていますが、第2次世界大戦の後遺症は、決して小さいものではありません。恐怖と悲しみによって、性機能は大きなダメージを負わされたはずです。そして戦後、意識解放の一つとして、How to Sex 関係の出版物が隆盛を極め、多くの人がそれに飛びつきました。このことは、それまで、いかに性に対して無知であったかを表している現象だったということでしょう。この時代は、ある意味で、性機能の上昇期だったといえるかもしれません。ただ、それは、戦争のダメージからの回復というレベルでの上昇であったに過ぎないと思われます。しかも、戦前の家族制度は、男性中心の独善的なものであったはずですから、女性にとって性行為は「お務め」にすぎなかったわけで、性充足が果たされていたかは、怪しいものです。

●第二段階・追究期(1965〜85):この時期は、性行動に関する科学的な情報が氾濫した時代と言えます。特に、オーガズム研究は、色々な形で実施されました。そしてまた、多くの人が、オーガズム獲得のために走った時代であるともいえます。しかしそこには、<根拠のない科学的論証>しかなかったため、皆空廻りをしてしまった筈です。オーガズムという現象を、定義のないまま追い回していった結果、挫折と困ぱいが残りました。何故そうなったかというと、<オーガズム終了>という概念が、科学的に提示できなかったため、子宮残留充血という、細胞にとって決定的ダメージのみが残ったということになります。そこから、機能低下、機能破壊が一気に進行したということが考えられます。そして、婚姻関係内での充足が得られないことから、浮気、不倫が増加し、それにより、婚姻制度自体も破綻することになります。

●第三段階・諦観期(1985〜05):苦労しても得られなければ、諦めるしかありません。そして、性解放によって、気軽にセックスができるようになった訳ですから、苦労してオーガズムを求める必要もないということになってしまった訳です。それに、性行為の低年齢化が拍車を掛けました。しかし、機能低下したままでの性行為では、機能破壊を発生させるしかありません。

>現在の若い女の9割がイケないと言われていますが、その原因は過剰な個人主義や自分主義といった観念群が、イクのに不可欠な「相手に全てを委ねること」を出来なくさせているように感じます。

それと同時に、あまりにも安易に性行動を行うという側面もあるでしょう。それと、未だに性行為の本質を理解しないままで、欲望に引っ張り回されているだけの性行為が氾濫していることが問題です。

希薄な感情、不信、機能低下、この三位一体では、性の未来は望めないのではないでしょうか。

>性の解放が子宮筋壁の細胞を破壊するほど、戦前女性の性機能が低下させていたとは思えないのです

例えば、戦前の女性の廃用萎縮による機能低下度が5%位だったとします。そして、戦争による低下が5%と仮定してみます。終戦による解放によって5%復活します。問題はその後です。子宮の機能低下の発生は、子宮の収縮力と、充血のバランスです。性的な刺激よって発生した充血を確実に排除できるだけの子宮収縮力があるかどうかの問題なのです。すなわち、子宮筋力をあと5%回復させるのと、オーガズム追究による子宮の過度充血の発生とがどちらが早かったかということになります。

機能低下度が少なくても、充血発生が大きければ、機能を改善することはできません。無作為なオーガズム追究と、不信、不満だらけの性行為で、バランスのとれた性行為が行われることは、あり得ないのです。

<現在の若い女の9割がイケないと言われていますが>という状況を現出したのは、こういう状況によって発生した必然的結果だと考えることができるでしょう。

提案:これから考えていかなければならないことは、戦後第四期を、どういう期間として設定するかという問題です。

●第四段階:機能破壊期(2005〜30)

現状の性行為を継続する限り、回復は見込めません。人類滅亡の危機を迎えることになります。人間の根元的充足手段を失うことによる混乱は、性問題だけに留まらず、人間社会崩壊への道を加速することになります。

●第四段階:機能回復期(2005〜30)

あらゆるマイナスストレスを排除し、性充足獲得のための方法論を認識し(オーガズム終了の概念の把握)、毎回の性行為が、たとえ0.1%であっても、改善の方向へ向かうように努力することが必要となります。


好循環させるためには

>セックスによって充足したからといってそこから「愛」が生まれるのではなく、「愛」があるからセックスによって充足できるのだと思います。また、それが好循環を促し普段のコミュニケーションも潤いのあるものになっていくのだと思います。   

もう一歩進めて考えると、好循環を発生させ、それを継続・発展させるためにはどうすればいいかということがあります。

「うんこ、おしっこ」の話で賑わっていますが、消化器官と生殖器官の大きな違いは、消化器官は、生まれてからずっと、長い年月、毎日「食べる」という行為をしてきたことによって、機能を増強し、基本的な機能を獲得した筈です。しかし、生殖器官においては、思春期になるまで、使用することもなく、しかも、廃用萎縮によって機能が低下しているわけですから、基本機能を持つまでに至っていないと言うことになります。従って、この器官の反応を単純に比較することは、無意味なのです。

生殖器官は、性行為によって、一歩ずつ、機能を増強させる必要があります。「愛」の存在によって、性行為が行われ、その充足によって、愛がさらに確実なものになる、愛という抽象的で不確かな感情を、性充足という実質によって、しっかり支える、そこから初めて好循環となるのです。そうなれば、「愛」という言葉に含まれる欺瞞、作為性は、消えてしまう筈です。

1回のセックスによる機能改善が、例え僅か0.1%であったとしても、改善されれば、必ず前回より高度な性反応となって現れるものなのです。マンネリになったり、性行為忌避の状態になるということは、改善されていないということを意味します。

しかし、機能低下した状態での改善は、不適切な方法をとれば、機能破壊に繋がるということを意識しておかなければなりません。充血した子宮を確実に収縮させるだけの子宮収縮力を獲得すること、充血と収縮のバランスがとれているとが、重要なのです。心だけでは、愛だけでは、解決できない部分があることを念頭に入れておく必要があると思います。   


疑問の序Re:

>●第二段階・追求期(1965〜85)の疑問
>戦時中に思春期を過ごした女性が、戦後いきなりハードセックスを追求したら、確かに機能破壊に陥ったかもしれませんが、「オーガズムの追求期」は1965〜85とあるように、団塊の世代以降と言えます。彼女らは戦後の生まれであり、戦時中の性機能低下とは直接関係はないのでは?

