●スペイサイドを走ってみると・・・
今回は,スコッチウイスキーのもう一つの聖地,スペイサイドへの旅行記です.
スペイサイド(Speyside)は,スコットランド北部のスペイ川下流部の地域を指すんだ.この地域には多くのウイスキー蒸留所が集中し,「祈る人よりも飲む人の方が多い」なんていう言葉があるほど,お酒に囲まれた地域みたい.つくばびとの大好きな『The Macallan』なんかもこの地域で作られており,スペイサイドを訪れることはつくばびとの長年の夢だったのよ.今日,その夢がついに実現するのだ!ちょっと興奮気味のつくばびとである.
まず,Edinburgh市内で自動車を借りる.普通外国でレンタカーを借りる際は,満25歳以上でなければならないんだけど,今回はあらかじめ日本で予約をしておいたので,無事借りることができた.ちなみに,スコットランドでは“Rent-a-car”ではなく,“Car Hire”と呼びます.
また,イギリスでは高速道路(Motorway)は無料.制限速度も70マイル(約112キロ/h)と速め.一般道の制限速度も60〜70マイル(約92〜112キロ/h)と速く,スムーズに移動することができるんだ.ちなみにEdinburghからスペイサイドまでは,約200キロ.なかなかの距離でしょ?
雪のちらつく峠を無事越え,ついにスペイサイドへやってきた!まずはThe Glenlivetの蒸留所へ向かう.でもそこまでの道のりは文字通り平坦ではなかった!雪の積もる狭い山道を延々と上り下りする.ああ,疲れたと思ったその時,ついにThe Glenlivet Distilleryが見えてきた!
スケジュールの関係上,The Glenlivet Distilleryでは見学をすることはできず.さっさと次へと向かうことに.次に目指す Distilleryは,DufftownにあるThe Glenfiddich Distillery.すっかり日本でもおなじみだよね.つくばびとは気合いを入れて,車を走らせた・・・.
The Glenlivet Distilleryを出てから約30分.やっとThe Glenfiddich Distilleryに着いた!さっそく見学のために中に入る.つくばびとを待っていたのは,スコットランドの民族衣装キルトを着たガイドさんの姿!いやあ,スコットランドに来ていることを改めて実感.日本語の翻訳イヤホンで紹介VTRを見た後,いよいよガイドさんに蒸留所を案内してもらうことに.ガイドさんは,ウイスキーの行程に沿って場内を案内してくれる.説明を聞くと,ウイスキーの蒸留・貯蔵からボトリングまですべて行っている蒸留所は,このThe Glenfiddich Distilleryだけなんだそうな.「100年以上も同じ製法で作り続けているんだよ」とガイドのおじさんは胸を張って説明してくれました.
見学も終わり,いよいよテイスティングかと思われたが,やはり僕はドライバーなので断念(←当たり前だ).かわりにミニチュアボトルをもらう.蒸留所で飲めなかったのは残念だったけど,おみやげも買ったし,かなり満足したつくばびとでした.
なかなか満足してThe Glenfiddich Distilleryを出発する.そして次に向かうのは,いよいよ大本命,The Macallan Distillery!地味に興奮して参りました.ハンドルを握る手にも力が入る!
車を走らせること,さらに30分.いよいよ夢にまで見たThe Macallan Distilleryに着いた!さっそく車を道路脇に止めて,看板と記念撮影.通り過ぎる人々が怪訝な視線を送ってくるが,そんなのは気にしない!写真撮影を終え,いよいよゲストハウスへと足を向ける.中にはいると,やけに顔の細いおねえさんがでむかえてくれる.「見学しますか?」「はい」「あと40分後にスタートしますよ」「えっ!?」あ〜あ,何ということだ.スケジュールの関係から,蒸留所内部の見学はムリみたい!ちょっとヘコんだ.でもおみやげを買ったり,広報用ビデオを見せてもらったり,紅茶とクッキーをごちそうになったり,写真を撮りに行ったり,つくばびとはすっかり満喫!蒸留所内部は見られなかったけど,まあ,よかったよかった!夢が叶ってすっかり満足したつくばびとは,再びEdinburghへと帰ったのでした.