サクラ エクスプローラ
Sakura Explorer
〜CD-ROM Inside〜
20000ヒット特別企画!
いざ行かん、虹色に輝く光の殿堂へ…
さくら: | あ、あの、大神さん...何なんですか、この特設コーナーって...? |
大神: | いい質問ださくらくん。サターンの 『サクラ大戦』 CD−ROMの中には、実際に使用されたデータ以外にも没になったり、脚本変更で使われなくなったデータがいくつか残っているらしいんだ。 |
さくら: | えっ、そうなんですか? |
大神: | ああ。そこでだ、CD−ROM中の音声ファイルに直接パソコンでアクセスすることで、これら日の目を見ないデータを掘り起こして、ボツになった脚本をつっついてしまおうというど外道な企画がこのコーナーというわけだ。 |
紅蘭: | あーあーまたええかげんなコーナーつくりよって。どーせまた音声ファイルコンバータ手に入れた作者がただの思いつきで始めただけなんやろ。 |
大神: | ...構想10分です。すいません。 |
1. さくらの生誕地…? |
紅蘭: | さくらはんの生まれ故郷? なにゆうてんねんな、そら仙台にきまっとるやないか。 |
アイリス: | やっほー☆ あ、さくらがいたーっ! 米田のおじちゃんがさくらさがしてるよぉ。ようがあるからすぐによんでこいって。 |
さくら: | ほんと?...で、でも、困ったなあ、あたしこのコーナーのお相手しなくちゃ… |
アイリス: | ほらほらあ、はやくぅ。 |
さくら: | あ、ちょ、ちょっと待ってアイリスっ、待ってったらーっ!! |
紅蘭: | あーあ、さくらはんいってしもうた... 一発目はさくらはんの話題やのに。 |
大神: | い、いや、この方が好都合なんだ、なにしろデリケートな話題だから… |
紅蘭: | デリケート? |
大神: | うん...とにかく、まずは聞いてもらおうか。俺たちのせりふがまとめて入った音声ファイルの冒頭部分、さくらくんがおれに自己紹介するくだりなんだけど… かなりショックでかいぞ、心して聞いてくれ。(クリック!) |
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さくら: | あたしのこと...ですか? 名前は真宮寺さくら、群馬から出てきたばかり、帝劇に入団したての新人です。
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紅蘭: | ち、ちょっと待ったあっ、今なんてゆうてた!? ぐ、群馬やてぇっ! |
大神: | そうなんだ、さくらくんの出身地は当初群馬の予定だったらしいんだ。このファイルの後ろの方、第二期アフレコではちゃんと「仙台…」に吹き替えられてたから、途中で設定が変更になったってことだろうけど…。 |
紅蘭: | うわー...た、確かにこれはぶったまげたわ... |
大神: | それにしてもだ。なんで群馬じゃだめだったんだ? 群馬ってそんなにイヤなのか? |
紅蘭: | な、なにゆうとりますんや大神はんっ! ほ、ほら、寮でお世話になっとったS先輩とか、同級のMとか、群馬の人はみんな優しいていいお人ばっかりやんか、そ、そんなことゆうたら… |
大神: | そ、そんな群馬の悪口言う気は更々ないってば。つまり北辰一刀流の設定上群馬より仙台の方が都合がよかったのか… |
紅蘭: | あるいは、やっぱりヒロインは北国からはるばる着いたで上野駅ぃ、ってイメージがいちばんしっくりくるんかもな。 |
大神: | うーん、なんといってもさくらくんイコール仙台っていうイメージがもう出来上がっちゃってるだけに、なかなかインパクトあったなあ、これは。 |
さくら: | もうっ、何だったんだろ米田支配人。「すまねえなぁ、特に用事ってわけでもねぇんだが… そうだ、ついでだからちょっくら酒買ってきてくれや」だなんてっ、なんであたし呼びつけたのかしら、ぷんぷん。 |
大神: | さ、さ、さくらくんっ! |
さくら: | さて大神さん、さっそく続きをやりましょう! ほら! |
大神: | うーん...といっても、今第一問目が終わったところだから。 |
さくら: | えーっ、、もう最初の話題終わっちゃったんですか? しくしく… |
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後日。 | |
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大神: | 長官、あの時は助かりました、気を遣っていただいて… |
米田: | ああ。自分の生まれ故郷さえ満足に決まっておらなんだなんて知ってみろい、さくらくんもちょいとショックでかすぎるだろうからよぉ… |
大神: | あそうそう。前回の内容で関さんからメールが届いてたんだ。『さくらの場合はキャラ設定と出身地があまり関係ないので、単純にかかあ天下の群馬としたのでは、などと思っています…』