65〜85年の生殖年齢で20〜30歳台の半分は、戦後の食糧難を切り抜けた人。いわゆる栄養失調が問題となります。母胎内でストレスを受けた人も含まれます。30〜40歳台の半分は思春期に終戦を迎えた人達です。戦争の恐怖ストレスをもろに受けた年齢です。更に食糧難も経験しました。これらの要因は、機能回復には非常に大きな影響を与えた筈です。

>前提として確認しておきたいのですが、性機能の廃用萎縮は遺伝はせず、あくまでも後天的なものと考えてよろしいですよね。

廃用退化は、廃用萎縮が進行したものです。従って、世代を越えて徐々に進行していくものです。ということは、廃用萎縮は、基本的には形質遺伝であると考えていいのではないでしょうか。体格と同様、内臓の形状、器質も遺伝と関係するのではないかと思います。更に、ストレスを受け易い精神的気質も、遺伝するのではないでしょうか。専門的なことはよく分かりませんが。性機能の廃用萎縮は、1万年位前から開始したものと推測しています。勿論、民族によっては、いまだに廃用萎縮を起こしていないと見られるものもあるようですが。

>かなり極端に解釈してしまったかもしれませんが、論点を明確にするため……

仮説は、反論に耐えられなければ、仮説のままになってしまいます。従って、厳しい反論こそ、価値があると思っています。是非、あらゆる疑問をぶつけていただければと思います。


廃用萎縮は遺伝のはず

>廃用萎縮はあくまでも後天的(胎児期も含めて)なものであり、親の廃用萎縮が子どもに遺伝することはないと考えています。

例えば、家畜の品種改良というものがあります。これは、多産という機能と、肉質という形質をピックアップして、遺伝的に確定していく作業だと思います。従って、その逆である廃用萎縮も、マイナスの性質が遺伝することにより、顕在化してくるものではないでしょうか。廃用萎縮の根底には、遺伝というメカニズムが存在すると思います。

>学者のように「獲得形質は遺伝しない」と断言はしませんが、その変化のスピードは極めてゆっくりしています。
>性機能の廃用萎縮についても、99.9%以上は後天的な問題であると思います。

1万年の歴史の中での問題であると考えた場合、現在の低下度が例えば1%であるとすると、その進行度合は、年0.0001%ということになります。後は後天的なものと考えていいのではと思います。現在、どの程度の機能低下が進んでいるかは分かりませんが、性反応が起こりにくくなっているという現状を考えると、75%を割り始めた人が多くなったと考えなければなりません。もちろん、全く進行していない人も、10%位は存在するのでしょう。平均すれば85%位と考えればいいでしょうか。85%と考えた場合、廃用萎縮による機能低下率は、年0.0015%ということになります。ということは、個体内における進行度は0.1%(0.0015%×75歳)程度、それほど問題にする必要はなさそうです。

>脳の神経細胞は胎児の終わりから発達し、生後急速に増加します。しかし生後10ヶ月以降は、使わない細胞はつぎつぎに死滅していきます。
>廃用萎縮の身近な例としては、足の骨折等で2〜3週間入院すると、すっかり筋肉はやせ細ってしまいます。

内臓筋(平滑筋)と骨格筋(横紋筋)とはそのまま比較できないかもしれません。内臓筋の後天的廃用萎縮率は、それ程多くはないと考えています。例えば、40歳にになるまで性交もマスターべーションも経験しなかった人でも、適切な対応をすれば、機能回復ができない訳ではないと思います。問題にしなければならないのは、血液循環不良による機能低下だと思います。廃用萎縮が1%でも存在すれば、性交方法によっては、過剰充血が発生するのは避けられないことですから。

また脳神経細胞と、内臓筋を収縮させる神経との関係は、調査研究の必要な問題だと思います。内臓筋の神経が健在でも、脳神経の方がイカれていたら、どうしようもないでしょうから。

>遺伝するのか、後天的なのかによって、何をなすべきかがまったく違ってしまいますので、事実解明が不可欠です。

両面からの解明が必要なのではないかと思います。   

>「獲得形質は遺伝しない」

廃用萎縮から脱出するために、改善を行い、筋肉強度を獲得したような場合、確かにその「獲得形質は遺伝しない」ということは当たっていると思います。しかし、何世代かにわたってそれを継続すれば、形質として定着していくものと思います。

廃用萎縮進行の加速の問題

性機能の廃用萎縮の進行は、一定の速度で進行してきたものではないと思います。生殖器は、ストレスに敏感に反応する器官です。従って、近代文明以降の高ストレス社会の進行によって、急速度に加速を開始したのではないかと考えます。現在、仮に85%までに低下しているとすると、このまま放置すれば、後は、倍々ゲームで進行する危険性があるわけです。そうなれば、もうその進行を止めることはできません。唯一の救済方法は、各個体において、機能回復をはかるしかないことになります。獲得形質遺伝がほんの僅かであるとすれば、廃用萎縮の進行を食い止めることは、まず無理ということになるでしょう。マイナス要因の加速進行には太刀打ちできません。

