第62回全日本吹奏楽コンクール 平成26年10月19日(土)/新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ) |
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職場・一般 後半の部 |
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1 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮/福本信太郎)※4年連続18回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/加養浩幸) | |
自由曲「中国の不思議な役人」は2000年以降、全国大会では毎年演奏されている定番曲。今年はこのバレエ作品の脚本家レンジェル・メニヘールトの没後40年に当たります。リベルテは長くオリジナル作品や邦人作品を取り上げていますが、管弦楽編曲作品は02年(ローマの祭り)以来12年ぶりとなります。2003年から昨年まで連続で金賞受賞しており、今年も続くことができるでしょうか。これまで金賞14回、銀賞3回を受賞しています。 | |
2 | 東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団 (指揮/浅田亨) ※4年連続13回目 |
3/鳳凰が舞う 〜印象、京都 石庭 金閣寺 (真島俊夫) | |
「鳳凰が舞う」はアンサンブルリベルテ吹奏楽団の委嘱作品で05年に初演されました。2006年フランスで開催された『第2回交響吹奏楽団のためのクードヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクール』にてグランプリを受賞した作品です。同年リベルテによって全国大会初演された後、人気を博しました。全国大会では06年(リベルテ)、07年(泉館山高)、08年(春日部共栄高)の3団体にしか演奏されていません。今年は6年ぶりの登場です。これまで金賞7回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団 (指揮/畠田貴生) ※4年連続4回目 |
2/フェスティバル・ヴァリエーション (C.T.スミス) | |
アメリカ空軍軍楽隊と隊長のアーナルド・ゲイブリエル大佐の委嘱で作曲され、1982年2月に初演されました。言わずと知れたスミスの代表作であり難曲です。過去の全国大会ではのべ7団体が演奏しており、初登場した83年(神奈川大)は銀賞でしたが、残り6回は全て金賞受賞している楽曲です。一般バンドによるフェス・ヴァリは東京隆生吹が初となります。畠田氏は2012年に東海大高輪台高で同曲を演奏し、金賞を受賞していますね。これまで金賞3回受賞。「出れば金賞」を更新できるでしょうか。 | |
4 | 北海道 北見地区 北見吹奏楽団 (指揮/松田彰光) ※2年連続6回目 |
4/復興 (保科洋) | |
2010年のヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品です。2010年の全国大会で披露された後、爆発的な人気を博しています。今年も各支部大会で20団体が取り上げ、全国大会では4団体が演奏します。「復興」は昨年11月に保科氏自身の編曲・指揮による《管弦楽版》を岡山大学交響楽団が初演するなど話題にもなりました。一般部門における北海道代表の金賞は、03年のドゥノールを最後に出ていません。これまで銀賞3回、銅賞2回を受賞しています。 | |
5 | 東関東 千葉県 光ウインドオーケストラ (指揮/佐藤博) ※2年連続2回目 |
1/白磁の月の輝宮夜(樽屋雅徳) | |
職場一般部門で唯一の課題曲1です。自由曲は幕張総合高の委嘱作品で、昨年の全国大会にて金賞受賞した作品です。「かぐや姫」伝説をテーマにした作品で、和太鼓のパフォーマンスも話題になりました。指揮の佐藤氏は昨年まで幕張総合高を指導されており、同曲での全国金賞を導きました。昨年の高校部門での金賞に続き、職場一般部門でも金賞獲得なるでしょうか? これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
6 | 北陸 富山県 富山ミナミ吹奏楽団 (指揮/牧野誠) ※5年ぶり5回目 |
2/コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ (P.ウィリアムズ/S.ネスティコ) | |
久しぶりの全国出場ですね。自由曲はアメリカ空軍ワシントン・バンドの委嘱作品であり、これにカウント・ベイシー・オーケストラの作編曲家として有名なジャズ界の大御所、サミー・ネスティコが吹奏楽曲として編曲したものです。コンクールでは2000年前半に大流行しましたが、規定改訂によりエレキベースの使用が禁止になってからは自由曲としては殆ど登場しなくなりました。今回はエレキベース無しでの演奏になります。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 関西 大阪府 創価学会関西吹奏楽団 (指揮/伊勢敏之) ※3年ぶり16回目 |
2/三つのジャポニスム (真島俊夫) | |
