特三式内火艇


これらの写真は終戦後に英国軍調査団が日本で撮影したものである。撮影場所については不明だが、写真が掲載されている報告書には、横須賀第十六特別陸戦隊に特三式内火艇20輌配備と書かれている。特三式内火艇が配備されていた横須賀第十六特別陸戦隊第2大隊は終戦時に千葉県富浦にあったので、そこでの撮影だと思われる。

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前部フロートは後期型の特二式内火艇と同じく左右二分割式である。砲塔は一式中戦車から設計を流用しているが、砲塔上部には展望塔がなく特二式内火艇と同様のハッチになっている。車体機銃架は一式中戦車のものに似ているが、ボールマウントが真丸で一式中戦車のものより小さい。

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砲塔後部は観音開きの大型ハッチによって全面が解放されるようになっている。これは砲塔リングの水密ハッチを取り出すためのものだと思われる。左側の扉には機銃架が取り付けられている。

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特三式内火艇の車体後部は、潜水艦による水中輸送時の水圧に耐えられるように円筒形の構造になっている。


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