ラヤンラヤン
秘宝編
3月9日
#12 D-WALL
[48分／最大水深42.4�叩親�明度20�叩真絏�26℃］
ラヤンラヤン最終日はボート1本だけしか潜れない決まりになっている。
D-WALLは右側に壁をおいて見た場合、｢D｣型のえぐれがあるためこういう名前がついた。
（今までと違って）ここでは確かに「D」があり、その中に特大のスティングレーが隠れていた。
ところでこの「D」の底あたりは既に水深40�丹幣紊△蝓∧僂錣辰�(見たことの無い）オレンジ色のハナダイ系の魚や紅白の長い手を持ったエビを観察しているうち、また減圧停止が出てしまった。
意図的に深度をあげていくと、上から下からイソマグロが飛んできた。
外人はウツボに興味津々だ。
クリーニングのエビがエラ穴にハサミを突っ込んでいた。
人間で言えばだれかに耳掃除をしてもらっていると言う感じの、至福の顔だ。
でも、掃除した耳クソを食べると思うと、またもや例えが適当じゃないな。
ところで、私は以前、久米島の「はての浜」という砂浜でシュノーケリングしている時、イナセギンポをみて、青と黄色のその配色にドキっときた。
フタイロカエルウオとも微妙に違うし、必死に図鑑を探したが載っていなかったので、新種発見だと思っていた。
ところが、ケラマでもフィジーでも同じ奴にあったので、新種じゃないことはなんとなく察したが名前は解らずじまいだった。
ところが昨日、ミナミギンポを図鑑で調べた時に、すぐ側に彼女は載っていた。
私が持っている図鑑（ヤマケイのコンパクト版）では、斜め後ろからの写真で、発色も悪かったので気付きにくかったのだろう。
しかも私の感動とは別に、とても小さい写真で、雑魚扱いだった。
今日また、彼女を見かけたが、もう前ほどの執着心は沸かなかった・・
現金なものだ。
さて、エクジットすると、またいいものが見られた。（今度はマトモだって！）
誰かが子ガメを捕まえたらしいのだ。
バケツに入れられたその子は弱っていて、元気になったら海に返されるのだとか。
中を覗くと、お祭りの縁日ですくうミドリガメそっくりだった。
ちょっと手足がヒレっぽかったかな。
|
#13 JETTY
[70分／最大水深9.4�叩親�明度5�叩真絏�28℃］
さて、ラヤンラヤンでは無制限ダイブ付となっているが、このポイントは無制限で潜れるっていっても１度潜ったら十分だろう。
ずっと続く砂地には所々タイヤとか土管とかブイなんかが沈められている。
これらを使って、DSでは「宝探し」を推奨してくる。
適当に潜るからいいっていってんのに、やれやれと言うから仕方なくやることに。
マレーシア人夫婦(だと思っていたら名字が違っていた）と一緒に探し始めたが、ふたつめかみっつめの道標をロストし、フリーダイブに。
透明度が5�蛋宛紊如△垢哀丱妊�とはぐれそうになる。
しかし馴れないナビゲーションでもって、根や人工的に沈められたものの周りなんかを観察すると、結構面白い。
ネッタイミノカサゴ、ドクウツボ、こどもクマノミ、パイプフィッシュ、オキナワサンゴアマダイなど珍しいものもいた。
砂地は奥が深いんだろうけど、1回で十分だな、透明度めちゃくちゃ悪いし。
ラヤンラヤンのダイビングはこれで静かに幕を下ろしたのでした。
 |
夕方になるとこの鳥が、ヒッチコック化していた。
ラヤンラヤンの先住民、Brown Noddy。
|
おわりに
ラヤンラヤンは、ロケーションからいったら最高のところ。
ハンマーに逢えたからかもしれないけど、海は抜群だったし。
サンゴは、海流のせいか、白化現象なんてまったく見当たらない。
もちろんダイナマイト漁にも赤土にもやられていない。
で、リゾート施設も悪くない、どころかサイコーだよ。
「宝探し」では宝をロストしてしまったけど、ラヤンラヤン自体が一番の宝かもしれない。
ラヤンラヤンで会った老夫婦が、海が今までで一番良かったのはシパダンだと言ってた。
でも、紅海もいいし、ガラパゴスもいいって。
世界中にはまだまだたくさんいい海があって、どこがいいとかよくないとか順位付けなんかするのはおこがましいんだろうな、きっと。
あと、何年生きるのか皆目見当もつかないけれど、なるべく多くの海にいって、なるべく多くの人と触れ合いたいと思う。
そのためにはまた明日からお金を稼がなくては・・！（現実主義）
またくるよ、ラヤンラヤン！！
はじめにもどる
|