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ポトチャリポラパ/コミック/2003年
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2003年/3月
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2003年/3月/31日
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「サトラレ」4巻 佐藤マコト(講談社)

・他人に思念が伝わるサトラレのいる世界を描いたものも4巻までいってしまいました。
・何人かいるサトラレを掘り下げるという形になって、今回は++編、って感じで続いてますね。
・サトラレの不良。
・サトラレ少年と大人のサトラレの無人島での非共同生活。
・サトラレと一般人の間にできた子供。
・サトラレの彼女とデート。
・サトラレを敵対視する人の狡猾な罠。
・サトラレサラリーマン。異常にカンが良くて、自分のことをサトラレと気づきかける。
・サトラレ少年の恋編。

・のラインナップ。人員配置が絶妙ですねえ。キャラたちは微妙に相互作用している。とくに、サトラレを危険として、なんとか排除しようとしている山田教授は、意外にキーパーソンだったりします。この前もこの後も大活躍ですよ。
・4巻のあとがきマンガでも触れられてますが、掲載誌の「イブニング」が月2回刊行になり、現在の連続性がある傾向がさらに強まりそうです。そういえば、この「イブニング」は、全編読みきりってのが売りだったのですが、どこかにいってしまいましたね。

・しかし、今後、どういう展開になるんだろう?サトラレの世界を根本から揺るがす大事件が発生したりとかあるんだろうか。ただ、シバリとして、サトラレ同士が接触することはできないんですよね。おたがいがサトラレであることに気がついてしまうから。だから、どうしてもオムニバス形式で展開する。そいで、キャラを掘り下げるって方針だから、それぞれのキャラを「終らせ」ないといけない。


もおっ とにかくいけるトコまで ガンバります

・とのことですが、本当、どこにいくのだろうか?
(22:37:26)

「マル秘 女捜査官 凍子」2巻 阿宮美亜&天沢彰(芳文社)

・凄腕の女プロファイラー凍子が活躍する刑事活劇。
・相変わらずツッコミどころが満載のVシネマ的なユルさが魅力です。

・1巻からの変化というと、エロ描写が少なくなったことですね。元々エロ劇画の阿宮氏が起用されたのは、当初にあった、薄いお色気描写のためって感じがしていたのですが、キャラが立って、うまくうごきはじめるとそういうことも必要なくなったのか、ちょいグロのドラマになった。

・クール&ビューティーな凍子さんも、案外と熱血&ムチャクチャなキャラになったし、そのパートナーの新米刑事はそれに翻弄されたり、で、新キャラとして、泉谷しげるソックリのオッサン刑事も加わったしな。

・なんだか、いい感じ。ちょっとムチャな展開があったり、もったいぶったわりにセコイありきたりなトリックだったりするし、凍子さんのミステリアスなところも薄れた感じですが、なんだか、そういったものひっくるめたヌルさが心地いいかな。

・チェーン店ではないレンタルビデオ屋。店長の手書きポップで「オススメ」と書いてある聞いたことのないVシネマをためしに借りたらなかなかおもしろくてモウケって気分。
(23:44:43)

2003年/3月/30日
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「少年少女」2巻 福島聡(エンターブレイン)

・少年少女が出てくるオムニバス読みきり。2巻。1巻はえらい売れたそうで。

・好きだったアイドルが奇病で入院、その後、冷凍保存。月日は流れて未来。彼女は復活ライブをする。「リンコ、ふたたび」

・部活のイジメで刃物を振り回してしまった(未遂)少年が自転車で家出(というか失踪)する「彼ら」

・ネットゲームもの「虚体の惑星」

・土葬してくれと言い残したじいちゃんの気持ちになってみたくて、土葬してもらった看護婦見習「土に還る花」

・戦時中、少年兵と現地の少女(南国)との交流「大海原」

・なんだかエロエロな、小学生、夜の校舎で乳繰り合う「想い出の夏」

・シリーズ通して同じキャラが登場する「微睡」

・のラインナップです。2巻は日本人オンリーですね。1巻は外人さんもいたのですが。
・個人的には、冒頭の「リンコ、ふたたび」の揺れる中年心、土葬される看護婦さん、「微睡」のゴローがいいですね。とくにゴローはいい。今、どうか知らないけど、「男のクセに女を好きっていうのは恥ずかしい」ってのは、おれらがガキのころにはあった。そして、それを隠したり、さも大事なことのように「誰にもいうなよ」と教えたり、それをバラされて、ものすごい動揺したりしていた。今にして思うと非常に不思議ではあるがね。

・2巻もよかったですよ。同時発売で2冊初期の作品集がでましたが、ダンチの完成度です。

オススメ
(19:01:07)

「空飛ぶアオイ」 福島聡(エンターブレイン)

・「モーニング」に3話だけ連載されていたもの(たぶん、魅惑のトップスって、読みきり連作でだと思う。このイチバンの出世頭は「天才柳沢教授の生活」)に、未発表を足した完全版で初単行本化。

・まあ、創刊号から買ってるモーニングさんであるからして、当然、読んでいるわたしだが、読むまですっかり忘れてたし、読んだらバッチリ思い出した。そういう位置付けだ(よくわからんね)。

・かなり幼く見えるOLさんアオイのSF(すこし不思議)なドタバタコメディ。今、読み返して、これがモーニングに掲載されていたのはなかなかSFなことかもしれない。

・たくさんの特異なキャラが登場し、ちょっと天然のアオイがいろいろな事件に巻き込まれるという、まあ、「スカタン天国」「ぽちょむきん」な北道正幸氏のノリがもっとも近いのではないかと思われる。

・で、絵。かなり今とちがう。このころは、さべあのま氏とか高野文子氏(双方とも、ちょっと前のね)の影響が強い。しかも、未発表の4〜7話になると、案外と、そのラインで福島聡って完成形に近づく。
・ところが、この後、福島氏は沈黙を守るんですね。そこいらの経緯は短編集のあとがきに詳しいです。だけど、このラインでの完成形もみてみたかったな。ただ、それだと、今の福島氏はいないことになっているな。

・ぶっちゃけ、ガチャガチャしてわかりづらいマンガですわ。
・たしかに、4〜7話が掲載されなかったのは、わかるような気がする。アフタヌンならともかくモーニングだったもんなあ。

