「ダイアリー」をフランス語にしただけです(^^) ・黒表紙のジュールナル(日記) NAKIさんのご投稿 |
○月×日 ふと気がつくと、窓から光が差しこんでいました。これはたぶん朝日でしょう、たぶん・・・? 今日は何曜日でしょうか?いえ、そんなことは関係ないことですね、わたしたちにとって・・・ (机の引き出しをあけて写真をとりだす)フィリップ・・・今日もあなたに会いに行きますね・・・ たくさんのお花をもって・・・・・今日は何をお話しましょうか? あなたに会いに行くというのに、わたしは黒い服しかもっていないのです。 でも、これがあなたの花嫁としてふさわしいのですよね。 わたしはいつだってあなたのそばにいます・・・。 ちょっとグリシーヌの所によってから行きますね、グリシーヌは今日からシャノワールというお店で舞台に立つそうです。タレブーさんにはないしょだそうです。 彼女は凛々しく、誇り高く、いつだって前向きです、わたしとは正反対ですね。 |
○月×日 ・・・・また・・・窓から光が差しこんでいました。今夜も眠れませんでした・・・ わたしは眠ると・・・・夢が、あの記憶が・・・・よみがえってきて・・。ああっ・・フィリップ・・・・ あなたの言葉がいまでもわたしの耳に残ります・・・ なぜわたしは生きているのでしょう、なぜわたしを一緒につれていってくれなかったのです・・・ あの渦の・・・逆巻く波の・・・暗く冷たい海の底へ・・・。 |
○月△日 今日、図書館でグリシーヌと会いました。 彼女はときどきバイキングだった先祖のことを調べるためにここへ来ているそうです。 わたくしは日本に関しての本を読むために図書館へはよく行きます。 日本のことが書いてある本はあまり多くはありませんが、わたしも日本人ですし・・・ ・・・実はそれも方便なのかもしれません・・・・これといって他に行く場所がないのです。 ただ日本の大和撫子(やまとなでしこ)については昔から興味がありますし、 調べることがほとんど習慣となっているからでしょう。 そういえばグリシーヌがゆく「シャノワール」というお店に最近日本人のもぎりの方が入ったそうです。 グリシーヌはレビューを一度くらい見に来てくれ、とは言ってくれます。 だから今晩はちょっと行ってきますね・・・・ でも・・・わたしはにぎやかな所にいっても、もう・・・楽しむことができないんです・・・。 |
○月○日 何だかバタバタ騒がしいと思ったら、シャノワールのお店からメイドさんの応援が来ているご様子。 わたしもグリシーヌ邸に住んでいる身ですので、何かお手伝いしましょうか? 確か今日はグリシーヌの婚約者、リッシュ伯爵がいらっしゃるはず・・・。 と思ったら、あらあら、メイドさんが一人ドアにぶつかってしまいました(急いで手当てしなければ) お部屋の畳に寝かせます。まあ!よく見ると男性の方ではないですか・・・。 しかも黒い髪でわたしと同じ・・・、ではこの方がシャノワールのもぎりの方? しかしなぜ男性の方がメイドの服を・・・?ひょっとしてこれが噂(うわさ)に聞く"こすぷれ"では・・? 日本ではこういった方が巷(ちまた)を歩いているとか?あまり記憶にはありませんが 最近の日本はそうなのでしょうか? 「うい〜っ[Oui](そう)」・・って、そうなんですか??と、思ったら、 「うう〜ん・・」といって男性の方が目を開けました。びみょうな発音です、 聞きまちがいでしょうがびっくりしました。 「こ、ここは・・・?」 久しぶりに聞く日本語です、これは日本語で答えなければなりません。 |
花火: | 「ボウズガビョウブニ・・・・・下の句を言ってください」 |
大神: | 「・・・は?・・し・・下の句って・・・?」 |
花火: | 「・・・・下の句を言ってください」 |
大神: | 「ジ・・・ジョウズニボウズノエヲカイタ・・・」 |
ちゃちゃらちゃららららんん・・・・(信頼度Up) | |
花火: | 「正解です(^^)!何もでませんけど・・・ あぶないところでした。『坊主がジョーズとエイに食べられた』と言ったら信頼度が下がるところでした。」 |
