-----

サクラ大百科 第十四巻

Volume 14

-----

10/12 収録


Mais je voudrais savoir comment elle va
 そう、故郷のあのひとは今… なんて 
―その後の大神くんと花組はどうしているの?―

NAKIさんのご投稿



【仏蘭西(フランス)―巴里(パリ)―】
 §大神の部屋


  ピーンピーン(キネマトロンが鳴る)
 
 
大神:ん、誰だろう・・・?
     カシャ
 
紅蘭:おこんばんは〜紅やっこどす〜。
大神:ズルッ こ、紅蘭、いきなりそおゆうボケはかんべんしてくれー。
紅蘭:あはは、どや、この新キネマトロン、うつりええやろ。通話えりあは地球ですねん。
     カシャ(割り込み)
すみれ:紅蘭、大神中尉はお疲れですのよ、さらに疲れさせてはいけませんわ。
紅蘭:すみれはん、これは最初のつかみなんやで、何事も最初が肝心なんや。
     カシャ
カンナ:よう!隊長、そっちは夜かい?日本はまだ昼だけどめしは食ったかい?
     カシャ
ソレッタ:チャオ、中尉さーん、わたしーのプレゼントそちらに届きましたかー。
大神:織姫くん、きみかー100万本のバラの花をイタリア経由で届けさせたのは?
ソレッタ:そうでーす。
大神:部屋からあふれてまいったよ。(窓を壊して)通りにとびでたのをパリの人たちが持って帰ったよ。
ソレッタ:みんなが喜んだならいいことでーす。
大神:・・・はは、今度はもっと少なくていいからね織姫くん(ぴくぴく)
ソレッタ:はーい。
すみれ:カンナさんあなたが割り込むと画面がせまくなりますわ、中尉とのお話は後にしてくれませんこと。
カンナ:何だとー、そっちが後にしろい。
すみれ:わたくしと中尉は遠距離恋愛のラブラブコールですから優先されるのですわ。
カンナ:わけのわからん単語をつかうな、くも女!
すみれ:な、なんですってー、そ、その言葉二度と口にしてはいけません・・へび女が。
カンナ:てめえその言葉を言ったな・・・
     カシャ
レニ:隊長、どうしたの・・・
カンナ:レ、レニ・・・
すみれ:レニが交信だなんて、珍らしいですわねえ。
レニ:別に・・・欧州の戦闘訓練については隊長とよく話してるんだ。
     カシャ
マリア:そう、私もときどき参加しているわよ。
すみれ:マリアさん・・・
大神:二人とも欧州での戦闘キャリアは長いしね、参考になるんだよ。
レニ:ダンケ
マリア:スパシーバ
すみれ:ほんとにそれだけですの?
カンナ:あやしいなあ?
マリア:・・・・
大神:マリアはときどき料理のことについても教えてくれるよ。
すみれ:まあ、、(・O・)
マリア:た、隊長・・そのことは内密にと・・・(顔を赤らめる)
すみれ:中尉ーわたくしだってお料理くらいできますのよ。
カンナ:あたいも沖縄料理なら・・・
ソレッタ:やっぱりパスタが最高だとおもいまーす。
カンナ:隊長、すみれの料理なぞ食ったら腹痛おこすぜ。
すみれ:んまぁ、失礼ね、あなたのなんかまずいくせに。
カンナ:まずくないよ、見かけがよくないだけでい。
マリア:やめなさい二人とも、、、
ソレッタ:パエリアもおいしいでーす(ありゃスペインか?)
レニ:確か沖縄には”エラブ海ヘビ”の料理があったはず・・・
カンナ:そう言えばそうだった・・・ひー
     ケンケンがくがく
大神:ああもう、多人数で話すとこれだから・・・
 
     キシュン(突然画面がフリーズする)
 
大神:あれ?どうしたんだ。
紅蘭:大丈夫や、オンリーに切り替えたさかい他には聞こえてへん・・・
大神:えっ!
紅蘭:キネマトロンはうちの発明や、これぐらいのことは簡単にできるで。
大神:はあ・・(−0−)
紅蘭:大神はん(突然マジになり)・・本当はうち、大神はんにはよう帰ってきてほしいねん。大神はんがいてくれたからこそ、うちは強うなれたんやし・・・
今は帝都に魔はおれへんけど、いつまた京極みたいなやからが出てきたらと思うと心配で心配で・・・・・・それに・・(もじもじ)
大神はんが帰ってきてくれればうちらの仲もいっきに進展すると思いますねん・・・
 