・そして、今、「アオイ」を描いたらどうなるか?ってのもちょっとみてみたかったりします。(表紙の絵がそうなんでしょうが)

・まあ、コレクターズアイテム止まりですね。
(19:33:47)

「6番目の世界」 福島聡(エンターブレイン)

・短編集。タイトル通り6つの話からなっており、なおかつ時代順になってて、絵をはじめとして、福島氏の指向や嗜好がかなりつかみやすいものになっている。

・デビュー作「箱庭王子」から、「IKKI」で読みきり掲載された「UFO」まで、年齢もそうだし、時代の移り変わりも感じる。

・「空飛ぶアオイ」の後、福島氏は芝居をやっていたそうで。5〜6年沈黙されているんですね。そういや、復活した「デイドリームビリーバー」が「モーニング」ではじまったとき、「あ、そういや、こういう人いたなあ。まだマンガ描いてたんだ」くらいに思ったものなあ。

・で、個人的なおもしろさも見事なほど逆順になっている。だから、どんどんよくなるホッケのタイコ現象、もしくは、ベストはネクスト1現象ですね。いいことです。

・ちょうど、その空白をはさんで3つづつという割合になってまして、ガラリと音がしそうなほど、絵が変わってます。ほかにもいろいろ変わってます。その変わり具合と、福島氏の変化に想いを巡らせるってのも一興かもしれません。

・結論としては、「少年少女」以後の福島聡氏に注目ということでよろしいかと。たぶん、次の長編連載で、代表作を描くのではないかと思ったりします。
(19:56:18)

2003年/3月/27日
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「女の生きかたシリーズ」河合克夫(青林工藝舎)

・おもしろかった!
・こう、声を大にしていえるマンガを久しぶりに読んだ感じ。やっぱ、基本的に、「これ、おもしれえよ、読んでみて」。といえるようなマンガは気持ちがいいです。そして、やっぱ、おれはこういうのが好きなんだな。

・前作「ブレーメン」よりのレベルアップが著しい。前作同様、ギャグとホラーとの境界があやふやなライン、近いのでいうと、唐沢俊一氏となをき氏が組んでる唐沢商会かなあ。あれも、ギャグとシリアス、ホラーとの境界線があいまい。ただ、唐沢商会をよりはっちゃけた感じですね。そういえば、「ブレーメン」の帯コメントは唐沢俊一氏だったな。

・で、今回の帯はなんと戸川昌子氏ですよ。

どこか私の小説と似ている世界…つまり奇妙な味のする漫画ですね

・女性が主人公。まあ、男と女のラブゲームげな内容の表題作「女の生きかたシリーズ」は、そんな女性が愛に生きるサマを読みきり短編でしっとりと描いてます。で、ホラーとみていいのか、ギャグとしていいのか。

・リストカッターな女がネットで知り合ったクスリの行商人と寝る。すると、左手のキズをみて、ガマの油を塗り、左手はきれいなままに戻った。
・で、翌日、男はいなくなっている。左手はきれいなまま。でも、どうしていいかわからなくなった女は再び左手をカミソリで切る(「血と油」)

・オヤジがアフリカに行ったとき、道に迷った。このまま夜になったらジャングルの猛獣に食い殺されてしまう。すると、白い大蛇が前に現われる。助けてやるかわりに娘が17歳になったらもらうぞと約束していく。その娘が17歳の誕生日になる。その話を聞きながらも半信半疑で友達がカラオケボックスで誕生パーティーを開いてくれるから、いく。そうしたら、いつの間にか、白いヘビがカラオケボックスのイスに座ってる。この店を出たら私を連れて行くと悟った娘は必死でカラオケを歌う「蛇歌」

・と、まあ、こんな話が山盛りで入っているのです。

・個人的には、貸し本ホラー(もっと厳密にいうと、貸し本時代の水木しげる氏のってことになるのか)パロディの「爪に絵を描く女」と、諸星大二郎氏の大名作「鯖イバル」のオマージュである「オートロ」が素晴らしかったです。

オススメ。延期延期でいつ出る?と思ってましたが待った甲斐ありです。
(23:46:41)

「男の流儀」1巻 塚原洋一(日本文芸社)

・あー、すげえカンタンにいうと、泉昌之氏の「夜行」に出てくるトレンチコートの男。もしくは、上野顕太郎氏の帽子男シリーズ的な内容。

・どこにでもいる、平凡だけど男気にあふれる男の生活を描いているショートギャグ。

・満員電車で、ドアのそばにいる女子高生に不快な思いをさせないために一生懸命になったり。
・はじめて入ったバーで会話の糸口を探すために必死になったり。
・ファミレスで水をたのみたいのに店員が来なくて戦略を練ったり。
・キャバクラでは女の胸をもまないといけないと聞いて、いつもむべきかそのタイミングを計ったり。

・そういうマンガです。意外に、上記2つに追随する線がないジャンルって気がする。もちろん、おれが知らないだけかもしれないが。だから、非常になつかしかった。
・おれは「びろろ〜ん」の話が好きです。
(00:10:57)

2003年/3月/25日
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「カンベンしてちょ!」5巻 木村千歌(講談社)

・ヤリまくりエロ高校生ラブコメも最終巻ですね。5年半もつづいたのですね。おれは2002年の1月に1〜4巻を買ったので、そんなに長いという感じがなかったです。

・1巻〜2巻あたりは、SEXからはじまるラブコメということで、きわどい描写がアレだったのですが、もう4巻5巻あたりは普通の肉体関係アリの高校生ラブコメということで、きれいに終わりましたね。

・胸が大きいということで興味を持たれた「ちー」に、スガワラくんがぞっこんになってしまったので、もう破綻のない予定調和なラブラブカップルですね。

・でも、1巻で処女だったちーは最終的にひととおりやってますね。5巻ではアオ姦までやってますしね。あと、風呂上りにケータイで自分を撮って、それをメール添付して送らされたり、そういう微妙なエロがいい感じかも。

・進路で悩んでいた「ちー」はまた思い切ったことしてねえ、スガワラの実家(居酒屋)手伝いになる)、まあ、似たようなことでちょっとモメていたおれは他人事じゃないので、素直にいいコやなあと思った。ま、実際いたらうっとーしーだろうけどな。


