●羽田パニック2

 どうもつくばびとにとって,羽田空港は鬼門らしい.前回の羽田パニックから半年,またつくばびとは羽田でやられてしまった!

 去る6月28日,僕は教員採用試験で札幌に帰るべく東京国際空港(通称:羽田空港)にいた.乗り込む便は,羽田発札幌行きのJAL515便(14:20発).本当は次のJAL517便(15:20発)を予約していたが,高速バスが予想していたよりもだいぶ早く羽田に着いたために,1本早い便に変更してもらっていたのだ.まさかこの変更がこんなに大きな意味を持っていたとは,その時の僕には知る由がなかった.

 僕は結構早めに荷物検査を終え,搭乗口近くでゆっくりしていた.やがて搭乗時間となり,札幌行きのボーイング747へと乗り込んでいく.僕の座席は49J,窓際の席だ.僕はできる限り飛行機では窓際の席にしてもらう.酔いやすいとかそういうことではなくて(笑),窓から見える景色を見るのが楽しみなのよ.今回も便を変更したのに窓際がとれてよかったと一安心.

 時計の針は14時20分を回る.ドアも閉まり,いよいよ出発だ.作業車に押されて機体はバックをはじめる.周囲の何機かも同時にバックしはじめた.我がJAL515便は,他の機体を先に行かせ,出発するタイミングを計らっているようだ.が,しかし,バックが終わった体制からなかなか機体は動こうとしない.作業車はもうすっかり機体から離れているというのに.と,その時作業車が再び我がJAL515便の方へ近づいてくるではないか!え?どうしたの?よく事態が飲み込めない.そこでスチュワーデスさんの衝撃的なアナウンスが入った!「ただいま機長からの報告によりますと,当機のエンジンが動かないとのことです」.笑った!大爆笑!そんな大事なことをよくそんなにあっさり言えるもんやねえ.驚くとか怒るとかより,思わず笑っちゃったよ!飛行機のエンジンが動かないって!JAFでも呼ぶかい?エンストでもぶっこいたのかい?なんてツッコミを入れているうちに,機体は元の発着口に戻されていく.「当機の機長でございます.4つのエンジンのうちのひとつがかかりません.今から修理いたします.30分ぐらいで終わると思いますので,お急ぎのところ申し訳ありませんがお待ち合わせいただきますようお願いいたします」とアナウンスが入る.まあ,離陸してから言われるよりはいいか.飛んでしまってから「エンジンのひとつがかかっていません」じゃ笑えないもんなあ.結局50分遅れで羽田を離陸.何のために1便早くしたのかさっぱりわからん.やっぱりつくばびとにとって,羽田空港は鬼門らしい.(2001/7/4)

 

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