     ピーンピーン
 
大神:ごめん紅蘭、緊急チャンネルに通信が入った・・・
さくら:大神さん・・・
大神:さ、さくらくん!
さくら:大丈夫です、オンリーに切り替えましたから他にはきこえません・・
大神:(…緊急チャンネル使っていいのだろうか?
それにさっきからのこのセリフは、オリジナリティに欠けてるぞ!)
さくら:いきなりごめんなさい、でも、わたし大神さんと離れてから気になることがあって・・・
今は帝都に魔はいないけど・・わたしの力は大神さんがいないとやっぱり充分に発揮できないし・・・それに ヨーロッパにはきれいな人が多いっていうし・・・
大神:(おいおい)
さくら:以前大神さん、「金髪か、いいなあ」って感じの選択を選んだような気が・・
大神:(あれはプレーヤーが・・・)
さくら:キンパツでないすばでぃのパリジェンヌが大勢いるかと思うと・・・わたし、心配で心配で・・・
大神:あのねーさくらくん・・(−0−)
さくら:それに・・(もじもじ)
今度大神さんが帰ってきたら私たちの仲も・・・
大神:進展ね・・はいはい・・
さくら:わあ、なんでわかったんですか?以心伝心ですね・・・
 
アイリス:やっほーみんなげんきー(と大神と一緒の画面に現れる)
 
     ドッヒャー(フリーズ解除)
 
さくら:きゃあキンパツ・・・
その他:ア、アイリス**(・0・)(・0・)
紅蘭:な、なんでアイリスが大神はんと一緒に・・・
アイリス:キャハハッ・・・アイリスてれぽーとしちゃったんだもん。
マリア:テ、テレポート???
紅蘭:そないなアホな・・・
カンナ:フランスまで何千キロあるとおもってんだ。
すみれ:常軌を逸してますわ。
ソレッタ:まるでマンガでーす。
アイリス:アイリスいっぱいお昼寝して、お兄ちゃんに会いたいっておねがいしたらできちゃったんだもーん。
さくら:うー。
マリア:さすがアイリス。
カンナ:あなどれない。
レニ:超空間と距離は無関係と思われる・・
ソレッタ:それにしてもひとりだけ・・
紅蘭:大神はんのそばにいるやなんて・・
すみれ:ゆるせませんわ。
アイリス:みんなはーつうしんだけだけどー、アイリスはお兄ちゃんの部屋にいるんだも〜ん。
紅蘭:アイリスー・・・
ソレッタ:帰ってくるでーす。
すみれ:殿方の部屋に入るだなんて失礼ですわ。
さくら:(めらめら)
アイリス:だからー、こーんなことも(大神に抱きつく)
その他:¥¥−(・O・・O・ ・O・・O・):+*+
アイリス:こーんなことも(頬にキスする)
その他:><//−**^¥@0@。
アイリス:できちゃうんだよーだ。
大神:こらこらアイリスやめなさい。
 
    きゃあきゃあ・・・(騒ぐ花組)
 
紅蘭:ずるいでアイリス。
カンナ:ぬけがけ反対。
ソレッタ:帰ったらおしおきでーす。
(全然きいてないアイリス)
アイリス:なかなかいいアパルトマンだね、お兄ちゃん。
大神:あのね・・アイリス・・・
アイリス:そこで焼き栗かってきたよ、いっしょに食べようね。”だいふごう”やろうか?
大神:せっかく来てくれたけど、僕はいま留学中の身だから・・・
アイリス:じゃあアイリスがフランス語おしえてあげるね。”じゅてーむもなむーる”アイリスにむかって100回いってみて・・・
 
   キーキー・・・(さらに騒ぐ花組)
   シュウ・・シュウ・・もくもく(キネマトロンから煙がでる)
 
紅蘭:まずいで、長時間使ってたんで蒸気圧が上がってきおるんや。
すみれ:そういえばこれは蒸気で動くんでしたわね。
カンナ:気づかなかったなあ。
ソレッタ:ボイラーはどこにあるですかー?
紅蘭:細かいことを気にしたらあかん、とにかくいったん通信を切らんと・・
 
アイリス:あのね、ふらんす語とかいたりあ語とかのラテンご系は "H"のはつ音をしないの・・
だからあ、ハローはアローとなりハンバーガーはアンバーガーとなるんでーす。
大神:ふうーん。
アイリス:パリのマクドナルドで作者も苦労したそうでーす。
大神:よくわからないけど、わかるところもあるぞ。
 
     ザー・・・・・ガガッ
 
アナウン:
サー 
帝都ニュースです・・・本日未明《サクラうおーず!》のアクセス数が五萬三千を超えました(ピンピロリロリン)←なぜ?
 