「また泣く! 泣けば思い通りになると思ってるんじゃねーの?」

・このセリフ。何回かリアルで聞いたことあります。つまり、そういう女性なんですね。

・ま、普通におもしろかったかなと。ハッピーエンドでよかったなと。
(23:09:09)

2003年/3月/23日
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「ネコの王」4巻 小野敏洋(小学館)

・4巻。好調です。連載誌「サンデーGX」は好調なのでしょうか。途中で購読を止めた男がいうセリフではないですが、がんばってほしいものです。

・4巻はエッチでしたね。大事なコトですので最初に書いてみました。猫女神さまの巨乳も、新キャラである美人エルフ姉妹も、古麻子もおねーちゃんも出し惜しみしてませんでした。3巻は比較的、そういうシーンと猫女神さまの出番が少なかったので反動なのでしょうか。

・スカートめくり対決から、トップギアで、エルフ姉妹登場あり、温泉あり、裸エプロンあり、猫女神さまのパフパフあり、ソフトレズありと、もう、どこから抜いていいのか悩むほどです。表現がストレートすぎますねスミマセン。

・と、驚きなのが、そういうのをはさみつつも、ストーリーがきっちりしっかりしてることなんですよ。
・主人公・修の屈折した幼年期を描いたり、伝説の魔術師編など、家族との絆ってのが4巻通してのテーマなのかもしれないですね。新キャラのエルフ姉妹も新しい家族が増えるってことだしさ。

・で、描き下ろし(単行本エディション)として、4巻、連載中に出番がなかった(と思われる)、カナガキの悪猫3人組編が入ってると。

オススメ
(19:39:01)

「緑の黙示録」岡崎二郎(講談社)

・アフタヌーンに岡崎二郎氏が描いたと聞いて、ああ、目をつけられてるなと思った。
・なんていうか、いつでも、「知るひとぞ知る」作家としての地位にいらっしゃる。「通好み対決」でもやっているときの切り札として温存されているような作家だなと思う。それは、デビュー作(になると思うのだがよくわからん)の「アウター0」のときから変わっていない気がする。
・だからして、実はかなり知名度が高い作家ではあると思う。とくに、ネットのマンガ評読んだり書いたりしてるムキには。

・ほんでまたなんでもたくさん知ってる人でなあ。それは、絵こそ、意図的な古さを感じるようなものであるが、その内容は、最新の知識をふんだんに盛り込んだものを基点としたSFなんですよね。まさにサイエンスフィクションでもあるし、藤子不二雄Fの「すこしふしぎ」でもあるSF作家であると思うのです。

・で、本作は、植物ですね。
・主人公・美由は小さいころからひのきの樹と遊んでいるうちに植物と話せるようになる。その特技を活かして数々の難事件を解決する。
・と、思いきや、話は大きく動く。これはどうも最初から単行本1冊で計算されてるような、それとも、ふっと打ち切られたようでもあるような。とにかく、うまく1つの話としての盛り上げはあるのですがなんとなくひっかるような。

・ま、そういうのは穿った考えってやつですね。岡崎氏に要求されるものはバッチリ提供してます。

・他の岡崎作品に比べて大ゴマが多かったかなあ。藤子不二雄直伝の4段組の人だから、大ゴマがけっこうインパクトあるんだよ。

・おもしろかった。
(22:44:22)

2003年/3月/21日
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「羊のうた」7巻 冬目景(幻冬舎コミックス)

・最終巻です。あしかけ6年。実写映画化、OVA、画集、と、まあ一通りの展開がありましたし、冬目氏の代表作となりましたね。

・あらすじ
「人の血を吸いたくなる発作を持った姉弟がひっそりと生きていたが姉が死んだ」

・和風テイストと耽美が、味付けですか。これが大成功といったオモムキですね。てりやきバーガーみたいなもんです。
・この和風テイストってのがなかなか奥深く、見かけ上の、日本家屋、キモノ等の和風に目が行きがちですが、「世間様に顔向けできない」と、後ろ向きにつつましやかに生きるっていう「和風」も大きいですね。

・7巻にして気がついたのです。それまでは気にもしてなかったのです。作者の性別。女性だなとうっすらと思ったのです。
・なぜかというと、登場人物の1人である八重樫の描かれ方です。彼女は、弟に惹かれるも、あまりにちがうその境遇で弟が拒絶したために、いろいろと知っていたが距離を置いたんですが、最後の最後で見事に復活しました。
・なんとなくですが、そのときに感じた違和で、冬目氏の性別が気になったんですね。たぶん、おれだったら、このまま八重樫には勇退してもらい、姉との禁断の、究極のプラトニックラブのほうに、主眼を移すでしょう。

・これに熱狂する人がいることは、わかるようなわからないような。なんとなく、ずっと、おれは「お客さん」みたいな立場で読んでいた感じですね。

・丁寧に丁寧に紡がれてましたが、丁寧すぎるというかね。
(14:51:44)

「金色のガッシュ!!」9巻 雷句誠(小学館)

・小学館漫画賞受賞&テレビアニメ化ですよ。まだまだマンガはドリームがありますよねえ。

・そろそろ、大きいネタを仕掛けるころじゃないですかね?それの伏線みたいのは数々仕掛けられてますが、あまり仕掛けすぎるとワヤになってしまいそうな予感。

・9巻では、ギャグ編が2話続いた(幸せな1日&真のヒーロー)ことがやや衝撃であった。そして、さらに衝撃なのは、その2話のギャグ編がおもしろかったことだな。なんだよ、カマキリジョーって。

・あとは、ギャグでありシリアスである「姿なき狩人」もなかなか。温泉地で黒人が腰みの1丁にシカのかぶりもの、で、黒豹を率いている絵にはちょっとキたなあ。

・と、ギャグがけっこうおもしろい9巻でした。でも、今回泣かせ編が弱かったかな。
(17:39:11)

「焼きたて!!ジャぱん」6巻 橋口たかし(小学館)

・単行本2巻にわたって引っ張ってきた秘密兵器は、あっさり披露(ペターライトだかいう板)したかと思うと粉々に粉砕された。

・でも、優勝。

・んー、毎回、パンウンチクがあるんですけど、なんだか複雑になっていて、単純にスゲーってのがなくなってきたような感じがする。

・で、おれ的な最近の楽しみはヒロイン月乃がどういうヒドイ目に遭うかってことかな。今回は、店長と河内にムギュっとされるところがグーでしたね。
・女性がカワイイのは七難を隠しますね。
(17:54:18)

