第62回全日本吹奏楽コンクール 平成26年10月25日(土)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
|
中学・後半の部 |
|
1 | 西関東 埼玉県 越谷市立大相模中学校 (指揮/田中秀和) ※初出場 |
2/歌劇「道化師」より(R.レオンカヴァッロ/福島弘和) | |
昨年支部初出場・銀賞、今年は支部初金&全国初出場です。指揮の田中先生は昨年まで越谷市立北中を指導されて全国大会出場しておりましたが、今年は大相模中に異動1年目で全国出場を果たすなど指導力の高さが光りますね。全国での「道化師」はこれまでヤマハ東京(94年)、北見交響吹(01年)の2団体しか取り上げておらず、13年ぶりの登場です。 | |
2 | 北海道 札幌地区 札幌市立白石中学校 (指揮/多米恵理子) ※3出休み明け5回目 |
2/吹奏楽のための風景「陽が昇るとき」より (高昌帥) | |
3出休み明けも確実に復活です。自由曲「陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。それぞれの委嘱団体は「衝動:創価学会関西吹」「情緒:ウィンドアンサンブル一期一会」「祈り:関西大学」「陽光:宝塚市吹」です。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 中国 島根県 出雲市立第一中学校 (指揮/段真大) ※3出休み明け42回目 |
3/交響詩「ローマの祭」より 五十年祭、十月祭、主顕祭 (O.レスピーギ/森田一浩) | |
出場42回は中学最多、全部門通じてもNTT中国の46回に次いで2番目となります。段先生は出雲第一を全国に導いた指揮者としては6代目。歴史あるバンドですが、定番曲「ローマの祭り」を取り上げるのは今回が初。この曲は82〜09年で28年連続全国金賞を出していた作品ですが、2010年に金賞がストップしてからは4年連続で金賞が出ていません。「ローマの祭り」の金賞復活なるでしょうか? これまで金賞20回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。 | |
4 | 東海 愛知県 日進市立日進中学校 (指揮/清野雅子) ※3出休み明け5回目 |
1/交響詩「ローマの噴水」より (O.レスピーギ/清野雅子) | |
後半では唯一の課題曲1。「ローマの噴水」は1916年に作曲されたレスピーギのローマ三部作の一つ。三つの中では一番最初に書かれた作品です。東海大会では朝日新聞社賞(グランプリ)を取っての全国代表でした。今回は指揮の清野先生自らの編曲で、全国大会では初披露。中学部門では周南市立岐陽中(2010年)以来4年ぶりの登場です。これまで金賞2回、銀賞2回を受賞しています。 | |
5 | 九州 福岡県 福岡市立長丘中学校 (指揮/菊地亨介) ※初出場 |
4/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶 (福島弘和) | |
これまで支部大会には2回出場(ともに銀賞)しており、今年は3回目で初金賞受賞とともに全国出場まで決めました。「ラッキードラゴン」は、1954年アメリカがマーシャル諸島沖ビキニ環礁で水爆実験を行った際に、被爆してしまった第五福竜丸を描いたものです。今年はこの水爆実験から60年目にあたります。長い九州代表の歴史で、福岡市のバンドは過去に2005年の次郎丸中のみでした。9年ぶりに福岡市からは長丘中と香椎第三中が代表となりました。 | |
6 | 四国 香川県 高松市立屋島中学校 (指揮/井上智司) ※初出場 |
2/大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン (鈴木英史) | |
初出場おめでとうございます。今年は支部大会で初金賞を取ると共に全国出場まで射止めました。自由曲「大いなる〜」はリヴィエール吹奏楽団(東京)と三重県立上野高等学校吹奏楽部の共同委嘱により2007年に発表された作品です。自由曲レパートリーとして人気が高く、今年の支部大会では17団体によって演奏されました。全国には4団体進みましたが、そのうち3団体が中学バンド。しかも3団体ともに後半の部に出場と偏ってしまいました。 | |
7 | 九州 福岡県 福岡市立香椎第三中学校 (指揮/井手憲一) ※初出場 |
2/大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン (鈴木英史) | |
初出場おめでとうございます。2回目の支部大会出場で初金賞と全国出場を獲得しました。奇しくも前団体と全く同じ選曲です。「信長〜ルネサンスの光芒」に続く、佐川聖二氏発案・鈴木氏作曲の「英雄の悲劇」シリーズ第2作目です。長い九州代表の歴史で、福岡市のバンドは過去に2005年の次郎丸中のみでした。9年ぶりに福岡市からは長丘中と香椎第三中が代表となりました。次郎丸中も初出場金賞でしたが、今回の初出場2校はどんなデビューを飾れるでしょうか? | |