大神: | 「・・・・」 |
花火: | 「これが日本の大和撫子の会話"ひゃくにんいっしゅう"ですよね(^^)」(←ぜんぜん違う) |
大神: | (・・それは平安時代の話では・・・?さらに和歌じゃないんですけど・・・) |
花火: | 「あなたは日本人の大神さんですね、わたくしは北大路花火と申します。グリシーヌからもいろいろと聞いております・・以後お見知りおきを・・・」 |
大神: | 「はあ、よろしく」 |
花火: | (何だか言われなくても忘れないよって顔ですね。) |
わたし何か印象づけてしまいましたか?(ポッ)どうしてでしょう?。 |
○月△日 今日、グリシーヌと少し仲たがいしてしまいました・・・。 いつものようにあなたに会いに来たわたしに 「花火よ、毎日毎日・・・・いったいいつまでお墓参りを続けるつもりだ・・・・ 過去のことはそろそろ忘れたらどうだ・・・」 なんて言うのですもの・・・。 わたしに・・・あなたのことを忘れるなんてできっこありません。 わたしはだまってその場を離れましたが、ちょっとショックだったのでしょうか、 どこをどう歩いたのかわからず、あなたの写真を落としてしまったのです。 ふと気づくと・・ふだんはけっして近づくことのない水辺の橋に立っていました・・・ ぼーっとして、ゆらゆらときらめく水面が下に見えます・・・・ とそのとき急に肩を抱かれました、「きゃあ!」 ハッ・・とわれにかえったときには大神さんが川へ落ちてゆくところでした・・・・・。 落ちて・・・・ゆく・・・・・・わたしは・・悲鳴をあげて・・・そこからの記憶はありませんでした。 気がつくと、ずぶぬれの大神さんがいました。わたしが身投げするかと思ったそうです。 その後ひろってくれた写真を返してもらうのに少しとりみだしてしまいました。 ごめんなさいフィリップ、ごめんなさい大神さん。 でもべつに、生きていたって死んでいたって、私には意味のないことなのです。 いまさら私に守るべきものも、やりたいこともありません。 わたしの望みはただ一つ!早くフィリップのもとへとゆくことです。 ・・・フィリップ・・・・しくしくしく・・(ポタポタ・・)[涙に濡れる日記帳] わたしなんて・・・フィリップを犠牲にしてまでムザムザ生きのびたわたしなんて・・・ 惰性で生きてるようなものです。 なぜ神様はわたしを生かしフィリップをつれていってしまったのですか? 教会へ行っても救いは得られませんでした。とても陽気な赤い服を着たシスターが 周りの人たちから笑いをとっていましたが(本人は普通のつもりのように見えましたが) わたしには笑えませんでした。 神の愛はすべての者に平等に与えうるはずなのに、残されたわたしには・・・ この世は煉獄にしか思えません。 図書館でも多くの本を読みましたが答えは得られませんでした。 わたしが生きている意味なんてあるのでしょうか? わかりません、わかりません・・・・悲しい・・悲しいのです・・・。 |
○月□日 今日もまた大神さんと会いました。お食事にさそわれました、 やまとなでしこは、こういうとき断ってはいけないのです。 でも、なぜ大神さんはわたしにこんなに親切にしてくれるのでしょう? そのわけは後になってわかりました・・・・ 大神さん、あなたはわたしを元気づけようとしてくれたのですね、 グリシーヌもシャノワールで気をつかってくれたようです。 ・・・わたしは・・・うまくは言えないのですが、暗闇の中を彷徨っていたのかもしれません・・・・ ごめんなさい・・・・今日は本当に長い一日でした・・・"戦闘"・・というのも初めてしました・・ いろいろなことが一斉に起きて・・・・・・日記を書く気力も・・・・残っていないの・・・です・・・・・ 頭のなかもぐるぐる回っているようです。だから、もう・・・寝ようと思います・・・ ホントに・・倒れそうなくらい・・・です・・・。 