| 「映画に走れ!」鴻上尚史(光文社) |
・サブタイトルが「メイキングオブ「青空に一番近い場所」」ということで、この映画を作る際の裏話日記ですね。 ・実は、おれ、劇団第三舞台ってよくわからない。というか、演劇自体あまりおもしろいと思ったことがない。 「それは本当におもしろい演劇をみたことがないからですよ」 ・と、鴻上センセならいかにもいいそうなことですが、その鴻上センセの第三舞台の中継(WOWOWで放送)がおもしろくなかったからね。というか、最後までみてられなかった。まー、なんか、性にあわないんです。 ・ところが、鴻上センセの監督作、すなわち映画は好きなんだ。デビュー作の「ジュリエットゲーム」なんて、映画館(2番館でしたが)で1回、ビデオで3回、テレビ(フジテレビ出資)で1回みてるくらい大好きな映画だ。水野晴男氏が「駄作ですよ」と切り捨ててたけど、おれには大事な映画だ。レッズの主題歌CDも買ったくらいさ。 ・で、この「青空に一番近い場所」もみた。おもしろかった。 ・本書はそのメイキングだな。本当、最初の最初の資金繰りから、わりに隠すところは隠すけど(実名とか)、隠さなくていいところはかなりアケスケに書かれている。 ・こう読むと、スポンサー探しに奔走し、撮影がはじまると天気ばかり気にして、スケジュールをどう消化するかにイノチを書けてるようなニュアンス。天気が最大の敵みたいですねえ。 ・あと、シナリオがついてます。 ・えーと、「北の国から」の純が主役なんですね。悪徳商法会社のモーレツセールスマンをしている。いつも、成績No.1の純は、でも、サラ金から借りまくりで、自分で商品を買ってたんですね。でも、その結果、サラ金の取立て隊がいつも、会社の前にいるような状態になったのです。 ・ある日もサラ金の取立てで会社を逃げ回った挙句、辿り着いたのが屋上。 ・そこにいたのは…。 ・ってな感じです。ちょいとハートウォーミングすぎな感じもするけど、実力派が手堅い演技をして、グインとみせます。 ・そいで、白眉なのが、「オマケ」扱いでありますけど、「絶対に映画を撮るための10ケ条」。これがおもしろかった。 「とにかく映画を撮りたいと思い続けること。」 「映画を撮りたいと言い続けること。」 「書いて書いて書きまくること。」 ・とかいろいろ書いてあります。映画に特化してはいるけど、案外とほかにもあてはまることが多いので勉強になりますよ。 ・この映画も、もし、行き着けのレンタルビデオ屋にあったら話のタネにどうぞ。 (23:11:30) |