大神: | これはもう、本人に聞くしかないな・・・ と、いうわけで、本日はソレッタ織姫さんをゲストにお迎えしました。どうぞー! |
織姫: | チャオ! ソレッタ・織姫でーす。こちらの舞台には初登場となりまーす。よろしくお願いしまーす。 |
大神: | さて、織姫くん。早速なんだけど・・・。 |
織姫: | ノンノンノン! ちょっと待って下さーい。少尉さん、この舞台を見てる方ってどんな人たちなんですかー? |
大神: | え・・・そ、その・・・大半は日本の男性だと思うけど・・・。 |
織姫: | 帰りまーす。 |
スタスタスタ。 | |
大神: | だぁああ!? ち、ちょっと待ってくれ、織姫くん! こんなどこの馬の骨が書いたかも知れない投稿作品、読んで頂いてるだけでもありがたいって言うのに、ここでそんな態度とられたら、俺は・・・。(TT) |
織姫: | ああ、もう・・・! わっかりました。少尉さんの涙に免じて、特別に残っててあげまーす。ただし・・・。 |
大神: | ただし? |
織姫: | この舞台をこれ以上見続けたい人は、三べん回ってワンッ! って言って下さーい! |
大神: | 勘弁してくれ・・・。(TT) |
織姫: | キャハハハハハハハハ・・・ハァ・・フゥ・・・冗談です、冗だーん! まったく、少尉さんをからかうのって、楽しいことこの上ないってカンジ!(^^) |
大神: | ほんと・・・目が輝いているね・・・。( _ _ ; ま、まぁ、いい。これも隊長の仕事(?)だからな。ところで織姫くん、今日、君をここに呼んだのは他でもない。聞きたいこと・・・というか、確かめておきたいことがあるんだ。 |
織姫: | はーい。何でしょう? |
大神: | 君・・・本当にイタリア人? |
織姫: | な、何ですってぇ!? |
大神: | い、いや、だってホラ・・・ 織姫くんがイタリア語を使ってるのってほとんど見たことがないし、それに「チキンスキン」なんて和製英語を・・・。発音だってイタリア人と言うよりは「怪しい日本語を操るアメリカ人」に近い・・・。 |
織姫: | しっっっっっつれいですねー!!! イタリアの貴族の中の貴族「赤い貴族」とまで呼ばれているソレッタ家の一人娘を捕まえて! ・・・フゥ・・・まぁ、いいでーす。日本のオトコごときにムキになっても詮無いことでーす。 |
大神: | だから、その「詮無い」なんて微妙な言い回しをどこで・・・。 |
織姫: | だぁあまてなさーい! 今、あなたみたいなブァカにでも理解できるように、懇切丁寧に説明してあげまーす。 |
大神: | (俺をバカ呼ばわり・・・海軍士官学校主席のこの俺を・・・。) |
織姫: | なぁにか言いましたかー!? |
大神: | い、いや、何でもないよ。それじゃあ、その説明、早速聞かせてもらえるかな? |
織姫: | ・・・いいでしょう。それではお話ししまーす。 わたし、ソレッタ・織姫は、少尉さんもご存知のように演劇界における世界的大スターでーす。 |
大神: | フムフム。 |
織姫: | そんなわたしは、イタリアはもちろん、イギリス、フランス、ドイツなど全ヨーロッパで公演を行っていたのでーす。 だから、その土地土地のファンの方々との交流のために、また、お買いものをする時のために、ヨーロッパ中のあらゆる言語を習得した・・・と、いうわけでーす。 |
大神: | そ、それは・・・すごいな。 |
織姫: | こぉんなの、全然大したことないでーす。少尉さんのウニ並の脳みそと一緒にしないで下さーい。 |
大神: | うぐ・・・。 |
織姫: | ちなみに、日本語なんて一生覚えるつもりはなかったんですけど、任務に支障をきたしてもいけないし、こっちに来る前に一週間で覚えてきたのでーす。ちょろい言語でーす。 |
大神: | (い、一週間・・・。) それじゃあ、あの和製英語とかは・・・。 |
織姫: | 日本ではイタリア語よりも英語の方がポピュラーだと聞いて、わざわざ噛み砕いて話してあげてるのでーす。超やさしい、わたしの心遣いでーす。 それとも少尉さん、イタリア語で話されて、何て言ってるか理解できるんですかー? |
大神: | それは・・・。 |
織姫: | どうせ無理でしょうけど、とりあえず「織姫チェック」入れさせてもらいまーす。少尉さん、イタリア語で自分の出身地を紹介することができますかー? |
大神: | Sono da Totigi. (栃木出身です) |
織姫: | へ・・・? |
大神: | 織姫くんみたいに一週間で覚えたってわけじゃないんだけど、士官学校時代にイタリア語を専攻してたから、日常会話ぐらいだったら話せるんだ。他にも・・・ Come Sta ? (ご機嫌いかが?) Prego. (どういたしまして。) Eil suo nome ? (あなたのお名前は?) Mi dispiace. (お気の毒に。) ・・・どうだい? |
織姫: | し、少尉さんもちょっとはやるみたいですねー・・・。 |
大神: | そうだ! 良いことを思いついたぞ。織姫くん、久しぶりにイタリア語を使って話してみなよ。長い間、異国の言葉に囲まれて、ストレス溜まってるだろう? |
織姫: | へ・・・あ、あの・・・そう! これからシェスタの時間なんです。せっかくですけど遠慮させてもらいまーす。 (ま、まずいでーす。日本語の練習のしすぎでイタリア語の発音がおかしくなってるなんて知れたら、ソレッタ家末代までの恥ってカンジ・・・) |
スタスタスタ... | |
大神: | ち、ちょっと待ってくれよ、織姫くん! |
織姫: | しつこいでーす! |
大神: | 織姫くん、やっと君の役に立てる方法が見つかったんだ。サロンで優雅に紅茶でも飲みながら、イタリア語でお喋りとしゃれ込もうじゃないか。(軟派度アップ) |
織姫: | ・・・・・。(_ _ ++ |
大神: | 黙ってちゃ分からないぞ、織姫くん! ・・・そうか! 君、本当はやっぱりイタリア人じゃないんだな! ウソはいかんぞ、ウソは! さぁ、立ち止まって本当の事を言え! 言うんだ!!!(硬派度アップ) |
織姫: | ・・・言いたいことは・・・それだけですかー!? |
大神: | へ・・・? |
織姫: | アリアリアリアリアリアリアリアリアリ・・・アリーヴェデルチ!!!(さよならだ) |
ズガァァァァン!!! | |
大神: | げぼぉ・・・こ、これは・・・!? |
織姫: | ボォラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ・・・ボラーレヴィーア!!!!(飛んでいきな) |
スドォガカァアアアアアアアアアアン !!!!!