〜〜〜〜〜〜〜〜中略〜〜〜〜〜〜〜〜 □月◎日 ・・・・・しばらく日記を更新していませんでした・・? はっ、更新?・・・ち、違いました「書いてなかった」ですね。何ですか"更新"って? いったい何時代のどのサイトのことを言っているのでしょう(知〜らないっと) えっ、半年以上、投稿しないヤツよりはるかにましだって?(ごもっとも) すいません、習慣としていたことなのに・・・・最近なぜかいそがしくなってきて、 一人の時間が少ないのです。 というのも、私もグリシーヌと一緒に「シャノワール」で働くことになったのです。 ですからこれからタレブーさんにないしょで、二人で館を抜け出すのです・・・・ こんなことは女学生のとき以来です。 |
□月▽日 今日は「シャノワール」で初レビューでした・・・・ライトが眩しく、緊張しました。 でもレビューは大成功でした。 お客様の拍手が・・・いまだ耳の奥に残っているようです・・・。 踊りつかれたので、もうそろそろ寝ます。 最近、ぐっすりと眠れるようになったんですよ、不思議ですね。 朝食も食べるようにしています、それではお休みなさい・・・。 |
□月■日 グリシーヌから誕生日のプレゼントだと言って、イヤリングをもらいました。 聞けばこれは大神さんのアイディアだとか・・・・・(^^) ありがとう!グリシーヌ、大神さん。 わたしの誕生日は五月で、本当はもう過ぎてしまったのだけれど、 久しく忘れていたような、素敵な気持ちになれました・・・。 |
□月▲日 「シャノワール」が改装するため、特別休暇をいただきました・・・ぽっ。 でも、なんだかドキドキしています・・・ぽっ。 実は今日、大神さんと映画を見に行くのです・・・ぽっ。 まるでデートみたいです。(←デートだよ) シャノワールの前に行くと大神さんはもう来ていました。恥ずかしいので隠れました。 |
大神: | お〜い花火くんここだよ!そんなところでなにしてるんだ?こっちにおいで。 |
花火: | すみません遅くなりました・・・。 |
大神: | 花火くんは照れ屋さんだね(^^)じゃあ行こうか。 |
花火: | 今日はどんな映画を見にいくのですか、大神さん? |
大神: | たしか・・・「じゃぱにめーしょん」・・・とかいう映画だよ。 |
花火: | まあ、それでしたら図書館で最近(?)読んだ雑誌にのってました。日本のアニメのことを外国ではそう呼ぶそうです。セリフはすべて吹き替えのフランス語ですが絵はそのままです。 日本アニメのストーリー内容やCG技術は海外でも高く評価されているみたいですよ(^^) ・・・余談ですがNAKIさんはパリで毎日「うる星や○ら」と「ドラゴ○ボールZ」見てから会社に行ってたそうです。なにを言ってるかはさっぱりでも、かすかな記憶と雰囲気でわかるそうです・・・・本当に余談でしたね、失礼しました。 |
ぽっ・・・ぽっ・・・赤面してるうちに、いつの間にか映画館の中に着いていました・・・。 | |
大神: | 始まるよ花火くん・・・・あれ?・・何かタイトルが違ような・・・。 |
「シェ〜・・・ミーはおふらんす帰りのイヤミというザ〜ンス・・・」(古いよな、たしかに) | |
大神: | ・・・・・・・。 |
花火: | (えーと・・?何だかよくわかりません?) |
大神: | ・・・出ようか、花火くん・・・(^^; |
花火: | はい、おっしゃるままに・・・。 |
大神: | 気をとり直して、隣の映画館にしよう。 |
花火: | はい、おっしゃるままに・・・。 |
大神: | 花火くん始まるよ・・あれ?・・またタイトルが違ような・・・。 |
「◎×▽◆○・・・・○×××・・・ふせ字・・・・▽×××・・・・」 | |
大神: | ・・・こっ、これは・・・まさか・・・!! |
花火: | ・・・・・・・ |
大神: | (これは!・・・フランス版・・無修正、成人ムービー・・・hogehoge・・・エロ、グロ、ナンセンス・・) |
大神: | ・・・で・・出ようか花火くん・・・(は、ハナ血が・・) |