2003年/3月/17日
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「旅でバビデブー」さいとう夫婦(ぶんか社)

・夫婦でマンガ家。2年半かけて地球一周した大作ルポマンガ「バックパッカーパラダイス」はとにかくインパクトが大きかった。それからすっかり旅マンガ家だもんなあ。小野まゆら(妻のほう)氏はイヌマンガとか以前描いていたんだけどねえ。「モーニング」なんかでも欄外で文字の旅コラムを書いたりしてるんだよな。

・本作は、旅マンガ家として地位が固まってから以降の寄せ集めですね。一応、メインは「本当にあった笑える話」(竹書房)で連載中の同名タイトルか。これはテーマで区切って所変わればモノ変わるという感じの4コマ。たとえば、世界各国のトイレ、音楽、虫など。さいとう克弥(夫)のほうが担当している。
・そう、さいとう夫婦はいわば藤子不二雄氏のような活躍をされているのですね。

・で、本作の特徴はガキ付ということですね。「バックパッカーパラダイス2」のほうでも、ちょっとありましたが、さらに細かい描写になっております。その担当は妻の方(小野まゆら)ですね。「るんぱん」シリーズとして。だいたい分量は半々になるのかな。中には、妻の描いてるところに1pだけ夫とかその逆もあり。

・おれ、「バックパッカー〜2」のとき、ガキ連れてどういうつもりだ?とか思ってましたが、0歳なら母乳の免疫がきいているのでほとんど病気にかからなく、1〜2歳あたりまでがやっぱり大変みたいですね。だから、さいとう夫婦もそのころ旅行を自粛しているという「常識」がある。
・で、やっぱり、世界中どこでもガキはウケがいいみたいですね。
・そういった意味でちょっと納得しました。そして、ガキ連れて海外旅行をもくろんでいる人は、必読ですね。

・そいで、ここだけの話ですが、さいとう氏はイラストレーター兼業なんですよね(PSのゲームのジャケも描いてたな。なんだっけか忘れたけど)。そのせいか、マンガ自体は小野氏のほうがおもしろかったりするんですよ。さいとう氏はなんつーか、渡辺徹の大阪弁のような感じがするんだ。こなれてないというか。ただ、素材が素材なだけにおもしろいのはまちがいないけど。あくまで妻と比較しての話です。

・具体的な内容はというと、世界一ハデなクリスマスはシンガポールだとか、チェコのオミヤゲ売り場にオタク系美少女のTシャツが無造作に売ってたりとか、オランダのフライドポテトはたっぷりのマヨネーズがついてるそうですがこれがメチャ美味とか。タイのゴキブリは噛むとか。そういう目からウロコ的な細かいネタがいい感じ。

・1回が短いのでグルーヴがないのが難ですが、手に入りやすいしいいんじゃないかなと。それでお気に召したら「バックパッカーパラダイス」などお試しください。
(18:23:19)


「妹は思春期」2巻 氏家ト全(講談社)

・エロネタ大好きな妹とそれに振り回される兄ほかのほのぼのエロ4コマ。2巻目。

・この洗練されなさはどうしたことじゃ?と思うほど、1巻から安定してます。シンプルな絵柄にベタベタな下ネタ。しかも、全くエロくない。

・なんつーか、実は氏家氏ってけっこう年寄り?って気がするのです。ネタもなんとなく古いし、キャラのセリフがまたひとまわりくらい古い感じがする。
・山イモの味噌汁がぬるぬるしてるからって愛液に結びつけるセンス。
・あくまでエロ本にこだわる兄。
・野菜やコンニャクといった岩谷テンホー定番もしっかり押さえて、なおかつ、岩谷氏はいまや躊躇するくらいベタに使う。
・あと、昔ながらのニコ目とかね。

・それがマイナスなのかというと、なんとなくこのゆる〜いノリにピッタリだから不思議だ。

・後半には兄妹の10年前の幼稚園時代のが収録。これは、ヤンマガ創刊時にあった保育園4コマにして寺島令子氏の出世作「ちるどれんぷれい」に対するオマージュか!と、だれにどれだけ通用することをいって結びとさせていただく。
(19:30:58)

「樹海少年ZOO1」7巻 ピエール瀧&漫$画太郎(秋田書店)

・いつものかーと感慨もなく読み進めると、7巻はかなりオモムキがちがう。
・なんていうかちゃんとストーリーがあるんだよ。これに驚いたね。

・ロボットになったZOO1とパンチ(イヌ)が大暴れしたけど、怪人に捕らえられる。この怪人は以前、あっさり死んだんだけど、それは「なかったこと」になってるし、今回は大活躍したな。
・で、ZOO1が持っていたキノコでパンチが大変身し、逆転劇がはじまったかと思ったら、肝心なときにキノコの効果が切れる。危うし、ZOO1とパンチ。

・な。ちゃんと「あらすじ」が書ける。これが意外に思えるんだから、つくづくスゴイマンガであることよな。
・7巻では得意のコピーもあまりなかったし、路線変更したのかしらね?それとも、担当が「いいかげんにしろよ」とか編集長に絞られたからかな?

・そういうのはそういうのでおもしろかったです。でも、このまま30巻とか続くのかしらねえ?
(19:44:39)

2003年/3月/15日
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「クローン5」3巻 すぎむらしんいち&いとうせいこう(講談社)

・1,2巻も同時発売なら、3,4巻も同時発売。いっそのこと、上下巻で出したほうがよかったのではないだろうか。

・アイドル、現役オカマバーのNo.1、単純バカのマッチョ、オタクのひきこもりと4人のクローンが勢ぞろいして、彼らを生み出した、製薬会社に襲撃をかける巻。

・この中のオタク描写が本当にすばらしいですね。ほかのメンバーはいじりようがなかったのか、イキオイ、このオタクを中心に展開している。
・デブでロリでひきこもりであるのだが、それはそういう嗜好の自分に対しての逆暗示で、実はボチボチイケメンだったのです。まあ、元アイドルと同じクローンであるからして。
・でも、ロリでひきこもりでオタクな性格はそのままだったりするのですよ。
・PCマニアの警官から逃げ出すシーンは笑ってしまいました。