| |
大神: | ジョ・・・ジョ・・・・・ガク。 |
織姫: | ふんっ! いい気味でーす。 |
大神: | 織姫、くん・・・今、発音がおかしかったような・・・。 |
織姫: | ギクッ。 |
アイリス: | あれぇ? なにいってるのお兄ちゃん。ほらっ、お子さまランチだよぉー、しらないのー? |
大神: | うーん、ごめん、アイリス。実は俺、そんな食べ物は全然知らないんだ。 |
由里: | 帝都のおいしいお店とか新しいメニューとか、そういう情報があればあたしの耳に入らないはずないのよねー。でも、お子様ランチだなんて、聞いたことないわ… |
アイリス: | えーっ、うそでしょーっ! ほらー、ひゃっかてんとかでお昼たべにいくと、よくお子さまランチっていうめにゅーがあるよっ。 |
すみれ: | おーほっほっほ。お子様ランチだなんて、ガキンチョにほーんとぴったりのメニューですこと。でもご愁傷様、わたくしは上野松坂屋や日本橋三越の超ぉー上得意ですけれど、そのようなメニューはついぞ聞いたことがありませんわね。 |
大神: | 百貨店にはずいぶん詳しいすみれくんでさえ知らない、となると…やっぱりそんなメニューは存在しないのかな。 |
アイリス: | うそだーっ! ひゃっかてんのしょくどうだったら、たいていぜったいあるんだもん! おわんがたのごはんに、ちっちゃなはたがたってるやつっ! |
すみれ: | まあ、百貨店とはいっても、食堂のような大衆の行く場所にはわたくしは疎いですから、それで存じ上げないのかもしれませんけど、おーっほっほっほ! |
由里: | はーいはい。あ、そうだ大神さん! もしかしたらアイリスのふるさとフランスで、そういうメニューがあったのかもしれませんよっ。 |
大神: | なるほどそうかっ。よし、それなら拙文作者の研究室にちょうどフランスの留学生がいるぞ。さっそく聞いてみよう。 |
マキシム: (友情出演) | お-こ-さ-ま-ランチ? 何ですかそれ。…百貨店の食堂で、子供用のメニュー? あー、そういうのならあーります。旗? 旗がごはんに立ってる? なんですかその変なの。 |
大神: | …うーん。というわけで、フランスにそんな風習があるわけでもないようだ。もしかして、楽しい昼ごはんの夢でも見たのかな、アイリス? |
アイリス: | ちがうもんちがうもんちがうもんっ!! ほんとにほんとにあるんだもんお子さまランチぃっ!! もーっ!! |
由里: | (へー、でも、お子さまランチかあ。これはもしや、すっごく売れすじの情報かもしれないわね、くすくすっ) |
大神: | やっぱり、不意の出撃に備えるために、留め金ひとつですぐに着替えられる装備にしてずがばきべしどこ。 |
すみれ: | 黙らっしゃいっ!!! |
大神: | ぴく、ぴく… |
すみれ: | ...どーして、わたくし達がこんな時代のこんな場所にいるんですのっ! |
大神: | まあ、話の成り行き上ということ、で… |
さくら: | ああ、こんな遠い国のおおきな教会で、大神さんといっしょに… あたし、しあわせです…(うっとり) |
すみれ: | さっくらさんっ! あなたそんなに少尉にひっつかないでくれますことっ!! まったくこの鈍感娘ときたら、この状況がどんなに不自然か気にもならないのかしらっ。 |
アイリス: | まーまーいいじゃないすみれぇ。そんなことより、ほら、もうすぐ法王さまがでてくるよっ。わくわく。 |
大神: | ときにすみれくん。今現在のローマ法王って誰か、知ってるかな? |
すみれ: | それくらい知ってますわよ。1978年就任の第264代教皇、ヨハネ・パウロ二世ですわ。 |
大神: | さすがだねすみれくん。さて、法王さまの名前なんだけど… これをフランス語っぽく発音すると不思議なことになる、というご指摘があったんだ。ちょうどいいや、アイリス、ちょっと言ってみてくれるかな。 |
アイリス: | そんなのかんたんだよーっ。ええと、ヨハネ・パウロでしょー。だからぁ… |
すみれ: | しいっ! いよいよ法王さまがテラスにお見えになりますわよ。 |
アイリス: | だからぁ、ふらんすごだと、ヨハネ・パウロはぁ… ジャン・ポール! |
| |
| |
ぼわん。 | |
| |
| |
| |
| |
大神: | ほ・・・ |
さくら: | 法王さまが・・・ |
すみれ: | く・・・ く・・・ |
| |
一同: | くま───っ!? |
| |
アイリス: | きゃは★やったねっ、ジャンポールぅ! |