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サクラ大百科Finale 第三巻

Volume 3

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3/2〜6/1 収録
 
 
 
 ちょっとでも気を抜くと
・帝都花組のみなさん、最近…

さのつどりさんのご投稿
 
 
カンナ:
よっ、隊長。
大神:
……あ、カンナ。
カンナ:
なんだよ辛気くさい顔して。
悩み事でもあるのか?
大神:
あぁ…実は……こんなこと言っちゃっていいのか解らないんだけど…思い切って言うよ。
最近カンナたち、顔の輪郭が丸くなってないか?
帝都花組 
一同:
うっ(凍り付く面々)
カンナ:
あー……そりゃあれだなぁ。
隊長が帰ってくるって報せを受けてからちょっと…。
アイリス:
毎日お祝いしてたんだよねっ。
だからぁ、さくらやすみれは…
さくら:
きゃーっ、アイリス駄目ぇ! 最近袴の腰回りがきつくなったとか
すみれ:
体重計に乗るのが末恐ろしいだなんて言ってはいけませんわっ!
織姫:
…きっちり言っちゃってるデース…。
レニ:
幸せ太り。
紅蘭:
あぁっ、そないにはっきり言うたらあかん!
マリア:
……まぁでも事実は認めなくてはね……。
大神:
(やっぱり聞かない方がよかったかな…?)
アイリス:
でもこれは幸せがつまってるんだもん。
太ってるんじゃないもんっ。
大神:
アイリス…それはフォローになってないよ…。
 

ほほう。
 
大神:
いいっ!?エリカくん、グリシーヌ、コクリコ、ロベリア!?
ロベリア:
面白いことを聞いたねぇ…。
幸せが詰まってる、ね。
あんたも随分詰まってるじゃないか、幸せが?
(と、大神の頬をさわる)
大神:
いいっ?
コクリコ:
うん…そういわれると…。
大神:
なっ、コクリコまで!
グリシーヌ:
貴公、巴里から出ていけたのがよほど嬉しいらしいな。
大神:
斧を出さないでくれっグリシーヌ!
エリカ:
ひどいです、大神さん!
巴里でのことは遊びだったんですね!
大神:
何言ってるんだエリカくん!
さ、さくらくんたちも黙ってみてないで助けてくれーーッ!!
さくら:
ぷん。知りません!

一方その頃、花火はサロンでお茶を飲んでおりました。

花火:
日本茶…美味しいです……ぽっ。
 
 

 ぷっぷぷ(^。^) たしかに、大神くんが帝都に帰ってくると聞けば毎日お祝いもしたくなろうというもの。それが「身に付いちゃう」のも時間の問題でしょう。太ったやせたって、頬の輪郭にいちばん出ちゃうんですよね。そういえば以前にも大神くんのかみのけがっってのもありました(^^; 作画さんの違いと言えばそれまでですが、いろいろ勘ぐっちゃうのがやはりファンというもの(・▽・)
 さのつどりさん、初のご投稿、まことにありがとうございした(^^)

 
 
 
 
 愛に生き、恋に生き
・大神総司令、パリに消ゆ

さのつどりさんのご投稿
 
 
エリカと結婚の約束をした大神。
心はもうすでに巴里へ行っていたのだが、
米田中将より総司令の任をまかされてしまう。
二剣二刀を構成する神刀滅却も託されてしまったし、
のっぴきならなくなってしまった。 さて、どうする大神一郎。

大神: ……支配人にみんなのことをまかされたけど……
エリカくんは……そろそろ巴里に帰ってしまうんだよな……
俺はどうすればいいんだ。一緒に巴里にいくべきか……
帝都に残るべきか……

