ラヤンラヤン
外道編
3月8日
#9 GORGONIAN FOREST
[46分／最大水深43.6�叩親�明度25�叩真絏�26℃］
滞在中後半は晴れてきたといっても、夜半からは雨が降ることが多かった。
この日は朝の時点ではまだ曇っていて、小雨がちらついていた。
今日から俳優ばりにかっこいいビデオマンが同乗するが、暗い風景にしかめっ面。
海の色がまた暗い感じになっていて、3度目のゴルゴでもあり、エントリー時にはちょっと気乗りしなかった。
入った瞬間、かなり冷たい水温。
大丈夫かなーと深度を落としていくにつれ、また20�辰�らいにサーモクラインがあった。
エントリー時から冷たかっただけに、さらに水温が下がり、寒い。
顎がかみ合わなくなるほど震えだした。
しかし、奥さんのタンクバンガーの音は僕の神経を麻痺させるのに十分だった。
今度のハンマーの群れはグッと近くまで寄れた!
1回目と違って余裕を持って観察できたけど、ホント、肥ってるなー。
と、おもむろに2匹が反転してこちらに向かってくる！
すぐまた戻っていったが、この時はホントに焦った。
だってハンマーって人食いザメでしょう？
ホオジロザメ（ジョーズ）に次いで獰猛っていう前知識があったから、雑誌ではじめて、与那国のハンマーの記事見た時は、いつか死者が出るんじゃないかと余計な心配してた。
その後も単独のデカいハンマーを1匹ずつ2回も見た。
カメもスティングレーも完全脇役だったけど、リーフ上に敵役がもらう「助演男優賞」候補が大群で登場した。
サンゴに体当たり、バリバリと食い散らかしながら過ぎていき、通った後には草一本どころか、煙のようなウンコが・・
そう、バッファローフィッシュである。
額は傷だらけ、前歯は出っ張ってて非常に目付きが悪い・・いわゆる悪人ヅラだ。
佐渡のコブダイってかなりの極悪そうなツラだったけど、きゃつは1匹狼だった。
こいつらは集団マフィアだから恐いの何のって！
しかもウンコしまくり。
人間で言えば、人相の悪いヤクザが大集団で、睨みをきかせつつ街を集団闊歩し、おもむろにパンツおろしてウンコしまくるって…こりゃこわくねぇな。
エクジットすると、南国の熱い太陽が顔を覗かせていた。
サイコーだぜっ！ラヤンラヤン！！
サイコーだぜっ！
#10 WARASSE STRIP〜THE VALLEY
[48分／最大水深36.6�叩親�明度25�叩真絏�28℃］
「ベラ通り」にはまたもやナポ君が親子で登場。
親子でそのベラっぷりを発揮していた。
私の部屋の壁にはナポレオンの写真が貼ってあるが、日本に帰ったら即、別の写真に模様替えしようと思った。
で、タンクバンガーの音。
今度は外洋に細長い群れがちょっと遠くに。
バラクーダの老成魚だ。
バラクーダは大型になるとあまり群れを作らないらしい。
この時も大型の4,5本の群れだった。
結構深くまで追ってしまい、また、ドロップから離れてしまい、きつい逆ドリフト状態になった。
こういうときは水深、残圧管理がけっこう大変。
一苦労して壁際まで戻ったが、その後大物は現れなかった。
浅いところで、人に馴れたサザナミフグが我々の周りから離れない。
そこで撮った写真には遠近法を無視して彼が入り込んでいる。
顔も仕草もユーモラスだ。
チョウチョウコショウダイが岩陰から垂れ唇を覗かせていた。
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ツバメウオにアッタクするホホスジタルミ。
3人で寄ってたかって・・・
これはれっきとしたイジメです。
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そして、事件はエグジット後におこった。
ボートのうえでもベラカミのキスをしまくるイタリア人夫婦がいた。
アツアツなのはいいが、あくまで日本人的日本人の私には目をそらさずにいられなかった。
しかし、その時ばかりはクギ付けになってしまった。
ウェットスーツなどを脱ぐ着替え場で、彼女が上半身裸になっている。
これがカルチャーの違いか！と異文化との接触をしばし楽しむタロー。
部屋まで1分とかからないんだから、なにもこんな所で胸の谷間の水分を拭かなくてもねぇ・・ムフフ。
と、その時、おもむろにビキニの下に手をかける彼女。
恥ずかしがる様子のかけらも無かった。
「ゥゥゥ･！！」
さすがに周りをキョロキョロする彼。
さすがにギョロギョロできない僕。
しかしお構いなしにガニ股になり、股間の水分を拭く彼女・・（見てんじゃねぇか！）
いいのかよ〜！？
#11 TUNNEL
[51分／最大水深25.0�叩親�明度20�叩真絏�28℃］
シャローダイブはTUNNELだったが、またもや without TUNNELだった。
やっと、おちょくられてるのが判った。
ここでは一番始めにスティングレーとグレイリーフシャークが出てきて以来、大物らしい大物はでなかったが、そのぶん手付かずのサンゴを堪能することができた。
ずっと浅場を流したが、ここはエダサンゴがめちゃめちゃ綺麗だった。
クマノミ、黒いクマノミ、セジロクマノミ、ハナビラクマノミなどクマノミ類も豊富。
サンゴの穴からミナミギンポが顔を出していた。
かぶってた砂を払いながら逃げるスティングレー。起こしてゴメンね。
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つづく
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