・で、まだ、製薬会社には侵入してないんだけど、そのまわりの繁華街がミニ大阪みたいなタコ焼き屋とお好み焼き屋が固まっているというのも「千と千尋の神隠し」の湯屋そばの中華料理街のパロディ的でおもしろい。
・そして美少女クローン16人。これもいい感じだな。

・そして、1巻で2ちゃんねる(がモデル元)のサーバーに殴り込みをかけたテロリスト集団SODも加わって一気呵成にクライマックス4巻へと続くわけでござい。
(13:46:14)

「クローン5」4巻 すぎむらしんいち&いとうせいこう(講談社)

・最終巻。
・この製薬会社の人物が全員大阪弁ってのがみょうなおかしさがあるなあ。しかも、リアルじゃなくて、吉本新喜劇的な大阪弁。でんがなまんがなの世界。
・それで、過去にあった謎をとうとうと語るのがとてもいい感じだった。

・そして、オタクの一世一代の名セリフ


全員閉じ込められて水責めのシーンで、
「タケシ!自慢のハッキングで何とかならないの!?」
「オレ…、オレ本当は…、ハッカーでも何でもないんだッ、配線とかプログラミングとか全然わがんねんだ、ヒトがつくったソフトをネットでダウンロードして使っていい気になってただけなんだアアア、パソコン自作だってネジどめだけだったし、自分じゃ何も作り出せないクセにこのソフトは使えねーとかそんな事ばっかし…受け売りだけの知ったかぶりなんだよお」

・いや、身に覚えのある人多いんじゃないかい?かくいうおれも、絵も描けないくせにエラそうなこといってますけどさ。ま、それはそれとして、ここまでいえるってあたり、すぎむら氏も深い業を背負っていますよね。

・ということで、大団円と。

・元からの予定か、3巻目あたりで決めたのかわからんけど、非常にうまくまとまった4巻モノだと思います。「スタァ学園」での、先が見えない故に生じるスリリングな展開が後半なかったですが、その分、物語を堪能できました。いい作家ですよね。また、しばらく短編描き溜めて短編集でも出して欲しいものです。
オススメ
(14:15:24)

「瀬戸の花嫁」1巻 木村太彦(エニックス)

・大変もうしわけないのだが、木村太彦氏は見逃してしまう。好きな作家なのに見逃してしまう。実際、木村太彦とか抜きで、ジャケでピンときて、手にとっているのに一回買わなかったりしてる。なぜだろうか。クラスでも、キライじゃないのに、どうも縁がないとかあるじゃないですか。そういうのと同じなのかしら。相性が悪いというか。

・中坊・永澄が瀬戸の海で溺れました。そして、人魚に助けられました。するとその夜人魚がやってきて、嫁にもらってくださいといいにきました。人魚はその姿を人にみられるとオキテにより死刑になるのです。だから、身内になれば問題がなくなるので嫁にもらってくださいということなのです。そして、瀬戸内海の人魚は、「仁侠」と書いて「にんぎょ」と読むのです。そうです、人魚の嫁さんは、極道の娘さんだったのです。

・そういう話です。極道の娘を嫁(恋人)にするってよくあるのからもうひとひねりしてありますね。
・ラブコメできたか。前作「ARTIFACT;RED」前々作「余の名はズシオ」では、なんていうか、趣味っぽい世界であったのだけど、今回は特殊な設定は残してあるけど、基本はラブコメだからね。っていうか、ラブコメにならんところが木村氏の持ち味なのかね。

・基本線は、「スジを通すため」という理由で押しかけ女房になった燦(さん)ちゃん、その可愛さにマンザラでもない、中坊・永澄、そして、中坊・永澄さえ殺せば娘は嫁に行かなくてもいいってんで、手を変え品を変え、殺そうとする父親、同じ思いの幼馴染のマキガイの巻ちゃんという布陣になっているのです。燦の母親、中坊・永澄の父母は賛成派。

・でも、いいです。何回も書いてますが、前作、前々作は「なにが起こってるのかわからない」現象がありましたけど、本作はその現象が起こりやすい「バトル」がないので現象は皆無です。これがまずとてもいいです。
・ただ、これまでとちがい、ツッコミ役が男になったってあたりが、ちょっと勝手がちがうのか、慣れないラブコメがアレなのか、ちょっとギクシャクしてますけどね。

・それらは2巻になって、中坊・永澄の実家埼玉編で解消されるといいなあって。
(14:58:42)

2003年/3月/13日
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「ユキポンのお仕事」6巻 東和広(講談社)

・1回4pの働く猫マンガ。
「どうも作風がなじめない」
と、奥さんにいわしめた、フリーハンド、ノースクリーントーンと、時代に逆行した、暖かいペンタッチが魅力。ホメてんのかそれ?

・1回4pだもんで、コミックになるには時間がかかる(だいたい年1冊ペースかな?)。だから、毎巻、なんらかの「カラー」みたいのがあるような気がする。カラーというのが合ってるのかわからんけど。
・6巻では「つづく」ね。何回かで1本のお話って感じで「つづく」になる。

・空中レストランにあけみ(ユキポンの飼い主)が残されて、ユキポンが決死の思いで助けたのだが、韓国に流されてしまう話。
・人形職人が、人形販促のためにユキポンと寸劇をはじめたら人気を呼んでどんどん大きくなる辻風劇団編。
・犬彦が犬ゾリチームに入る編。

・あたりか。さすがに、ユキポンとあけみさんだけで展開する話は描き尽くした感ありで、サブキャラ頼りになってますね。

・こう、読んでると独特のウエーブみたいのがありますね。グルーヴという、ノる、ハマるというより、波に漂うって感じがする。

・本当は、巻頭オールカラーオマケのユキポン童話「ねこの郵便配達」みたいのがやりたいんだろうなあ。と思った。
(23:53:45)

「おとぎのまちのれな」2巻 はっとりみつる(講談社)

・さわやかエロマンガ2巻。エロ度があがりすぎな気がする。
・あいかわらず、女性はかわいいしエロいんだけど、けっこう、なすがままにされすぎでさ、エロ度は前作「イヌっネコっジャンプ!」に比べると青天井ではあるんだけど、それが逆に、シラけるっていうかさー。まあ、エロはエロでけっこうなことなんですけど、どうせ、一線は超えないんだろうって気もするんだ。そう思うと、ちょっとなあ。

