(キネマトロン) | |
ビー・ビー・ビー | |
大神: | お、キネマトロンが。誰だろう? |
ビュン | |
アイリス: | おにいちゃん。げんきー? |
大神: | え、アイリス? どうして通信できたんだ? |
アイリス: | あのね。おにいちゃんとお話がしたいなと思ったらできたんだよ。 |
大神: | き、きっとアイリスの霊力で増幅されたんだな。(恐るべしアイリス…) |
ビュン | |
紅蘭: | お、大神はん。えらい久しぶりですなぁ。巴里におる大神はんと会話できるやなんて、やっぱりウチは天才やなぁ。 |
大神: | … (^^; |
ビュン | |
レニ: | あ、隊長。久しぶり。 |
大神: | レニも元気にししていたのかい? |
レニ: | 特に問題はない。 |
大神: | レニも相変わらずだね。 |
アイリス: | それよりも聞いてよ。おにいちゃん。アイリス、とってもおこっているんだよ。 |
大神: | どうしたんだい?一体。 |
アイリス: | あのね。「サクラだいひゃっか」っていうのを作っているおにいちゃんがね、「マロニエだいひゃっか」っていうのを作ったんだよ。 |
大神: | それで、どうしてアイリスは怒っているんだい? |
アイリス: | こんどはフランスでの物語なんでしょ? ならフランスの花の名前で「アイリスだいひゃっか」にしてくれたらいいのに、このお兄ちゃんは「マロニエだいひゃっか」にしたんだよ。 |
大神: | それって…。(今度のテーマ曲で使われているんだよ。文句は広井王子様に言ってほしいなぁ) |
アイリス: | おにいちゃんもおかしいと思うでしょ? |
大神: | う〜ん。 |
レニ: | アイリス。それは別におかしくないよ。 |
アイリス: | どうして? |
レニ: | マロニエ。セイヨウトチノキ。落葉広葉樹。高木。生長は速い。世界4大並木樹種の一つであり、主にヨーロッパ各国の都市において用いられており、 街路樹として最高級のものである。湿地肥沃地がよく、耐潮性、耐煙性、病虫害には強い。初夏に紅色を帯びた白色の小花を付け、秋には葉を茶色にする。小アジア原産。トルコ経由でヨーロッパへ伝わり、フランス語ではマロニエ・インディカと呼ばれる。 |
アイリス: | だから、どうして木の名前を使っているのにおかしくないの? |
レニ: | サクラ。落葉広葉樹。高木。生長は速い。サクラ類は元来煤煙や潮風に対して弱いものであるが、オオシマザクラは耐潮性は大きく、 煤煙にも抵抗力がある。多湿の肥沃土を好む。 |
紅蘭: | あ。そうか。 |
アイリス: | えー? どういうこと? |
レニ: | サクラを花として考えるのではなく、「樹木」として考えた方がいい。 |
大神: | そうか、それで同じ落葉広葉樹のマロニエがタイトルに使われたんだね。 |
紅蘭: | それなら、大神はんが中国で活躍することになったらどうなるんや? |
レニ: | イチョウ。落葉広葉樹。高木。生長は速い。雌雄異株である。日本全土で街路樹として広く植栽されている。大木の移植も可能。大気汚染に強く、耐火性、耐寒性あり。ただ、潮害には弱いので海岸沿いへの植樹は避けたほうがよい。 |
大神: | 銀杏大百科だね。(ちょっとかっこわるい) |
アイリス: | それじゃあ、アメリカは? |
レニ: | ハナミズキ。落葉広葉樹。小高木。生長はやや遅い。日当たりのよい肥沃な深層土を好むが、根元の乾燥を嫌う。4〜5月頃花が咲き、秋には紅葉し、美しい。耐潮性が弱いので、できるだけ内陸部へ植えた方がよい。 |
大神: | ドイツはどうなんだい? |
レニ: | ドイツではマロニエがビヤガーデンのまわりに必ず植えられている。その他では、ちょっと違うかもしれないけど…。ギンドロ。落葉広葉樹。高木。ヨーロッパ中部原産。寒地の日当たりのよいところを好み、土質を選ばない。生長は極めて速く、潮風に耐える。葉の裏が銀白色。 |
紅蘭: | それなら、ロシアはどうなんかいな? |
レニ: | シラカバ。別名シラカンバ。落葉広葉樹。樹皮は、白色に近く横に剥げる。葉は、互生し、葉縁に不斉鋸歯をもつ。陽性樹種で山火事跡地などに一斉林を成立する。材は、家具財、彫刻材、パルプ材、樹皮は、細工物に利用される。 |
