Sexual Sensate Design System

  オーガズム徹底トーク

<Caccoオーガズム研究室>と<SSD System 研究室>、この、妙なことにこだわり続ける2つの研究室が、オーガズムについて徹底トークをします。何が飛び出すかは全く予測が付きませんが、どうか、ご期待ください。尚、このトークに参加なさりたい方、ご希望のテーマがある方は、下記 E-mail までご連絡ください。
★ご質問等があった場合、随時追加しますので、<更新>してご覧ください。

               <Caccoオーガズム研究室>へもどうぞお越しください

                        

オーガズム徹底トーク 6

オーガズムと廃用萎縮(基礎資料)

今回は都合により、仮の質問を設定させていただき、Caccoさんからのご意見は、後程いただくことにいたしました。悪しからずご了承ください。(併せてSSDシステム〜性機能廃用萎縮とは」 及び 0-52 性機能廃用萎縮の論点@0-53 性機能廃用萎縮の論点A もご覧ください。)

 

Question「性機能廃用萎縮」という理論は、かなり突出した考え方だとう思うんですが。

SSD→そうですね、いい意味でとれば「独創的」の筈なんですが、正直なところ、何を言おうとしているか、さっぱり分からないというのが、一般的な反応ですね。

Question開発の経過は、前回のθ波理論でもちょっと触れてらっしゃいましたが、もう一度まとめて頂けますか?

SSD→θ波理論(「絶頂感の科学」日向野春総 1985)との出合いに負うところは非常に大きかったと思っています。それまで、「射精抑止筋群の発見と強化法」とか、「オーガズムと失神」とか、機能低下者を対象にした機能改善論としてまとめようとしていたのですが、どうも、その辺にある「ハウツーもの」とあまり変わり映えがしない。そんなところに、日向野氏のθ波論が出てきたのです。確実な失神こそ、機能強化の原点だと考えていたものですから、非常にショックを受けました。そして、全体をよく読んでみると、全編矛盾の上に構成されていることが分かったんですね。そして、本人はそれに全く気が付いていない。
それと、特にカチンときたのがその本のあとがきなんですね。
「……巷では性科学の「か」の字も知らない輩が、じつにもっともらしい迷言をはいて堂々としている。それが害にも毒にもならなければ別にめくじら立てるほどのことではないのだが、たちの悪いことに、まともに信じ込んだら、それこそたいへんなことになる大嘘が多すぎるのである。これもひとえにわれわれ性科学者の怠慢ゆえだと思い直して発表することにしたのだ。」というくだりです。このオゴリと怠慢が自分の言っていることを見えなくしているのだ、テメエの頭の蝿を追えと言いたかったですね。しかも、この矛盾だらけの理論が、医者、性科学者によって推奨されたり、引用したりされていることが、だんだん分かってきたのです。原点に戻って、いろいろな文献を見直してみると、出るわ出るわ、その殆どが必ずといっていいほど、矛盾のオンパレードなんです。そして、やっと、性環境の混乱の元凶は医者、性科学者なのだというところに行き着いたわけなのです。科学者の目を狂わせる原因は何だろうというところから出た結論が、もはや、正常な機能を持った者は存在しない、つまり、廃用萎縮ですね。

Questionかなり厳しい意見ですね。

SSD→しかし、いくらイキマイテみても、性機能廃用萎縮なんて、はっきり言って、誰も相手にしてくれる訳はありませんよね。もちろん、出版社なんか、ケンもホロロです。友人なんかには「失神教」の教祖になった方が早道だと言われ、確かにそうかも知れないと思ったこともありましたけど。

Questionだれでも二の足を踏むでしょうね、専門家に対抗しようとするのは。 

SSD→廃用萎縮解明の重要な視点の一つは、オーガズムの多様性です。 性機能を論ずるときによく言われるのに個体差という問題がありますよね。例えば、大島論に必ず出てくる10人10色という概念です。大島清らは、「オーガズムの多様性、多彩性は、人間が獲得した能力である」というような表現をしています。しかし、これは全く逆で、人間が失った能力なのです。オーガズム反応が、個人差が大きくて正規分布しないという話は第1回で出てきましたが、オーガズムという単純な生理現象が、ここまでバラバラになってしまったということが、正に廃用萎縮という現象を裏付ける証拠なのです。

Question10人10色というのは、確かに大島論の定番ですね。ただ、多様性、多彩性があるのは、否定できないと思うんですが。

SSD→従来の考え方では、大多数である中程度機能者が正常とされ、極度に性感度・性反応の高いもの(淫乱等)、及び低いもの(不感症等)が機能異常とされてきました。いわゆる正規分布ですよね。しかし、いろいろ調査研究が進むにつれて、その反応の多様さ、多彩さに圧倒されてしまったのです。そして、反応が正規分布しないことを理由に、オーガズムには基準なんてものはない、という結論を導こうとしてしまったわけです。これは多数の原理からやむを得なかったといえます。しかし、大多数の者が機能低下していると考えると、見方は全く変わってくると思うんです。バラバラである理由は、機能低下のレベルの種々相であるということですね。正規分布しない理由が、それではっきりしてくると思います。機能レベルの数だけ反応がある、そして、相手の機能レベルによって左右される、それが性機能、性反応の複雑な側面であり、これまでその解明が遅れていた原因の一端でもあるということだと思うんです。

Questionオーガズムが単純な生理現象であるというのは、どういう解釈をすれば成り立つのですか?