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紅蘭: | ぶふぁはははっ! さくらはんがかかあ天下か、そんな感じするわあ。大神はん、一生さくらはんに振り回されっぱなし、みたいな。 |
さくら: | え、あ、あたしの…なんの話題なの、紅蘭? |
紅蘭: | まーまーさくらはん、世の中には知らん方がええことってのもようさんあるしなあ。 |
さくら: | ??? |
大神: | うーん、さくらくんに振り回される一生、わ、悪くないかも… |
紅蘭: | マジに考えんなっ! |
大神: | さ、さて、次の話題だ。 |
2. 最初から知らされる秘密? |
大神: | これも冒頭部分、おれが帝撃の隊長として配属されたての頃なんだが… |
紅蘭: | 秘密...ああ、さてはアレやな? 何も知らん大神はんにいきなりモギリやらして、米田はんが帝国歌劇団の秘密舞台とかゆうてとぼけて、はりきってた大神はんがすっかりしょげてしもたとかいう。 |
大神: | いいっ! 紅蘭、第二話からの登場のはずなのになんでそんな話まで知ってるんだあ! |
紅蘭: | え、そ、それは、やな... |
大神: | ...また、由里くん、だな... |
紅蘭: | ...ご明察... |
さくら: | 大神さん、あれは、帝撃の隊長である前にまず帝劇を、日常のあたしたちを愛する人であって欲しいという米田支配人の心配りで... |
大神: | ああ、もちろんそれはわかってるよ、さくらくん。 ところがだ...。(クリック!) |
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(大帝国劇場前) | |
さくら: | 一応、表向きは私たちここの団員として、歌ったり踊ったりしています。 |
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(支配人室) | |
米田: | 受付ぇで、キップのぉ〜モギリをやってもらう。あぁあ、そうだ。まずはこの劇場を好きになることだ、それでぇ、おまえさんの、その軍人魂ってのを、すっかり洗い流しちまいな。 |
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紅蘭: | なんやぁ、さくらはんも支配人も、最初っからぜーんぶ大神はんにばらしてしもとるやないかぁ。こんなん全然おもしろないわ。 |
大神: | 面白がられるこっちはたまったもんじゃないけど...どうやら当初の脚本では、みんな素直におれに秘密を明かしてくれる予定だったみたいなんだよなあ。まあこのシナリオ変更のおかげで、確かに物語の幅は広がってるのかな。 |
さくら: | そうですよ! 「ガガァァァァン! そ…そんな…バカな!!」のときの効果音「ぱらぱぱっぱら〜」はなんだか大好評だったみたいですし。 |
紅蘭: | なんちゅうても、落ち込んでる大神はんに連れ添って、大神はんの部屋の中まで入れてもらえたんやもんなあ、さくらはんっ! |
さくら: | ぶっ!! |
大神: | こ、紅蘭、なぜそんなとこまで知ってるんだあっ! |
紅蘭: | ぐ。そ、それは、やな... |
大神: | ...ま、また、由里くん、か...はあ... |
3. 少尉はアイリスの…? |
大神: | さてと。音声ファイルを精査するに...同じ台詞を少しイメージをかえて二度吹き込んである部分が時々あるんだよな。 |
マリア: | ええ、私たちの声をあててくださった声優の方々も、場面によってはリテイクを何度も繰り返してらっしゃったようですから。 |
大神: | おそらく、どちらを採用するか最後まで保留にされていた部分なんだろうな。こういった細部までの演出のこだわりがサクラのサクラたる所以ってところだろう。 |
アイリス: | でもねぇおにいちゃん、せっかくにしはらさんってひとががんばってアイリスのせりふふきこんでくれたのにぃ...なんだかげーむでぜんぜんでてこないとこがいっぱいあるんだけどなー。 |
大神: | そうなんだ、おそらく制作途中の場面変更のせいだろうけど、結局使われないまま終わった音声がけっこう残ってるんだよなあ。確かに聞いてると、最終的なストーリーに比べて冗長だったり、無駄だったり、表現が不適切だったり、ボツになった理由も推測できておもしろいんだけど。 |
マリア: | そうだったのですか...でも気になりますね、例えばどういったところなのでしょうか? |
大神: | そうだなあ、カンナ登場での米田の台詞とかがそうなんだけど....でも自信がないんだ、もしかしたら特殊な条件で発生する内容で、実はおれが知らないだけってのもありそうだし...だからここで取り上げるのはやめとくよ。けど、これはないだろう。(クリック!) |
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(第三話マリア編・戦闘終了後) | |
すみれ: | な、何ですの、このラブラブチックな雰囲気…
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アイリス: | 少尉はアイリスの恋人だよぉ〜っ!!