ラジヲ:「ついにみつけたぞ、ドクロ X マサエさんをはなせ!」
「ふははは、よくぞ見破ったな少年レッド・・・」
 
紅蘭:あかん混線してきたわ。
 
アナウン:
サー 
このサイトは帝国大学の修士学生が作成したもので・・・・
 
紅蘭:みんな、いったんスイッチを切るんや・・でないと爆発・・・
 
     ザザッ・・・
ポンパ 
ドゥール:
近松 
「ポンパドゥール・・今日のラッキーカラーは青、銀座方面は注意をようするでしょう・・・」
     ピーきゅるるるガガ・・ピッ
 
アイリス:じゃあお兄ちゃん最後にお別れのキスを・・それがこっちの習慣だからね。
大神:(そうだっけ?)
さくら:イヤー大神さん!!それだけはやめて!
アイリス:んん〜(目をとじる)
さくら:ダメー??、>o<OO〆“”@○@★★∀(∂。∂)/
∬‡‡◯∇э_эは、破邪剣征・・・
紅蘭:たいへんや、さくらはんがさくらんしおったで・・・
ソレッタ:それってシャレですかー?
 
     プシュウ・・シュウ・・ぐおんぐおん
 
紅蘭:蒸気圧が・・蒸気圧が・・・
さくら:破邪剣征・・・破邪剣征・・・破邪・・・@o@
マリア:さくら、落ち着くのよ!
さくら:”百花繚乱”桜花霧翔”百花斉放”桜花爛漫”(並べるときれい)
 
     ドヒュン、ドヒュン・・・・
 
《知っての通りさくらの必殺技は、軸線上にあるものならば射程は無限大∞
理論的に(どんな理論かは知らないが)はるか遠くの敵も打てるはずである》
 
マリア:わたしがシェルクーンツクでさくらを止める(凍らす)わ、両隣の部屋の人は下がって・・・
紅蘭:その前にスイッチを切るんやー
すみれ:こうやって話をゴチャゴチャさせるのが、作者はよほど好きらしいですわねえ。
カンナ:パターン化してるぞ、コラッ!
紅蘭:ああっ、もうあかん・・・
 
     ピカッ・・ ドッカ〜ン〜〜〜・・・・
 

 
 
―その後―
 
ウ〜カン、カン、緊急事態、緊急事態−翔鯨丸、発進します・・・
 
米田:なんだ、なんだ一体?翔鯨丸の発進許可なんぞ出しとらんぞ。
 かえで:大変です長官!花組の皆が翔鯨丸をのっとりました。
米田:なにーどういうことだ?
かえで:何でも、大神中尉・奪回作戦とかで欧州まで飛んでゆくと・・・
米田:チイッ、大神がからむとすぐ過激団に変わりやがる。ええい、すぐに追跡を・・・
かえで:その必要はございません。
米田:えっ?・・・なぜだ・・
かえで:いくら翔鯨丸でもフランスまで燃料はもちません。また燃料がなくなっても飛行船なので落ちません・・・。
米田:なーんだ、そうか。
かえで:すでに風組と月組が後を追ってます。
米田:さすが、かえでくんだな・・
かえで:燃料が切れたら風組が引っ張ってきます、クイズでもして待ってれば大丈夫ですわ・・ホホホホ・・・

 
 
