『宇宙の騎士テッカマンブレード』紹介というか感想(^^;
この「宇宙の騎士テッカマンブレード（以下、ブレード）」はとても地味な番組で（放
送局はＴＶ東京系、関西ではセーラー○ーンの裏番組だったそうです）、知ってる人も少
ないと思います。かく言う私も放送当時はほとんど知りませんでした。ですが、この作品
は私が今までに見た多くのアニメの中でも、「名作」と呼ぶに値するすばらしい作品だと
思います。無論、これは私なりの評価ですが。そして、非常に好きな作品でもあります。
そもそも、このＨＰを作ろうと思った理由は、この光の当たらない作品に自分なりに光を
当ててみたい、と言う想いがあったからです。それでは、拙い文章ですが、ご覧下さい。
私が「ブレード」という作品の評価している点は、
・よく考えられ、終始一貫しているストーリー
・個性の確立されたキャラクター
・それまでのロボットものとは一線を画すテッカマンのデザイン
・作品世界に合った主題歌とＢＧＭ
などでしょうか。
中でも、私が最も評価しているのが「よく考えられたストーリー」です。
最初の１クール（１３話）は地道に状況説明と伏線に終始します。ですが、それは２ク
ールで大きくストーリーを動かす、“ため”なのです。
テッカマンダガーに続く敵テッカマンとして圧倒的な力を持つテッカマンエビルの登場
（この登場の仕方が格好いい！）、明らかになるテッカマンエビルとＤボゥイの関係（他
のメンバーはまだ知らない）。そして、過去を利用したエビルの心理戦にのせられ、３０
分の変身リミットを越えるブレード。アキの説得も防衛軍の防衛線も反応弾でさえ、目の
前の物全てを破壊して前進するブレードを止めることは出来なかった。そんなブレードを
救ったのは、ミリーの命がけの説得だった。かろうじて正気を取り戻すＤボゥイ。
だが、彼の中に残ったのは、己の中に棲む悪魔への恐怖だった。
“仲間を殺してしまうかも知れない”
そんな強迫観念におそわれているＤボゥイを戦わせていたのは、
“ラダムと戦えるのは俺だけ”
という想いとその事実だけだった。そんなＤボゥイを更に追い詰めるように、連合防衛軍
の“ソルテッカマン”が登場する。ボルテッカの技術を応用して作ったフェルミオン砲の
一撃でラダム獣を葬りさるソルテッカマン。
それに対して、暴走の恐怖から十分に力を発揮できないブレード。そんなＤボゥイをソ
ルテッカマンのパイロットバルザック少佐は、
「ラダム獣を倒すどころか、仲間の危機も救えない。お前は、ただの化け物だ！！」
と罵倒する。
ソルテッカマンの存在で強気になった軍は“化け物”Ｄボゥイを連行し、ラダムへの大
規模な反攻作戦を開始する。しかし、復活したエビルのために軍の反攻作戦は失敗に終わ
り、アキとノアルはＤボゥイを救出し、ラダムと戦わせようとする。が、Ｄボゥイは戦う
ことを拒否する。
己の中に潜む悪魔への恐れ、肉親との戦いへの嫌悪、ソルテッカマンがある以上、暴走
する自分は不必要なのではないか等、これらの要素が重なり合い、Ｄボゥイは心を閉ざす。
「俺は、化け物になるかも知れない・・・。」
そんなＤボゥイを説得したのは、アキだった。ラダムの襲撃により、崩壊する連合防衛
軍本部の中で、アキは必死にＤボゥイに訴え続けた。Ｄボゥイが悪魔ではないことを。そ
して、Ｄボゥイを信じ続けることを
「あなたの３０分を私に頂戴。例え、あなたが悪魔になり、あなたに殺されるその瞬間
でも、私はあなたを信じる。あなたの心の中に息づく人間の心を、私は信じる。だから、
あなたの３０分を私に頂戴！」
文章では、なかなか感じが伝わりませんが、このシーンは、「ブレード」の中でも屈指
の名場面と言えるでしょう。この後、第２クールの最後まで怒濤の展開（笑）が続くんで
すが、長くなるので、それは別の場所で語ることにしましょう。
その一方で「ブレード」の欠点として、よく聞かれる（数少ない意見の中でですが）の
が、作画です。が、私はあまり気になりませんでした。ストーリーの要所では、ちゃんと
した作画でしたから。それにいくら作画が良くても、内容がなければ意味がない、と思っ
ていますから。
続編の「ブレード�供廚蓮∈邁茲藁匹�ったんですが、話数が短いのに話を詰め込みすぎ
たため、総合的に前作より見劣りする作品となった様な気がします。
私が「ブレード」の方で多少気になった点は、設定の面で、矛盾点が何カ所かあること
ぐらいでしょうか。こういう所は、その作品が好きか嫌いかで変わってくるものですが。
このＨＰは基本的にブレード及びブレード�兇離咼妊�と数冊の本とアルバムで制作して
います。しかし、放送当時の資料がほとんど無いため、ブレードの特集をしていたアニメ
誌等をご存じでしたら御一報下さい。また、当ＨＰの感想、批判、意見も頂ければ嬉しい
です。それでは、ブレードのページをお楽しみ下さい。
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