花火: | ・・・・・・・・(頭のてっぺんまで真っ赤になっている花火、ふらふらと出て行く) |
大神: | (ま、まずい、恥ずかしさで声も出ないらしい・・サイッテー(><)って思われたかな・・・) |
小川がある場所まで来てはっ、と気がつく花火。 | |
花火: | お、大神さん・・・わたしは一体・・・。 |
大神: | ?覚えてないのかい?花火くん。 |
花火: | いえ・・・しっかりと覚えています!(怒りでわれを忘れてた) |
大神: | ・・・・・・ |
花火: | いま、「しめたっ!」 ・・って顔してませんでしたか?大神さん(ジト目の花火)(ピクピク) |
大神: | そっ、そんなことないよ花火くん・・(^^;) あはっ・・あはは・・。 |
花火: | 見たいタイトルと違ったんじゃないんですか?(−0−) |
大神: | そうだね、こんな映画にさそうなんてとんでもないよねえ。 |
花火: | ・・・って、あなたがさそったんでしょうがー (バシッ、バシッ・・・片手で大神の胸をたたく) (はっ!・・わたしが・・・思わずボケにツッコミをいれるだなんて・・・ 信じられない・・・・どうしたというのでしょう?) |
花火: | きゃ!やだ・・・まわりの人たち・・。 |
よく見るとここはデートコースの公園らしく、まわり中カップルだらけでした。 ぽっ・・・・ぽっ・・・ぽーーっ・・・・・ (またもやふらふらと行ってしまう花火) | |
大神: | 待ってくれ花火くん |
花火: | ごめんなさい・・わたし人前で仲良くしてる男女がはずかしくて・・・。 あの・・・大神さんはああいう方たち・・・・大丈夫なのですか? |
大神: | オレも恥ずかしいよ。日本人だと抵抗があるからね。 |
花火: | よかった、私、ああいう方たちを見て恥ずかしがる自分に問題があるのかなって・・・ずっと思ってたんです。(信頼度Up) |
大神: | じゃあ、こうなったらオレたちも仲良くしようか・・・(うっしっしっ・・と肩を抱こうとする) |
花火: | ・・・って、だからどうしてそっち方向に話もっていくんですか〜(「悪代官」のやりすぎです)(信頼度Down) |
気がつくと一本背負いでわたしは大神さんを水面に投げ飛ばしていました。 | |
大神: | うわあ〜・・・・・・バッシャ〜ン・・・・・ |
「はあはあ・・」肩で息するわたしが、立っていた場所は・・・。 | |
花火: | ハッ!・・・わ・・わたし・・・立ってる・・・水の中に・・・水が怖くない。 あんなに・・・水に近づくことさえ苦しかったのに・・・・。 |
そのとき私ははじめてわかりました。 大神さんの今までの態度が・・・演技だったのだと・・・。(ホントか?) | |
花火: | ・・・ありがとう大神さん!あなたは思い切りの悪いわたしを、押してくれたのですね、わたしのこころは・・・トラウマは、もう消えていたのですね・・・うそみたい・・・奇跡のようです! |
大神: | ふっ・・・じゅ、柔道は・・・日本の・・・こころだ・・・(ぶくぶく・・・) |
そのままVサインを決めながら大神さんは沈んでいきました・・・・。 巴里華撃団のみんなといると変わってくるって、こういうことなのですね、大神さん(^^) |
□月□日 今日も大神さんがシャノワールで・・・(・・・略・・・・) □月◇日 コクリコさんがマジックで大神さんを・・・・(^^)(・・・略・・・) 〜〜〜〜〜〜〜〜後略〜〜〜〜〜〜〜〜 |
