大神: | ところで、今回のオープニングのサビの部分では、華麗な空中戦を繰り広げるおれたち華撃団の勇姿が収められているんだが。
|
さくら: | はい! 黒鬼会を迎え撃ち、脇侍・改をばったばったと追い落とす! あたしたちの大活躍のシーンがとってもリアルに描かれていますよね。
|
大神: | でも、このシーンを見て、今回はてっきり戦術パートで空中戦も可能になったと誤解してしまった人が多かったらしくて。…なんていうおれも実は勘違いしちゃってたんだ、でも、光武・改で初出撃しても結局は従来通りの地べた戦闘だったし…
|
紅蘭: | あったりまえやっ! いくらウチがメカの天才やゆうてもそんな簡単にあんな重たいもん飛ばせるかいっ。第一大神はん、戦術パートどへたなくせしてこれ以上3次元戦闘なんか指揮できるんかいな。
|
大神: | ぐ。し、しかし、いったいこれはどういうことなのかな…
|
かえで: | あら、どうしちゃったのかしら大神くん? こんなことにも気づかないなんて。マリアと紅蘭の部分、下の方をよーく見てごらんなさい。
|
大神: | え? あ、はい、ええと… あっ!!
|
さくら: | こ、これは… ミカサですよ、大神さんっ!
|
かえで: | んふふ、そうよ。これは光武・改が飛んでいるんじゃなくて、飛行中のミカサ甲板上での戦いなの。だから背景が雲になってるわけね。
|
大神: | なるほどっ! ミカサ甲板上での戦い、ということは… すなわち第十一話「地上最大の作戦」におけるミカサ護衛戦か。
|
紅蘭: | あれ? ちょっと待ってな大神はん。あの戦いやったら、たしか光武・改やのうて天武での戦闘やったはず…
|
さくら: | そうだわ! それに、敵だって脇侍じゃなくて、降魔だったはずですよ、大神さん。
|
大神: | そ、そうだ! これはおかしいぞ。どうなってるんですか、かえでさんっ!
|
かえで: | あ、あら、みんなやだ、そんな第十一話のお話しちゃったらすっかりネタばれになっちゃうじゃない。これ以上話しちゃだめだわね、んっふふふのふ。
|
|
|
| すたこらさっさ。
|
|
|
大神: | そうだな、ネタばれはまだよくないよな、初回だし、うん。
|
紅蘭: | …あほか。逃げられとんのや。
|
レニ: | ボクの話題…?
|
大神: | ああ。君が必殺攻撃の時にいったい何て言ってるのか、おれとしても知っておきたいところだし。それはともかく、レニはドイツ語の発音がとてもうまいなあ。
|
レニ: | それは、ネイティブだから。
|
大神: | いやあわからないぞ。世の中にはわざわざドイツ語学校まで通ったくせしてしっちゃかめっちゃかな発音してくれるネイティブもいるからな、まったく。
|
アスカ: | (もしやそれってアタシのことっ!? 余計なお世話よキーッ!!)
|
大神: | 口がすべった。…さて、レニの必殺技はなにか有名な楽劇の題名がもとになってるって聞いたんだけど。
|
レニ: | うん、ヴァーグナーの「ニーベルンゲンの指輪」。隊長、知ってる?
|
大神: | …すみません、知りません。
|
レニ: | また織姫にバカにされるよ。序夜「ラインの黄金」、第二夜「ワリキューレ」、第三夜「ジークフリート」。これがボクの必殺攻撃。
|
大神: | なるほどなるほど。このあたりの情報はネット上でかなり出回ってるらしいから、ご存じの方も多いかもしれないけど。
|
レニ: | 何、ネットって。
|
大神: | いやこっちの話。問題はその前なんだ。技の最初にいつも一言「えあすて」とか「ちゅるっちゅ」とか言ってないかい。これが全然わからないんだよなあ、秘密のキーワードかなにかかと思うと気になって夜も眠れない、うー…
|
レニ: | 何言ってるの隊長。ただの数だよ。第一、第二、第三。必殺攻撃のバージョンを数えてるだけ。
|
大神: | な・・・・・・・・・・・ がく。
|