第五話を終って...

Chapter 5

カンナ:やっとあたいがまともに活躍できる回になったな。やいやい、よくも今まであたいをさんざんキリ丸呼ばわりしてくれたなっ!
すみれ:あーら、あなたのようなバカ力サルといっしょにされちゃキリ丸くんの方がかわいそうですわ。やはり今回は帝都に花咲くこのわたくしが大活躍の巻でしたわよね、少尉?
カンナ:なにを〜! そちとらそっこらへんのてきとーなクモに食われたくらいでぴーぴー泣き叫びやがって!
すみれ:何ですの、そっこらへんのヘビに食われたくらいでびーびーうるさいあなたに言われたくはありませんわっ。
両者:ぐ、ぐ、ぐぅぅぅ〜〜!!!
大神:はぁ、やっぱりこういう出だしになってしまうわけだな...すみれくん、カンナ、二人ともやめろってば!
カンナ:なんだよ隊長! あたいになんかうらみでもあんのかっ!
大神:...い、いや、うらみなんて全然ないよ、ただ、そのう、「見て楽しむサクラ大戦(未筆)」に書いたように、拙文作者も先輩も、夢膨らむ記念すべき初回でカンナエンディングになったショックが大きくて、その、初回はやっぱりさくらくんといっしょになりたかったな、なんてその...
カンナ:なんだい、まだリンクもしてないくせに。そういうことは早く書き終わって公開してから言いやがれってんだ。
大神:...返す言葉もございません。
あやめ:あらあら、あいかわらずやってるわね。こら二人とも! このままじゃ全然お話が進まないでしょ。あんまり隊長を困らせるものじゃないわよ。
すみれ:ふう、わかりましたわ。ここは一時休戦ということにいたしましょう。
カンナ:し、仕方ねえなあ。
大神:あ、ありがとうございます、あやめさん! やっぱりあなたはおれの救世主です、ああ神様仏様。
あやめ:...仏様ではないんだけど。
大神:ぐ。と、ところで今回は深川の洋館おばけ屋敷探索が任務だったわけだけど、帝国華撃団として光武を使用しない任務というのは今回がはじめてだったな。しかし最初すみれくんとカンナが選抜されたときにはおれもさすがにびっくりしたなあ、全く。いったいどういう人選なんだ...
カンナ:そりゃ決まってるじゃあねえか。光武を使わないとなりゃ、この体が武器の女戦士、桐島カンナ様のおでましってえもんよ!
すみれ:同感ですわ。光武を使わないとなれば、この体が武器の女戦士、神崎すみれの出番というものですわ!
大神:(同じせりふでもすみれくんが言うとなんだか意味が違ってくるなあ、でれ〜。)
すみれ:...どうしましたの、少尉。わたくしの着物になにかついてまして?
大神:ぐえ。い、いや、しかし...カンナの服装はともかく、廃屋の探索をするっているのに相変わらずいつも通りその着物で来るんだもんな、すみれくん。
すみれ:当ぉ〜然ですわっ! 帝都に花咲くこのわたくしが、いくら廃屋の探索とはいえ身だしなみをおろそかにして行くわけにはいかなくってよ。おーっほっほっほっ!
大神:...はいはい。でもその着物、どうやって肩のところで止まってるのかね。
すみれ:それは...神崎家代々伝わる秘伝の着付け方があるのですわ。
大神:そんな大胆な着物が先祖代々伝わってたとは思えないけどなあ...一説によると、会話シーンですみれくんが両腕を胸のところで交差して肩を押さえているのは着物がずれおちるのをおさえてるんじゃないかって...
すみれ:どぅおーして、殿方って皆さんそういう発想しかなさらないんですのっ!
大神:...すいません。
カンナ:とかなんとかいって、本人もけっこうまんざらじゃねえんじゃねえのか。
すみれ:ぎく。
大神:...まあまあ。とにかく、最初はどうなることかと思ったけど、なんとか三人で任務は遂行できたね。札を貼ってる敵をその場でおさえようと思ってたが、二人がクモとヘビで動転して敵が逃げてしまったのが誤算といえば誤算だったけど。
両者:...すいません。
大神:まあ仕方ないさ。幼い頃のトラウマってのはかなり強烈だからなあ。まあ都合よく翔鯨丸も駆けつけてくれたことだし、戦闘にも勝利したし、めでたしめでたしってとこかな。
米田:ぬぅあーにがめでたしめでたしだぁ〜、このスットコドッコイ!
大神:よ、米田長官!
米田:馬っ鹿野郎! 敵は何のためにあの洋館に札を貼ってたと思ってんだ!
大神:それは、もちろん霊的な地脈ポイントであるあの廃屋に札を貼り封印することによって、彼らの行動を制限する障害となる地脈ポイントを取り除くことが目的であると思われます。
米田:そうだ、おめえら、敵が札を貼り終えるまでじーっと指くわえて見てやがったのかっ。 やつらの封印は札をすべて貼り終えた段階で発動する。やつらの貼っていった札の二枚や三枚ひっぺがしてこい! そうすれば封印は発動せずよけいな手間もかからなかったものをっ。
大神:あ、そうか。
米田:あ、そうだじゃねえこのマヌケ! こんなことではおまえは今度こそ専業モギリに降格だっ!
大神:お言葉ですが、長官、彼らとて馬鹿ではありません。おそらく貼られた札は強力な霊子結合材などで接着され容易にははがれないものと予想されます。
米田:ほう。
由里:あ、大神少尉。報告書が届いています。どうぞ。
大神:あ、ありがとう、由里くん。
...先日ノ深川ニオケル黒之巣会ノ策謀ニオヒテ使用サレタル札ハ調査ノ結果阿弥陀反霊護符ト判明セリ。札ノ接着ニ使用サル粘着材ハ化学分析ニヨリふえき糊ト判明セリ。
米田:なんだ大神、その報告書は。
大神:な、なんでもありません。郷里の母からの書状であります!
米田:(そりゃ報告書じゃねえってんだよ) ったくちょっとは反省しやがれ。
大神:と、ところで長官、あの洋館は今後どうなるのでありましょうか?
米田:ああ、あの地脈ポイントは護るべき人間が洋館に住んでいた頃は揺るぎないものだった。住人がいなくなり廃屋となったために、外部からの攻撃に対して弱くなってしまっていたのだ。そこであの洋館には再び居住者を用意しなければならん。
大神:え、あの廃屋に再びですか? しかしあの散らかりよう、朽ち果てようです。再び人が住めるようになるまで整理するにはかなり大変だと思いますが...
米田:そのことに関しては心配はない。民間徴用の陸軍特殊清掃部隊が現在あの洋館の清掃任務にあたっている。彼らの手にかかれば現状復帰まで2,3日もかかんねえだろうよ。
大神:...え、もしや、それはさだまさしでおなじみのダス〇ンホームクリーニング、コードナンバーは100番100番...
米田:何! き、貴様どうして帝國陸軍第一級秘密部隊のコードを?!
大神:.........


←第四話へ  第六話へ→
やって楽しむサクラ大戦のページに戻る

ご連絡はこちらまで: takayuki あっとまーく sakura.club.ne.jp