ぼろろろろろ〜ん♪

加山: なにを悩むことがある、大神。答えは出ているだろう?
大神: か、加山!? 
天井からでてくるのか窓から入るのかはっきりしろ!
加山: ……その話はあとだ、大神。今回は別の話をしに来たんだ。
古人曰く……「二兎を追うものは、一兎をも得ず」
帝都も平和になった……お前は今まで、人のために生きてきた。
そろそろ、自分のために……
愛する人のために生きるのもいいんじゃないのか?
大神: 加山……。
加山: お前のことだ。帝都になにかあったら、飛んでくるんだろ?
なら、それまでは……二人で幸せに生きろ。
米田支配人もそれが望みだ。
大神: そうか……わかった。決心がついたよ。
俺はエリカくんと巴里へ行く。
加山: それでいい……帝都のことは、俺たちにまかせておけ。
大神: (じーん) ありがとう……加山。
お前と会えて、本当によかったよ。

そのとき、加山がにやりと笑った。


…そして、大神は巴里へと向かった。


その後、帝都では。

かえで: 川崎の工場で、大規模な火災発生!
救助活動のため、出動要請されたわ!
………。そ、総司令代理、命令を。
加山: ふっ、わかりましたかえでさん。
大神華撃団、改め加山華撃団花組、出動せよ!

予想していなかった事態。代理とはいえ総司令の座に座る加山。
加山ならば大丈夫と、その意志をくみとり、
大神は親友にその座を託したのだろうか……


一方、巴里では。

大神: 帝都でモギリ〜、巴里でモギリ〜♪
あ、シャノワールへようこそ!
グランマ: ムッシュ……あんた、しあわせそうだね……
大神: はい?

全然気づいてなかった。

 

 そうなのです(>▽<) 米田から新総司令の大役をおおせつかったばかりの大神、なのに巴里撃ヒロインを選択したらさっさと日本を去っちゃって、おーい(・0・;)総司令ー と突っ込みを入れたくなったのはきっと皆さん共通のはず。それにしても大神くん、ほんとに巴里に行っちゃってよかったのでしょうか…
 というわけで、さのつどりさんのご投稿作品に心より感謝しつつ、お話は続きます(・▽・)ノ

 
 
 
 
 おーい(・0・;)総司令ー
・ほんとに巴里行ってよかったの、大神くん

 
グランマ:Monsieur!
Vous êtes revenus à Paris! Je vous avais attendu pendant longtemps...

大神:しまった、久しぶりでコンニャク食べるのを忘れていた。
ぱくぱく…ふんがっくっく。
グランマ:Tout le monde sera heureux de vous voir... ほんとによく帰ってきたね。
大神:はい、只今戻りました。留守中ご不便をおかけしました。
グランマ:好きな女を追って帰ってきたのかい? ふふふ、ムッシュも男の甲斐性というやつがわかってきたね。
大神:い、いえ、そういうわけでもないのですが… ともかく大神一郎、本日より巴里華撃団に復帰いたしました。今後ともよろしくお願いいたします!
グランマ:ん? あんた、何か勘違いしてやしないかい。
大神:はあ?
グランマ:パリシィの魂は解放された。巴里も平和になった。華撃団は晴れてしばらく開店休業だよ。エリカたちは人気のダンサー。メルとシーは息の合った司会役。シャノワールは文字通りシャノワールというわけさ。
大神:ええっ!? で、でも、ジャン班長や整備員の皆さんは…
ジャン:よう隊長さん、いや今はモギリの兄ちゃんだな。俺たち整備班はもともとシャノワールの大道具役よ。戦い終わってもとの仕事に戻るまでさ。
グランマ:というわけで、シャノワールのモギリとしてなら大歓迎だよ。就労ビザはムッシュ迫水に頼めば何とかしてもらえるさ。さ、早速明日からがんばっておくれ。
大神:ち、ちょっと待ってください。治にいて乱を忘れず、新たなる敵に備えて平時にこそ訓練を怠らず士気を保ち…
グランマ:なんだいなんだい。平和はそんなにムッシュの肌にあわないのかい。
大神:そ、そういうわけではありませんが… そうだ、あと10年もすれば今度はドイツ兵が攻めてきますから、とりあえず役にたたないマジノ線あたりの改修など…
グランマ:何いってんだい、ムッシュは海軍だろ。第一なんで華撃団がふつうの軍隊の相手をするのさ。
大神:(し、しまった、何も考えずに巴里まで来てしまったが、華撃団がなければ俺の身分保証がない。でもまあ、エリカくんといっしょにシャノワールで一生モギリというのも悪くないか。いやまて、じゃ帝撃の総司令はどうするんだ… うがー!!
 