SSD→単純なというと語弊があるかもしれません。本来的に持っている機能、そこから発生する生理現象だということです。生殖器が持っている、受胎、生理周期などという現象の延長線上にある筈のものだと解釈したいのですね。オーガズムだけを切り離す理由は見つからないのです。にもかかわらず、反応がばらばらになってしまった。
例えば、子宮の基本的な生理反応としてのメンスは約28日周期、25日から32日としても、その誤差範囲はプラスマイナス10%前後といえます。また出産に関しても約40週前後に集中し、正常出産の誤差はやはり10%です。3週間周期のメンスが多くなったとか、30週で出産するグループが急増しているとかいう話はまだないわけです。それが人間の生殖器のもつ生理反応の基本なのです。
オーガズム反応も生殖器の基本的生理反応によって発現するものであるとすれば、これ程までの個体差が生じているということは、基本的な生理反応を起こしていないと考えるのが自然なのです。何故基本的な生理反応が起こせないか、それが廃用萎縮の実態なのですね。

Question基本反応が、基本的な周期性等を持っているということは、わかりました。しかし、オーガズムが基本反応であるという説明には、まだちょっと不足のような気がしますが。

SSD→性機能の持つ個体差とは何かということを分析してみると、もう少し分かり易くなるかと思います。人間の器官の持つ生理反応というものは基本的反応というものがあるはずです。しかし、個体差というものは現実に存在します。従ってその意味を考え直してみなくてはならないのです。
個体差とは何かということ、機能開発のレベルの差だということが分かってきます。
ここで女性[A]さんが機能レベル、テクニックの違う10人の相手と関係を持ったとします。そのとき[A]さんはどういう性機能反応をするかを考えてみましょう。普通、女性は男性によって変わるといわれています。であれば、[A]さんは10人の相手に10通りの反応を示すことになります。これによって分かるように女性の性反応は個体による固有性はないということになります。相手によって変わる相対的なものであると考えることができるでしょう。となると、女性は相手の男性によって変化する、即ち機能の開発方法によって変わり得るものといわざるを得なくなるのです。従ってこれは個体差ではなく、開発差ということになるわけです。ところが、男性の能力は無残にも低下してきています。女性の性機能レベルをアップすることのできる男性はほんの5%しかいない。しかも、女性のレベル開発の重要性を意識している男性がどれ程いるかは分からない。こういう状態ですから、女性は男性によって自然開発されることは不可能となってしまったわけです。
性反応の複雑さは、いろいろなレベルの機能低下した者同士が複雑に絡みあうところから発生するのです。正状機能同士での基本反応はその誤差範囲はプラスマイナス10%のはずです。その基本反応の上でセックスを行えば、決してバラバラな反応が起こるわけではないのです。性反応の多様さ、多彩さは、言い換えれば、単純な生理反応を起こしていないということです。その原因が解明できれば、単純な生理反応だったということに帰結できるわけです。

Questionでは、正状機能、基本反応というのは、どういう状態ということになるのですか?

SSD→正状機能とは、その個体が、生物の器官として持っている機能を 100 %発揮することができるということです。現在の日本においては、その機能レベルは自然回復不可能なまでに低下していると考えられます。それが性問題発生の基本原因なんですよね。だけど、まだ、回復不可能な退化にまで追い込まれてしまったわけではないと思うのです。対処をしないと手遅れになるという段階だと推測できるのです。性を取り巻く環境の全てが性機能抑制のストレスに埋まっていることを考えると、回復には大きな困難が予想されますが、時間を置けばおくほどその困難度は大きくなるはずです。機能低下の加速が始まってから50年が経過した。それまで数千年をかけて徐々に進行してきた機能低下は、この50年で一気に低下してしまったと考えられるのです。その原因を考えることもまた必要なのですが、このままで進行すれば、いずれ人類は生殖不能の動物となり、この繁栄に終止符を打つことになる。対処は一刻も早い方がいいのは言うまでもないことなのです。

Questionかなり大きな問題となってくるということですね。 

SSD→そう思います。正状機能とは、基本的には、性行為を行うことによって性機能レベルが自然に改善されること、と考えています。SSDでは、それをSSL 100 としています。それを満たすには、男性側では、射精を自由にコントロールできること、女性側では、オーガズムを終結させることのできるだけの十分な子宮収縮力を持っていること、ということになります。それにプラスして、相手の機能を増進させるための知識と技術も必要でしょう。これは、正状であれば自然にできるはずのことですが、情報自体が正状でない、廃用萎縮を起こしている状態なので、知識として補わなければならないという事態なんですね。

Question具体的には、どの部分に廃用萎縮が発生しているということになるのですか?

