『宇宙の騎士テッカマンブレード』キャラクターリスト



民間人編

相羽ミユキ
相羽家の兄妹の末子。父兄ともども、タイタン調査船「アルゴス」号にクルーとして乗り込んでいた。「アルゴス」号がラダム母艦と接触した際、一家共々テックシステムに取り込まれた。本来はラダムのテッカマンレイピアとなるはずだったが、父相羽孝三と同様にテックシステムに体質が適合せず、不完全なテッカマンとしてシステムより排除された(一方でテッカマンに変身できるまでフォーマットされたということは、かなりフォーマットが進んでいたことを示している)。
ラダムのテッカマンレイピアではなく、相羽ミユキとして覚醒した彼女はラダム母艦を逃走。同じく相羽タカヤとして戦い続けている兄の元へ向かおうとした。しかし、不完全なテッカマンである彼女は断続的に起こる組織崩壊によって満足に戦うことも出来ず、見知らぬ土地を兄を捜して彷徨い続ける。ラダム獣や執拗にミユキを狙うエビルの追撃に傷だらけになりながらも、危ういところをブレードによって救われ、兄妹は再会を果たす。この時、月面のラダム基地や残りのラダムテッカマン、ラダム樹など、重要な情報をスペースナイツにもたらし、第一次ラダム戦役の勝利に大きき寄与することとなる。
探し求めた兄との再会を果たし、束の間の休息を得たミユキだったが、彼女を待っていたのはラダムテッカマン四人によるスペースナイツ基地の攻撃と功を焦ったコルベット准将の自滅的なオービタルリング攻撃作戦だった。
コルベットの作戦を阻止するため、ブレードは出撃するが、ブレードを欠いたスペースナイツ基地が四人のテッカマン相手に持ち堪えられるはずもなかった。フリーマンが総員退去を命じたものの、脱出ルートへの通路を破壊され、全滅は時間の問題となった。もはや、満足に動くことすら出来ない状態だったが、ミユキは兄の仲間を守るため、最後のテックセットをする。
残った力を振り絞りクラッシュイントルードを仕掛けるレイピアだったが、エビルには敵し得ず、すれ違いざまのランサーの一撃で撃墜されてしまう。ブレードの行方を問いただすため、レイピアを生殺しにするエビルたちだったが、ミユキは残った力でボルテッカを暴走させ、自爆した。防衛軍本部から戻ってきたブレードの目前で。
ミユキは実際の登場回数は極めて少ないにも関わらず、悲惨な境遇と壮烈な死に様から非常に人気が高いキャラクターである。ブレードの表のヒロインがアキならば、ミユキは影のヒロインと言えるだろう。


「あなたたちに殺させはしないわ! ……タカヤお兄ちゃん……」
相羽孝三
相羽家の家長。宇宙物理学の学者であり、タイタン調査団の団長にして、「アルゴス」号の艦長でもある。
表面上は温厚で優しい父親で、理性的な学者であるが、危地にあっては厳しく、しかし的確な判断を下すことの出来る指導者でもある(そのあたりは息子のケンゴやタカヤもよく似ている)。侵略者の手先となった兄弟と戦うという過酷な使命をDボゥイに言い聞かせたのは、その好例であろう。また、洞察力に長け、息子達の性格、資質を的確に見抜いていた。
アルゴス号がラダム母艦と接触した時に彼は息子共々テックシステムに取り込まれる。しかしながら、彼の体質はテックシステムに適合せず、システムから排除されることとなる。意識を取り戻した孝三はラダムに精神を乗っ取られなかった次男タカヤをシステムから解放、アルゴス号の脱出ポッドで地球圏に逃がすことに成功する。さらにアルゴス号を自爆させることによって、ラダム母艦の地球侵攻を阻止した。彼のこの的確な行動が無ければ、地球はかなり早い段階でラダムに占領されていただろう。そういう意味では、相羽孝三は第一次ラダム戦役の影の立て役者と言える。


「タカヤよ。お前の使命とは、奴らに体を乗っ取られたシンヤやミユキをお前の手で倒すことだ」
カル博士
フリーマンの旧友で、地球環境への悪影響を考え、連合防衛軍の設立に反対した学者。
しかし、その説はあまりに現実を無視したものだったため、学会などで一顧だにされなかったようだ。そんな地球に絶望したのか、博士は少しでも理想を実現しようと、木星の衛星イオを開発するために旅立った。
ラダム侵攻後、地球の危機を知ると、イオの輸送船団を率いて地球まで支援物資を輸送するという危険な任務の陣頭指揮を執った。そして、船団がラダムに襲撃されると、他の輸送船を助けるために、囮となり、命と引き替えに他の船を助けた。
地球には、妻と女の子を残していた。そんなカルの決死の行動を理解しようとしない軍に対して、Dボゥイは深い嫌悪感を覚えていた。


「私は軍のためにこんな真似をしてるんじゃない。我が故郷、地球のためにやってるんだ。地球のために出来る、たった一つのことを」
アンジェラ
バーナード・オトゥール軍曹の妻(あまり結婚しているようには思えなかったので、内縁の妻かも)。バーナード亡き後、彼のお気に入りだったDボゥイに会い、彼の最期を聞こうとするが、記憶の欠如の進んだDボゥイはすでにバーナードの最期は覚えていなかった。記憶を失うことよりも、ラダムと戦えなくなることを恐れるDボゥイに、人の心の強さを諭し、ラダムマザーとの戦いで、窮地に陥ったブレード達を救うために、命を落とす。
芯が強く、男勝りの行動力を持ちながらも、相手を理解し、思いやることのできる女性。


「いま、そっちにいくよ、あんた……」
リルル
オペレーション・ヘブンにおいて、エビルに敗れ、放浪していたバルザックを助けた恩人であり、後に彼の恋人となる。バルザックと会うまでは弟リックと二人で暮らしていた。


「」




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