□月▽日 こんな・・・こんなことって・・・ありません。 この日記・・・最近は大神さんのことがやたらと出てくるような・・・「大神」という字が多いような気がします。 いいえ、そんなはずありません! わたしは、わたしはフィリップだけが・・・。 ちなみに前の日だって・・(アレ?)その前の日だって(アレ?)・・・その前の前の前の・・・先週だって(アレレレ・・)こ、これは・・・うそですー!なぜわたしが殿方を部屋に入れ「ボウズがビョウブに・・」とか「七夕」の話をしてるのでしょう?なぜわたくしが一緒にお習字の練習をしてるのでしょう? こ、こんなこと・・・大和撫子にあるまじき行為・・・・。 この原因はいったいどこに・・・(ぺらぺらとページをめくる) ・・・ことの始まりは・・・夕日の中、お墓で大神さんの胸に顔をうずめて泣いたとき・・・・。 (赤くなる花火)しゅしゅしゅ、ポーーーーッ(選択ウインドウではない) キャーーーッ、うそですうそです、うそうそうそうそうそうそうそうそう・・・・ そうそうそうそうそうそうそう・・・・・(ああっ、いつの間にか「そう」になってしまって) ・・って何を書いてるんでしょうわたしは????? □月△日 回想(夕日のお墓で花束をたむける花火とそばに立つ大神・・・) |
花火: | フィリップ、フィリップ・・・なぜわたしを助けたの・・・ 愛しているなら、私も一緒につれていってほしかった・・・。 |
大神: | ・・・それは違うよ花火くん、愛しているから助けたんだ・・・。 ぼくは日本でそのことを学んだんだ・・・・ そして生きて帰ることが一番たいせつだってこともね・・・・。 |
花火: | ・・・・・・ |
大神: | 花火くん・・・きみは生きて帰ってきたじゃないか。 |
花火: | ・・わ・・・わたしは・・生き残りたくなどはなかった・・・。 |
大神: | フィリップはそんなこと思ってはいなかったと思う・・・。 |
花火: | ・・・あ、あなたに、何がわかるというのです・・・ フィリップはやさしくて、わたしのことを大切にして、ずっと一緒にいると誓ったのに・・・ 私と・・・私と・・・うっうっうっ・・・(しくしく・・)(非力な腕で大神の胸をたたく) ・・・・誓ったのにぃ・・・・(しくしくしく・・・) |
大神の胸で肩をふるわせ泣く花火を、そっと支える大神 | |
花火: | ・・・泣かせてください・・・今だけは・・・ |
大神: | ・・・・・・ |
回想、終わり ポ〜〜ッ ・・・ハッ・・・・ わたし・・モード切りかわってましたか? ぽっ・・・・ぽっ・・・ぽーーっ・・・。 (・・・・大神さんは女の子が顔をうずめて泣いているのに、気のきいた言葉の ひとつも言ってくれないのですね? いえ・・その方がよかったのかも・・・・・) それが・・日本の侍というものなのでしょうか? でもね大神さん、日本でいう以心伝心はここではなかなか通じません。 ここでは、巴里では・・・ 言葉で言ってほしい、態度にあらわしてほしい・・・・ そして、やさしく抱きしめられたらわたし・・・わたし・・・ ぽっ・・・・ぽっ・・・ぽーーっ・・・・・。 ご、ごめんなさい、わたし巴里での生活が長すぎました、もうヨーロッパ人の感覚ですわね。 こんなこと絶対に言えません。でも日記なら・・・誰に見せるわけでもないので書いちゃいます。 大神さん・・・わたし、どうやらあなたのことを・・・す・・好・・・す・・・・・すいかはおいしいですわよね(^^) はっ(・0・)、私ったら何を書いてるんですの?顔文字まで使って・・・? 違うんです、私が言いたいのは・・(消しゴム、消しゴム) ああっ、ペンで書いたので消えません。 そうじゃなくて、わたしはあなたのことを・・あ・・・あい・・愛・・・アイコラはいけませんわよね(^^) @0@・・・どうしちゃったんですかーわたし〜? 最近わたしキャラかわりましたか? つまり、それもこれも大神さんのせいです(><)/ だから私を副隊長(パートナー)に選んでください。 △月×日 ぽっーー・・・前回の日記・・わ、わたしったら何てことを・・・ すいません、めちゃくちゃなお願いですね。 日記とはいえ書いていて恥ずかしいです。 最近へんなんです私・・・。 でも、グリシーヌは言ってました。 「花火、おまえは明るくなった」って、「強くなった」って・・・ 私、そんなに強くありませんよね、強いのはグリシーヌのはずです。 それに・・・明るいって、私が?