神経の問題

子宮本体の筋肉は不随意筋(平滑筋)であり、子宮の収縮を司るのは反射神経ですから、直接脳とは繋がっていません。ですから、意志の力で対処することはできません。反射神経は、どのように廃用萎縮を起こすかを研究する必要があります。

一方、男性の場合は、廃用萎縮を起こしているのは射精管閉鎖筋を中心とした射精抑止筋群です。これらの筋群は随意筋(横紋筋)ですから、脳との関連はより緊密です。脳が指令を出せないとなると、問題は複雑です。一口に性機能の廃用萎縮といっても、男性と女性とではその対処法が違うということです。   


根拠の提示

根拠の提示の必要性は前からご指摘いただいておりました。不明快な点、申し訳ありません。
ご指摘いただいた件、可能な限り説明させて頂きます。不十分な点はお許しください。

■msg17671「人間の特別性・再考」

<現在を100とし、35000年前を0 >

前頭葉の発達、人間としての能力の発達は直線的なものではなく、幾何級数的発達をするものであるという考えを数字的に表したものです。動物にあまりこだわらなくてもと言いたかったための表現です。でも、こだわったために、サルまで行ってしまった訳ですが。

他の動物と明らかな差異を発揮し始めたと考えられる新人(ホモ・サピエンス・サピエンス)の出現を35000年前とし、現在を100とした場合、3500年前が50となるということを示しました。幾何級数的発達をどう証明できるかということは、飛行機が発明された後の、この100年の、人間が示した能力を見れば明らかだと思います。

■msg23568「廃用萎縮と機能低下」

<75%(自然回復臨界点)を割り込まないことが大切>

筋肉の衰弱の自然回復臨界点が75%であるということは、10年ほど前のNASA(米国航空宇宙局)の人体実験による結果で発表されたものです。これは、骨格筋のものなので、それをそのまま平滑筋に適用できるとは思っていませんが(msg24122)、考え方のガイドとして提示しました。骨格筋と平滑筋の差異が判明すれば、訂正されるべきものかも知れません。

<確実なオーガズムで0.1%の機能増強が果たせる>

上記の実験で、衰弱に要した時間と、適切な運動により回復に要した時間から算出しました。算式は、捜せばあるのですが、現段階では見つかりません。これも、骨格筋と平滑筋の関係を明らかにする必要があります。

■msg23578「機能低下追加」

<廃用萎縮による機能低下度が5%位だったとします>

これは、<例えば>の数字です(そう明記したつもりです)。5%でも10%でもかまわない数字です。5%としたのは、現実性のある数字として設定した訳です。例え何%であっても、子宮の過度充血のスピードの方が上回っていれば、子宮の機能低下、機能破壊は防げないという意味です。

■msg24122「廃用萎縮は遺伝のはず」

<1万年の歴史の中での問題であると考えた場合>

今後解明する必要があると思います。<17452 蘆原さん><17088 阿部さん>を参考にしました。<17501>で解説してあります。

<現在の低下度が例えば1%であるとすると>

例えばの数字です。計算しやすいように、分かり易いように選びました。また、いたずらに恐怖心を煽らないような設定としたつもりです。

<75%を割り始めた人が多くなった>

オーガズムの定義がないまま、性行為が行われていること、オーガズムを得ている若い女性が少なくなっていること(現在の若い女の9割がイケないと言われています)などから、自然回復が困難な状況に入ったと判断しました。


廃用萎縮は遺伝か否かRe:

>かつての日本人と比べて顎の骨の形が変わったのもそうです。これらは後天的な要因、つまり、仮に生まれてから昔と全く同じ生活をすれば元に戻る性質のものです。

戻さずに、そのまま何代か継続してしまう、それが、廃用萎縮の発端だと考えます。その場合、遺伝子にどのような差異がでてくるのかは見当も付きませんが、多分、遺伝子に影響するほど高レベルの問題ではないのかもしれませんね。「調節遺伝子」というのがあるなら、その辺りがキーとなるのかも知れませんし、そこまで行かない低レベル(DNAには関係のないレベル)での問題なのかもしれません。

>性機能の低下が後天的なものであれば、子供時代からの生活(性生活?)環境を昔に戻せば一世代で回復が見込めることになります。

一旦低下してしまった性機能を元に戻すためには、環境を戻すだけでは解決できない問題が発生していると考えています。機能低下したのは、主に筋肉と神経ですから、筋肉の場合は適切な収縮と弛緩を発生させなければ、強度を改善させることは不可能です。そういう状態での性行為が、どういう形で機能低下を加速するのか、その辺も今後話していきたいと思っておりますので、ときどき覗いてみてください。

>現代の環境ホルモンの影響は見逃せない視点だと思います。もしかすると、直接的に肉体に打撃を与え、子どもにも引き継がれてしまうこちらの方が今ではより深刻な問題かも知れません。   

非常に重要なテーマだと思っています。是非触れていきたい問題です。具体的なことがありましたら、お話、問題提起していただければと思います。


Re:観念だけでは

経験から導き出された代々木監督の視点に大切なものが含まれているのは、確かに無視できないことです。

あの、マスターズ&ジョンソンも、性反応研究の当初は、売春婦を対象に開始しました。しかし、倫理的(宗教的?)圧力によって、理論の中から売春婦にかかわる部分を排除せざるを得なくなってしまいました。その辺りから、論理に矛盾が発生し始めたように感じます。