・話がみえないってのも前作譲りですし。

・ヘンな生き物(ケガリチョタってネズミとネコの中間みたいなの)のために、突発的に発情するという病気になったれなさんが、どたばたとした高校生ライフを送るってな話です。

・うーむ、もっとスッキリしたの希望。「スッキリさわやか」が作者のイチバンの武器だと思うんだけどねえ。
(00:11:12)

2003年/3月/12日
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「セクシーボイスアンドロボ」2巻 黒田硫黄(小学館)

・みんな大好き黒田硫黄。サブカルヤロウもオタクも大好き大好き。
・と、運もあるけど、いい位置につけてるよなあ。大友克洋、藤原カムイなんかのラインにうまく乗った感じですよね。
・おれ?もちろん、好きですよ。一時期、「大日本天狗党絵詞」を必死で探し回った過去があるくらいだ(今は本屋中であふれているな)。

・さて、それから、コミック化したものは多分ほぼ全部読ませていただいておるのですが、本作は、オタクにもサブカルヤロウにも、そして、一般ピープル(マンガ?好きですけど。マンガ喫茶とかラーメン屋で読むよ。あと、毎週コンビニでジャンプ立ち読みしてるしって人)にもウケがいい「わかりやすい」作品だと思います。その証拠となるかどうかわかりませんが、第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門対象受賞作だそうです。

・ひょんなことから、裏の世界の大物じいちゃんと知り合いになる少女ニコ。そして、いろいろとお手伝いしている。彼女の特技は声。たくさんの声を使い分け、聞き分ける。だから、テレクラのサクラのバイトをしている。そこで知り合ったのがロボ。ということで、彼らの活躍を描くコメディである。

・2巻ではそれがポッカリと開いた闇に飲み込まれる。

・そう、今までが「コメディ」すぎたとばかりにダークな展開が押し寄せる。そして、ニコは悩むわけですよ。そして、1話完結だった話が引きずるようになる。

・きっかけは、三日ですべてのものを忘れてしまう、殺し屋「三日坊主」の登場。これからどうなるのかは読んでいただくことにしますが。

・それがきっかけとなったのか、ちょっと「くさい」セリフが出てくるようになる。これまで、黒田氏が周到に避けていたセリフがニコの口からついてでる。そうか、これはニコの成長物語で、「ジュヴナイル」なのかと思ったりする。

・と、みると、前記の大友克洋氏でいうところの「アキラ」、藤原カムイ氏の「雷火伝」にあたるのが本作なのかもと思ったりする。この著作も作者らしからぬセリフが出る(もっとも、雷火伝は原作付なんだけど)。

・ってことで、いよいよ本格的にブレイクするターニングポイントにさしかかっているのかもしれないな。まずは映画化あたり?もう話は進行してるでしょ?
(23:17:33)

2003年/3月/10日
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「ぺット」1巻 三宅乱丈(小学館)

・昨今はギャグの人がシリアスに移行するのが早すぎるような気がする。三宅氏がギャグの人なのかどうかはわからんけど、「ぶっせん」で知ったおれとしてはギャグの人って認識をもっていた。本作はまったくシリアス。なんとなく、三宅氏の場合はそうなるだろうなと思っていたので違和感はあまりない。ないけどなんかひっかかる。

・サイキックコミックと帯に書いてある。そういう線だ。このマンガでスゴイと思ったのが「超能力+ヤクザ」というミックスを思いついたことだなと。超能力の悪用です。
・人の記憶を操作できる能力で人を「潰す」、潰し屋と呼ばれる人の話。「組織」(中国マフィアかと)に使われてる彼らだが、潰し屋の1人の反乱で物語が動き出す。

・1巻では、彼らのやり方を丁寧に描いてる。
・ものすごいシステマティックな感じがした。詰め将棋のように、着実に進めている。あくまで話をわかりやすくすることを優先。
・あと、基本的に2人で組んで仕事をしている感じがあり、それが男同士ってことで、ホモっぽい感触。もっとも、これは「ぶっせん」のときにもあったし、女性キャラが多く登場しているはずの「北極警備隊」でも感じられたところをみると、そういうのが資質なのかなと思ってしまう。まあ、女性ですしねえ。男同士の友情ってのは描いてて楽しいのかもしれない。「ヤオイ」ってのもその延長線上だと思うし。
・ただ、美少女エロマンガに登場する女性に女性が違和感を持つのと同様に、ヤオイの男にも男は違和感を持つ。その現象は本作においても感じられた。もしかして、おれがなんとなく三宅乱丈を避けていた理由はここにあるのかもしれないと思った。

・しかし、それを覆い隠すくらい、物語の構成や展開はウマイ。正直描き分けという点、純粋な画力という点ではやや区別がつかない現象が起こってる。実際、「ぶっせん」ではおれキャラの区別がついてなかったし。
・でも、それらを物語の構成や展開でカンペキにフォローしている。おれは今のところキャラの区別がついてる!(エラそうにいうことではないが)

・ということで、1巻2巻同時発売でありながら、1巻は絶妙なところで終わってます。コミックになることを前提としての構成も考え抜かれてますね。
(12:14:46)

「ぺット」2巻 三宅乱丈(小学館)

・1巻2巻同時発売の2巻目。2巻の目玉は能力者同士の戦いですね。お互いの記憶領域の間を行ったり来たりするというもので、宇宙刑事ギャリバン(だっけ?よく知らない)なんかの不思議空間みたいな中で闘う。彼らは記憶内を自由に加工できるので、記憶の書き換えや破壊などもできる。

・ちなみに、ハタでみると、ただの失神者2人みたいなんだな。

・おもしろいです。「2巻とも読んだじゃないか」と奥さんに叱られました。それくらい物語に引き込む力はあるのです。

・1巻のときに書いた、男の友情みたいのとややかぶるのですが、登場人物の多くが「純粋」ですよね。これもまた三宅キャラの特徴かもしれません。「ぶっせん」の正助はわかりやすいんですが、他キャラも多かれ少なかれ、ピュアなところがあります。
・組織を裏切ったハヤシを追う、元弟子(みたいなもん)の司の心情、その司を慕うヒロキ、林が気になって見張りから逃れて探している悟と、みんながみんな一途ですよね。まあ、もっともらしい理由もありますが、それを超えた一途さや純粋さを感じさせます。その中には妥協や計算があまり感じられない。
・それは、魅力でもあり欠点でもあるような、複雑な気持ちにはなりますね。

