§エリカ編§
公園にてエリカ: | みんなーっ、ケンカはだめですよ〜っ! |
大神: | どうしたんだい、エリカくん? |
エリカ: | あ、大神さん。子供たちがケンカを始めちゃってもー大変なんです。 |
大神: | そりゃ大変だな……。 |
エリカ: | いいですか、みんな。友達に暴力を振るうなんていけませんよ。そんなことでは天国にいけませんからねー。 |
子供たち: | はーい、ごめんなさーい。 |
大神: | (マシンガンぶっぱなすのはいいのか?) |
帰り道… | |
エリカ: | やはり暴力はいけませんよね。 |
大神: | ……怪人相手にマシンガン乱射するのは? |
エリカ: | え? あ、彼らはカソリックじゃありませんから。 |
大神: | へ? |
アンデルセン 神父: | そうですとも。神罰の地上代行者たる我々カソリックが暴力を振るっていいのは化物共と異教徒だけです。 |
大神: | ……………… |
注;アンデルセン神父が何者か分からない方は「ヘルシング」(平野耕太、YKコミックス)をお読みください。
§グリシーヌ編§
大神: | あの、グリシーヌ? ちょっと質問があるんだけど、いいかな。 |
グリシーヌ: | よかろう、くだらぬことは聞くでないぞ。 |
大神: | グリシーヌは「ブルーアイ」として舞台に立っているよね。 |
グリシーヌ: | うむ。シャノワールのレビューの中でも一、二を争う人気であろう? |
大神: | いや、それは置いといて。特に顔を隠すわけでもなく、変装というかメイクもしないのになんでブルーアイがグリシーヌだってことがばれないんだろう? |
グリシーヌ: | な!? そ、そのようなこと私が知るはずなかろうが! 第一、ロベリアも正体がばれていないではないか! |
大神: | エビヤン警部からしてダマされてるってのも別の意味で問題だけど、ロベリアの場合は眼鏡を外したり性格や口調をがらっと変えたりしているしね。でもグリシーヌはそういう点では何もしていないわけだから…… |
グリシーヌ: | えーい、そのように愚かな質問に答える義務など無いっ!私は帰るぞっ! |
大神: | あ、グリシーヌ待ってくれよ……あ〜あ、行っちゃった。 |
メル: | あの… そのことなら心配ないんです、大神さん。 |
大神: | あれ、メルくん。一体どういうことだい? |
メル: | ブルーメール家のお嬢様なんて、一般市民にとっては雲の上のお方。グリシーヌさんのお顔を知っているお客様は、そう滅多にいらっしゃらないんです。 |
大神: | そういえばそうか… でも、シャノワールには貴族も遊びに来るわけだし、中にはグリシーヌと面識のある人もいるんじゃないか。 |
メル: | ええ、それは時々。 |
大神: | 時々って、そういうときには? |
メル: | それは……実際に見ていただいたほうが早いかと思います。 |
そして、グリシーヌのレビューがあった日。 | |
メル: | ありがとうございました、お帰りはこちらのドアからどうぞ…… |
大神: | (あれ? メルくんが何人かお客さんを引っ張っていったぞ。おかしいな、あっちは秘書室のはずなのに……) |
数分後…… ガチャ。 | |
大神: | あ、出てきた。 |
男1: | ブツブツブツ…… |
大神: | あの……どうされました? |
男2: | ぶるーあいハぐりしーぬデハアリマセン、ぶるーあいハぐりしーぬデハアリマセン、ぶるーあいハぐりしーぬデハアリマセン……(◎_◎) |
大神: | ちょっと? しっかりしてください! |
女1: | ぶるーあいハぐりしーぬデハアリマセン、ぶるーあいハぐりしーぬデハアリマセン、ぶるーあいハ…………(◎_◎) |
ざっざっざっ……((((◎_◎)/(◎_◎)/(◎_◎)/ (行進しつつ退場) | |
大神: | うわああああああああ!メルくんって一体何者ーーーーーーーーっ!! |
§コクリコ編§
テルトル広場シー: | ナポレオ〜ン! ナポレオン、どこに行っちゃったんですかぁ〜? |
大神: | あれ、シーくんじゃないか。 |
シー: | あ、大神さん。ナポレオン見かけませんでしたかぁ? ちょっと目を離した隙に、どこかに行っちゃったみたいなんですよぅ。 |
大神: | うーん、今日は朝から見なかったけど… 折を見て探しておくよ。 |
シー: | あ、よろしくお願いしますねぇ。 もーっ、ナポレオーン、どこ〜っ! |
グリシーヌ: | ルイ、ピエール、マキシム、シャルロット、マリー、フランソワ……どこにいる? |
大神: | おや、グリシーヌ。どうかしたのかい。 |
グリシーヌ: | おお、隊長か。私がエサをやっている猫たちが最近姿を見せぬのだ。この時間に来ぬはずはないのだが、一体どうしたのであろうか……。 |