グランマ:はっはっは! ムッシュは相変わらず冗談が通じないねえ。
ジャン:巴里華撃団がしばらく開店休業ってのは本当だが、活動停止とはひとことも言ってねえぜ。今後ともよろしく頼むぜ隊長さんよぉ。
グランマ:ムッシュの身柄は再びこちらで預かると、ニッポンのお偉方にも話を通してあるから安心おし。
大神:じ、じゃあ、俺は再び巴里華撃団の隊長ということでいいんですね!
グランマ:当たり前じゃないかい。それにトーキョーでの総司令も任されたんだろう? これから忙しくなるよ。
ジャン:隊長さんがこっちに戻ってきたのは正解だぜ。トーキョーで何かあっても、リボルバーカノンを使えばものの30分でテーコク華撃団、参上!だ。
グランマ:逆にムッシュがトーキョーにいたら、いくら急いだってここまで二ヶ月はかかっちまうからね。
大神:ははは…あのGを何回も受けたら、そのうちギックリ腰になりそうですが。
ジャン:だらしねえこと言うなって。そのうち日帰りツアーでパリまで戻ってこれるようになるぜ。今あっちでも似たもんを作ってるらしいからよ。
グランマ:そうだね。なんて言ったかね、「ツーテンカク・カノン」だか何だか…
大神:なんで大阪なんだ! さては紅蘭…)
ジャン:ま、というわけで今日は隊長さんの復帰パーティだ! 華撃団の嬢ちゃんの相手もいいが、たまには男だけで派手にぱーっといこうぜ! な、いいだろ?
大神:は、はあ、どうぞお手柔らかに…
 
 
   −東京−
 
紅蘭:ここから大阪まで、超特急「つばめ」でも7時間はかかる。そしたら大神はんもパリにとんぼ帰りせんと、東京に長いこといてくれはるやろ?
レニ:帝都、パリどちらの非常事態にも、最小時間で対応するためには… 隊長は、常にパリで待機するようになると思う。
紅蘭:(◎▽◎;)はっ。
ウチの、ウチのかんぺきな計算がぁ〜〜〜っ!!
さくら:だって、だって、サクラ大戦なんですよ、どう考えたってあたしが正統派ひろいんなのに、こんな結末…ぜったいに何かの間違いです!
すみれ:さっくらさん、うぬぼれるのもほどほどになさいまし。とはいえ、わたくしたち帝劇組が正統派、という意見には賛成ですわ。
アイリス:そうだよそうだよー、こんなのぜったいにおかしいよー!
マリア:米田総司令が引退、隊長兼新総司令が海外赴任で不在… たしかに、帝撃にとって大変な非常事態だわ。
カンナ:お、マリア、いま非常事態と言ったな? そうだよな、これは非常事態だよな!
すみれ:そうですわ! 非常事態とあらば、さっそく中尉にリボルバーカノンで駆けつけてもらわなければ!
織姫:やったでーす! 花組の非常事態、認定でーす。
というわけでそこの吟遊詩人、さっさとボタンをおすでーす!
加山:たのむ〜戻ってきてくれ大神ぃー(;0;)
やっぱり俺にはこのお嬢さん方の相手はむりだー…
 
 

 やっぱり、こうなっちゃうと思うんですよねー(・▽・;)ゞ サクラ3で黒髪の貴公子状態になった大神くんが帰ってくれば、巴里撃の皆さんは大歓迎なこと間違いなしでしょう。しかし総司令まで任せたのにほっとかれている帝撃のみなさんは(・・。)
 個性的なお嬢さん方をまとめ上げてきたのは「けっこうお上手なんですね(−−)」(C)さくら な大神くんの天性?によるところも大きいはず。さて、さいザンス〜なお調子者加山くんに代役がつとまりますかどうか… やっぱりうまくいかない気がします(ばく)
 さのつどりさん、ご投稿まことにありがとうございましたー(^0^)

 
 
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