昨年は「ベルキス」で支部大会金賞ながらも3出休み明けの代表を逃しました。今年は雪辱を果たしての代表復活です。自由曲は東京佼成ウインドオーケストラの委嘱作品で、2001年の同楽団の定期演奏会にて初演されました。楽曲は「1.鶴が舞う」「2.雪の川」「3.祭り」で構成されます。過去にこの作品で金賞を受賞したのは名取交響吹(04年)、春日部共栄高(05年)の2団体のみ。これまで金賞13回、銀賞2回を受賞しています。 | |
8 | 東関東 神奈川県 グラールウインドオーケストラ (指揮/佐川聖二) ※3年ぶり9回目 |
2/トラジチニ・ソナタ・ナ・ジュレバカ・イ・プウォーヴエ (天野正道) | |
自由曲はグラールの委嘱作品。作曲者・天野氏によれば、『この作品は標題音楽や描写音楽では無く、純音楽として作曲しています。曲に対する先入観を持たないように敢えて意味の無いタイトルを付けました。敢えて題名を訳すなら "悲劇的ソナタ" です。』とのこと。全国大会初演となるこの作品に期待です。佐川氏は文教大とグラールの2団体を指揮します。昨年は文教大とパストラーレでW金賞となりましたが、今年も連続でW金賞なるでしょうか。これまで金賞2回、銀賞6回を受賞しています。 | |
9 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち (指揮/藤原大征) ※4年ぶり2回目 |
3/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶 (福島弘和) | |
前回出場は地元愛媛県開催の時でしたが、それ以来4年ぶりに支部大会出場し、全国出場を果たしました。「ラッキードラゴン」は、1954年アメリカがマーシャル諸島沖ビキニ環礁で水爆実験を行った際に、被爆してしまった第五福竜丸を題材に描いたものです。今年はこの水爆実験から60年目にあたります。春日部共栄高の委嘱作品で、2009年に同校が取り上げて以来、自由曲レパートリーとして爆発的に広がりました。今年も各支部大会で14団体が演奏し2団体が全国出場を果たしました。銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 九州 福岡県 飯塚吹奏楽団 (指揮/谷口宗生) ※3年連続3回目 |
4/オリエンタリズムード 2014 〜ウインドオーケストラのために (片岡寛晶) | |
初出場から3年連続での出場となりました。「オリエントの光芒2012」「オリエンタルラプソディー2013」に続いて3年連続の委嘱作品で全国大会初演です。片岡氏は飯塚市出身で、2008年の課題曲「天馬の道」の作曲者です。オリエンタリズムード以外の片岡作品の演奏数も拡大しており、支部大会クラスでも2012年は1団体、2013年は5団体、今年は10団体が演奏しています。九州の一般バンドによる金賞はまだ出ていません。これまで銀賞2回を受賞しています。 | |
11 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団 (指揮/楊鴻泰) ※3年連続19回目 |
5/アスファルト・カクテル (J.マッキー) | |
昨年は朝一番の出場ながらも見事に金賞受賞しました。初の連続金賞なるか期待したいです。「アスファルト・カクテル」は、「レッドライン・タンゴ」「翡翠」「オーロラは目覚める」に続いて全国大会に登場した4作目のマッキー作品で全国大会初演です。指揮者の楊氏は今回で10回目の出場(御影高2・西宮市吹5・関西大1・名取交響吹2)となりました。10回目の出場を金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞4回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
12 | 中国 広島県 広島シンフォニック・ファミリア吹奏楽団 (指揮/古土井正巳) ※初出場 |
3/大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン (鈴木英史) | |
昨年全国金賞だった倉敷市民吹を押さえて、初の代表となりました。指揮者の古土井氏は海田中・府中中を指導されて全国大会に6回出場経験があります。2005年にコンクール初参加し、9年目にして全国出場を達成しました。「チンギスハーン」はリヴィエール吹奏楽団と三重県立上野高の共同委嘱により2007年に発表された作品で、「信長〜ルネサンスの光芒」に続く、佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズ第2作目にあたります。今年も各地で大流行し、シンフォニック・ファミリアの他に中学部門で3団体が演奏します。 | |
13 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団 (指揮/渡辺秀之) ※2年連続8回目 |
4/復興 (保科洋) | |
「復興」は2010年のヤマハ吹奏楽団・創立50周年委嘱作品。昨年11月には保科氏自身の編曲・指揮、岡山大学交響楽団の演奏で「復興《管弦楽版》」が初演されるなど話題にもなりました。自由曲レパートリーとして広く浸透し今年も各支部大会で20団体が取り上げ、全国大会では4団体が演奏します。渡辺氏は中山五月台中と宝塚市吹の2団体を指揮しますが、どちらもその部門の大トリとなりましたね。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |