支那事変での九七式側車付自動二輪車。九七式は陸王など数社で生産されたが、フロントフォークにバネが4本ある特徴からこれは岡本工業製である。支那事変では岡本製九七式も多数中国に送られたが、完成度が低く兵士からは嫌われた。
サイパンで海軍が使用していた九五式側車付自動二輪車。九五式は日本内燃機が開発した自動二輪車で「くろがね」の名称で知られている。海軍では陸軍が九七式を採用した後も長く九五式を使用していた。
同じくサイパンで米軍に捕獲されたインデアン側車付自動二輪車。ナンバープレートの「誉司」の文字から第43師団(通称号誉)司令部の車輌だったことが分かる。
陸軍で使用されている自動三輪車。ダイハツが昭和13年から生産したSB7型と思われる。先頭車輌は部隊での改造で操縦席には幌や風防が取り付けられ、側面にはスペアタイヤが積まれている。
米軍に捕獲された自動三輪車。損傷していてはっきりしないが、これもダイハツ自動三輪車だと思われる。