>もし、肉体的な廃用萎縮が主要な原因であるならば、2回の面接程度で効果があるはずがありません。

彼女たちは、恐らく、性に興味を持ち、それなりに性を楽しもうとする意識を持った女の子達なのではないかと思います。ということは、あまりストレスによる影響を受けていなかったかもしれません。それがカウンセリングを受け、「代々忠クリニック」の優秀な技術者(男優)の手に掛かれば、イッてしまう確率は高いのではないかと思います。

昔から、女性の5%は娼婦体質の人がいると言われています(根拠はありません)。それは、どういう意味かというと、機能低下が進んでいない人が、5〜10%はいるということです。これは、代々木監督の「現在、女の9割がイッたことがない」という言葉に符合します。「昔から」ということは、廃用萎縮の存在を暗示しています。

>11年間かけて、2000人の女の子とそういった面接をしてきた彼だけに、重要な事実がいくつもちりばめられています。

知りたいのは、その2000人の女の子のその後ですね。特に「代々忠クリニック」でオーガズムの洗礼を受け、その後、普通の男の子と一緒になった場合、どういう経過を辿っただろうかというとです。一度経験をしてしまうと、その欲望は限り無くエスカレートするはずです。しかし、普通の男の子では、それをフォローすることはできません。その結果何が起こるかということです。次々に男を代えるか、機能破壊に陥っているのではないでしょうか。

それと、もう一つ、「9割がイッたことがない」ということは、2000人の内、1800人はイカなかったという意味でしょうか。それとも面接を受け、9割がオーガズム未体験であることが分かり、それが全部イクことができたということでしょうか。

>オーガズムが得られないのは、自分の価値観や固定観念がイクことにブレーキをかけているからであり、それだけ人間にとって観念の影響力が強いことを意味しています。

もしそんな簡単なことであれば、 「9割がイッたことがない」などどいう状況が続くはずはないでしょう。
しかし、「代々忠クリニック」に日本の性充足が牛耳られているなんて、情けないと思いませんか。   


Re:獲得形質の遺伝について

>学者のように「獲得形質は遺伝しない」と断言はしませんが、その変化のスピードは極めてゆっくりしています。

人間が大脳を使うことによって大脳を発達させたこと、二足歩行という技術を獲得し、それに相応しい骨格と筋肉を獲得してきたこと、それら全ては、獲得形質の遺伝によるものだと思います。勿論、何百万年もかけてのことです。獲得形質が遺伝しないものであれば、現在の人類は存在しないということになるのではないでしょうか。

獲得形質は、その方向で継続獲得をしなければ、元に戻るだけですが、喪失形質はどうなのでしょうか。一旦喪失したものを回復させるには、喪失した時間より遥かに多くの時間を要することが分かっています。従って、回復は、喪失の加速には追いつけないものと考えます。喪失形質の遺伝は、獲得形質の遺伝より、早く進行するものと考えられます。そこから経世代的廃用萎縮が発生し、廃用退化が起こるのだと思います。


 

早期対処の必要性

>物質的な「廃用萎縮」については、私は現在でも回復可能なレベルに留まっている可能性が高いと思います。ただ、これは個人差もあり、完全には回復しないでしょう。しかし、生まれてきた際にはほぼ完全な機能を持っていると推測すれば少なくとも次代においては、十分な回復をなし得ると考えています(この部分の実証データはありません)。

性機能の経世代的廃用萎縮が、存在するのかどうか、存在するとしたら現在どのレベルまで進行しているのかは、これから解明する必要があると思います。ただ、経世代的廃用萎縮存在を可能性のあることとして考えることは、現状のまま放置しておくより、早期対処をするという意味で有効な対策が立て易いと思っています。

>「廃用萎縮」に関する投稿を読んで関心を持っておりました。性機能低下への危機感と、警鐘を発し続けておられるスタンスには共感いたします。
>骨盤まで変形してしまうということを考えれば、私は性機能低下に関する警告は正しいと思います。あまりに、放置すれば回復不可能となることも十分にあり得るでしょう。

幸い経世代的廃用萎縮が存在しなかったとしても、早期対処を実施することで、機能低下を防止することができます。もともと機能低下が潜在するのだからという意識を持つことができれば、より積極的な対策が立てられるのではないでしょうか。

経世代的廃用萎縮が存在するいうことを、可能性のあることとして考えることは、別にデメリットのあることではないと思います。というより、この議論に必要な視点であり、対策の前提になり得るものとして考えてもいいのではないかという気がしています。


感想です。 Re:

>機能低下が発生してるんだという認識を得ただけで、変われるのか疑問に思っています。

予防ができるということだけで、前へ進むような気がします。これ以上、機能を低下させないことが大切だと思っています。

>そうやって危機感を煽ることは、よくテレビとかでも特集されますが、そのときだけのもののような気がします。マイナスのストレスを発生させない、人にも与えないっていうのも簡単ではないなって思いました。

危機感を煽る……二通りにとれるかもしれません。

危機感を煽らなければ、もう間に合わないって状態に来てるんだぞ〜っていうとり方と、ほんのちょっとの意識転換で、その危機を脱出できるんだ、というとり方と。どちらで捕らえてもかまわないと思います。

>ましてや、筋肉を鍛えるとかっていうのは、ちょっと・・もっと自然な方法はないのかなって思いました。

筋肉が弱っているのだから、鍛えようということが、不自然だとは思いません。他に方法があるなら別ですけど。基本的な機能改善としては、

>>意識の中のほんの一部、機能低下が発生しているんだという認識の部分だけ、それに対処するには、内臓血管の収縮を起こさせるようなマイナスのストレスを発生させない、人にも与えない、

