モルディブ

#9 MIYARU FARU (Shark Point)
[56分／最大水深28.3㍍／透明度30㍍／水温29℃］

翌10日はドリフトから。
"MIYARU FARU"は日本語訳でさしづめ「サメ根」といったところか。
これが超長距離かつハイスピードなダイビングだった。
ガイドはナオコさん。
一見東南アジア系、ドイツ語ペラペラで、華奢な感じがするが、ほかのガイドさん同様海の中ではシャキシャキ。
エントリーした瞬間、船から離れて行く（つまり、流れが速い）のが解ったので、すぐ潜降開始。
30ｍくらいに根があって、そこでサメ待ちをする。
が、潮がブッ飛んでいるのでそれどころじゃなかった。
マスクやレギュが外れそうになるわ、岩つかんでる指が痛いわ（モルディブでは自然保護のためグローブ着用は原則禁止。）
しまいにイタリア人が流されて、2人くらいにぶつかって道連れにしてしまったので全員で再びドリフト開始。
今度は20ｍくらいをキープしながら壁沿いをドリフト。
で、青の彼方に目を凝らし、すぐ脇に大小のナポ、上方にロウニンアジ、サワラの群れを確認。
深場に時々現れるホワイトチップを5,6匹確認したころにはずいぶん遠くまで流された気がした。

#10 Passage 3→2→1 (Villi-Varu)
[57分／最大水深20.1㍍／透明度15㍍／水温30℃］

2本目は姉妹リゾートのビリバルに遠征。
遠征っつても目と鼻の先。
予約しておけば昼飯をビリバルでとることもできる。
同じ系列なので、おんなじ味だったけど。
ハウスリーフでは雑誌等でおなじみのムレハタタテダイの群れが見られなくて残念だった。
が、砂地でビヤドゥとは違った生物層が見られた。
コクテンフグって、外見で損するタイプだと思う。
もし、ハウスリーフ内で盗難事件とかおこったら、まーず「あいつじゃねぇか」っていわれるタイプ。
外見もひどいし、性格も悪いといえばおなじみ悪役ゴマモンガラ。
サンゴはかじるわ、突進してくるわで嫌われ者ナンバーワン。
でも、そのおこぼれをねらって後からちょろちょろついてくるベラどもが一番いやらしいかも。
ベラの王様ナポはここでも登場。
これだけ頻発されると、有り難味がなくなって、本当、ベラ扱いっていうか・・・･

#11 Passage 1→6
[54分／最大水深22.5㍍／透明度20㍍／水温29℃］

ビヤドゥに戻って3本目はPassage1→6でゆっくり流した。
ここで出会ったカメはなんかフレンドリーで、やたらとちょっかいだしてきた（ような気がした）。
で、しょうがないから（？）浦島太郎になろうと思って甲羅をつかんだら、回転･上昇して逃れて行った。
その姿は日本特撮映画の代表・ガ○ラそのもの！
特撮映画のリアルさは、やっぱこういうとこから来てんだろうなーと妙なところで感心して、今日はおしまい！

夜、バーで飲んでいるとドイツ人のピーターと仲良くなる。
彼は先のダイビングで、50ｍまでスティングレーを追いかけて行ったうちの一人だ。
50年の昔より、日本人はドイツ人とイタリア人とは仲良くできた（？）が、コミュニケーションの手段は英語だった。
彼は日本といえば、トヨタ、カワサキ、ソニーといった。
カワサキはバイクのことか。
で、バンドにスキヤキをリクエストしていた。
ドイツ人の日本に対する知ｯはこんなものか、と思ったが、ニンジャ、ゲイシャ、フジヤマ、ハラキリなどと言われずほっとした。
じゃ、逆に私のドイツに対する知識とは・・？
メルセデス、ＢＭＷ、ヒトラー、アウシュビッツ・・・ああもうやめとこう、国際問題になる。

ピーターはＬＴＵという航空会社のパイロットをしていて、ビヤドゥには月に1度は来ているそうだ。
で、彼は自分の会社に誇りを持っているらしく、ウェットスーツにはでかでかと「ＬＴＵ」の文字が躍っている。
自分でオーダーしたのだろうか。
ＢＣにいたっては日本の「ＴＵＳＡ」ブランドを使っているのだが、頭に自分で「Ｌ」の文字を書き加え、後ろの「ＳＡ」を黒マジックで消し、無理矢理「ＬＴＵ」ブランドにしている。
本気なのかジョークなのか解らないが、少なくとも私はウェットスーツに自分の会社のロゴは入れない。
ヘトヘトになってしまう・・・