・3巻以降でオススメは判断します。
(12:49:26)

「シャーリー」森薫(エンターブレイン)

・「コミックビーム」でメイドマンガ「エマ」を描いている作者による同人時代のメイドマンガ全網羅と。

・13歳メイドと女主人の生活「シャーリー」シリーズ。
・5歳の当主の相手になるメイドさん「僕とネリーとある日の午後」
・イタズラ好きなジジイとメイド「メアリ・バンクス」

・幸せなムードに満ち溢れてますね。本当、人柄(というか、理想ってことになるか)がダイレクトに出ている。

・お互いの距離感とか、やっぱり、主人とメイドって、主人のほうにもかなりの資質が要求されるんだろうなあと思ったりする。
・ああ、今、ふいに思い出したけど、おれの親戚、某有名歌手のメイドやってるわ。メイドっていうか、この場合家政婦か。

・ま、優雅で和みな感じが非常にいいですね。森氏のメイドは「エマ」もそうだけど、メイド萌え〜ってのとはちょっとちがって、全部「込み」で萌え〜って感じがしますね。だから、前記のシャーリーの場合、13歳のメイド・シャーリーもいいんですけど、その主人である酒屋を経営しているベネットもまたいい感じであるし、その酒屋の常連であるジジイたちもって、キャラ全部がかもし出す雰囲気に萌え〜になりますね。

・うう、基本ポリシーとして雑誌で買ってるコミックはなるべく買わないようにしようと思っているのだけど、「エマ」買ってしまいそうだ。

・趣味の人だけじゃなく、広くオススメできますね。
(13:27:27)

「サムライガン月光」3巻 熊谷カズヒロ(集英社)

・「サムライガン」よりもエンタメ性の高い、冒険活劇と位置付けるのかしらね。ということで、血わき肉おどり、ちょっとエロと。

・サッポロを舞台に、様々な思惑の元翻弄されるサムライガン月光。軸として「ヴァルゴ」エネルギーがある。これはなんていうか生体エネルギーみたいなもんですかね。
・パン屋で働く女性(その実スパイ)が囚われの身になり、否応ナシにサムライガンとして動く月光。そして、五稜郭の地下施設に侵入。迎え撃つはロシアの白サムライガン、そして、ヴァルゴの力を元に動き出す重サムライガンと、まあ、エンタメ度はかなり高いのですよ。まあ、独特のクセはあるんですけど、それも慣れればやみつきな、架空史モノです。
(13:41:13)

2003年/3月/8日
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「ヘルシング」5巻 平野耕太(少年画報社)

・どうよこの迫力。いきなり冒頭、「ハズし」があるけど、それからは一気呵成。
・ナチスドイツ軍の亡霊がヴァンパイアになって現代のロンドンに飛行船で現われて戦争ですよ。
・迎え撃つ英軍もなすすべなく、頼みの綱のアルカードも足止めを食らってて、さて、どうなる?と、いう展開ですよ。燃えるよこれ。ロンドンの町にカギ十字型の戦火が燃えさかるラストシーンで次につづきますよ。どうするんだよこれ!

・と、その過程が描かれている5巻だったのです。

・メインは空母に篭城している魔弾の持ち主とアルカードとのアドレナリンが沸騰するような闘いですね。っていうか、なぶり殺しですが。

・これ、サブタイトルにゲームのタイトルが盛り込まれてるのですが、本作がゲームになったらつまらねえだろうなあ。どうしたって、アルカードをプレイヤーの分身に使うだろうし、使ったら絶対に負けないじゃないか。

・なお、アルカードにやられて、血を吸われて恍惚としてる中尉(メガネッ娘)はエロかったです。テクノ番長とか思い出しました。

・なぜか、Gacktが帯を書いてますね。オススメ
(22:58:32)

2003年/3月/7日
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「晴れた日には絶望が見える」あびゅうきょ(幻冬舎コミック)

・長い人だよなあ。「プチアップルパイ」(知らないか。徳間書店からでていたエロじゃない美少女マンガ雑誌みたいの)とかに描いてたころからだから、20年くらい?
・このころから作風の変わらない人ではあるわな。画風や内容は微妙な変化をみせてるけど。

・カメラのパノラマみたいな画面に、精密な描き込み、トーンレス。で、絵物語みたいな内容。と、まあ、そのラインはあまり変わってないような。いや、熱心なファンじゃないから知りません。同人にも精力的に活動されてるみたいし。

・そういや、モーニング(パーティー増刊だったっけか?)に描いていたよなあ(快晴旅団。絶版ですわ)。そのときのは、後半にある「空の追想」シリーズに似た感じであった。

・ただ本作のような暗さはなかった。

・黒いベールをすっぽりかぶった男が絶望するために旅をする「絶望」シリーズ。空軍と少女な「空の追想」シリーズの2本立てか。

・絵物語と描いたが、正確にいうなら写真だな。猫とかの写真マンガってあるじゃないか。ああいう感じですか。あくまで写実な背景に美少女。美少女も顔をのぞけば、頭身や身体つきはリアル少女のそれに準じてるな。
・それがいい!
・これ、いろいろなシカケが施してあるけど、要は細密な背景の上に美少女がいると。それがメインだと思うことにする。難しい話は他にまかせる。

・そう思うと、黒いベールをかぶった男(影男)の、「膝枕してほしい」との望みに応えるようなステキなアシをもった美少女が多数登場します。マンガでは画期的ともいえるくらいリアルでちょうどいい「短さ」のアシ描写だなあと思いました。作者もどうも足フェチみたいですしね。あと、どう考えてもおれより年上だろうし、オッサンになって、そういう欲求がよりストレートに絵に反映されているような気がします。以前はもっとノーブルというか、清純な女性描写だった気がしますし。
・雄弁な「背景」と、「物語」がさらに少女のアシを際立たせると。背景も廃墟などの退廃的なアレが実にいい感じですし。

・だから、難しい物語(おもしろかったです)をタンノウした後は、アシを眺めようと。どうせ、これを買うのは、本書内でいうところの「いらない男」だろうしさ。そして、少女のナマ足で膝枕という希望をもって生きようじゃないか。
(21:20:55)

「並木橋通りアオバ自転車店」7巻 宮尾岳(少年画報社)

