今回は,つくばびとが新潟県塩沢町でのフィールドワーク中に出会ったわんこを紹介します.
新潟県塩沢町.国内有数の豪雪地帯であり,魚沼産コシヒカリの産地でもあるこの町を,つくばびとが地理学の調査実習で訪れたのは9月の終わり.町全体をたわわに実った稲穂が覆い,人々には収穫の喜びがあふれている.そんな塩沢町の西部,棚田が見られる岩之下地区で聞き取り調査をしていた時にそのわんこと出会った.
この岩之下地区はスキー場のすぐ近くにある集落で,昔はスキー民宿でにぎわったという(この地区の家はほとんどが兼業農家であり,昔はスキー民宿・スキー場との兼業,現在は町での会社勤めとの兼業).現在はほとんどのスキー民宿が営業をやめ,最盛期には約20軒くらいがあったというスキー民宿も現在は2軒のみ.そのうちの1軒である「向林旅館」にそのわんこはいた.そのわんこは家の前に放し飼いにされており,つくばびとが家の前で奥さん(推定50歳くらい)に聞き取りをしている間,つくばびとの足下に寄ってきて遊んでほしそうにしっぽを振っている.こんにちはと頭をなでるとうれしそうに目を細め,足にじゃれついてくる.久しぶりの訪問者でうれしいのだろうか,わんこはしばしゴキゲンである.よく見ると目がクリクリしていてかわいい.僕はすっかりこのわんこを気に入ってしまった!家の奥さんもとても気さくな方で,これはぜひまたここに来て「向林旅館」に泊まってみたいと思った(旅館は冬期のみの営業).わんこの名前を聞き損ねたのが残念だったけど,それは次回のお楽しみにしようかな.