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アイリス: | なにこれーっ! アイリス、おにいちゃんのこと 『 しょうい 』 なんてよばないもんっ! |
大神: | まったく何なんだろうなあこれ。ちなみに第二期アフレコではちゃんと「おにいちゃんは〜」で吹き込みなおされてました。 |
大神: | 閑話休題。さて次にいこう。 |
紅蘭: | さあやってきたでーお楽しみがあ! にやにやにや。 |
さくら: | な、なによ、紅蘭ったら...そのニヤニヤした顔。...ま、まさか、あたしの…? |
4. たけしくんが…? |
さくら: | た、たけしくん、って、あたしの幼なじみのたけしくんですか? |
紅蘭: | あたりまえや、他にどのたけしくんがおんねん。またまたしらばっくれるんやからあ。大神はん、はよはよ。 |
大神: | わ、わかったよ。これはまず聞いてもらうしかないな、第六話で、さくらくんがおれに雷をこわがる理由を告白するところだが...まあ、おれもそんな気がしてたよ…(クリック!) |
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さくら: | あたし...たけしくんのこと、好きだったんです...だから...かっこいいとこみせたくて、わざわざ、かみなりさまがごろごろ鳴ってるのに、木に登ったの...
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さくら: | ぶっ! |
紅蘭: | ふっふっふっ、さくらはんの初恋、しかと見破ったりーっ! あんなちっちゃい頃から、あんたはんもなかなか隅におけんお人やな〜(ニヤリ) |
さくら: | な、何ですかこれ... あ、あたしこんなこと言ってませんってばっ! |
大神: | 正確には「言うことになっていた」ってとこだな。余分だってことになったのか、イメージが壊れると判断されたのか、とにかく本編ではこの部分はカットされたわけだ。しかし、薄々予感はしてたんだが、やっぱりそうだったのか。くそ、たけしのヤローめ... |
さくら: | あ、あたし困っちゃいます、そんな昔のこと… でも、いいんです。だって、今のあたしには、側にいつも大神さんが… |
大神: | さ、さくらくん... |
さくら: | 大神さん… |
紅蘭: | こらーっ! ウチほっといて二人でらぶらぶすんなーっ!! |
大神: | こほん。さて、CD1枚目を締めくくるにあたってあと気づいたことといえば...まず、由里くんとかすみくんの台詞は全部第二期アフレコ部分に入ってたってことかな。 |
さくら: | まさか、かすみさん達が後からの付け加えってことはないと思うんですけど...声優さんの都合かしら。第一期ではまだ誰がやるか決まってなかったとか。 |
大神: | 三人娘の中では唯一椿ちゃんだけが第一期からアフレコやってるね。けど、ブロマイドに関する台詞はこれまた全部第二期に入ってた。どうやらブロマイドのおまけは追加の設定らしい。 |
紅蘭: | ほほー。となるとこの追加企画は大当たりってとこやな。これ口実にして毎月足繁く売店に通うツバキストな大神はんが全国にわんさかと… |
大神: | ぐ。と、ところで、アドベンチャーパートとは別に、戦闘中の音声、「ええいっ!」とか「わーい、わーい☆」なども一つの大きなファイルにまとめられているんだが、その中に妙なのがひとつ入ってるんだ。 |
5. 叉丹くんの独り言 |
さくら: | 妙なもの? |
大神: | ああ。声は葵叉丹なんだが、なにやら延々と独白を続ける台詞があってね。どうもよくわからないんだ。まあ、まずは聞いてもらおうか。(クリック!) |
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叉丹: | 私は見た。海から一匹の獣が上がってきた。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠がありその頭には「けがすな」があった。また私は見た。もう一匹の獣が地上から上がってきた。それには子羊のような二本の角があり龍のように物を言った。 また… 総ての人々にその右手かその額かに刻印を受けさせた。またその刻印、即ち「あおのけもののな」、またその名の数字を持っている者以外は誰も買うことも売ることも出来ないようにした。その数字は人間の数を指しており即ち… 六百六十六である。 |
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大神: | この手の話に詳しい後輩に聞いてみたんだが...『七つの頭と十本の角をもつ巨大な赤い竜』という描写がどうやら"ヨハネ黙示録"に出てくるらしい。 |
紅蘭: | うーん、なんのこっちゃらさっぱり... けどまあ、666ってとこらへんがいかにもサタンはんっぽいとこやな。 |
大神: | おそらくこの台詞じゃあ、知ってる人たちには新約聖書との関わりがバレバレになっちゃうからなあ。それでボツになったんだろう。 |
紅蘭: | そやな。さて、第一集はこれでおしまいやけど...大神はんの選んだCD一枚目を締めくくる名台詞はこれやあっ! ってやつをききまひょか。 |
大神: | そうだなあ...う〜ん、よし、インパクトで選べば、やはりこれだ! |
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あやめ: | ほら、まだ腫れてるわ... もう一度なめてあげるっ! |
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さくら: | ………。 |
紅蘭: | この、外道オヤジ… |
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