太平洋戦線の九七式中戦車

ガダルカナルで捕獲された九七式中戦車。この車輌は艦砲射撃で誘導輪を損傷して後置されていた車輌だと言われているが、快調に走っていて問題ないようである。米軍によって修理されたのだろうか。

戦車第9連隊の九七式中戦車で、サイパンかグアムでの撮影。砲塔の破線は隊長車を示すと言われているが、戦車第9連隊で新砲塔ではない九七式中戦車の隊長車は小隊長車だけである。これを小隊長車とするよりは、連隊か中隊の本部車輌と考えた方が妥当なように思われる。

ルソン島バターン半島で撮影された新砲塔チハの写真。バターンには戦車第10連隊から荒木小隊(新砲塔チハ2輌)が派遣されていた。小隊はバターンでは永吉支隊に所属し、米軍との激戦の後に全滅した。

これは硫黄島と確認されている写真。後ろに飛行機の残骸があり、元山飛行場と思われる。トーチカとして地中に埋められていたのを引き出してきたのであろう、車体には土が積もっている。

沖縄首里で撮影された戦車第27連隊の九七式中戦車。砲塔に○に一のマークがあるが、このマークは別の写真で九五式軽戦車に描かれていたため、第1中隊のマークでないかとの推測があった。しかし、第1中隊は軽戦車中隊で中戦車はないので、推測は残念ながら外れである。(eBayより)

2014年09月16日 17:25