アイリス: | カンナの、おきなわは? |
レニ: | イペー。落葉広葉樹。中南米の熱帯・亜熱帯地方に約百種ある落葉広葉樹タベブーイア属の俗称。日本のサクラと同様、一定の樹種ではなくこの種全体を指すという。沖縄でおなじみの黄金色のタイプは、オオゴンジュという名称。 |
ビュン | |
織姫: | レニ、イタリアの代表的な樹木も言うデ〜ス。 |
大神: | わ、いきなりビックリしたぞ! |
レニ: | オリーブ。 常緑広葉樹。高木。 乾湿した温和な気候を好む。耐潮性あり。浅根性のため強風には弱い。停滞水を嫌い、排水のよい土地にすべきである。 |
織姫: | どうして私だけ常緑広葉樹デスカ〜っ? |
アイリス: | わ〜い。織姫だけなかまはずれだ〜。 |
大神: | …とりあえず、これでアイリスも納得したかい? |
アイリス: | うん!ありがとう…おにいちゃん… |
大神: | ん? 電波の調子が悪くなってきたな。 |
織姫: | チョット…待って…く……。 |
ビュン | |
大神: | 通信が切れたか。きっとアイリスの霊力が落ち着いたんだな…やれやれ。 |
そして帝都では… | |
織姫: | 仲間外れ
、ひどいデース… |
大神: | コンコン |
メル: | こんにちは、大神さん。何のご用ですか? |
大神: | グラン・マに話が。 |
メル: | わかりました。オーナーに伝えます。しばらくお待ちください。 |
メル: | 大神さん。どうぞ。 |
大神: | 失礼します。 |
グランマ: | ムッシュ。どうしたんだい? |
大神: | 新隊員のことで…。 |
グランマ: | そうだったね。光武を扱えそうな子は町にいたかい? |
大神: | それらしき候補者は何人かいるのですが…。ちょっと心配なことがあります。 |
グランマ: | 心配なこと?なんだい、それは? |
大神: | はい。たとえすぐに新隊員が見つかったとしても、戦闘服、新しい光武のチューニング、さらに戦闘訓練などが必要で、とてもすぐには実戦に投入できないと思いますが…。 |
グランマ: | ムッシュ。ここがどこだか忘れているね。 |
大神: | と、言いますと? |
グランマ: | ここは劇場だよ。衣装を作る専属の職人がいる。戦闘服なんてすぐに作れるさ。それに、優秀なジャン班長以下優れたメカニックが揃っているからね。光武のチューニングもあっという間にできるのさ。 |
大神: | でも、戦闘訓練はどうするのですか?帝国華撃団でもさくらくんのようになかなか上手く操縦できなかった例もあります。(サクラTVより) |
グランマ: | おやおや。ムッシュにも困ったものだね。ムッシュは初めて光武Fに乗ったとき、きちんと手足のように乗りこなしていたじゃないか。 |
大神: | そういえば、確かに…。 |
グランマ: | 光武Fは霊力さえあれば簡単に操縦できるのさ。あのドジなエリカだって乗りこなしてたじゃないか。そんなこと心配する暇があったら、さっさと町に出て新隊員の候補者をさがしておいで。 |
大神: | わかりました…その前に一つ確認したいことが…。失礼します! |
グランマ: | ちょっと、ムッシュ! いったいどこに行くつもりなんだろうねぇ。 |
(地下格納庫へ) | |
大神: | ジャン班長! |
ジャン: | おお、隊長さんか。今日はどうした? |
大神: | ちょっと光武のチューニングのことについて確認したいことが…。 |
ジャン: | なんだ?言ってみろ。 |
大神: | ジャン班長は自分の光武を調整するのに、「サイズチェックだ」といって自分の体を丹念に触りまくりましたよね。 |
ジャン: | 「触りまくった」は人聞きが悪いが、確かにそうだった。それがどうした? |
大神: | もしかして、ジャン班長はエリカくんやグリシーヌの光武の調整の時も体に触ったのですか? |
ジャン: | !!! |
大神: | どうなんですか? |
ジャン: | 実は…。 |
大神: | … |
ジャン: | 企業秘密だ。 |
