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サクラ大百科 第四巻

Volume 4

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2/3〜2/10収録


第五話・深川廃屋探索
・どうして大神だけが戦闘服に
着替えてるの?

村上康輔さんよりのご質問


勝利のポオズ、記念写真を前にして。

さくら:あら、ほんとだわ! 大神さんだけいつのまにか戦闘服に着替えてる。すみれさんとカンナさんは私服のままなのに...
カンナ:そ、それはだな、その...戦闘服には搭乗者と霊子反応基盤との親和性を増し、よりシンクロ率を高めるという効果がある。よってだな、できれば戦闘服で戦った方がいいんだが...あの時は時間がなかったんだ。あたいやすみれのヤツは女だから普段着でも十分光武を操れるが、なにしろ隊長は男だ、どうしてもシンクロ率が落ちちまう。というわけでだな、隊長には出撃に少々遅れてでも、ちゃんと着替えてもらったわけだ、うん。
すみれ:おーっほっほっほ。カンナさん、おサルな頭のわりにはうまく取り繕いなさったその長〜いご説明ご苦労様ですけど、でも嘘はいけませんことよ。読者のみなさま、この神崎すみれが真実を、ご覧にいれて差し上げますわ。
カンナ:ちょ、ちょっと待ってくれすみれえ! そ、それだけは勘弁してくれ、なんでも言うこと聞くからよお!
すみれ:おーっほっほっほ! 今さら遅いですわよ。さあ、皆さん、心してお読みなさいな。
カンナ:だあああっ! 読むなあああ!

翔鯨丸、到着。

あやめ:《大神くん、すみれ、カンナ! 今からあなたたちの光武を降ろすわ。それから、こっちがあなた達の戦闘服よ、急いでっ!》
大神:了解っ! すみれくん、カンナ、今すぐ出撃だっ!
カンナ:よおし、いっちょいくぜ! とっとと着替えてさっさと出撃だあっ!(ばっばっ) ...おい、どうした、すみれ。とっとと戦闘装に着替えねえかっ。
すみれ:...ったく、よくまあそういけしゃあしゃあとおっしゃいますこと。少尉がここにいらっしゃるのよ、殿方の前で着替えなどできるものですかっ! あなた、そんなガサツなことばかりなさるから少尉にも女扱いしてもらえないのですわっ。
カンナ:《ぐさぐさぐさっ!》
大神:...あれ、どうした、カンナ、さっさと着替えないと遅れるぞ。
カンナ:...あたい、着替えない。
大神:へ? 一体どうしたんだ、カンナ。
カンナ:どうでもいいだろっ! 着替えないったら、着替えないっ。
すみれ:あ〜ら、今ごろおしとやかになられてもあとの祭りですわよ。さっきみたいにばっばっと豪快にお着替えなさいな。
カンナ:う、うるせえ! 着替えないったら着替えねえんだっ!
大神:はあ...?
すみれ:ぷっくく、おーっ、ほっほっほっ!

すみれ:...と、これが事の真相ですわ。でもほんと、おサルもなんだか色気づくと、妙なことなさるわね。
カンナ:な、なにをおっ! て、てめーはいつも一言多いんだよっこのザーマス女っ!
すみれ:ぬぁ、ぬぁんですってぇっこのお色気づきバカ力サルっ!
カンナ:こ、このやろ、や、やるかぁーっ!
 どっかんばったんどんがらがっしゃんっ!!
さくら:あ〜あ、やっぱり始まっちゃった...で、では、皆さん、今日はこのへんで...あははは...

 


§追記§
2002.4.7

このお話を作りましてはや6年が過ぎ… aoneさんより重要なご指摘をいただきました(^^;
 
大百科の四巻で、
 
 第五話・深川廃屋探索
・どうして大神だけが戦闘服に
 着替えてるの?
 
というネタが有りましたが、
大神さんはモギリ服で戦っていました。(戦闘マップの小さいキャラ画面で確認)
ですから、勝利のポーズで戦闘服を着ているのなら、
 
『戦闘が終わってから着替えた』ことになります。
 
ですから、勝利のポーズの為にわざわざ着替えたと考えられます。

 たぶん、すみれ、カンナが着替えないのがおかしいのではなく、
大神さんがおかしいのだと思います。
 
 よっぽどモギリ服が嫌だったのですね・・・大神さん・・・・。
 
2、3、4、と話が進むにつれ、だんだんモギリに誇りを持ててきたということでしょ う。
 
 ぐ、ぐわーん(>0<;) 6年前の記憶もあまり残っていないのですが、おそらく戦闘時のキャラ画面までは確認していなかったと思います。詰めが甘かったっ(><。) それにしても、勝利のポォズ前にあわてて着替えてたとは… 大神くん、当時はほんっとにモギリ服がイヤだったのでしょうねぇ。あわれ、海軍主席(;o;)
 aoneさん、情報ありがとうございましたー(^^)

 
 
 
『葵叉丹...お前の汚いやり方は
絶対に許さない!』

・何がきたないの? 