・自転車のあるハートウォーミングストーリー。毎回読みきりでとうとう7巻。たいしたもんですね。

・今回はレギュラー(といってもかなり間があくが)がギャグタッチで前半、しっとりとした感動モノが後半というわかりやすい布陣になっていたな。

・クルマのセールスマンが、おりたたみ自転車にくわしくなることで業績を伸ばす「フォールディングでいこう」。
・お局OLと河原でBMXごっこをしているフリーターとの交流「Fly,High」
・美人で巨乳で性格良しの女性・ちづるとそんな彼女に惹かれてるケンタという準レギュラーキャラの「春の嵐」

・などなど。全部説明するのメンドーになってきました。

・変わり自転車ネタがないのが残念でしたね。でも、質は相変わらずです。
(22:06:18)

2003年/3月/6日
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「ぼのぼの」22巻 いがらしみきお(竹書房)

・第1話が1984年だから、来年20周年ですよ。ものすげえ長寿マンガですね。
・そして、実はかなり内容が変わっている。それは現在でもそうだ。
・22巻で強烈な違和感があった。それは「文字」が登場したからだ。
・「サルマン」(知らなくていいです)仕込みのネタであるが、ケモノが登場するマンガはどこにラインを引くかってのがポイントになる。
・とりあえず、マンガであるから、喋るってのは基本かもしれないが、道具を使わないってのから、服を着ない、家族がある、などの、それぞれの基準がある。
・さすがに「ぼのぼの」は長いから、少しづつその基準があいまいになってきている。で、今巻は言葉がでてきた。いや、もしかしたら、その前からあったかもしれないけど、今回、「言葉」が重要なエピソードが2つあったから余計に印象に残った。

・「ぼのぼの」はどこぞのセンセイの話によると、人間でみられる性格分類のすべての人が登場しているそうだが、22巻でもまた渋い新キャラ・ミンクのボスケくんが登場。
・彼の性格がまた、「ああ、こんなやついるなあ」って感じなんですよ。これはまあ読んでいただくしかない、説明のしにくい人なんですけど。

・たしか、「ぼのぐらし」というPS(たしか、3DOが最初だっけか)のゲームがありまして、それはその性格分類が活かされてるそうで、好きな人のところにいることで、自分の性格判断ができるというもの。っていうか、今でもなにげに買おうと思ったりしてるのです。PSで長々と発売予定だった「ぼのぼーど」ってのも欲しかったです。

・ベストは、フェネックギツネ登場の「何を考えているかわかる?」。これも「文字」が重要なエピソードです。
(22:37:24)

「風雲児たち」11巻 みなもと太郎(リイド社)

・ながーいことでてきたキャラ達(本書風にいうなら、風雲児たち)がいっせいに年貢を納めはじめている。そういうことで、転換点ですね。

・ロシアに漂流していた大黒屋光太夫は女帝エカテリーナに謁見し、高山彦九郎は京都の公家にそそのかされていった九州で迫害され、林子平は、松平定信にケンもほろろに扱われ投獄され、前野良沢は妻と子に先立たれ、最上徳内は妻を置いて北海道に再び赴き、そして、すべての悪役みたいだった松平定信ですら、陰謀に落ちた。

・まだ、それらは中途であるが、次巻以降大きく変わりそうな予感。そして、本来のみなもと氏の構想にあった幕末の「風雲児たち」が活躍するわけなんですよ。

・全20巻、これからますますヒートって感じですか。
(23:14:20)

2003年/3月/4日
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「イリヤッド」魚戸おさむ&東周斎雅楽(小学館)

・ははーん、「美味しんぼ」のパターンなんだな。というか、もっと厳密にいうと「MASTERキートン」ミーツ「美味しんぼ」といった感じか。

・元考古学者で、現古本屋主人が、世界をまたにかけたり、けっこう小さいことにも奔走する。そして、夢はアトランティスが実在した証拠をみつけることなんですね。

・アトランティス=究極の料理、たまにある大ネタ=究極vs至高の対決。そうあてはめらばなるほど、「MASTERキートン」よりの進化がある。

・2巻では、「サラマンダー」の財宝を探す。その財宝は、アトランティスへのカギとなった。その大ネタが約7割。あと、小ネタ少し。

・歴史や失われた超文明とか、もっとアケスケにアトランティスに興味のある人は、得られるものが多いぞ。
・まさか、アレにアトランティスのことが書いてあるとはねえ。うーむ、興味深い。まあ、わたくし、一瞬「ムー」を定期購読してましたし。
(23:49:21)

「ギャラリーフェイク」27巻 細野不二彦(小学館)

・そろそろ、他メディア展開ないんかね?扱ってるものが高いから(実写ドラマとか)ムリなのかしら?
・と、細野氏の代表作になってしまったね。おれも、いまや一番好きかもしれない。

・27巻では細野氏の好きなパターンが2つあったな。
・「本日快晴ナリ」と「風鈴をしまう日」。
・この2つは、どちらも「最後に地道にやってるプロフェッショナルが勝つ」という話。細野氏、実はこのパターンが多い。
・おれが最初に気づいたのは、名作「あどりぶシネ倶楽部」。この中の1編に、映研の主人公がSF映画を撮るから、アニ研に協力を依頼したが、なんつーか、あんときの流行りで、いろいろと「遊び」が入ってたんだよな。たとえば、マット画の宇宙空間にガンダムが描きこんであったりとか。ハードSF映画を描きたかった主人公はウンザリした。でも、ジオラマをコツコツと作ってたアニ研の目立たないやつが、ちゃんと描いていてそれを採用って感じ。

・これ、初期の出世作であるところの「さすがの猿飛」でもそうなんだよな。主人公の肉丸は、すちゃらかで女好きなデブだけど、実は、忍法「かみかぜの術」はかなり努力の結果のものだったりするんだよな。

・ここいらが細野氏の人生観やコダワリを感じられて興味深い。細野氏は「カメレオン/加藤あつし」みたいのは死んでも描けないんだろうなあ。

・個人的にはネアンデルタール人の話「コーカサスの虜因」、めずらしく、純粋にドタバタしてる「知念、危機一髪!」、そして、27巻のサブタイトルにもなっている「裏切りの2000GT」がよかったです。

・ああ、WEBドラマ化してますね。有料なんでみてませんが。
(00:19:32)


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