第一章 ルウム
宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時三二分 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 内周防衛ライン 「いいか、野郎共」 ナン大尉は小さなディスプレイの中で敵機を示すマーカーが、外周防衛ラインを突破して艦隊の懐に飛び込みつつあるのを確認しながら言った。 「今日の俺たちの仕事は射的だ。ドッグファイトをするわけじゃねぇ。俺たちの家の方が敵を引きつけてくれている間に一発でも多く撃ち込め。いいな、狙われているわけでもねえのにタマぁ外すんじゃねぇぞ。一小隊一機ずつ狙えばいいんだ。向こうが変な気を起こしてこっちのシリに火が付きそうになったら、さっさとケツまくって逃げ出してしまえ。何も俺たちだけで敵を止めるってわけじゃねぇ。家の方でも花火打ち上げてくれるそうだから、この前の時ほどやばい仕事じゃねぇはずだ。ただし、間違ってもまっすぐ家の方に向かったりすんなよ。味方に撃たれてくたばった野郎はジオンのクソ野郎以下だ。分かったな」 部下が威勢のいい返事を返す間にも艦隊とマーカーとの距離は縮まりつつあった。 頼むぜ。ナンはネフが指示した座標に部下が配置されているのを確認しながら思った。一週間戦争の二の舞だけはごめんだ。 宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時三四分二二秒 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 内周防衛ライン 第二小隊 「スリーよりリーダー、ターゲット・インサイト」 「リーダー了解、ツー、スリー、小隊系及び『ニューオーリンズ』ＦＣＳとのリンク開け」 「ツー了解」 「スリー了解」 部下が返事を返すのを聞きながら、ブルー少尉は中隊長のナンとの回線を開こうとした。ミノフスキー粒子の影響を受けにくいレーザー通信回線の有効距離ぎりぎりの位置に各機が配置されている。戦闘が始まれば中隊系レベルでのレーザー通信会話はほとんど期待できない。彼が護衛を担当する『ニューオーリンズ』との回路の維持も難しいだろう。距離はともかく、戦闘中にばらまかれる各種のチャフは、敵のセンサーだけでなく味方の通信も妨害する。統制射撃の必要から部下には巡洋艦とのリンクを命じたが、かえって混乱を招かないだろうか？ 宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時三四分四三秒 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 内周防衛ライン 四三戦隊が防衛ラインを意図的に下げたために、ハウザー大尉の指揮する二個小隊は何の抵抗も受けずにここまで進んできた。サイモン中尉の指揮する前衛の二個小隊は、敵前衛のセイバーフィッシュとの交戦で一機を撃破され二機が被弾して後退したものの、サイモン中尉の機体を含む残り三機がハウザー大尉の部隊に加わっており、この時点で合計七機のザクが側方から四三戦隊に迫っていた。 厄介だな。ハウザーは連邦軍の布陣を視て心の中で唸った。彼の計画では、連邦軍の第二陣のボール部隊もサイモン中尉の部隊に任せて、自分たちは機動性にものを言わせてボールを振り切り、艦隊に肉薄するはずだった。しかし、ボールを後退させて艦隊直衛に回されたことにより、艦隊を攻撃するためには艦隊の対空砲火に加えてボールの火力にも身を晒さねばならない。ボールの掃除はサイモン中尉に任せるとしても、当面の所、艦隊の真正面から切り込むのは危険が大きすぎるように思えた。古典的な対艦攻撃のセオリー通り、後ろから叩くか。 「ハウザーよりノイマン、手順を変える。外堀から埋める。こっちは最後尾のサラミスを叩く。そちらは我々の攻撃のあと、その前のを頼む。他のは後だ」 もう一つの小隊を率いているノイマン少尉に告げた。 「ノイマン了解」 「対空砲火だけに気を取られてボールを忘れるな。健闘を祈る。以上」 ノイマンとの通信を終えて、今度はグリフトに通信をつないだ。 「グリフト、聞いたとおりだ。私が支援する。第一撃は任せた」 グリフトから抗議がかえってきた。 「そりゃないですよ、大尉。旗艦をもっていくつもりですか」 そうは言いながらも機体をハウザーの左後方に出して攻撃態勢を作りつつあった。このあたりはベテランの動きだ。 「分かってはいると思うが、かなり対空砲火がきついぞ。注意しろ」 「了解」 既に連邦軍の艦艇の姿が目視できる位置にまで近づいていた。