SSD→オーガズムを司る機能ですね。女性では子宮本体の筋壁、男性では、射精をコントロールする筋肉、射精管閉鎖筋を中心とした射精抑止筋群です。女性の場合は不随意筋、男性の場合は随意筋です。

Questionどのくらいのレベルまで機能低下は進んでいると考えているんですか?また、対処のしようはあるんですか?

SSD→おそらく、自然回復ができないという状態を考えると、SSL 75、即ち、本来の能力の75%に近いところまで落ち込んでいるのではと推測できます。人間の筋力が本来の値の75%以下になると、自然回復は困難であるということは、何年か前のNASA(米国航空宇宙局)での人体実験で明らかになっています。
幸い、相手は筋肉ですから、確実な収縮と弛緩を繰り返せば、強度を獲得することができます。ただ、男性と女性とでは、随意筋と不随意筋の違いがあるので、対処方法も変わってきます。男性の場合は、射精抑止筋群を発見し、収縮訓練をすればいいのですが、女性の場合は、不随意筋ですから、意識的な訓練はできません。収縮力を獲得する唯一の方法は、確実なオーガズムによって、子宮筋を十分収縮させるという方法しかないのです。ただ、1回の収縮によって獲得できる筋力は、僅か0.1%に過ぎません(これも、NASAの筋力の減衰時間と回復に要する時間の実験から割り出したものですが、正確な計算式は、今ちょっと思い出せません)。しかも、1回の収縮といっても、オーガズムを終了させるだけの、確実な収縮力が発生した場合です。オーガズムがあったかどうか分からない、終わったかどうか分からない、では、ダメなのです。単純計算で、週2回完全なセックスをしたとして、10%回復するのに50週、約1年かかるということです。25%近く低下した筋肉を、0.1%ずつ改善していくということが、いかに大変なことかは、これで分かると思います。非常に忍耐強い努力が必要だということです。
大切なのは、75%以下に落ち込まないようにすることでしょうね。それさえ注意すれば、時間はかかるけど、必ず回復させることはできるのです。
ただ、もう一つ覚悟しなくてはならないことは、SSL 100 がゴールではなく、スタートであるということです。そこで本来の能力を取り戻し、そこから、はじめて、本当の意味でのセックスが始まるのです。そこまでは、あくまでもリハビリテーションなのです。廃用萎縮からの脱出は、それだけ大変な作業だということです。

Question廃用萎縮が発生した基本原因は何だと思いますか?

SSD→人間が繰り返して行ってきた戦争の歴史、それが第1原因だと思います。人間の歴史の後半部分、特にこの数千年の戦争の繰り返しが、性機能を徐々に低下させ、その低下したもの同士の性行為によって、本来の機能を使うことができなくなった、そこから、悪循環が開始されたと見ることができます。

Questionストレスによる機能低下と悪循環。 

SSD→そうですね。最近の問題としては、急激な性解放ですね。抑えられていた機能を一気に解放した場合、その機能が100%作動できるとは考えられません。情報に操られたハードセックスによって、機能バランス(子宮充血と子宮収縮力)が崩れ、機能低下が加速されたと考えることができます。 
それともう一つ、性行為の低年齢化に問題があると思います。セックスっていう行為を甘く見ているんですよ。ヨチヨチ歩きを始めた赤ん坊にマラソンさせてるようなものですからね。壊れるのは当然です。機能低下を通り越して、機能破壊に一直線に進んでいると考えるしかないですね。

Question単なる機能低下症候群とせずに、廃用萎縮としたことには何か理由があるんですか?

SSD本人が気が付かないっていうことですね。それが廃用萎縮の恐ろしいところでもあり、進行させてしまう原因なんだと思います。機能低下症候群であるとすれば、具合の悪い人は医者に診てもらえば治る可能性があります。しかし、その医者が廃用萎縮を起こしているのだから、適切な判断、処置ができないということになります。治癒するということがどういうことなのか分からなくなっているんですよね。
それと、人類全体に蔓延しているはずだということです。これを立証するのは難しいことかも知れませんが、世界各国で行われている調査、研究、その結果に含まれる矛盾が、何年も放置されたままだということが、世界的規模、即ち、人類として進行していることを物語っていると思うんです。だから、
廃用萎縮という視点を持つ必要性が出てきたわけです。 


今回の整理

SSD→ ・廃用萎縮は、本人が気付かないというところに問題がある。
    ・廃用萎縮から脱出するには、それなりの努力と忍耐が必要である。
    ・機能破壊まで行っていなければ、回復の可能性は十分ある。
    ・放置すれば、いずれ機能破壊に陥る。


   オーガズム徹底トーク

   1 オーガズムとPC筋 01.8.22 
   2 オーガズムとフェイク 01.10.3 
   3 オーガズム理論の構築法 01.10.3 
   4 マルチ・オーガズムを斬る 01.10.6 
   5 オーガズムとθ波 02.10.30 
   6 オーガズムと廃用萎縮(基礎資料) 01.12.9 
   7 オーガズムの定義 

  

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