「Ｔｈｅ Ｆｉｒｓｔ Ｗａｒ」覚え書き
これは、このあまりにマニアックな小説をスーパーロボット大戦シリーズ（ＳＲＷ）を知らない人にも分かってもらえるように作者が製作したものです。主に時代背景や設定について書いてます。
○オリジナルＳＲＷとの違い
この話は、第一作のゲームボーイ版『スーパーロボット大戦』を小説にしています。でも、第一作はキャラクターが出てきませんし、ストーリー的にそれ以降のＳＲＷとは全然別物です。そこで、これ以降のＳＲＷの起源になる小説を書いてみようと思ったわけです。まあ、結果的には多少の齟齬が見られますが、ご愛敬と言うことで。
続きは書くかどうか分かりませんが、書くとしても、「Ｖガンダム」、「Ｇガンダム」は出ないでしょう。「Ｖ」、「Ｇ」はほとんど見ていませんから。「エヴァ」も組み込みにくい＆そんなに見てないので多分出さないでしょう。『ＳＲＷＦ』でも未消化のままでしたし。「イデオン」と「ガンダムＷ」、「ダイモス」、「ガンバスター」は保留、ってところですね。「ザンボット」や「ライディーン」、「ダイターン」は出したいですね。それ以外は(多分）出すでしょう、続けば（笑）。
○ガンダム編
モビルスーツ
ＭＳは一個小隊３機で構成。一個中隊は、三個小隊９機、一個大隊は、三個中隊２７機としてますが、変更の可能性有り。ちなみに航空部隊も同様にしてますが、こっちは適当です。裏付けも無しです。軍事関係は疎いので。
このころの連邦軍は、宇宙世紀に直すと００８１位を想定しています。
ただし、一年戦争は勃発していないので、ガンダムがテスト中を攻撃され、素人をパイロットにして実戦に投入された、ということもありませんし、ＭＳは主力にはなっていません。一応量産されてますけど。
しかし、官僚化し、思考が硬直した連邦軍上層部からは全く評価されておらず、ＭＳを組み込んだ戦略も戦術も考えられていません。
つまり、かなり冷遇されています。
一年戦争前の連邦の状態、というのが正確でしょう。ですから、ＧＭにしても原作ほど生産されてません。
小説の厚木基地にＧＭがいたのは、ＭＳを評価しているレビル将軍の子飼いコーウェン少将のお膝元だからです。
おまけに何故かベースジャバー（ＭＳを乗せるサブフライトシステム。ＢジャバーはＺガンダムの時に出た奴です。同類の有名所では、ドダイＹＳがいます。）がいますが、この小説ではＭＳの高速輸送用に、ＧＭの量産化と同時に製作、生産されたことにしています。そうじゃないと、基地配備のＭＳの行動半径が死ぬほど狭そうなので。
「ガンダムＷ」のように輸送機からの降下による戦場投入もありか、とも思いますが、ガルダが無いと無理なので、やめました。それに、あれはエアリーズやトールギスのような空中機動のできるＭＳが主体だったような気がしますし。
スコープドッグみたいに、パラシュート付けて落下傘、というのも似合いそうになかったのでやめました（でも、０８小隊ではミディアからパラシュート降下してますねえ。見なかったことにしよう）。
ＭＳパイロット
ついでに、ＭＳパイロットもかなり冷遇されています。アムロとかカイは「銀英伝」でいう幼年学校を卒業して、パイロットになったという設定です。
兵曹訓練学校という方がいいのかな。ようは、下士官を養成する学校のことです。ＭＳが完成して新規に学科を創設されたのかも知れません。
ですから、ＭＳパイロットはこの二年間に養成された下士官（伍長、軍曹、曹長）が殆どです。
基本的に、こういう新規に訓練されたパイロットが多いです。他に出世コースから外れていて、ＭＳ部門に飛ばされた連中とか。
でも、中にはＭＳの先見性に気付いたり、レビル将軍を尊敬している有能な人間もいます。
数は多くないでしょうが。『００８３』のバニング大尉なんかそんな感じですね。ちなみに出演は未定です。
しかし、自分で書いていて何ですが、アムロ達が、何故軍に入ったかは正直言って考えてません。動機もなさそうだし。
