12月９日
#6 MEDU FARU
[46分／最大水深39.9�叩親�明度over30�叩真絏�29℃］
この日の1本目はなんだか、夢のようだった。
ガイドのマサコさん（アムロ浴jを「今年1番のダイビング」言わせたほどだ。
ガイドさんはお客さんを喜ばせるためによくこの手の発言をするが、マサコさんはそんなうわべだけの顧客サービスより、自分が楽しんで喜びを我々に伝播させるタイプの稀な女性だ。
そのマサコさんがキャーキャーいいながら「サイコー！」といっていたので、そう信じることにした。
ちなみに「殴ったね！親父にも殴られたことないのに！！」のアムロではない。
さてその"MEDU FARU"ポイントではエントリー直後に30mまで潜降（モルディブでは最大水深は30mまで）。
その間、イソマグロ、ロウニンアジ、バラクーダの群れなどはじめからただならぬ雰囲気。
左右はもちろん、上から下からと刻一刻変わる速い流れの中で、マサコさんの指先を見るとヒトの1人や2人は食べてそうな、３mくらいのメジロザメが悠然と流している。
背筋に寒いものを感じているとこんどはマダラトビエイの変態じゃなくて編隊がカッ飛んでいった。
潮の流れを制するのではなく、利用して滑るように飛ぶ彼女（？）たちに見とれていると、なんだかアタフタとした雰囲気が伝わってきた。
カメラを持ったイタリア・ドイツ連合がどんどん沈んでいく。
マサコさんの制止を振り切って潜降した先には５ｍはありそうな特大スティングレーが居眠り。
でもそこは水深５０ｍくらいだぞ！
深場好きな外国人はその寝姿をカメラに収めた後、ナデナデしたりツンツンしたりで、お戯れ。
マサコさんもこれには苦笑いだったが、陸に上がってから「追って行って止めてたら自分の身も危なかったからねー」とは日本語で。
気づいたら我々も40ｍくらいの水深だったので、少しずつ浮上を開始。
大型魚の群れは相変わらず頻発し、大満足の1本でした。
とにかく、濃い魚影。
で、終わらなかった！
水深10ｍくらいまで来た時、どこからともなく「ピューイ、ピューイ」という音が聞こえてきた。
マサコさんが焦ってキョロキョロしている。
彼方に船影が見えたので、ずいぶん変なエンジン音だなー、故障かなーと、心配性のタローは、その後の漂流まで考えてしまった。
ジャック・マイヨールみたいな風貌のイタリア人老ダイバーが、「1番！」のポーズをして人差し指を高々と上げている。
年老いてもイタリアの熱い血が流れていらっしゃる。
でも何でそんなポーズしてるの？
なにが一番なの?
ん、上のものをさしてるのかぁ・・ああああ！？
イルカ！
数十匹のイルカ！
そこにはイルカの壁。
そう、群れというより、壁。
水中で見るイルカは背中を曲げて、跳ねるように泳いでる。
5匹くらいの家族で、ひとかたまりになって、じゃれるように。
次ら次へと現れるイルカ達に、誰もが皆、心を奪われた。
サイコーの安全停止！
あの「ピューイ」は音じゃなくて、イルカ達の声だった。
ガイドのマサコさんも、子供のようにはしゃいでた。
以来、あのマイヨール似のイタリア人は我々の間ではMr.DOLPHINと呼ばれた。
#7 Passage 6→5→4
[47分／最大水深15.2�叩親�明度20�叩真絏�30℃］
大満足の1本の後はPassage6→5→4とハウスリーフダイブ。
暖かかったので、ウェットとウェイトなしで潜った。
水温30度だったけど、やっぱちょっと寒かった。
常連のカメ君や、ナポ、ポテトコッド・・これで大満足なはずなのに「物足りない」と思うのはナゼ！？
目が肥えてしまったのね。
先が思いやられる・・・
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水温が高いため、水着まで 脱いでしまった。 外人は皆 やってるよ（大嘘）。 |
#8 KUDA GIRI
[58分／最大水深30.8�叩親�明度25�叩真絏�30℃］
3本目は沈船"KUDA GIRI"。
レックも実はこれが初めてだったけど、いきなり30ｍまで潜降するスタイルに耳がついて行けなくなってきた。
耳抜きができなくて沈めないっていうのもなんかカッコ悪いので、上から沈船をバックに沈んでいくみんなの写真を撮っているようなフリをして、ちょっと浮上したり、つばを飲み込んだり、あくびをかみ殺すような仕草をしたりで漸く船底へ。
ここでもホワイトチップ・ポテトコッド・ツバメウオの超大群・特大ミノカサゴなんかを目撃したけど、沈船ってあんまり趣味のいいもんじゃないね。
人間にたとえれば死体見学でしょ？
そこに巣食うウ○虫とか見たりして。
あーヤダヤダ。
つづく