先行しているサイモン中尉の小隊をめがけて無数の火箭が飛び交っている。それはブリティッシュ作戦の際よりも格段に密度を増しているように思えた。 ハウザーは手にしていたバズーカを腰の後ろのラッチに戻し、右肩のシールドにくくりつけておいたシュツルムファウストを取り出した。 シュツルムファウストとは、対艦・対固定目標を想定した使い捨ての大型ロケット弾発射機で、射程や命中率に難があるものの威力は大きい。ただし、近接信管を備えているわけではないので、直接命中させる必要がある。もっともハウザーは必ずしもこれを敵艦に命中させるつもりはなかった。むしろ、これで攻撃すると見せかけて牽制を行い、グリフトの攻撃を成功させやすくすることが狙いだ。もちろん、ボールが近づいてきたり何らかの理由でグリフトの攻撃が失敗したら、これを本来の目的で使用するつもりでいる。 「よし、いくぞ」 「了解」 スロットルを一気に開けて対空砲火の中に飛び込んだ。強烈なＧが耐Ｇスーツに抗して身体の血液を足下に押しつけようとする。脳から血液が奪われて貧血が起き、眼球の毛細血管に充分な血液が行き渡らなくなり、視界がブラックアウトを始める。鍛え上げた肉体と過酷な訓練を経た者でないと、耐えられずに失神するか、あるいは加速を緩め、対空砲火の餌食となるか。いずれにせよ死神の鎌の世話になるという最も危険な瞬間である。 ハウザーとグリフトはこの試練に耐えた。敵のＦＣＳは彼らの動きに追随できず、火線ははるか後方へとむなしく流れていった。ぐんぐんとサラミスの艦体がモニター中央ののレクティル中で膨らんでいく。ハウザーは過酷な情況にありながら、なお神経の一部を警報装置とグリフトの機体に向けていた。 よろしい。問題なし。 ハウザーはレクティルを大きくはみ出し、なおもモニターを埋め尽くそうとしているのサラミス姿が少しずれるように操縦捍を操作した。新たなＧが彼の肉体に襲いかかる。今度は血液が身体の上部へと流れ込み、眼球の毛細血管が腫れ上がって破裂し、視界がレッドアウトするのを感じた。苦痛に耐えながらもサラミスからの火箭のほとんどが彼の機体を追いかけ、虚空へと消え去って行くのを感じとる。 グリフトはハウザーの機体のすこし後ろに続いていたが、ハウザーが機体を捻ってサラミスをかすめるようなコースを取るのを確認すると、既にレクティル一杯に拡がっていた艦影を貫くような気持ちで操縦捍上部のボタンを押した。すぐさま機体を捻り、サラミスから離脱するコースをとる。ハウザーを襲ったものよりも更に強烈なＧが彼の肉体を苛んだ。スロットル最大で吹き飛ぶ彼の機体に、更なる衝撃が後方から叩きつけてきた。グリフトは赤く霞む視界を通して、後方を表示しているモニター画面が閃光を放っているのを見て、満足感を味わった。 一隻撃沈確実、だ。 宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時三五分八秒 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 巡洋艦『エクゼター』 第二艦橋 「『ヴェスビオス』、轟沈」 ネフは情報士が報告するよりも早く、左舷側の情況を表示するモニターの発する閃光の意味を理解していた。 至近距離から核バズーカの直撃を受けたのだ。無事でいられる方がおかしい。しかし、敵のパイロットの腕はよほどのものだな。あれでよく爆発に巻き込まれなかったものだ。ぎりぎりの位置で核爆発に巻き込まれるのを回避している。ベテランパイロットだけに許される俊敏な動きがあって始めてなしうる技だ。『ヴェスビオス』が失われたのは対空火力の不足というより、敵パイロットの練度が高すぎたことが原因だろう。 そんなことを思いながらも、もっと実際的な命令を口に出している。 「第三小隊をもっとこちら側に寄せろ。左舷側から切り込まれるぞ」 「ＥＭＰが出ています。第三小隊との連絡は一切不能」 「第一小隊の位置をもう少し左舷寄りにしろ。本艦の八時、千メートルだ」 「了解」 宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時三五分一一秒 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 内周防衛ライン 第二小隊 ノイマンの小隊は、ハウザー達ほど運にも、おそらく技量にも恵まれてはいなかった。サイモン中尉の指揮する前衛には、全てのボール部隊を拘束できるだけの数が不足していたのだ。