巻き込まれて、というのが一番自然そうな気がします。原作は偉大だ（笑）。
ＭＳ以外の兵器
兵器の話では、このころの連邦の主戦力は航空機、航宙機です。
航空機はこのシリーズが続くのであれば、原作のように絶滅せずに生き残らせるつもりです。
その理由は、私の友人のはびぃ氏の言う「地上においては、二次元的な動きしかできない（Ｚガンダム以前の）ＭＳよりも、三次元的な動きの出来る航空機のほうが有利」という説を採用しているのと、たとえＭＳが開発されても、航空機の必要性が減ることはない、と考えるからです。「ギレンの野望」をジオン軍でやってみると、優秀な制空戦闘機の偉大さを痛感できますしね（笑）。
ちょっと年代的に外れていますが、セイバーフィッシュをこのころ（００８１）の最新鋭機にしてます。ほんとは一年戦争期の連邦軍の主力戦闘機で、唯一ＭＳと戦える機体だったんですけどね。これから先の主力機、ということです。ですが、これは『スーパーロボット大戦』の小説なので、オーラバトラーや可変ＭＳには文字通り死ぬほど弱いでしょう。こいつらが出てくれば（出るのか？）。
ちなみにジオン（ＤＣ）は違います。連中は宇宙が主戦場だから、ＭＳで事足りますからね。それに、ドップとマゼラトップ（航空機か？）では、セイバーフィッシュ相手にどうやっても制空権はとれそうにないですし。二機とも発想が宇宙人っぽいですからねえ。
ＭＳが連邦で評価されだすのは、おそらく次の小説くらいからでしょうね。
こういう硬直化した組織を変えるには、少なくとも既存の権威がうち倒されるくらいの事件が起きないと無理でしょうから。
今回は宇宙怪獣が相手ですし、ＧＭもぼこぼこにやられているので、ＭＳの扱いに変化はありません。
戦艦で一席
実は連邦の戦艦で、大気圏内を航行できる戦艦って、一年戦争時点ではホワイトベースだけなんですよね。なのに、他にも中国での訓練に参加した艦艇がいる…。
この時点で、いきなりつまずいているので、設定をいじりました（初っ端からかい）。
つまり、ホワイトベースは、ペガサス級強襲揚陸艦の一番艦だが、このペガサス級は本来航空母艦として設計されていて、ＧＭの採用が決まったとき、格納庫の爆発事故のあったホワイトベースをＭＳが運用出来るように改修した、というのが、この小説の設定です。つまり、ペガサス級の二番艦以降が訓練に参加した、ということです。
……かなり苦しいですが、まあいいでしょう。
ま、別に従来型の空母や潜水艦もいますから、そんなに多くはありませんけど。＜ペガサス級
それに、そんなに新型でもないです。ミノフスキークラフトを最初に採用した艦艇ということです。そして、この時点でアーガマやアレキサンドリアの設計は行われています。あくまで、開発段階ですけど。ジャミトフも考え方はともかく、それなりに有能だと思いますから。
宇宙での主戦力は、やはりマゼランとサラミスです。旗艦は「００８３」で活躍できなかったバーミンガムあたりでしょう。
う〜ん、大艦巨砲主義。
ＤＣ（ジオン）のＭＳ事情よと今後の展開
ジオン軍のＭＳは、ＤＣ軍の一部、という形で出ると思います。
少し書きましたが、サイド３が最初に実用化したＭＳはザクです。開発の名目は宇宙作業用ですけど、当然戦闘を考えて開発されています。おそらく、一年戦争なしのＵＣ００８１時点では、リックドムの量産が軌道に乗った位だと考えています。
戦争には至ってないのに、あまり新型をぽんぽん量産するのは不自然でしょうから。ただ、「第一次ＤＣ戦争」のころはガンダムの「一年戦争」、つまりＭＳの創生期に当たるので、結構な数の種類のＭＳが出ると思います。言うことが違ってますが、私の考え自身がまとまってないので(^^;。
もっとも、ゲルググやギャン位までは、試作機が開発されているでしょう。
基礎研究もろくにせずにそんなにぽんぽん新型が出てくるはずがないですから、普通は。
ま、資源もないのに多種の量産機を作る、というジオンらしさは残したいですが（笑）。