大神: | そんな。教えてください。 |
ジャン: | …まあいい、教えてやる。 |
大神: | (ゴクッ…) |
ジャン: | ある機械を使ったんだ。 |
大神: | 機械ですか? |
ジャン: | ああ。超強力な磁場を発する機械の中に嬢ちゃんを入れ、カラダの断面を計測してそのデータを蒸気演算機で3Dモデリングし、そのデータをもとに調整したって訳だ。 |
大神: | 3Dモデルですかぁ? |
ジャン: | あぁ。隊長さんも見ただろ? スクリーンに描かれるノートルダム寺院や凱旋門を。あれもこの3Dエンジンを使ったんだ。 |
大神: | ということは…かなりリアルなヌードモデルを再現できるということですね。 |
ジャン: | まあ、そんなところだ。 |
大神: | ジャン班長。仲良くしましょう。そのデータは今どこにあるのですか? |
ジャン: | それがな。俺も探してみたんだが、消えちまったんだ。ちくしょう、どこにやったんだ… |
大神: | え? それって、もしかして…。 |
グランマ: | 私が持っているよ。そのデータは。 |
大&ジ: | グランマ! |
グランマ: | まったく。何を考えているんだろうねぇ。男ってのは…。 |
大神: | い、いえ。あの…しつれいしますっ! (ビュン) |
グランマ: | あれじゃあ、紳士になるのはまだまだ先だねぇ。 |
ジャン: | おら、グズグズしてるとセーヌ川にたたきこむぞ。 |
大神: | ジャン班長、相変わらずですね。 |
ジャン: | おう、また隊長さんか。今日はどうした? |
大神: | ちょっと光武Fなどの技術的なことについてお聞きしたいと。 |
ジャン: | 隊長さんがメカニックのことで相談とは珍しいな。 |
大神: | 実際に戦闘を経験して思ったことなんですけど、光武の腕に自分の腕を差し込むあの独特なスタイル、あれは人間工学に反しているのではないでしょうか? |
ジャン: | 一体どういうことだ? |
大神: | 帝国華撃団の光武はごく普通に全面のボタンやレバーを操作するタイプでした。あのスタイル場合、あるていどの衝撃には問題なく耐えられました。 |
ジャン: | それで? |
大神: | 光武Fの場合、腕を光武の腕に差し込んだ結果、衝撃、特に前後の衝撃に耐えにくい姿勢であると思います。第3話での下水道でグリシーヌが壁に強く叩きつけられていますが、肩の脱臼とかしていなかったのかと心配です。 |
ジャン: | やっぱりそうきたか。 |
大神: | え? |
ジャン: | 俺達もそう感じていた。だからその件に対しては対策済みだ。 |
大神: | どのような対策なんでしょうか? |
ジャン: | 日本には兜甲児という超合金Zで作られたロボットのパイロットがいた。ある戦いの時、高所からロボットごと地面に叩きつけられて気絶してしまったという事件があった。その対策として光子力研究所では、衝撃を吸収する戦闘服が開発された。 |
大神: | ということは…。 |
ジャン: | そう、うちでもあの技術を取り入れて戦闘服に対衝撃処理を施してある。 |
大神: | はあ…そうですか。 |
ジャン: | ああ、だから心配せずに思いっきり戦ってこい。多少光武を壊しても俺達がすぐに直してやるからな。 |
大神: | で、もうひとつ聞いていいですか? |
ジャン: | なんだ? |
大神: | 戦闘服構造がマ○ン○ーZのパクリということは、エリカくんの光武F2の羽で飛行するのも○ジ○ガーZのパクリですね。 |
ジャン: | いや、あれはウイングガ○ダ○ゼロカスタムのパクリだ。 |
大神: | ○ン○ムですか? |
ジャン: | そうだ。文句あるか? |
大神: | い…いえ、ないです。 |
ジャン: | このパクリは実は俺の夢を叶えるための秘策だったんだ。 |
大神: | その夢って…まさか…。 |
ジャン: | そう。俺のかわいい光武Fが「サクラ大戦」だけじゃなく、「スー○ー○ボット大戦」にも出ることが俺の夢だ。 |
大神: | それはちょっと…。 |
ジャン: | なんだ? |
大神: | 無理じゃないかと…。 |
ジャン: | よし、セーヌ川にたたき込まれてぇみたいだな。 |
