Sexual Sensate Design System

  オーガズム異変

男と女、どっちがイイの?

 

「男と女とどっちがいイイのかって議論、どう思う?」

「そうねえ、よく分からないけど、女の方がイイって言われてはいるわよね」

「女性は男性の100倍の喜びを得ることができるとかよく言われているけど、実際セックスの喜びは男性と女性とどれくらい違うのかな」

「ギリシャ神話にも出てくるわよね」

「そうだ、何1000年も前から議論されていた訳だ。どういう話だったっけ」

「ゼウスとその妻ヘラが何かの罰で女にされたことのある予言者に聞いたのよね。その予言者は性の喜びを10とすると男は1で女は9だって答えたの。そうしたら、ヘラの怒りを買って眼をくり抜かれちゃったって言う話」

「この話は、人間の性機能の正状性を考える上でいい材料と言えるね。女性は男性の9倍の能力を持っていることになる。それと何故怒りを買ったかっていうことが問題だね」

「どういうこと?」

「怒りを買ったということは、そんな筈はないってことだから、全能の神ゼウスの時代でも既に廃用萎縮は進行していたと考えることができる。ヘラはゼウスの9倍の喜びを味わわせてもらっていなかったのだろう」

「そうか、そういうことになるわね」

 この論議は遠くギリシャ神話の時代から討わされてきた人類の大命題であるが、確実な答えを出す方法は今のところないようだ。それは、男性の喜びと女性の喜びを同時に味わった人間がいないのだからやむを得ない。しかし、オーガズムのレベルと継続時間の問題として考えれば、結論を出せないわけではない。

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