Takashima 建築設計事務所

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2021/02月:建築物の省エネ法が改正されます

来年度(令和3年4月)より、省エネ法の規制措置である
300u未満の住宅・建築物には建築主に対して省エネ基準適否の説明義務制度が、
300u以上の非住宅建築物では適合義務制度となり、
省エネ基準への適合が確認できない場合、確認済証が交付されず着工できなくなります。  一次エネルギー消費性能において、
BEI=設計一次エネルギー消費量/基準一次エネルギー消費量を1.0以下にします。
パリ協定を踏まえ、地球温暖化対策が建築物で本格化していきます。
本来は、木造住宅が主流となる300u未満の建築物も、この時期に適合義務制度になるとされていましたが、
省エネ計算等の評価方法の周知がまだ徹底されていないため、
暫定措置として、建築主への省エネ基準の適否等の説明を行う義務制度になったと思われます。
何年後かは分かりませんが、再度法改正により、全ての規模で適合義務化されるでしょう。
当事務所も省エネ基準の適合に向けて、計算方法等のオンライン講習やテキスト又は公開計算プログラムを実際に使って計算演習
万全な対応を整えています。


2019/10月:N製作所:既存工場の耐震診断判定を実施

行政の建築物等耐震化促進事業費補助金交付申請を利用して既存工場建物の耐震診断を行うこととなりました。
耐震診断総費用の2/3程を補助してもらえますので、民間企業にとっては非常に有難い制度です。
工場の規模は鉄骨造2階建て、延べ床面積:2,266u、築40年経過
建築物の耐震診断業務は先ず、既存建物の現状調査、鉄骨部分の溶接状態を目視や超音波検査で確認します。
それを基に専門的な知識と構造解析ソフトを使用して建築物の耐震判定指標値(Is)を求めていきます。
解析の結果、(Is)基準値1.0より下まわっていたら耐震性能が劣る建物となり、その後の耐震補強工事へと移行して行く事となります。
尚、補助金を受けるには、第三者判定機関の耐震評定書が必要になるのですが・・・
(有名大学の教授や地震工学の研究員等の8名を含んだメンバーによる耐震評定委員会で、耐震判定指標値が決定されます。)
・・・ ここが非常に大変で重要な工程になります。


2018/11月:N製作所:事務所+作業場の増築工事完成

自動車部品製作工場の新たな事務所と作業場の増築工事が完成。
敷地内にはこの他に工場棟や倉庫棟が複数設置されています。
増築規模
鉄骨造2階建て:延べ床面積 1,296u
屋根:ガルバリウム鋼鈑折版葺
外壁:ALC厚50張り
その他、走行クレーン、ダムウェーター設備付
1階が工場作業場で2階が事務所関連施設になります。
延べ床面積300u以上なので、省エネ措置の届出が必要になり、その基準に適合していることを確認しました。
届出ではあるが、著しく不十分な場合は行政から是正の勧告を受けるので、基本的に適合することが求められます。
工期は6月〜11月までの5か月での完成となりました。


2017/05月:省エネ法とZEH(ゼロエネルギーハウス)って

2020年に全ての新築住宅を対象に省エネ基準の適合義務化が予定されています。
現段階、300u未満の住宅は、(努力義務)ということで、基準適合義務はまだありませんが、もう直ぐです。
その省エネ基準は、「外皮の断熱性能」に加えて、「一次エネルギー消費量」の2つのモノサシで評価されるのが特徴です。
一次エネルギー消費量は冷暖房をはじめ、換気、照明、給湯などの設備機器の性能から算出され、建物と設備機器を一体化して総合的に評価する仕組みになっています。
地域によって基準一次エネルギー消費量が設定されていて、実際の住宅仕様を(設計一次エネルギー消費量)とし、その数位以下として適合させなければなりません。
すでに長期優良住宅、フラット35Sの申請の際にはこの省エネ計算の適合が必要になっています。
その設計エネルギー量を実質(ゼロ)にした住宅がゼロエネルギー住宅:ZEH(ゼッチ)です。現在補助金を差引いても300万以上の追加費用が必要とされています。
このように住宅は数値で判断される時代になってきています。
勿論デザイン、フォルムも重要です。それ以上に省エネ性能が重要視されてきているのも事実なのです。
私達設計者もよくこれを理解し、努めていかなければなりません。


