山肌の色が朝は藍、昼は緑、夕は紫と、一日に幾度も表情を変えることから「紫峰」と呼ばれている筑波山。男体山、女体山の二峰を持つことから、生産のシンボル、神の住む山として、古くから多くの人々に愛され、信仰されてきました。また「西の富士、東の筑波」と並び称されてきた優美な姿は、多くの歌人を魅了し、「万葉集」や「小倉百人一首」などに数多く歌われています。山内は長い間神域として保護されてきましたので、学術的にも珍しい植物や昆虫、野鳥も数多く、関東平野に残る貴重な「自然の宝庫」といってよいでしょう。 四季折々の自然を愛でながら、ハイキングもよし、筑波スカイラインをドライブするのもよし、筑波山にはさまざまな楽しみ方があります。山の中腹にある筑波山神社は夫婦和合・縁結びの神として信仰されており、初詣はもちろん、春秋の御座替祭(おざがわりさい)、夏のガマ祭などは観光客でにぎわいます。