・・・以前とは変わったことって・・・・・・? ・・・そういえば・・ ささいなことなんですけど、最近はよく前を向いて歩くことが多いようです。 道で顔を上げると先の交差点までよく見えます。 巴里の街ってわりとまっすぐな道が多いんですね。(初めて気づきました) コンコルド広場から凱旋門を見ると、遥か遠くまでつづいているような、 未来が広がっているような感じがしてきます。 ずっと、ずっと・・あの青空の彼方まで・・・。 さらに私、ぶらぶらと出歩くようにもなったんです(^^) 少し前はグリシーヌ邸と花屋とお墓くらいしか行かなかったのに、 部屋で読書ばかりしていたのに・・・・。 ・・・街を歩いていると、たまに大神さんを見かけます、 見回りか何かの最中なのでしょうか、いつも忙しそうです。 声はかけません、ぼやぼやしてるとすぐに行ってしまいます、でもそれが楽しいんです。 大神さんに限らず、エリカさんやロベリアさんも見かけます。 コクリコさんも(屋根の上とか走ってるのを)、巴里の平和を守るグリシーヌも見かけます。 そして華撃団にかぎらず・・他の人々も・・・。 警部さんは道で会うと、あいさつをしてくれます。 日本人の区別がつくようになったみたいです。 公園ではときどき、ぼーっとして休む迫水大使がいます。 でもどうやらサボっているみたいです、 必ず近くに大使を捜す有能な秘書さんがいましたから。(^^) 花屋のコレットさんには「最近、鮮やかな明るい花をお選びになりますね。 紳士の方に贈るのでしたらご相談にのりますよ(^^)」と言われました。 そ・・・そんな(ポッ)紳士の方だなんて・・・・・・(相談してみようかな・・・) よく見るとわたしの周りにはこんなにも多くの人がいたのですね。 そしてこの街にはもっともっと多くの人々が・・・。 それが・・・わたしにはまぶしく・・・輝いているように見えるのです。 みなさんのこの街で生活していらっしゃる姿を、時々みかけるのが楽しいんです。 へんですか?・・・そうですね、でも、いいんです。 あの角を曲がると何が見えるんだろう?誰と出合うんだろう? ひょっとしたら大神さんと出会うかも・・・? そう思っていつも違う道、違う道・・・ってどんどん遠回りしてしまうんです、やっぱりへんですね。 大神さん、憶えてますか? あの夜、皆のダンスホールへの誘い(偵察?)をことわって二人で来たこの公園へ、 わたしはまた来ました・・・昼間に来るとまた違った感じです。 街を見わたすこの場所に立つと・・・そよそよと風が髪をなびかせてゆきます・・・・ あのときの想い出が鮮やかによみがえってくるようです。 こんなに、空が広いだなんて・・・こんなに地平線が続いているだなんて・・・ 天と地を見はるかすこの大地に・・・わたしは立っているのですね。 いままで知らないこと(未知なる事)は不安だったのに・・・ 今では知らないことが楽しくて、発見するのが うれしくて、さらに出歩くようになってしまいました。 シャノワールは昨夜も盛況でしたね。 「テアトル・シャノワール」------わたしには還るべき場所がある・・・・ 信じあえる仲間がいる・・・。 たとえ世界中の誰から嫌われったって、たった一人でもわたしを必要としてくれるなら・・・ わたしを信じてくれるなら・・・・そんな人がこの空の下にいるとわかれば・・・ それだけで充分なんです・・・。 あの空が好き・・・巴里が好き・・・・街の人々が好き・・・ シャノワールの皆が好き・・・大神さんが・・・・・ ふりむけば、ほら・・・・・。 巴里では男も女もみんな異邦人、巴里にいると世界を感じます。 大神さん・・・あなたといると日本を感じます。 わたしの知らない未知なる事を・・あなたは知っているのでしょうか? ・・・わたしは強くなったのでしょうか? ねえ、大神さん・・・・・・今度・・・・二人でお買い物しにいきましょう。 服がほしいんです・・・・・。 大神さんもいっしょに選んでください。 あなたの好きな色を・・・・・黒じゃないの服の色を・・・・・・・・・・・ぽっ。 北大路 花火 |