コラム:心の旅 |
・これはたぶん一生抱えていく厄介な「持病」であるだろう。 ・おれは、過去のイヤな出来事、バカな行動等の思い出したくないことが、ちょっとしたきっかけでフラッシュバックして、フリーズしてしまうことがよくある。 ・心の奥底にしまいこんでカギをかけたつもりが、ブワーっと出てくることがある。 ・しまいこむくらいだ、自分史の中でないことにしたい、消去したいものだ。「うああああああ」と叫びだしたくなるくらいのものだ。 ・有頂天の「BOIL」というアルバムを中古380円で買った。この1曲目が「心の旅」だった。「心の旅」はチューリップの曲ですね。それのカバーです。おれはこの曲を聴くと「うあああああ」となる。 ・大学を卒業して小さな商社に就職した。おれが配属された上司は男女でしかもカップルだった。そのうちに同棲して、女は退社して、結婚して、おれがアタマになって(1年目で)、営業についた男も辞めてしまった。仲人を会社の社長にたのんでいるのに。 ・まあ、それはいいさ。おれは2人の子分みたいな立場でかわいがってもらっていた。どっちの意味でも。 ・それで、結婚式の2次会に呼ばれた。そのときにおれはカラオケで「心の旅」を歌ったんだなあ。 >愛に終わりがあって心の旅が始まる〜 ・さすがに、このフレーズが歌えなかったし、歌った後のまわりの反応といったらなかったよ。おれ、そんころバンドやってたけど、ここまでの反応はもらったことなかった。いや、こんな歌とは思わなかったんですよ。当時流行っていた「愛は勝つ」とか、「どんなときも」みたいのはダサイと思っていたので渋いところを狙ったつもりなんだけど、それがまるで裏目。 ・この歌、離れ離れになるカップルの歌なんですね。 ・と、いつも、できるなら、ここまで時間を巻戻して違う曲を歌いたいなと身もだえしてるのです。 ・ギター弾き語りで、「スターティングオーバー/ジョンレノン」とか、ウクレレで「君といつまでも」とか。そういう妄想に浸ったりする。 ・そして、このこと、および、最後、辞めていく直前に上司(女)と険悪なムードになったのも込みで、思い出して、あのころのぐじゃぐじゃしたイヤな思い出がイッキに蘇って「うあああああ」となってしまうのですよ。 ・そのころもうつきあってた現在の奥さんに聞くと「毎日グチってた」そうだ。サイワイほかのイヤなことはだいぶ忘れているんだけど、「心の旅」はそのイヤだったムードを思い起こさせる。 ・まあ、だから、このコラムは、書くことで治すという精神なアレですよ。これで、有頂天の「BOIL」聞いても「うああああ」とイヤな汗が出てこなくなるといいなあって。 ・それと、彼らにはあやまっておきたいなと。悪いことしたと。東京に置き忘れた最大の「罪悪」だなあ。 ・あ、もうイッコ、書ける「うあああああ」なこと。 ・高校ん時、「美術」か「音楽」か「書道」を選択するんですよね。まあ、絵心0のモノとしては、当然「音楽」を選択。 ・週に1回、2時間ぶっ続け(2時間目、3時間目だったかな)というパターンであり、まあ、そうなると、2時間目と3時間目の間の休み時間に遊んで3時間目がはじまってもなかなか来ないヤツも出てくるワケだ。 ・で、音楽教師(女)は考えた。3時間目に遅刻してきたやつは罰として人前で歌を歌わせると。 ・もうわかりましたね。それにひっかかりました。歌ったやつは、だれも知らない演歌をウケ狙いで、心酔している佐野元春のサムデイを歌って、両方とも「寒デイ」になったのです。 ・しかし、おれはさらに最低でした。イヤだったので、短い歌でサクリと終わらせようと、「めだかの学校」を歌いました。歌いだしからシラケムードが漂いました。でも、短いからガマンガマンと歌ってたら、音楽教師が歌に合わせてピアノで伴奏つけやがった。 ・こ・れ・が、屈辱的でねえええええ。 ・これも、さっきの「心の旅」じゃないけど、じゃあ、これを歌えばよかった、あれを歌えばよかったと、無為なシミュレーションをあてもなく繰り返し続けている。今でもだ。もう、たぶん、その場に居合わせた人はだれも覚えていないようなコトだろうが、おれにとってはトラウマだ。 ・そして、実は、そのトラウマを心に秘め、復讐の炎をメラメラと燃やして、バンドを結成したりしたのだった。メジャーデビューでもしたら、あの音楽室でライブレコーディングでもやってやろうかと真剣に考えていた。それが復讐になるのかどうかはよくわからんが、ケリをつけるという意味では、おれにとって重要なことだったりした。 ・こういう思いに囚われてフリーズする時間がもったいない今日この頃。 Life is very shortでございますよ。 ・と、忘れたいために書きました。オナニー文の最たるもんですね。 (23:21:28) |
コラム:オススメについて |