大神: | おなかもすかせてるだろうし、そりゃ心配だな。見つかることを祈ってるよ。 (うーん、ちょっと探しに行ったほうがいいか。新しい怪人の仕業かもしれないぞ) |
大神: | (エサも豊富だし、ここいら辺なら猫も見つかるんじゃないかな……) |
コクリコ: | あ、イチローだ。お〜い、イチロー。 |
大神: | やあコクリコ。何してるんだい? |
コクリコ: | 市場の仕事のお手伝いだよ。んでイチローは? |
大神: | なんだかあちこちで猫がいなくなってるみたいでね。ちょっと探して歩いてたんだ。 |
コクリコ: | うーん、最近戦闘が続いたからねー。 |
大神: | ??? |
コクリコ: | それよりさイチロー、こっちに来てよ。見せたい物があるんだ! |
大神: | お、おいコクリコ、そんなに引っ張らないでくれよ…… |
コクリコ: | はい、イチロー。どう、かわいいでしょ? |
大神: | へぇ、子猫か。たくさん生まれたんだなー。 |
コクリコ: | えへへ。みんな早く大きくなるんだよー。じゃないとボクの光武Fがすぐ弾丸切れになっちゃうんだからねー。 |
大神: | (ま、まさかあのネコミサイルの弾頭ってモノホンの……?!) |
§ロベリア編§
大神: | 今日はみんなに光武Fの問題点を指摘してもらい、改善策を考えようと思う。 |
ジャン: | おいおい隊長さん。俺のかわいい光武Fに問題点なんてあるわけないだろうが。 |
花火: | あの、私もそう思うのですが……。 |
グリシーヌ: | いや、そうでもないぞ。光武Fは水に弱いのではないか? |
コクリコ: | そうだよねー、前に下水道の中に入ったときは動くのがやっとだったし。 |
エリカ: | それにオペラ座の中で戦ったときも…… |
ロベリア: | ちょっと海水に浸かったくらいで撤退させられちゃたまんないよ。 |
ジャン: | おいおい無茶言ってくれんなよ、光武Fは基本的に陸上戦闘用だぞ! |
大神: | まあまあ、それについては問題ないよ。今後の水中戦は水陸両用の、ロベリアの光武F2に任せよう。 |
ロベリア: | はあ? 何言ってやがんだ。機体の基本的な構造はあんたらのと同じだろうが。 |
大神: | いや、ロベリア機が水陸両用だという証拠はいくつかあるぞ。まず両手が爪になっている。 |
ロベリア: | 関係ないだろ! |
大神: | 次にモノアイだ(二つついているが)。 |
ロベリア: | 光武は全部そうだろうが! |
大神: | そしてムービーシーンではザコ(ポーン)のどてっ腹を串刺しにした。 |
ロベリア: | だ・か・ら? |
大神: | 以上のことを総合すると、ロベリアの光武F2はどー考えてもズゴッ○! 色が少々違うがな。 |
ロベリア: | ……隊長、はらわたまで燃やされたいのか? |
おまけ | |
大神: | ロベリア機ってば、光武Fの方もまるっきりシ○゛ーハンズかエ○ム街の悪夢だよなぁ。 |
ロベリア: | まだ言うかっ! |
§花火編§
エリカ: | わたしたち、負けたんですね…… |
グリシーヌ: | 言うなっ! |
ロベリア: | 怒鳴んなよ、事実は事実だ。 |
コクリコ: | ボクたち、もう勝てないのかな…… |
花火: | 大神さん、何とかおっしゃってください。 |
大神: | すまん……すべては隊長である俺の責任だ。 |
ユラリ。(と花火立つ) | |
花火: | (ボソリ)大神さん、自分の責任、とおっしゃいましたね。 |
大神: | ああ、そのとおりだ。 |
花火: | では……これをどうぞ……。 |
大神: | は、花火くん、何で匕首(あいくち)なんか差し出すんだい……? |
花火: | 日本男児たる者、責任を取るとはすなわち切腹と聞いております。 |
大神: | ちょ、ちょっと待った! |
花火: | 介錯は私がつとめさせていただきます。 |
大神: | もしもーし、花火くん? |
花火: | 安心なさってください、大神さん一人を逝かせはしません。私も後からすぐに参りますから……そうするものだと聞いております。 |
大神: | と、とにかく話を聞いてくれぇ! |
花火: | お覚悟! 潔く責任を取ってくださいまし! |
大神: | そんなバカなぁぁぁ! |
エリカ: | 大神さん、せっかくハラキリするなら、欧州博覧会の会場がいいですよ! |
グリシーヌ: | おお。ニッポンの文化を広めるよい機会であるな。 |
コクリコ: | すごいや! ボクの人体切断マジックより、もっとずっとリアルだね! |
ロベリア: | 隊長の冥土のみやげだ、入場料はがっぽり稼がせてもらうぜ。 |
花火: | では、お覚悟! |
大神: | 誰か止めんかーっ! |