ジョーカーさんよりのご質問


大神:第三話の刹那ならともかく、叉丹は別に汚い手は使ってないと思うんだけど。花組が光武に搭乗してないところを襲うのは戦術的に合理的なことだし、特訓中は全然攻撃してこなかったし...そのへん、どうなのかな、さくらくん。
さくら:.......... ぷいっ。
大神:え? ま、待ってくれ、ぷいって何だい、ちょ、ちょっと待ってくれったら、おーい、さくらくーんっ! わ、わかった、こんなこと聞いたおれが悪かったあーっ!

ま、我らがヒロイン、正義の味方として思わず口に出てしまったせりふだったんでしょう。皆さん、細かいことは気にせず許してやってくださいな。




・帝撃の給料はどれくらいで 
みんな何に使ってるの?

テンペストさんよりのご質問


  大神:まずは全員を代表して米田支配人に聞いてみよう。あの、花組団員の給料というのは、どこから出てるんでしょうか?
米田:あ〜? 今ごろ何いってやがる、そんな細けえことは気にするなってんだぁ。
大神:いや、あの、一応質問が来てますので、簡単でいいですから...
米田:ったく仕方ねえなあ、そういうのはあやめくんにまかせっきりにしとるからなぁ。一応おめえはまだ海軍所属だから給料は海軍省の方から出とるだろうが。
大神:はあ、安月給ですが。
米田:そりゃ陸軍も変わりねえよ。他の花組の団員は表向きここ帝國歌劇団の所属ってことになっとるからなぁ、一応この劇場の独立採算で給料出してらあ。もちろん秘密裏に政府からも手当が出とるが、そんなにたくさん渡しても使い道ねえからなあ、恩給の積み立ての方にまわしてたんじゃねえかぁ、確か。
大神:よ、齢10代にしてすでに恩給...
米田:おめえも嫁にするならこん中からひとり選んでけ、将来家計がらくだぞぉ、だーっはっはっはっ!
大神:は、はい、じゃ、俺は、そうだな、さくらくんら辺を...
米田:...本気で答えるか、おめえ。

  大神:さて、まずはさくらくんだ。あの、毎月の給料は、どんなことに使ってるか聞かせてもらえるかな。
さくら:ええっ、お給金、ですか? や、やだなあ、どうしてまた突然そんなこと聞きだすんですかあ、大神さんっ。
大神:い、いや、そういう質問が読者さんから来たもんだから...純粋な好奇心だよ、将来恩給がどのくらいとか、決してそういう目的じゃなくて...
さくら:は?
大神:だああ違った。そ、その、さしさわりのない範囲でいいからさ...
さくら:んーっと、そうですね、あたしたちここに住み込みですから、お家賃も光熱費もいらないし、ほとんどお金は使わないですね。そうですね、本屋さんで『少女倶楽部』なんか買って読んだり、お部屋に飾るお花を買ってきたり、そうそう、お金がたまれば時々お洋服とかも買っちゃいますけど、出撃スロープの「自動着替え装置」規格外だからなかなかおしゃれする機会がなくて...
大神:おれはやっぱりその着物姿が好きだなあ、でも、洋服のさくらくんもいいかも...(妄想中)
さくら:あとは...刀の手入れといってもそんなに費用はかからないし...残りは実家に送るか、貯金にしています。
大神:しっかり者だああ、うる〜。やっぱり嫁さんにするならこういうタイプが安心だよなあ、うん。
さくら:し、しっかり者だなんて、大神さんたら、あたし照れちゃいます...えっ、よ...!
大神:だああああ気にしないっ! じゃそろそろ次の人に行くから、はははは.....
さくら:...はあ、ご苦労さまです.....

すみれ:おーっほっほっほ。少尉、次はこのわたくしですわね。
  大神:あーあ、なんだか一番答えが予想できそうなキャラクタだよな。
すみれ:...どーいう意味ですの。まあいいですわ、わたくしは何といっても他の方々に比べて育ちが違うものですから、お部屋の調度、お召し物、どれをとっても超ぉー高級な品々を揃えなければいけませんもの。この美貌をさらに『ぶらっしゅあっぷ!』するお手入れの化粧品類にも妥協はできませんでしょ、おーほっほっほっ!
大神:で、実家からの仕送りはないとなると、見栄はってる割には内実大変なんだろうな。食事は帝劇の食堂で済まして切り詰める姿が第一話の初登場シーンから出てくるし、「やって楽しむ〜」第八話ではあんみつも口にできないし...
すみれ:...そ、そうですの...このわたくしも、少尉にだけはかないませんわね...ほんと大変なんです...びえーんっ!!