・思い立ったが吉日。 「コミック」「ブック」などにある「オススメ」について。 ・基本的には字のとおりなんだな。他人にオススメしたいもの。 ・でも、いちがいにオススメっても様々な意味があるわけですね。たとえば、「総評:11月」だと、「ピアノの森」9巻 一色まこと(講談社)のオススメと、「ひとりで生きるモン!」西炯子(徳間書店) のオススメは種類がちがうオススメなワケです。 ・まあ、なにアタリマエのこといってんじゃと思わずもう少しお付き合いくださいよ。 ・ただ、上記の2つ共通点もあります。「おれがおもしろいと思ったもの」ですね2つとも。そう、「おもしろい」ってのが基本としてあるわけです。おもしろいからオススメってのはわかりやすいですね。 ・「おもしろい」ってのはいろいろあります。それをどう「おもしろい」か書いてるのが本文のようなものですよ。で、おもしろくないのはその理由。 ・でも、「おもしろい」だけでオススメってワケじゃないんですね。 ・おもしろいになにかプラスがあればオススメとなるわけです。上記の例でいえば、「ピアノの森」は「おもしろい」+「感動」だったりするし、「ひとりで生きるモン!」の場合は「おもしろい」+「笑える」です。 ・そう、プラスアルファがあるわけですね。 ・それをしてオススメとしてるのです。 ・そいでもって、「一般性」というのを重要視してます。つまり、その分野に詳しい人のための渋い逸品というのより、だれが読んでもおれのオススメ具合を100%感じ取れるのかどうかはわかりませんが、その分野に疎くてもそれなりに楽しめるんじゃないかなと思えるものもオススメ候補となります。だから、逆に詳しい人なんかにゃあ、物足りないかもしれないです。それはわかっちゃいるんですけど、まあ、知ってる人に「これ、やっぱいいよねえ」ってのより、「これ、ちょっと試してみてくださいよ」ってののほうが性に合ってるんですよね。 ・たとえば、おれとCDの趣味が合う人が、マンガのオススメもいいんじゃないかな?と手に取ってもらえたりするじゃないですか。そういった意味でも、基本ライト指向ってのはあるんですね。 ・あと、おれ、それぞれの分野、すべて偏ってるって自覚もあるし。それでいてきわめてるのはないしねー。未だに暗中模索なところがある。だからこそ書けるってのもあるんだけどね。なにかにドップリだったら、そのファンサイトやるよおれは。 ・まー、サイトをはじめたのはいろいろな思惑がありますよ。その中でオススメについて語りたいというのは思惑のひとつでありますよ。 ・オススメはそういった意味でとくによかった「出会い」ということになるんですよ。あー、なさけないたとえだけど、出会いってことでいえば、「おれはこんないい女(モノ)と出会ったんだぜ。いいだろう」との自慢でもあるんですね。ちょっとした成田アキラ気分ですよ。 ・いや、赤いねえ。文自体が。 (21:55:36) |
総評:11月 |
・11月は10月からのCD「キチ買い」(←これ流行らんかな)を聞き倒してた。まだ実は全部聞いてません。ていうか、ほぼクルマでしか聞いてないんで全然減りません。まだ20枚以上はまちがいなく未聴があります。 ・あと、東風荘ズタボロだったことも記憶があります。散々「止めた」とかいったわりには現在もまだつづいております。現在は普通です。ややツイてるくらいか。やっぱり、こういうのは波だなあって。 ・2002年11月4日の1「「村」の文章論争 」が話題を呼んだのも11月ですね。 ・これで、大手さんにリンクされ(1「「「村」の文章論 争」の反響」参照のこと)、たぶん、前サイトも合わせて、最大のヒット数を記録しました(アクセス解析引越しのためにデータがないですが)。 ・やっぱ、大手に文中リンクだよなああ。これしかないよ。そいで、そのために尽力するのが正統派なんだな。そして、アクセス相互受け渡しコミューンに入ればいいんだよなあ。そういうコミュニケーションがんばればいいんだよなあと。思い知りました。 「いいもの書けば必ずみんなわかってくれる」ってのは迷信ですよ。 ・たくさん書くヒマあったら、おれなんかだと、「OHP」とか「MHK」に尻尾ふって媚売る時間に割いたほうがよほど効率がいいんだよな。 ・ま、メンドーなんでやりませんが。 ・で、11月後半のゼルダ狂騒曲。ま、今となっちゃあ、なんであんだけ大騒ぎしてたのかって思うすが。このせいで、2ちゃんねるの家庭用ゲーム板ながめるクセがついたな。 ・買い物関連は12月の狂乱に備えて抑え目でしたし、実際、欲しいものは少なかったですね。 ・11月より、「無駄遣い予定帳」。これは読者というより、おれに大変ベンリな機能で重宝してます。 コミック 「少年少女」1巻 福島聡(エンターブレイン) 「ミルク」内田雄駿(河出書房新社) 「ピアノの森」9巻 一色まこと(講談社) 「ネコの王」3巻 小野敏洋(小学館) 「ひとりで生きるモン!」西炯子(徳間書店) ・上記がオススメ出したものですね。少ないとかいって、けっこう充実したラインナップですね。これらは今でも「うん、オススメでいい」と思います。まー、イキオイでオススメつけて、あとで、「そうでもねえかな?」ってのもあるからね。 「Dr.リアンが診てあげる」2巻 竹内元紀(角川書店) 「ひがわり娘」2巻 小坂俊史(芳文社) 「しっぽの仕組み!」櫻見弘樹(司書房)成 「白汁の覇者」1ROO(ヒット出版)成 「火消し屋小町」3巻 逢坂みえこ(小学館) ・ここもオススメはないけどよかったです。 ・少ない点数ながらも充実してたんですね。 ブック 「新「親孝行」術」みうらじゅん(宝島社新書) 「ゲーム業界のフシギ」がっぷ獅子丸(太田出版) ・オススメ品ですね。この2つは文句なし。笑えるし。 ・11月は本読んだな。ほかのもそれぞれ楽しんで読んだ記憶あるし。 ミュージック ・なんか、ワヤになってますね。 「K'COU CHAT VOL.1」架空舎(BNTN-050) ・これはたのしめました。あとはちょっと省略。収拾つかん。 ゲーム ・今月は「真魂斗羅」PS2(コナミ)と「マリオパーティー」N64(任天堂)を中古で買ってますね。どちらもいいゲームと思いますが、11月の時点、現時点ではちょっと放置中ですね。 ・11月は節制の月のハズだったけど、けっこういろいろ買ってますね。 (02/12/17・10:35:46) |