8 | 中国 山口県 防府市立桑山中学校 (指揮/中村武司) ※3年連続10回目 |
3/喜びの島 (C.ドビュッシー/真島俊夫) | |
出場数を二桁に乗せました。「喜びの島」は1904年に作曲されたピアノ独奏曲で、後にドビュッシー自身の指示を受けて、イタリアの指揮者モリナーリの手で管弦楽版に編曲されています。全国大会では愛知教育大(08年)以来6年ぶりの登場。中学に至っては松山南中(04年)以来10年ぶりの登場です。これまで金賞5回、銀賞4回を受賞しています。 | |
9 | 東関東 千葉県 柏市立酒井根中学校 (指揮/犬塚禎浩) ※3出休み明け10回目 |
3/彩雲の螺旋〜吹奏楽のための〜(中橋愛生) | |
3出休み明けも貫禄の代表復活。「彩雲の螺旋」は明浄学院高の委嘱作品で2012年5月11日に浜松市で行なわれた日本吹奏楽指導者クリニック・ウェルカムコンサートにおいて初演されました。「彩雲」とは仏教の世界において吉事の前触れとされる「五色の雲」のことを言うそうです。同曲は全国大会初演となります。毎年、中学生とは思えないクオリティの高い演奏を披露していますが、休み明けを金賞で飾ることができるでしょうか。これまで金賞7回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 東京 東京都 玉川学園中学部 (指揮/土屋和彦) ※2年ぶり12回目 |
2/カントゥス・ソナーレ (鈴木英史) | |
「カントゥス・ソナーレ」は創価グロリア吹奏楽団の委嘱作品で、2004年2月22日に同楽団により初演されました。題名の「カントゥス」は「歌(うた)」、「ソナーレ」は「響き(ひびき)」を意味します。昨年は同じ鈴木氏の「セルゲイ・モンタージュ」を取り上げ、支部大会金賞止まり。ここ最近は隔年での全国出場となっていますね。これまで金賞2回、銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
11 | 東北 岩手県 盛岡市立北陵中学校 (指揮/吉田哲) ※初出場 |
4/スペイン奇想曲より (N.リムスキー=コルサコフ/高橋徹) | |
岩手県からは高校・大学・職場・一般部門では全国出場バンドがいましたが、中学部門においては北陵中が史上初となりました。北陵中は支部大会では既に常連バンドでしたが、ついに全国代表を射止めることができました。「スペイン奇想曲」は70〜80年代にかけて自由曲レパートリーとして多く演奏され特に中学部門での人気が高く、リムスキー=コルサコフ作品としては、「シェエラザード」と並ぶ人気の高い作品です。全国大会では06年(敷島中)以来8年ぶりの登場です。 | |
12 | 関西 大阪府 大阪市立喜連中学校 (指揮/南由賀) ※初出場 |
2/歌劇「トゥーランドット」より (G.プッチーニ/後藤洋) | |
「喜連」は「きれ」と読みます。初出場ですが、指揮者の南先生は大阪市立市岡中を指導されて全国大会に3回(金2、銀1)の出場経験があります。喜連中を指導されてから、08年に支部大会初出場で銀賞。09年・銀賞、10年・12年・13年支部大会金賞とステップアップし、全国初出場を射止めました。プッチーニの代表作「トゥーランドット」は今や自由曲定番。2003年以降全国大会にも必ず登場する作品となっています。 | |
13 | 北陸 福井県 坂井市立三国中学校 (指揮/武井晋) ※初出場 |
2/ルイ・ブージェワーの賛歌による変奏曲 (C.T.スミス) | |
初出場おめでとうございます。指揮の武井先生の指導後、2010年からは5年連続して支部大会に出場。昨年の支部大会金賞に続いて、ついに全国出場を射止めました。武井先生のお父様も指揮者として全国に6回出場(福井・金津中)をされており、親子二代での全国出場を果たしました。中学生による「ルイ・ブージェワー」はもちろん初ですし、スミス作品は宮崎市立生目南中の「華麗なる舞曲」(89年)以来、25年ぶりです。大人にとっても超難曲である作品、期待したいです。 | |
14 | 関西 兵庫県 宝塚市立中山五月台中学校 (指揮/渡辺秀之) ※2年連続11回目 |
2/大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン (鈴木英史) | |
後半の部では3団体が演奏する「チンギスハーン」。自由曲としての人気が高まり、今年も全国でたくさん演奏された作品です。鈴木作品における「信長〜ルネサンスの光芒」に続く、佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズ第2作目にあたります。指揮の渡辺氏は宝塚市吹でも出場されますが、五月台も宝塚市吹もどちらも「トリ」を務めます。これまで金賞1回、銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。 |