ということですが、人間関係をスムーズにさせるためにも、大切なことだと思っています。それによって、機能低下予防の第一歩にもなるのですから、一石二鳥だと思います。

>簡単なこととも言えるし、(24864 )大変なこと(25022 )とも言えるなと思います。

今直ぐできる簡単なことから手を付けていってもいいのではないでしょうか。大変なことは、ゆっくり考えればいい。   


対症療法と根治療法と予防手段

>確か、その後も一度は代々木氏のところに戻ってきてしまう女の子がかなり多かったと思います。やはり受け皿が足りない、ということです。  

>男優が彼女の中にある精神的葛藤を解きほぐそうと、何時間もかけて話を聞いている作品がありました。結局、イクことはできず……

これは、意識の変換だけでは、対処できないことを物語っています。

>観念が根本原因ならば、その根治療法もやはり観念の転換である、ということになります。そして、これは個人的な「知識」や「考え様」というレベルを超えたものであって、観念が転換するということは人々の行動様式、社会の姿もがらっと変わることを意味します。肉体的なリハビリももちろん重要ですが、これがなければ対症療法に止まってしまうのではないでしょうか。

>機能低下が発生してるんだという認識を得ただけで、変われるのか疑問に思っています。そうやって危機感を煽ることは、よくテレビとかでも特集されますが、そのときだけのもののような気がします。マイナスのストレスを発生させない、人にも与えないっていうのも簡単ではないなって思いました。 ましてや、筋肉を鍛えるとかっていうのは、ちょっと・・もっと自然な方法はないのかなって思いました。

観念が根本的な原因であるとしても、そこから発生した筋肉の衰弱は、意識を変えただけでは回復できません。意識の変革は、これ以上の進行を阻止するために予防手段として必要であり、一方で、筋肉の衰弱を回復させるために肉体的なリハビリは必要であると考えます。

筋肉トレーニングは、確かに対症療法かもしれません。しかし、他に方法がなければ、根治療法であるとも言えるのではないでしょうか。

>私は廃用萎縮は大きな問題ではない、と考えています
>私も、廃用萎縮の現状を引き起こしている原因として、松尾さんの仰るように「観念」が大きな比重を占めているという考えです。しかし、この観念は、私権時代1万年に渡って積上げられてきたものです。

廃用萎縮であるとする重大な意味は、性行為の初期段階で、機能低下を改善しないと、性充足は得られない、という認識を持てるかどうかというところにあります。これは、性教育においても、重要な方向付けを与えるための視点であり、また、各人が、予防措置としての対応を選択できるという意味で、大切なことだと思っています。   


今、大切なこと……

>高樋さんがサイトを手間暇かけて作られているのも、ここで議論されているのも、すべて人々の意識=観念を変えるためにやっていることですよね。

それほど大層なことではなくても、ほんのちょっとでいいから、変えることができたら、という感じだと思います。

>生殖に必要な筋肉を鍛えたとしても、社会不安等の「マイナスのストレス」は社会的なものとして存在しており、人々の意識を変えていかない限りはなくなりません。

筋肉だけでなく、対応できる心を身につけることも必要です。世の中ストレスだらけですが、それを受け取る側として、マイナス・ストレスとならないようにするだけで、かなり違ってきます。もちろん、そういう精神状態を維持できるように心を鍛えることは、簡単なことではないかもしれませんが。

>そして、「人々の意識を変えていくこと」は、るいネットの全てに共通したテーマのように思われます。

そう思います。変える手法は色々あると思いますが、色々な角度から、自分に適したものを選んでいける、それが、こういうサイトの持つ重要な意味だと思っています。

>私は高樋さんと目指している方向性が違うとは思っていませんが、高樋さんが「人々の意識を変える」ことを不可能視されて、突破口を「生殖筋肉のトレーニング」に求めている限り、「それでは、答えにならない」という思いがぬぐえません。

突破口を「生殖筋肉のトレーニング」に求めているだけではありません。同時に、ストレスを排除する必要性も強調しているつもりです。

生殖筋肉のトレーニングを勧める意味は、時間はかかりますが、誰でも確実に実行でき、確実な効果が期待できるというところにあります。

前にも言いましたが、心と身体は、相互に関係している訳ですが、残念ながら、可逆的ではないのです。心によって位置付けられた身体の状態は、心だけでは元に戻らないというところが問題なのだと思います。そういう意味で、物理的な機能を改善することも必要だと強調しているのです。

これまで、いくつか、機能低下を推測する要因と、その特定、対処について述べさせていただきました。要因はまだあるかもしれませんが、これだけの多くの要因に取り囲まれている現実を考えると、やはり、できるところから対処していく必要を感じます。

<25531>でも申し上げましたが、根治療法が何であるかは、まだ分からないとしても、予防措置、対症療法は、今直ぐにでもできることです。性環境(社会・個人)をこれ以上悪化させないためにも、できることから対処していこうということが、間違っているとは思えません。   


Re:環境改善の意識

>性の大切さに気付かずに、予防しようと思うかどうか。

確かにそうでしょう。しかし、実際に、機能低下による弊害が出てきてから、さあ、どうしようというより、まず、健康な身体造りをしてみようということも必要なのではないでしょうか。

>性に強い関心のあるごく一部の人しかそうは向かわないと思いました。

性に強い関心のある人たちは、自ら行動し、発見する機会は多いと思います。問題は、「何となく」性にかかわっている方たちに、どう伝えられるかということでしょう。とりあえずは、自らの性環境を改善してみたいと考えていらっしゃる方の一人でも二人でも、予防ということの大切さを意識してくれれば、それでいいと思っています。

そして、人間関係の基盤に充足があるのだということを、確認して欲しいのです。

>だから、きっと意識から、なんだと思いました。まず、性の大切さに気づくこと。そして、もっといい男女のあり方を考えること。そしてそれはそれほど、夢物語でもなんでもなくって、もっともっと受け入れられていくことだと感じています。

自らの環境を良くしようと思うこと、そこが意識の転換点だと思います。

危機感を煽ることは、いいことだとは思っていません。こうして、みなさんとトークしていく間に、よりよい、説得力のある方法が浮かんでくるかもしれません。   


Re:収縮要因は?