2017/03月:日々進歩する断熱塗料がすごい

外部に塗るだけで、今までにない断熱効果を発揮する
断熱塗料が進歩しています。
これまでは反射効果による遮熱塗料がほとんどでした。
JAXAが開発した断熱技術を応用し、塗装で断熱ができる
断熱セラミック塗材、それがガイナです。(TVで拝見)
他のメーカーでも断熱+遮熱塗材が出ています。
日々塗料も進歩していますね。****
住宅の断熱方法は充填断熱や外張り断熱が一般的でした。
そこに新たに第三の断熱方法と言ってよいでしょう。
2020年までに新築住宅・建築物については段階的に
省エネ基準の適合義務化がされていきます。
外壁や屋根に塗るだけで省エネ基準がクリアーできるのなら、
これに越したことはありません。
既存の住宅に塗るだけです。(施工費用は別として)
断熱リフォームが容易くなりますネ


2015/10月:平屋の住まい-A
閑静な佇まい、白い外壁が緑に映える粋な平屋が完成です。
この辺の環境にも馴染んでいるようです。
ピアノ演奏室があるイタリアンな雰囲気がコンセプト。
写真はそのピアノ室の構造材を現しにした内装。
天井はシナベニヤ塗装仕上。
壁は漆喰塗りです。木のナチュラル感が引き立ちます。
天井の高い空間が魅力的。
照明器具にもこだわりを感じます。
窓の数は最小限にして少し薄暗い感じをわざと出し、
幻想的な雰囲気を演出しています。
きっと、心地よいピアノの音色が周囲に響きわたるのでしょう。




2015/07月:平屋の住まい-@

雨が長く続いていてうっとおしい季節ですが、その合間をぬって
木造住宅の建て方を行っています。
平屋建てではありますが、天井高さをとったピアノ演奏室のある
住まいになっています。
この周辺は低層の住宅が閑散としていて緑も多く、
環境や景観もすばらしい避暑地のようなところなんです。
広い敷地だからこそできる平屋の計画。
単調な外観にならないように打ち合せを重ね、
このスタイルに落ち着きました。
平面的にはシンプルで無駄がない動線になっており、
若い世代にふさわしい個性的なライフスタイルプランと言った感じです。
これから外壁、屋根等が仕上がっていきます。
外観も徐々に形を整えていきますので出来上がりが楽しみですね。
また報告させていただきます。


2015/04月:差圧(感応)式給気口

さて「差圧式給気口」って何なんでしょう…御説明を致します。
住戸の主にリビング・ダイニングキッチンの外壁側に設置され、換気装置の運転時に住戸内の気圧が屋外の気圧より低くなった時に、
中のバタフライ(蝶の羽)状の蓋が開き、内径15センチのパイプで外気を給気するものです。
住戸内と屋外の気圧が同じであれば先程のバタフライ状の蓋は閉まっていて外気の給気はしません。
以前の給気口(窓の兼用有り)であれば常時開放されていたため、冬や夏に外部の冷気や熱気が室内に流入して不快感がありました。
そのため給気口(又は窓)を閉じてしまう方が多く、24時間換気装置やキッチンのレンジフードの機能がうまく働きません。
また、住戸内の気圧がかなり低下してしまうと玄関扉等を開ける時に強い力が必要になり、小さな子供の力では開けられない事もあります。
このような問題があり、最初に述べている必要なときだけに給気をする差圧(感応)式給気口が便利なのです。
その給気口の位置も重要な問題です。キッチンではレンジフードから少し離れた位置の窓上に設置すると、給気口から入る外気は直接人体に当たりませんし、目線より上なので空間が綺麗に見えます。


2015/02月:低炭素化に向かう建築

省エネ基準の改正講習会がありました。
国は近年エネルギー消費量が著しく増大している
家庭・業務部門を中心とした省エネの推進を図るとしています。
2020年までに新築住宅・建築物について段階的に
省エネ基準への適合を義務化して行くのです。
現在、新築建物の床面積300u以上を1次エネルギー消費量計算をした
省エネ計画書の届出義務としていているだけですが、
2020年(平成32年)には全建築物で計画書の提出が義務化されます。
外皮の断熱性能に加え、暖冷房や給湯、照明設備などの性能も含めて、建物全体の省エネ性能を評価できるよう、
1次エネルギー消費量を指標とする基準に見直されていきます。
1次エネルギー消費量は、
暖冷房エネルギー消費量/換気エネルギー消費量/照明エネルギー消費量/給湯エネルギー消費量/家電エネルギー消費量/で評価されます。
具体的な計算は、国交省独法:建築研究所の
「1次エネルギー消費量算定プログラム」を用いて算出できるようになっていますが、プログラムのダウンロードはできません。

建物形状や窓の大きさによって数値に影響がでるので、
画一化された住宅(数値化住宅)に傾かなければいいのですが****





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