父が犬を「ポンパル」と名付けると言い出した、その名前が果たしてどこから来たのかという話をしよう。

私の父は消防関係の仕事をしていて、その仕事関係の消防庁のマスコットの名前が「ポンパル君」というだが、どうも父はそこからとったらしい。
消防庁にマスコットがいて、その名前が「ポンパル君」だなんていうことは、日本全国民の果たして何人が知っているかは預かり知らぬトコロだが、「踊る大捜査線」の織田雄二演じる青島刑事が、着ぐるみを着たり携帯のストラップにつけたりして一躍有名になった、警視庁のマスコット「ピーポくん」よりは、知名度で劣っていることは間違いない。

自分の飼い犬に「ポンパル」とつけることで、”どうしてポンパルっていうんですか?”と人に尋ねられて由来を説明することで、未だマイナー路線から抜け出せずにいる気の毒なマスコット「ポンパル君」のメジャーデビューを図ろうという野望に、父はめらめら燃えていた・・・かどうかは不明だが、
「ポンパルなんて言いにくい」
「ポンかパルだ」
「でもポンなんて狸みたいだし」
「じゃあパルだ」
「本名ポンパルで、愛称ぱるでいいじゃん」
というわけで娘と母は勝手に略してしまい、結局犬の名前は「ぱる」になってしまった。
だからうちの犬は正式には本名ポンパル、愛称ぱるということになるのだが、ぱる、ぱると連呼しても道行く人は誰一人名前に疑問など持たないし、それにうちにきてから誰も「ポンパル」なんて呼びやしないので、彼の方でも今更「ポンパル」と呼ばれても自分の名前だとは思わないだろう。
またとない「ポンパル君」の全国メジャーデビューのチャンスを握りつぶしてしまったかもしれない。すまん、ポンパル君。

 

 ☆そんな話題の「ポンパル君」のご尊顔を拝したい人は
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ひみつのぼたん


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