>◆検査をしても、子宮や卵巣などに、病気や器質的な異常が見られない場合の月経困難症の事です。原因は、色々ありますが、一つには子宮収縮が強すぎるという事が考えられます。これには、子宮内膜が剥がれる時に、内膜がつくるプロスタグランジンという物質が関係してきます。この物質が、子宮の平滑筋に作用して収縮を促すので、多すぎると収縮がより強く起こり、痛みも強くなります。また、月経周期が長く、量の増加が見られるような時も、強い力で収縮しようとするので、痛みが強く出る事もあります。また、心理的な状態も無視できません。自律神経は、ショックやストレス、気分や情緒に左右されやすく、まずは消化器、循環器、その他様々な機能のバランスを狂わせます。

<一つには子宮収縮が強すぎるという事>

色々な機能低下要因が考えられる中で、<子宮収縮が強すぎる>という現象を裏付ける要因を捜すのは非常に困難だと思います。また、陣痛微弱、娩出困難の増加という現象(数値把握はしていません)を考えても、収縮が強すぎるということを説明できません。

プロスタグランジンの過剰分泌ということであれば、ホルモンバランスの変調という中で、説明できる可能性はありそうですが。

<子宮内膜が剥がれる時に、内膜がつくるプロスタグランジン>

子宮収縮を起こす主要物質がプロスタグランジンであるとした場合、オーガズム発生・終了時の収縮は何によってひき起こされるのか考える必要があります。プロスタグランジンは、<子宮内膜が剥がれる時に、内膜がつくる>ということであれば、オーガズムとは無関係になります。オーガズム発生・終了時の、プロスタグランジン分泌データが必要となってくるでしょう。

<器質的な異常が見られない場合の月経困難症>

月経困難症の痛覚の問題ですが、子宮発育不全、筋体の脆弱化(柔軟性の欠除)、細胞損傷という状態であれば、収縮によって、耐えられないような痛みが発生する可能性はあります。「子宮の状態に比べ収縮が強すぎる」と解釈すれば、説明は可能だと思います。

>ところが平滑筋の収縮弛緩のメカニズムは非常に複雑で謎が多く残されています。
>卵巣や子宮などの生殖器は、骨盤の中に収まっています。筋のアンバランスなどから、骨盤に歪みが生じれば、当然骨盤内の環境にも影響してきます。筋力がおちてきた、姿勢が悪い・・・など思い当たる場合、全身のバランスを見直す必要があります。ホルモン分泌や自律神経の調節機関は、バランスのとれた健康体でこそ、うまく機能していくのです。

骨盤の歪みは、よく問題にされることです。それと同時に、子宮自体の状態も考えてみる必要があると思います。全身のバランスを見直すことは、まず必要ですが、本体の見直しも無視できません。

>また、心理的な状態も無視できません。自律神経は、ショックやストレス、気分や情緒に左右されやすく、まずは消化器、循環器、その他様々な機能のバランスを狂わせます。

自律神経の正常化は、とても大切なことだと思っています。いかにしてストレスを排除できるような精神状態を造るかということが、重要な課題となります。


Re:要因と対象と

>で、その主論点である「子宮の筋肉トレーニング」についてですが、これは必要ないのではないかと思います。

全身のケアが必要なことは了解しています。ただ、例えば、歩行困難のリハビリの場合、全身の栄養管理、全身運動は必要として、先ず行うのは、歩行訓練だと思います。歩行訓練なしで歩行することはできないはずです。現在の性行為の状態は、よちよち歩きの子供に、いきなりマラソンをさせているような感じじゃないでしょうか。まず、歩くことから始めるべきだと思っています。

>例えば、前回廃用萎縮の事例としてご紹介した「腸腰筋」については現代では意識される事が少なく、まさに神経回路もほとんど作動せず、あるいは他の筋肉とスムースに連携せず有効な機能が発揮できていません。
>実際には、2)(筋肉を対象化して鍛える )は1)の補助的鍛錬としてしか成立せず、中心は1)の「身体意識」のトレーニングになります。なぜなら解剖学的に細分化された筋肉の認識は、身体運動においてほとんど意味をなさない(というより、不自然に意識して有害)ためです。もちろん、ときおり確認のため及び部分鍛錬として補助的に行うことは必要です(それでも前者9:後者1。あるいはもっと差が開くかもしれません)。

機能低下している筋肉は(男性・随意筋の場合)、ほんの一部の筋肉ですから、その筋肉を対象化して鍛えるしかないように思います。従来の方法(H.S.カプラン、マスターズ&ジョンソン等のセンセート・フォーカス法、スクィーズ法等)の難点は、対象化の方法が間違っていることにあります。あいまいな論拠に基づいたセラピーが何年にもわたって行われていることが問題なのです。具体的な例で言うと、射精コントロールの訓練として昔から挙肛筋を引き挙げるという方法が行われてきました。しかし、それでは、可動な筋肉は強化できても、強化必要な筋肉には影響しない、即ち、効果がないということです。これは、多くの男性が経験していることだと思います。対象をきちっと決めて、強化必要な部分を強化しなければ、意味はないのです。

