マリア: | 相談したいことがあるのですが。 |
かえで: | あら、マリア。相談って何? |
マリア: | 織姫のことなんですが、最近巷では織姫の影響なのか乱れた言葉が氾濫しているようです。 |
かえで: | ああ。コギャル言葉っていうやつね。 |
マリア: | はい。このままでは芝居にも影響しそうなので、どうにかして普通の言葉で話させたいのですが…。 |
かえで: | まあ、個性といえば個性なんだけど。とりあえず大神君に相談してみたら? |
マリア: | はい。そうしてみます。 |
大神: | 相談というのは織姫くんのことかい? |
マリア: | はい。あの乱れた言葉を何とかしたいのですが…。 |
大神: | 別に乱れているわけではないよ。それに巷でのあの話し方は織姫くんの影響ではないと思う。 |
マリア: | どういうことでしょうか?隊長。 |
大神: | まあ、織姫くんを連れてきてくれないか? |
マリア: | わかりました。 |
織姫: | 少尉さん。私が気持ちよくシェスタしているときに何ですか〜?超MMってカンジ。 |
大神: | このことかい?マリア。 |
マリア: | そうです。 |
大神: | 百聞は一見にしかずだ。お〜い、加山。出てこ〜い。 |
加山: | ポロロ〜ン。何だ大神。お前が俺を呼ぶなんて珍しい〜な〜。俺はとっても幸せだな〜。 |
大神: | 以前、さくらくんと紅蘭がレス(料亭)でエス(芸者)の格好していたけど、あの格好とてもよかったなぁ。 |
加山: | そうだなぁ〜大神っ。あの二人も良かったが、兵学校の近所のサロン(民家:当時は海軍指定の民家をサロン代わりにしていた)のコーペル(娘さん)も良かったなぁ〜。お前はMMK(もててもてて困る)だったなぁ〜。 |
大神: | そういえば同期生でベビらせた(妊娠させた)奴もいたなぁ。 |
マリア: | 隊長。それは…。 |
大神: | そう。海軍では実際にこのような言葉を使っていたんだ。つまり、我々の方が元祖ということになるかな。 |
織姫: | ところで加山さん。今の話は本当ですかー? |
加山: | ああ。本当だとも。大神とはヘルソング(エロ歌)を歌った仲だからな。 |
大神: | 加山、何てことを言うんだ!織姫くん。今の言葉わかるのかい? |
織姫: | あったりまえでーす。いいこと聞いたデース。チェリーさんに話してみようかなー。 |
大神: | 織姫くん。それだけはやめてくれ。それに加山の話はすべてメーキング(作り話)だ。 |
マリア: | ミイラ取りがミイラに…。 |
大神: | かえでさん。ちょっとよろしいでしょうか? |
かえで: | またあやめ姉さんのことを聞きに来たの? |
大神: | え? |
かえで: | あら、違ったの?大神くん、いつもあやめ姉さんのことを聞きに来ていたから。 |
大神: | 違いますよ。帝撃グラフのミニゲームのことです。 |
かえで: | ミニゲームがどうしたの? |
大神: | いくつかのゲームで黒子に妨害されてしまうんです。 |
かえで: | それがどうしたの? |
大神: | 黒子というのは役者の後見役。つまりは役者の演技を助ける役割ですよね?その黒子がなぜ邪魔をしようとするのでしょうか? |
かえで: | それはね、大神くん。「料理の鉄人」で鉄人のアシスタントが時々鉄人の邪魔をしてしまうことがあるでしょ?あれと同じよ。 |
大神: | …はあ。 |
かえで: | それだけじゃないわ。世の中には審判役の黒子がいきなり対戦乱入してくる格闘ゲーもあるのよ。おまけにあの強さといったら反則ね、1コインは確実に持っていかれるわ。 |
大神: | あの、それって… |
かえで: | まあ、この私を前にしては無駄なあがきよね。銀座シャルロットの異名をほしいままにするこの私の黄金の指にかかれば…(うっとり) |
大神: | マニアですね…かえでさん。 |
帝撃サロンにて
さくら: | すみれさん。お葉書が届いていますよ。 |
すみれ: | あーら、トッ…プスタアのわたくしにファンレターですのね。 |
さくら: | いえ、あの西村さんからですよ。 |
カンナ: | 西村って、あのダンディー商会のか? |
さくら: | ええ。そうみたいです。 |
すみれ: | さくらさん。読んでくださらないこと。 |
さくら: | わかりました。 |
(西村): | 前略。神崎すみれ様。 先日は失礼しました。銀座のバーですみれさんが19歳だと聞き、とても驚いております。 (中略) またあのバーでお待ちしております。 |
すみれ: | やっぱり、ファンレターですのね。薔薇組のファンだと聞いていましたが、やはり私の魅力には勝てなかったのですわねぇ。おーほっほっほっほっ。 |
カンナ: | ちょっと待て。19歳ってのはどういうことだ? あたいがハタチだからすみれが十九ってことはないだろう? |
さくら: | あ、ご存じないみなさんのためにちょっとご説明しますね。 ええと、たしかすみれさんが銀座のバーに行ったときに…ウーロン茶をロックで注文したんですよね。 |
カンナ: | へっへー、すみれのヤツ観客に思いっきり笑われてやんの。甘酒の一杯二杯でへべれけになるくせに、バーなんか無理しちゃって入るからよぉ〜。 |
すみれ: | う、うるさいですわねっ。 |
さくら: | で、バーテンダーさんが「ほんま、銀座のクラブに遊びに来てるんならお酒くらい飲んでちょうだい」って言ったんです。そしたらすみれさん、「わたくし、まだじゅーきゅーさいですからぁ〜!」って。 |
カンナ: | そうだよぉ、ありゃどういうことなんだ?すみれ。 |
すみれ: | べ、別になんでもありませんわ。あのバーテンダーに子供扱いされて癪でしたから、ちょっとさばをよんでみただけですわ。 |
カンナ: | へーどうだか。齢じゅーきゅーにして自分の年もわからないくらいにモウロクしてんじゃねぇのか。 |
すみれ: | あ〜ら。老けたハタチにそんなことは言われたくありませんわねぇ。 |
カンナ: | なんだとぉ〜この嫌みヘビ女ぁ! |
さくら: | ああー、またはじまっちゃった…。 |