問題はリニアシートとムーバブルフレームです。これが導入されるようになると、機体性能が段違いに上がりますから。この話から四年ぐらい開けてみようかな、と思ってます。つまり、第二世代ＭＳはそれ以降になりますかね。
キャラクター的にも、カミーユやジュドーはこのあたりからです。完全に年代順にするつもりはないですけど。
○ゲッターロボ編
ゲッターロボは、基本的にコミックをベースにしています。
だから、竜馬は粗雑な空手使いだし、隼人は人の皮をはぐ学生運動のリーダーなのです(^^;。
こうした理由は、ＴＶ版をほとんど覚えていないのと、コミックの方が好きだからですが、最大の理由はコミック版ゲッターロボ號を出したいからです。そこまで続けば、の話ですけど。
だから、武器の名前も叫ばないし、合体の時も一々かけ声をかけないのです。不自然ですかね？
恐竜帝国は今の話のままだとちょっと出せないですね。残念ですが。地下帝国はミケーネだけで十分だし（笑）。ただ、メカザウルスくらいはお馴染みなので、出したいですね。Ｄｒ．ヘルの部下として。プロフェッサーランドウ位なら大丈夫そうですけど。
基本的にゲッターはオリジナルＳＲＷでそんなに酷い扱いじゃないので、同じような感じにしてます。
問題は真ゲッターですね。さあ、出るんでしょうかねえ？
あ、出るとしても『ＳＲＷ』版、若しくは『ゲッター號』版真ゲッターですよ。ＯＶＡ版は目玉が格好悪いですし、何より強くないのが嫌（爆）
とりあえず、コーウェン君とスティンガー君にトマホークを受け止められるようじゃダメダメッス
○マジンガー編
では、マジンガー系について。
この小説の時点で、Ｄｒ．ヘルは侵略活動を開始していません。
だから、兜十蔵は生きてるし、兜甲児も学業そっちのけでバイクを乗り回してます
だからじゃないですけど、この小説の主役は、剣鉄也です。
Ｚが出てないのに、グレートを出したのは、上記の理由と原作に沿った（ギルギルガンはグレートＶＳゲッターで出てきた怪獣ですから）、という二つの理由がありますが、オリジナルＳＲＷの“序盤は必ず（ゲームバランス的に弱くした）マジンガーＺ！”というのを崩したかったからです。
正直言って、序盤から出てるけど大して強くないマジンガーＺ、戦闘以外で兜甲児だけがやたら目立つ、というオリジナルＳＲＷのマジンガー系の扱いに飽き飽きしてるからです（問題発言かな？）。
ついでに、オリジナルＳＲＷについて。
しかし、あまりにオリジナルＳＲＷでの剣鉄也の扱いは酷い。「第二次」では出演せず、「第三次」では何故か鉄也よりも、「幸運」持ちのマリア・フリードもしくは弓さやかの能力が異常に高く、「ＥＸ」では、もはやプレイヤーの乗り換える手間さえも惜しんだのか、いきなりグレートにマリアを乗せているし。あと、全作品共通ですが、ストーリーには関わらないし、台詞が異常に少ないし、良いところが全くないです（『完結編』ではやっと出撃デモが付きましたけどね）。その扱いのひどさは、剣鉄也ファンなら涙無しでは語れません（数は少ないでしょうが）。
し・か・も「ＳＲＷＦ」では、ただのボンボン（偏見）の甲児が部隊長になって、何故に戦闘のプロの剣鉄也が見向きもされないんだぁ〜（『完結編』のコロニーレーザーの破壊イベント）！
普段あれだけ目立ってるんだから、見せ場を譲れ、この目立ちたがり屋（ゲームバランス的に鉄也より甲児の方が育ってる可能性が高いからでしょうけどね＜隊長）！！
おまけに、甲児のヤローと能力値が似たり寄ったりで、鉄也の方が少し負けてる、ってのが許せん。何で厳しい戦闘訓練を重ねてきた剣鉄也が、バイクを乗り回すしか能のない甲児なんぞに戦闘で負けなければならないんだ〜！！
…ハァ、ハァ、ちょっと本音が出ました（笑）。気に障った方はご容赦を。それと誤解の無いように言っておきますが、別に兜甲児が嫌いなわけではないです。ただ、扱いがね…。
希望を言うなら、ちゃんとキャラの差別化を図って欲しいですね。馬鹿な甲児、戦闘の鉄也、リーダーのデューク・フリードと言う風に（どんな差別化だ）。