  大神:...さてマリアだ。部屋の調度は質素そのものだし、別に遊びに出かけるってこともないし...何に給料使ってるのかな。
マリア:そうですね、毎月のお給金では、好きな本を買って読んだり、ボルシチやピロシキの材料を買ってきたり、その程度ですね。読み終わった本は図書室に置いています。隊長もよろしければいかがですか?
大神:いや...おれは文学苦手だから...ははは。(『罪と罰』のLIPSはほんとやばかった...) でもなあ、ロシア料理は結局食費で出るわけだし、結局ほとんど出費にはならないと思うが...
マリア:ええ、結局大半は貯金に回ってしまいますね。読者の方は何と? 興味がありますね。
大神:ええと、テンペストさんからのメールでは、と...『よく日本海を見に旅行するとかでもない限り、金の延べ板で部屋の床が埋っていてもおかしくない』だって。
マリア:ぶっ!!(←飲んでたロシアンティー吹き出す)

  大神:次はアイリスだな。ねえアイリス、君の月々のお給料は、どうなってるのか知ってるかな?
アイリス:おきゅうりょう? あ、おこづかいのこと? んーとね、毎月はじめにあやめおねえちゃんがアイリスにくれるんだよ。
大神:あ、やっぱりあやめさんがちゃんと管理してるんだな。あの人なら心配ないや。
アイリス:でもね、いつもそんなにたくさん使わないから、ちょきんばこがどんどんいっぱいになってくの。そうだ! お兄ちゃん、こんどまたいっしょに浅草にあそびにいっておいしいものいっぱいたべようよ、だいじょーぶ、アイリスがちゃんとお金だしてあげるからっ!
大神:はは、まさか10歳の子におごってもらうわけにも...ぜひお願いします、とほほ。 ...待てよ、じゃああやめさん、毎月の余った分はどうしてるんだろう。
アイリス:えーとね、あやめおねえちゃんがぎんこうにあずけてくれるんだ。いつも「つうちょう」みせてくれるよ。
大神:へえ、えらいなあアイリスは。そうだな、親御さんはフランスだし、将来のことを考えて在外の銀行で口座作ってあるんだろうな、おそらく。
アイリス:んーとね、「すいすぎんこうひみつこうざ」っていうところ!
大神:...ゴルゴ13か、あんたは。

  大神:よし次は、カンナ、きみは毎月の給料、どんなことに使ってるんだい?
カンナ:ん? そうだな、あたいは普段めったに買い物なんてしないし...使い道はほとんどないな。まあ修行の路銀用に小金はちょくちょく貯めてるけど、海渡る時はともかくたいてい走ってけば済むし、食い物はどうにでもなるし、そんなにいらねえな。読者の皆さんはどんな想像してんだい?
大神:ええと、テンペストさんの案では...『食費。あとは、各地の名物を食べに旅行する費用とか』だって。
カンナ:あたいには食い気しかねえのかよっ!

  大神:ええと、最後に紅蘭、紅蘭...っと。ああいたいた。やあ、毎日実験ご苦労さん。
紅蘭:あら大神はん。どないしはりましたん、なんかうちに用事でもあるんかいな。
大神:あの、読者の方から質問が来てて...紅蘭は毎月の給料、どんなふうにしてるんだい?
紅蘭:これ見てたらわかりますやろ。花やしきの予算で落ちる分はともかく、うちが自分で研究しとる分は全部自腹切ってますんやで。一番金食い虫なんはやっぱり蒸気バイクやな、整備はせなあかんわ、燃料の合成までやらなあかんわ、もうそれだけでさいふの中はすっからかん。
大神:で、とどのつまりがドッカーンか。そう考えれば、実は彼女が帝劇一の道楽者ってことかもな...

  大神:さて、これで全員聞いてまわったな。読者の皆さん、お分かりになりましたか? それではまた...
カンナ:ちょっと待ったあっ!
大神:...な、何だい。
すみれ:まだ一人残ってますことよ。少尉、あなたこそ毎月のお会計はどうしてらっしゃるのっ!
大神:ええっ、おれ?
紅蘭:そうやっ! 大神はん、一人だけ逃げるのはあかんでえっ!
大神:おれぇ? ...おれはもう、少ない稼ぎに出る一方、ただでさえ欲しい物はたくさんあるのに、サントラCD、花組通信、コラムス...だああ、どうやってもさいふが保たないーっ!


 ま、『団員に共通して言えることは、皆舞台女優なので健康と美容にはかなりの費用をかけていることでしょう。』私も同感です。さくらくんがパウダーぽふぽふやってるとことか、見てみたいなあ...(妄想中)
 なお、今回のお話はテンペストさんの案をもとに拙文作者が加筆、脚色いたしました。ご投稿ありがとうございましたm(_ _)m


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