 
 一方、ショックと必殺技を打ちすぎて桜花ほうしん状態になったさくらはふらふらと地下道を歩いていた
 
 
 さくら:ハッ、ここは・・どこ?私はいったいなぜこんなところにいるの?
声:ふははは、ここは赤坂の地下であったところだ 。ドドン(効果音)
   <軍服をきたあやしい男が現れる>
さくら:・・そう・・わたし爆発で外にとばされ、いつのまにか千代田線にのって赤坂まで来ていたのね・・・
男:そおいう東京圏にいる人にしかわからんようなセリフを言ってはいかん。
さくら:あなた・・・誰?
男:ふははは、よくぞ聞いてくれた。我は帝都に仇なすもの、京極の後を継ぐもの、仮に”新京極”とでも名のっておこうか・・・
さくら:ああ・・京都で修学旅行生がおみやげ買うので有名な・・・
男:ちがーう!人を商店街といっしょにするな。
ここは我が新しく設立した悪の総本部だ・・・名前はまだないが「黒〜なんとか会」とつける予定だ・・・
さくら:・・・で、わたしに何か用なの・・・
男:お前のことは調べた、帝国華撃団・真宮寺さくら・・・お前の心は今、猜疑心(さいぎしん)に満ちている、それは悪しき心にもとずくものだ・・・そして我が会は発足したばかりで人材を募集している。
どうだ、うちの幹部として向かい入れよう・・・
さくら:ことわるわ、私これでも正義の味方だもの。
男:帝都に騒ぎをおこせば大神一郎も帰ってくるかもしれんぞ・・・
さくら:うっ・・・
男:パリにはパツキンのデルモ、ないすばでぃが うじゃうじゃいるぞお、石を投げれば当たるのだ。(うそです)
さくら:ううっ・・・
男:ふふふ、そんな所に大神が居ていいのか?正義と大神のどちらが大切なのだ・・・
さくら:うううっ・・・
男:お前を認める、女、我のもとへ来い!
今入会すれば”大神特製ブロマイド”と”幸運のペンダント”もつけよう (まるで霊感商法)
さくら:・・・・・・
男:さあ、どうするのだ真宮寺さくら!!

 
 
−そのころ翔鯨丸内−
 
 カンナ:おーい レニ、燃料節約のため偏西風にのるっていってたけど、こりゃ東に向かってるぞ、フランスは逆じゃねーのか?
レニ:偏西風(ジェットストリーム)は地球を全体的に西から東へまわる風の流れだ。地球は丸い、西でも東でも必ずフランスに着くよ。
カンナ:そりゃそうだろうけど、いったい何日かかんだよお・・・はらへったよお!

 
 
 
−そのころパリ−

 しっとに狂ったさくらの破邪剣征シリーズによってバラバラになった大神のアパルトマン。瓦礫の中につっぷしている大神。

大神:ガラガラ(ううっ・・よ、洋風建築は・・レンガが重いぜ・・・)
やっぱりこーゆーオチかよ・・前回からぜんぜん進歩がないじゃ・・ないか・・・・・・・ガクッ。
アイリス:しっかりしてお兄ちゃん!アイリスが回復してあげるね・・・って、やだあHP(耐久値)なくなっちゃったあ。



チャ〜ララランラ〜
次回予告
”大神さん、わたしあなたに会うためになら悪にでも何でもなります・・
早く、帝都に帰ってきて・・・・
次回、新サクラ大戦「悪の女王さくら登場!」
太正櫻に浪漫の嵐
大神さん・・・浮気してたら、刀のつゆよ・・・”
チャラチャラチャチャン




  NAKI:・・・とまあこんな感じですけどどうですかー?
葵叉丹、殺女、鬼王・・と、いずれも昔の仲間が敵となるパターンから次は”さくら”あたりで・・・・・・そうだ!鬼王の娘だから鬼娘・・(なんかあったなそれ)・・・ダーリーンって・・・ハーッハハハ・・
     ズガッ、ドゲッ、バコーン・・・ぐしゃ
 
あかほり 
 さとる:
勝手に話つくるな!
レッドカンパニー 
サクラチーム:
勝手に設定きめるな!
セガ      
サクラチーム:
勝手に新作ゲームにするな〜!
  NAKI: 
プシューううッ、ぴくぴく・・・ガクッ


終劇(^^)
 
 

 NAKIさんよりふたたびご投稿をいただきましたぁ(^o^)/ 今回は留学地フランスへ到着、ようやくアパルトマンも決まって落ち着いた大神くんを襲うドタバタの悲哀物語です(ばく)。ほのぼのとした雰囲気の端々にちりばめられたウィットの妙技がさらに円熟さを増してきましたねー(^^; 通話えりあは地球ですねん((C)イリジウム)から始まってもう笑い通しでした。もううますぎです、はい。
 NAKIさんはご都合でしばらくネットはお休みとのことでして、とっても残念です。お早い復帰をお待ちしておりまーす!(^o^)/




←第十三巻へ 第十五巻へ→
大百科2 目次へ

ご連絡はこちらまで: takayuki あっとまーく sakura.club.ne.jp