鉄也にはマジンガー系随一の戦闘能力に精神コマンドに「魂（攻撃力＊３）」が欲しいですね。他にはグレート系のエピソードが一つ二つ。グレートブースター追加イベントとか（正直言ってジェットスクランダーのイベントは見飽きました）、Ｄｒ．ヘルを地獄大元帥にするとか。『完結編』では暗黒大将軍が
出てますけど、何故戦ってるか、分かりませんからね〜。
ストーリーに関しては多くを望まないです。ただ、もうちょっと話に絡んでくれ、頼む。
気を取り直して、小説の話を。
マジンガーＺのテストを剣鉄也がしているのに違和感を感じた人もいるかも知れません。ですが、テストもせずに完成するロボットなんかあるわけもないし、まさか兜十蔵が自らＺのテストをやったとも思えない。甲児は全然関知してないですし。なら、鉄也しかいないだろう、と思ったからです。
兜十蔵の思考
Ｚの開発にはテストパイロットが必要だ→公にやったらＤｒ．ヘルに見つかる＆普通のパイロットでは無理→そういや息子の所にちょうどいいのがいたな（爆）。
見事な三段論法だ！（笑）
ちなみに小説のグレートは完成していません。言うならば、バージョン０．９でしょうか（プロトグレートと言うとＧジェネレーションぽくてなんか嫌ですね）。機体自体は殆ど完成してますが、テストを殆ど行っていないので、その後のかなり調整されるでしょうから。この事件がなかったら、一年以上テストと訓練を重ねて完成させてたはずです。＜グレート・マジンガー
Ｚの方は、殆ど最終段階までいってます。飛べない、泳げない、接近戦では殴る蹴るしか能がない(^^;、といった欠点は、既にグレートでは改良されています。スクランブルダッシュやマジンガーブレードですね。
そのかわり、Ｚは余裕を持った基礎設計がなされている、と解釈しています。つまり、戦いながら改修できる余地を残している、ということです。
それに、Ｚはグレートのデータを取るために早めに完成させる必要があったでしょうから。
その点、グレートは戦闘用として、一分の隙もない設計（の筈）です。
実際、グレートの最大の武器は劇場版で追加されたグレートブースターだから、本体は殆どいじってないですし。
そう考えると、兜十蔵もＺよりもグレートに精力を傾けているような感じですね。そうか。だから、Ｚは不完全だったんだな（爆）。
グレートの表記が「グレート・マジンガー」と中黒点が入っているのは、こちらの方が正式名称だという団龍彦氏の小説の受け売りです。
参考文献
『スーパーロボット大戦大事典』メディアワークス
便利な本です。各作品の基本的な用語やＳＲＷシリーズのストーリーが掲載されています。が、簡単な記述しかないので、詳しく知るには別の資料に当たる必要があるでしょう。ＳＲＷシリーズ（新を除く）のガイドブック的な存在です。最近改訂版が出たようですが、見ていないのでわからないッス。
『マジンガーＺ大百科』ケイブンシャ
幼少の頃から愛読していた（笑）本です。そのせいでぼろぼろですが。Ｚの事はこれで大体いけるはずです。現在はほぼ入手不可能でしょう。
『スーパーロボット画報』竹書房
最近出版されたロボットアニメのガイドブックです。作品を簡単に知る程度の役には立つでしょう。ですが、掲載数が多い分密度が薄いので過度の期待は禁物です。
『スーパーロボット大戦�機．泪献鵐�ーＶＳ．ゲッター』団龍彦 マガジン・ノベルス・スペシャル
最近出版された小説です。「スパロボ」とありますが、実際は東映漫画祭りと同じで、マジンガーシリーズとゲッターしか出ていません。が、原作者の方が当時のマジンガーシリーズや東映マンガ祭りに携わった人なので、キャラクターやロボットの描写が生き生きしてます。それに何と言っても剣鉄也がちゃんと戦闘のプロとして描かれていて、非常に格好いいです。これだけでこの小説への私の評価は急上昇（笑）。続刊が楽しみです。
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