久米島



1998.9. 沖縄・久米島へ

これが東洋一の砂州・はての浜!




久米島へは土日+休み、の3日間で、ちょっと忙しい行程。
でも羽田から直行便があって、滞在時間は結構満足。
ダイビングしたのは1日だけだったけど、ドリフトありーの、地形バリバリの、生物豊富ってな感じでこれまた大満足。
ただ心配なのは珊瑚が真っ白になっていたこと。
世界的な現象らしいんだけど、ホントに、真っ白!
今は幻想的な風景でも、しばらくしたら藻が着いて茶色くなってしまうらしい・・・
と、タクシーの運ちゃんが言っていた。
これを機に私はWWFに少額ながら寄付することにした。
これは私がやってる事のうち唯一みんなに自慢できること。(そりゃひどい)
しかし、偽善者とかムダとか気が狂ったとか言われそうなので自慢してないけど。



真っ白な久米島のサンゴ。
幻想的である。
亡骸であることは意識していなかったので、美しいとしか思わなかった。

さて、JTAの狭い機体押し込められて約3時間半、空から「はての浜」を確認すると気分はもうリゾート。
今回はリッチに(?)日航久米アイランドに宿泊。
道一本隔てて「イーフビーチ」なんだけど、ここはあんまりキレイじゃなかった。
で、初日は「はての浜」クルーズ(といってもグラスボート)に参加した次第。
ここが「本当に日本!?」って目を疑うくらいの真っ白なビーチ。
観光施設とか何にも無くて、ただ、ただ砂地が続いてる。
モルディブみたいだよ。
東洋一長い砂州ってのはこれまたタクの運ちゃんが言ってた話だけど、久米島に行ったら絶対行くべきスポットだと思う。



日航久米アイランドのプールにて。
出発前夜首を寝違えてしまい、旅行中ずっと首が曲がったままだった。
以来、たまにおんなじ所をヤってしまう私はもう立派なオヤジである。

さて、翌日はDS「久米海秀」にお世話になってのダイビング。
ここにした理由は・・・電話帳外交!
特にサービスの当ても無かったのでホテルで申し込もうと思ったけど、どうも体験ダイビングが主で行きたかったスポット「トンバラ」には行けなさそう。
で、ホテルのロビーで電話帳を見ながら電話してたら転送で携帯に出た女性がすぐ後ろにいたという偶然。
少人数で、わがままも聞いてくれそうだったのでお願いした。



久米仙で一杯。

1本目は「ムーチーグー」、沖縄の方言で「6つの根」という意味らしい。
はての浜の南側、真っ白な砂地に6つの根が点在している。
水深も10メートルくらいで、明るく、綺麗だ。
枝サンゴが真っ白でとても美しいのだが、それが瀕死の姿とあってはそうもいってられない。
「うずまき」が「たてじま」になる成長過程のタテキンがいた。
テンスの幼魚はどう見ても枯葉の様に舞っていたのだが、酔わないのかと心配になってくる。
モンダルマガレイは砂からいきなり出てきて、びっくりさせられた。
紫色の斑点はエイズにかかった人の肌のようだ。
ウコンハネガイは色も形も、もしかするとヒメシャコガイよりもHかも。
とくにあの毛が長く、しなやかでなんとも言えずそそられる。
ひだひだには青白い電流が流れていて、これもまたキモチよさそう・・・変態っぽいので止めておく。
6つの根のうち4つくらいを見てあがった。



憧れのトンバラ。
その威容は、何者も寄せ付けない雰囲気。
その下は常に流れており、抜群の透明度が楽しめる。

2本目は私の記念すべき(?)69本目、念願の「トンバラ」でむかえた。
近づくにつれその威容が明らかになってくる。
予想したよりも大きく、切れ落ちている。
潮も速い。
昨年ここでドリフト中の2名が漂流したという記事を思い出し、思わず身震いする。
その時は「何で岩に登らなかったんだろう」などと考えていたが、絶壁に叩き付けられ、砕け散る波しぶきを見て漂流したほうがマシだと思った。
ところがエントリーした瞬間、思わずレギュからもれたのは感嘆の声。
なんだこの青さは!
そう、昨年のモルディブ「グライドゥコーナー」に勝るとも劣らない抜けきった透明度!!
はるか彼方のカスミチョウチョウウオの群れまで見渡せる。
しかもそこらじゅうイキの良いサンゴで覆い尽くされている。
人を寄せ付けないような、かの絶海の巨岩の下はこんなに素晴らしい楽園だったのか・・・
メジロザメ、ツムブリと大物もビュンビュン飛んでいる。
何よりもカスミチョウチョウウオの群れは数・密度がすごい!
最高の1本であり、また潜りたいスポットの一つだ。



下に広がるのは砂地でなく、白化したサンゴ。

3本目は島の反対側まで遠征、「トリノクチ」という地形スポット。
目の前にそびえる島の岸壁の頂上が、鳥の嘴状になっている。
岩の間を縫うようにして進み、最後はサンゴの棚で安全停止。
モンガラやハタタテダイ3種、グルクンなど南の海らしく締めて、久米島は「えーもうおしまい〜!?」
やっぱ3本っていうのは物足りないけど、その分ありがたみもあるし、また来たいって思わせる力が強いかも。










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