大神: | え?放してくださいよ、ジャン班長。うわ〜助けてぇ〜 |
大神: | セーヌ川に投げ込むといっても、ここは地下4階ですし…ちょっと無理があるかと。 |
ジャン: | ほー、言ってくれるじゃねえか隊長さんよぉ。そこまで言うなら躊躇しねぇぜ。 野郎ども、隊長さんに例のヤツをお見舞いだっ! |
部下達: | がってん! |
ガシャガシャガシャン ←手錠と足かせ | |
大神: | わっ、な、何なんですかこれはっ! |
ジャン: | ジタバタすると怪我するぞ、大人しく乗ってろ。 |
部下1: | 汽缶圧力、80%まで上昇ぉ! |
部下2: | 地下通路807を使用しますっ。誘導目標、セーヌ河岸!! |
部下3: | 経路信号接続、黄から緑へ! |
ジャン: | よーし、今日も一発派手に打ち上げだ! 3、2、1… Vas-y!(行って来い!) |
ドガシャカシャカシャカ!!! | |
大神: | どひーーーーーっ!!! |
ざっぱーん。 |
エリカ: | わーっ、もしかして、トーキョーの歌劇団の方たちですか!? エリカ大感激ですぅ!! |
グランマ: | 遠路はるばるご苦労だったね。まあ…Détendez et veuillez soyez confortable.
|
エリカ: | Je que tous les hommes au Japon ont Tchon-mage, les femmes ont-elles entendu ont-elles également un? Dites-s'il vous plaît moi! |
さくら: | お、大神さん。どうしましょう、また分からなくなりました… |
すみれ: | うう、わたくしもダメですわ、中尉。 |
大神: | そろそろ効能が切れる頃だ。ストックがここにある、二人とも早く! |
さくら: | かぷかぷかぷ。 |
すみれ: | ふんがっくっく。 |
エリカ: | Pourquoi toute n'avez-vous pas un?
...ねえねえ、教えてくださいよー。 |
さくら: | あ、また聞こえるようになりました。 |
すみれ: | はぁ… 毎日こんなものを食べてらっしゃるの、中尉。 |
大神: | ああ、22世紀のオーバーテクノロジー、このコンニャクがなければ、この国で意思疎通は不可能だ。 |
すみれ: | それにしても、なんて味気ないコンニャクですの。 せめて翻訳フォアグラとか、翻訳チーズフォンデュとか… |
さくら: | そんなの毎日食べてたら、大神さんが成人病になっちゃいますっ。 |
大神: | カロリーゼロのコンニャクを選んだのは、藤子○二雄先生の先見の明だな。 |
アイリス: | じゅてーむ☆ お兄ちゃん何食べてるのー。 わー、なんだかまずそー。アイリスいらなーい。 |
すみれ: | こ、こ、このガキャーっ! |
大神: | 何てったって、帝劇唯一のネイティブスピーカーだからな。ちょっとずるいよなあ。 |
エリカ: | ねえねえ、どうしてチョンマゲじゃないんですかー? |
すみれ: | ああもううるさいですわねっ! わたくしたち言葉がよくわかりませんの、そこのネイティブなガキンチョならお上手に説明してくれましてよ。 |
エリカ: | はぁーい。ねえねえガキンチョさん、どうしてチョンマゲじゃないんですかー? |
アイリス: | えーっ。ええと、チョンマゲ、ちょんまげってなにー(>_<)??? |
さくら: | それは、ネイティブかどうとかいう問題とは違うかと… |
大神: | 大使、ときどき会話ウィンドウに出てこない言葉を口にされますが、あれは何でしょうか。私にはフランス語のように聞こえるのですが。 |
迫水: | 何だね。私はただ挨拶をしているだけだよ。おはよう、とか、それでは、などね。 |
大神: | はあ、そうですか。 |
迫水: | だが、時々フランス語に聞こえるというのはコンニャク依存症による効能低下の始まりだ。大神くん、これからは一日2枚食べたまえ。私など一日10枚食べないと日本語に聞こえない体になってしまった。 |
大神: | …労災は下りるんでしょうね、この病気。 |