一時的な数の優勢に立ったブルー少尉は、前衛のザクを無視して、身近に迫った脅威を撃退することに専念した。 急加速を行って『ニューオーリンズ』に迫ってくるザクの動きを見て、ブルー少尉は部下に命令した。 「敵の動きは直線的だ。正面から来るから後ろの奴を狙え。俺は前の奴を狙う」 「ツー了解」 「スリー了解」 ザクは二機、前の一機はシュツルムファウストを構え、後ろの一機はバズーカを構えている。つい先程『ヴェスビオス』が身をもって示したように、バズーカは核弾頭を装填しているのだろう。シュツルムファウストを持った方は囮だ。かといって無視するわけにもいかない。本来ならば『ニューオーリンズ』に援護を頼みたいところだが、案の定、レーザー通信は不通になっている。 レクティルに映るザクの姿が次第に大きくなってくる。レクティルの縁が反転してロックオンが完成すれば、モニターだけでなく音も使ってその事を教えてくれるので、後は操縦捍のトリガーを引けば一八〇ミリ徹甲弾が発射される。もちろん、それで命中が期待できるわけではない。そこまでやっても命中率は二割もないだろう。そのため、実際にはロックオンが決まる前に、推量で攻撃を始める事が珍しくない。あてにならないに頼るよＦＣＳりも、弾幕でも張った方がましだと判断した場合だ。戦闘時のレーダー使用が無意味になってしまった以上、こんな乱暴な方法も有効なのだ。 今の場合、ブルーの目的は敵を撃破することではなく、『ニューオーリンズ』への攻撃を妨害することにあるから、当然後者の射撃方法を採用する。 レクティルの中のザクを見据えてトリガーを引く。軽い衝撃とその反動が機体を揺らし、ザクに向かって赤い流星が尾を引いて伸びる。ボールに無理矢理搭載した一八〇ミリ砲は機体が貧弱なため、低反動であることを要求されていた。そのための衝撃緩和装置は比較的優秀なものであったが、その見返りとして一八〇ミリ砲弾から高初速を発揮するだけのエネルギーを奪っていた。このため、弾速は惨めなほど遅い。実際にはそれほど遅いというわけでもなかったのだが、砲弾の軌跡を目視できるようでは命中率に過大な期待を抱く方が無理というものである。 ブルー自身、命中弾は期待していなかった。それでも続けてトリガーを引く。 二機のザクは三機のボールからの火線を浴びて、回避運動を取ることを余儀なくされた。その分だけ『ニューオーリンズ』に対する照準が甘くなる。核バズーカを構えたザクを操縦していたノイマン少尉は、難しい選択を迫られることになった。このまま回避運動を続け、サラミスに対する攻撃の命中率を犠牲にするか、回避運動を諦めて幸運の女神の好意にすがるか。ボール二機分の弾幕はそれなりの濃度を持っていた。 ノイマンは賭に出ることにした。 そして敗れた。 右肩に装備していたシールドに一八〇ミリ弾が命中し、爆発を起こした。爆発による衝撃が右肩の関節部に許容量以上の負担をかけ、右腕を吹き飛ばし、爆風とともに飛散した破片が頚部を切断したのだ。爆発によるエネルギーのほとんどは右腕とともに虚空に還ったが、同時にＭＳのセンサー類を集中させている頭部と、ザク最大の武器であった核バズーカを奪い去った。 ブルーはザクの右腕が爆発とともに脱落していくのを見て安堵した。これで『ニューオーリンズ』が一発で沈む可能性は大幅に低下した。もう一機残った牽制役のザクは位置が悪くて『ニューオーリンズ』を狙えない。攻撃を掛けても当たりはしない。 ブルー少尉はそのザクが自分の機体にシュツルムファウストを向ける可能性を忘れていた。 宇宙世紀〇〇七九年一月一五日 二二時四一分 サイド５付近 連邦軍第四艦隊第四三戦隊 巡洋艦『エクゼター』 第二艦橋 「敵艦隊、後退を始めました」 情報士が告げた。敵のＭＳ隊も艦隊へと撤収したようである。 第一ラウンドはこちらの判定勝ちだな。ネフは自席のコンソールのディスプレイに敵味方の損害見積もりを表示した。 連邦軍 艦艇 撃沈一（『ヴェスビオス』） 小破二（『エクゼター』、『アガノ』） セイバーフィッシュ 未帰還一 損傷二 ボール 未帰還二 損傷三 公国軍 艦艇 ムサイ級巡洋艦中破二 同 小破二 ＭＳ ザク型撃墜二（内、不確実一） 撃破二 ザク�況新眷貌� 現時点でどの程度の死傷者が出たのかは不明だが、損傷艦も戦闘力を奪われるほどの損害を出しているわけではない。ザク一機の戦闘力がボール三機に相当することを考えた場合、こちらの優勢と考えるべきだろう。こちらの艦載機はまだ半数以上戦えるし、艦艇の戦闘力も『ヴェスビオス』が欠けたことを除けば大した問題はない。出撃してきたＭＳの半数以上に損害を与えたし、艦隊戦ではムサイ級巡洋艦二隻にかなりの打撃を与えたのだ。 