<不自然に意識して有害>ということは、実行して効果が上がらなかったことによるストレスの付加というところから発生するものでもあると考えます。

>そして、子宮を構成する「平滑筋」にいたっては、その収縮を決定づける要因はおそらく「自律神経」「ホルモン」にあると推定されています。私も、まだ推定の域を出ませんが、収縮強度はその物質レベル(つまりはカルシウム、ホルモン等)で規定されるのではないかと思います。当然、食生活も影響してくるはずです(塩分不足は筋弛緩の主原因)。

平滑筋収縮を発生させる要因はおそらく「自律神経」「ホルモン」にあると推定するとしても、それを受けて実際に収縮するのは、筋肉自体です。その筋肉が収縮力不足であれば、結果には期待できません。筋肉の強度は、平滑筋であっても、適切な収縮・弛緩によって維持・増強できるものであると信じています。

>よって骨格筋に比してさらに自覚的部分鍛錬の有効性は落ちると言えます。上にならっていえば『前者99:後者1』くらいでしょうか(この数値を特定するのが目的ではありません。要はそれくらい低い要因だと言うことです)。

平滑筋であるからこそ、平滑筋としての対処が必要なのではないでしょうか。子宮体筋に自覚できる部分はありません。従って、自覚的部分の鍛錬では、殆ど意味はありません。言いたかったのは、不随意筋をどう鍛練できるかということなのです。

>それよりも全身的な「自律神経」「ホルモン」の乱れを少なくしていく事の方が有効であり……
>性機能も「健康体」の機能のうちのひとつであり、全身機能の向上のアプローチ(健康体の実現)が同時に部分の向上にもなるということではないかと思います。その上で、「できることからやる」と言う点は全く賛成です。

全身と心、そして、対症療法も必要、そんなところだと思っています。


Re:性の大切さを伝えるには

>ROMしている間に議論が振り出しに戻りつつあるような気がしますが…。

仰る通りかもしれません。誰だって、「性機能が低下している」とか、「性充足の欠除」とか、「オーガズムがない」とか思いたくないし、まして、言われたくはないでしょう。「イケない」ことを、自己責任に帰されては、たまったものではありませんし、抵抗が出てくるのは当然のことと思います。ですから、機能低下要因を挙げてみたとしても、空回りしてしまうような気がします。

自分が、廃用萎縮という概念を持ち出したのも、そういう個人的な「抵抗」をできるだけ少なくしたいという意識からなのです。「個」の問題ではなく、「人間全体」の問題であるという意識転換が必要だと思ったわけです。それによって、「みんなの問題」という意識で、この問題を考えていきたかったのです。生物の基本的な生体反応が発生しなくなった原因は何なのだろうということを、バイアスなしに考えていきたいと思っているのです。

<性充足の価値そのものを貶めている>一方で、AV関連情報はもてはやされます。これが何故なのかということも解明しなくてはならないような気もします。

充足の話をしているのですから、その基盤である性充足を排除する訳にはいきません。

<本当の性充足の大切さと良さをいかに伝えるかということが全ての出発点>……、ということは、「性充足」とは何か?というところなのでしょうか。これに関しては、オーガズムと脳波の関係は、<24402>で少し触れてみました。オーガズムの基本概念すら、この75年の間、見極められることなく推移してしまったことに、大きな疑問を持たざるを得ないのです。「性充足」とは何か?という辺りでしたら、オーガズムの定義から入る必要があるでしょうし、何故オーガズムが必要なのか、オーガズムがないとどうなるのかというところをもう一度分析していかなければならないでしょう。しかし、その前に、どうすれば、皆さんが関心を持てるのかということになりますが、そうなると意識転換の方法としての、「廃用萎縮」に触れざるを得ないということになります。

廃用萎縮を前提とした発言に異義が多かったと思いますが、廃用萎縮を認識することにより、もし、廃用萎縮が存在しなかった場合でも、その発生を未然に防ぐことができますし、存在したとしたら、その進行を阻止することができることになります。そういう意味から、廃用萎縮という認識を持つことに、どういう意味があるかは、早めに提示していきたいと考えているのですが。


θ波とセックス

引用されている日向野理論は、基本的な矛盾の上に構成された<とんでもない理論>ですので、扱うのには慎重さが必要です。また、<遺伝子の神秘:男の脳・女の脳(山元大輔・講談社新書)>が、その理論を鵜のみにして展開されているとしたら、再チェックが必要だと思われます。

問題点

>この実験によると、性行為の最中にはβ波が多く見られ、オーガズムに至るとθ波がどっと現れます。また、θ波の量を男女で比較すると、女はθ波が脳全体に広がりますが、男はその十分の一ほどでしかない。女の方が男より10倍感じる物的証拠とも見なせそうである。しかし、マスターベーションの時はこのθ波は、男女とも全く出ない。(以上抜粋)

<オーガズムに至るとθ波がどっと現れます。>

日向野理論では、最高のオーガズムを「感じた」ときに、θ波が現れるとしていますが、5ヘルツ前後の波長で、最高に物を感じられる可能性はありません。オーガズムが終了しときに、脳波がθ波に転換して、睡眠に入ると考えなければなりません。θ波が発生している時は、知覚は殆どないとしなければなりません。