もっとも、この結果はたまたま幸運の女神が四三戦隊に好意を寄せたからだともいえる。また、レビル中将の強襲策がドズル中将の判断を狂わし、連邦軍の第一連合艦隊総力に対して半数以下の第一機動艦隊のみで食い止めさせようとしたことにも原因がある。当然、ドズル中将はコロニー落としの作業に従事させていた第二機動艦隊と作業任務に従事していたＭＳ部隊をこちらに差し向けてくるだろう。その時、連邦艦隊は持ちこたえることが出来るのだろうか。 いや、持ちこたえるかどうかは問題なのではないのかもしれない。ネフはそう思った。仮にジオン艦隊が連邦軍を叩きのめしたとしても、コロニー落としには失敗しているのだから、連邦軍の作戦目的は達成したと言えるのだろう。 しかし、だからといって死にたいとも思わないがな。ネフは心の中で情況を整理し終わると、第一艦橋の艦長を呼び出した。艦長はこの戦闘の間にかなり離れてしまった艦隊司令部との連絡を付けようとしていた。うまく呼び出せたのならいいが。 「艦長、司令部とは繋がりましたか？」 「ああ、うまくいった。ジオンは主力を投入してきたようだ。艦隊主力同士で撃ち合うことになるらしい」 それはどうだろう。ネフは疑問に思った。ジオン軍の基本方針はＭＳによる対艦攻撃が主になるはずで、大艦巨砲主義者の夢が簡単に叶うようにはいかないはずだ。艦長も自分の言葉を信じている風には見えなかった。艦隊司令部の幕僚達もそれは同じだろう。 「司令部からの情報を見た限りでは、これまでの所は我が軍の旗色は悪くはないらしい。まあ、その中でも我々はかなりうまくやっている方だな。現在、第一〇艦隊が増援として敵の後方に向かっているらしい」 ネフのコンソールにもその情報が流し込まれてきた。連邦軍艦隊とジオン艦隊との前哨戦はどうやら連邦側に軍配が上がっているらしい。連邦軍艦隊はこちらに向かって来つつあるジオン軍主力艦隊を迎え撃つために現在再編中である。その中には四三戦隊の占めるべき位置も表示されていた。ネフはその位置を見て眉をひそめた。 「この配置は？」 「我々が一番外側のさらにその外れにいるかららしい」 四三戦隊が指示された位置は、連邦軍艦隊の後方といっていい所にあった。前哨戦を経た部隊全てが後方に下げられたわけでもないので、必ずしも休養のための後退というわけでもなさそうだ（おそらくその意味も少なからずあったのだろうが）。 ネフはコンソールを操作して表示されている空間図の縮尺を大きくした。四三戦隊のとる位置は連邦軍艦隊と母港のルナ２を結ぶ線上にある。その図をチェンに送った。チェンもネフと同じ理解にたどり着いたらしい。ただし、口に出して言える事柄でもなかった。チェンはノーマルスーツの口元にあるセレクターを操作した。これで彼の話す言葉は二人だけにしか聞こえなくなる。 「退路確保か」 ネフも同じ操作を行って答えた。 「我々は戦闘に負けることになるようですな」 「つまり、戦争には……コロニー落としを阻止できた以上、勝っていると考えるべきなのかな」 「サイド５の十億人の犠牲の上に、ではありますけどね。地球が無事である以上、ジオンは作戦目的の達成に失敗したと言えるでしょうね」 「二十億人死ねば負け、十億人なら勝ち、か。つくづく因果な話だな」 「ジオンの継戦能力を考えれば、これ以上のコロニー落としは無理でしょう。ジオン本国のコロニーを落とすわけにもいかないでしょうし、ＭＳの消耗もかなりのはずです。我々の方のお偉方が腰を抜かさない限り、ここから先はお互いの戦力を削り合う消耗戦になるでしょうね。もっとも、我々の側には削り落とせるだけの戦力がないから、地球の土地を削られていくのでしょうけど」 短期決戦の狙いが外れると、地球での資源や生産力を巡った長期戦にもつれ込むしかないということだ。ネフの予言を聞いたチェンは面白くなさそうな笑顔を浮かべた。 「いずれにせよ、その日まで生きていたいもんだ。もっとも、少佐の見立てには一つだけ穴があるな」 「なんです？」 「われらが選良諸君にそれだけの度胸があるのかな？」 「そいつを見届けるまで、死にたくはありませんな」 「同感だな。とりあえず、見届けるために仕事をこなすとしようか」 「アイ・サー」 次回予告 かろうじて互角以上の戦いを演じた連邦軍、しかし、それは単なる前哨戦での一勝利にすぎなかった。真の戦いは、そして連邦軍にとっての悲劇は今まさに始まろうとしていた。 絶対的劣勢の中で、レビルの打った布石とは？そしてカニンガンの決断とは？ 次回、一年戦争記 「ダンシング・フリート」 ボースは生き延びることが出来るか |