<また、θ波の量を男女で比較すると、女はθ波が脳全体に広がりますが、男はその十分の一ほどでしかない。女の方が男より10倍感じる物的証拠とも見なせそうである。>

ここにも、基本的な錯誤が存在します。感じられない状態が10倍あるということが、どうして10倍感じることの物的証拠になるのか、考えなくても分かることです。

男女のθ波発生量の差は、行為者か被行為者かの差であると思います。ピストン運動をしている男性は意識をして動いているわけですから、当然β波優先の状態です。受け身の女性は、オーガズムが終了すれば、当然θ波優先状態になります。女性上位で計測すれば、発生量が逆になるはずです。

<マスターベーションの時はこのθ波は、男女とも全く出ない。>

マスターベーション時は、自ら行為している訳ですから、β波状態であるのは当然のことです。

>しかし実際の性行動とマスターべーションでは、θ波の違いから脳内の全く違う回路を使っていると言えます。

違う回路というのは、動いているかいないかの違いです。

このような<とんでも理論>が、いまだにセックス理論に影響を及ぼしていること、そして、発表されてから25年間、誰も異論を唱えないということが、非常に大きな問題だと思います。是非、上記のような視点から、θ波理論と引用された書物の再分析をしてみていただきたいと思います。   


Re:θ波論の問題点

オーガズムにおけるθ波の発生は、オーガズムの終了という概念を持たないと、見えてこないものだと思います。

>>θ波が出るときは、「脳全体はボヤッとしているのだが、どこか一点が研ぎすまされている状態」で「快感というよりは一部目覚めた失神状態」

大島氏のこのコメントが、日向野論をバックアップするものか、批判する立場のものなのか、この文面でははっきり把握できませんが、θ波発生時の状況を、少し説明できているようには感じます。以前は、日向野論を丸呑みにしていたのですが、少し矛盾に気が付いたのかもしれません。

>>「脳全体はボヤッとしているのだが、どこか一点が研ぎすまされている状態」、「快感というよりは一部目覚めた失神状態」

これらの状態は、θ波と、β波が混在している状態を表しています。ということは、オーガズムが終了していない状態(イキ損なった状態)を示しているということです。

<どこか一点が研ぎすまされている状態><一部目覚めた>という言葉は、日向野論の「最高に感じる」という言葉に引きずられていることを表しています。まだ日向野論から抜けきっていないということでしょう。

イキ損なった状態をオーガズムであるとしてしまうと、また矛盾が発生してくる危険性があります。オーガズムの発生、継続、終了において、脳波がどのように変化するかを、はっきり把握する必要があります。

>この本の著者としては、リアルセックスとヴァーチャルセックスの違いを明らかにするための、面白い実験例、参考例として記載しているように思います。

間違った概念による実験を参考にしてしまうと、その扱い方によっては、自論に矛盾を発生させてしまうことになります。読む方としても、その辺に留意して、自分の考え方に矛盾を発生させないようにして対応する必要があると感じました。友好サイトの方のレスでも書かせていただきましたが、作者の欺瞞と怠慢を看破することは、とても大切なことだと思っています。


オーガズムと脳波

オーガズムと脳波に関しての私見を述べさせていただきます。

<msg24221で高樋さんが、「θ 波」はオーガズムとは関係ないというより間違っているという指摘をされていますが、私もおそらくそうであろうが、「関係ない」と言い切れるかどうかは微妙と思います。>

関係はあります。ただ、解釈の仕方が、これまで、とてもおかしな方向に行っていたこと(日向野論のおかげで)が、とても気になります。

吉国さんも<オーガズムという興奮状態なら高い周波数状態になるだろうと予想されます。>とご指摘なさっているらっしゃるように、θ波優先時を最高のオーガズムを「感じている時」としたことが基本的な間違いだと思います。

オーガズムと脳波の関係を分析すると、次のようになります。

@オーガズムの発生
 興奮と運動時⇒β波優先

Aオーガズムの継続
 快感の感受⇒運動していればβ波優先、目をつぶっていればα波も発生

Bオーガズムのピーク
 最高の快感を感じていればβ波優先、高度の子宮収縮が発生すれば、θ波が間欠的に発生することも

Cオーガズムの終了
 快感が自己耐性限界を超えると(寸前はβ波優先)、脳波はθ波に転換(現象としては失神と同一の状態)、快感が大きければ、その後θ波からδ波に転換(睡眠)

ということであり、日向野論の、「最高のオーガズムを感じているとき」は、「最高のオーガズムを感じた結果」と訂正されなければなりません。これは、言葉の上では、一見大したことではないように思えますが、脳波発生の状況から見ると、全く違った意味を持ってくるのです。  

>大脳生理学(神経学)上はオーガズムとθ派はあまり関係ないと思われますが、しかし、快感(至福・最高の充足)との関係はないとは言い切れないと思いますので。

このように考えると、<大脳生理学(神経学)上はオーガズムとθ波はあまり関係ない>ということではなく、高度の快感によって、強大な子宮収縮が発生し、それによってオーガズムが終了することにより、θ波が発生するということだと考えなければなりません。この原理が、これまで20数年の間、解明されないまま放置されてきたことは、オーガズムの完全な獲得と終了という現象が発生しにくくなっていることを意味しています。そこに、性機能の廃用萎縮と、性機能低下ということを解明しなければならない事態が発生しているのです。


 


実際のトークは、下記サイトでご覧ください。

★関連推奨サイトモ“るいネット”本格派の理論サイトを目指す、議論・投稿サイト。
http://www.rui.jp/index.php3

ご質問、ご相談は E-mail : ssdstoi@opal.plala.or.jp へ

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