第63回全日本吹奏楽コンクール 平成27年11月1日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・前半の部 |
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1 | 関西 大阪府 明浄学院高等学校 (指揮/小野川昭博) ※2年連続12回目 |
2/トリトン・エムファシス(長生淳) | |
昨年の「紺碧の波濤」に続いての長生作品。「トリトン・エムファシス」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作である『トリトン』という全3楽章からなる作品を、文教大学の委嘱により再構成されたものです。各楽章からのエッセンスを再構成したということで、“emphasis”(強調する)という言葉がタイトルに添えられました。これまで金賞3回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 北海道 札幌地区 札幌日本大学高等学校 (指揮/木田恵介) ※4年連続4回目 |
5/交響曲第4番より 第4楽章(P.チャイコフスキー/佐藤正人) | |
交響曲第4番は70年代に流行したレパートリーで、全国大会でのチャイコフスキー作品の登場回数は、「白鳥の湖」に次ぐ多さ。往年の吹奏楽コンクールファンには懐かしくたまらない選曲です。北海道代表によるチャイ4は、71年(函館西高)以来44年ぶり。全国大会の高校部門では85年(伊予高)以来実に30年ぶりの登場ですが、金賞に至っては78年(浜松工業高)の1団体のみ。これまで銀賞3回を受賞しています。 | |
3 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校 (指揮/梅田隆司) ※3年連続8回目 |
2/歌劇「蝶々夫人」より(G.プッチーニ/後藤洋) | |
長崎を舞台に没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描いた全2幕のオペラ。プッチーニのご当地三部作(西部の娘、トゥーランドット)の最初の作品と言われています。今シーズンから競技復帰したフィギュアスケートの浅田真央選手のフリーの曲ですので、来年以降また自由曲としてもブームが起きるかもしれませんね。09〜11年の3年連続金賞の後、2回連続銀賞に終わっています。そろそろ金賞復活と行きたいところです。これまで金賞3回、銀賞4回を受賞しています。 | |
4 | 東海 静岡県 浜松海の星高等学校 (指揮/土屋史人) ※2年ぶり3回目 |
3/ウインドオーケストラのためのバラッド(高昌帥) | |
昨年は支部大会金賞ながらも連続代表を逃しましたが、見事返り咲きです。「バラッド」は西宮市吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品で、2014年6月の同楽団の定期演奏会にて初演されました。作者の高氏は「架空の英雄譚のようなイメージ」とコメントしています。西宮市吹は昨年のコンクール自由曲としても取り上げましたが、支部大会銀賞に終わり本家本元での全国大会初演は叶いませんでした。海の星高と片倉高が全国大会初演となります。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
5 | 西関東 埼玉県 埼玉県立伊奈学園総合高等学校 (指揮/宇畑知樹) ※5年連続17回目 |
2/スペイン狂詩曲より(F.リスト/森田一浩) | |
毎年、新しいレパートリーを開拓してくるところは素晴らしいと思います。今年はラヴェルではなく、「リスト」のピアノ曲であるスペイン狂詩曲。お馴染みの森田氏による新アレンジで、今回が全国大会初演となります。リストは来年没後130年となりますが、伊奈学の初演によって来年はこの作品が流行するかもしれませんね。これまで金賞12回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東京 東京都 八王子学園八王子高等学校 (指揮/高梨晃) ※3年ぶり4回目 |
3/ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道) | |
今年は東京代表枠が1つ増えて3団体となりました。常連2校(片倉・高輪台)に続く3つ目の代表を見事に射止めての出場となりました。「ラ・フォルム〜」は創価グロリアと当時指揮者の佐川氏による委嘱作品。2003年2月の定期演奏会で初演されました。題名の意味は「それぞれの愛の形は万華鏡の如く移り変わる」という幻想的な作品です。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 東北 福島県 福島県立磐城高等学校 (指揮/根本直人) ※3年連続16回目 |
2/無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ 第2番ニ短調より シャコンヌ(J.S.バッハ/根本直人) | |
パルティータ第2番は全5曲からなる作品で、最後の曲が「シャコンヌ」になります。ヴァイオリン独奏の楽曲として非常に有名ですが、2000年の所沢高が全国大会初演の後、08年に伊奈学園総合高が森田一浩版で全国大会金賞を受賞し、自由曲として広く演奏されています。今回は指揮者の根本先生による新アレンジですね。また、根本先生は勿来工業高・磐城高を指導され今回で15回目の全国大会出場により、長年出場指揮者表彰されます。これまで金賞5回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 東京 東京都 東京都立片倉高等学校 (指揮/馬場正英) ※3年連続12回目 |
3/ウインドオーケストラのためのバラッド(高昌帥) | |
支部大会では朝イチをモノともせず見事代表獲得。名門バンドの底力を見せ付けました。これまで東京代表の最多出場は関東第一高校の12回でしたので、今回で片倉高は肩を並べて1位タイとなりました。「バラッド」は西宮市吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品で、作者の高氏は「架空の英雄譚のようなイメージ」とコメントしています。西宮市吹は昨年の自由曲としても演奏しましたが、支部銀賞に終わり本家本元での全国大会初演は叶いませんでした。片倉高と海の星高が全国大会初演となります。これまで金賞5回、銀賞3回、銅賞3回を受賞しています。 | |
9 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校 (指揮/米田真一) ※2年連続7回目 |
2/ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道) | |
「ラ・フォルム〜」は創価グロリアと当時指揮者の佐川氏による委嘱作品。2003年2月の定期演奏会で初演されました。題名の意味は「それぞれの愛の形は万華鏡の如く移り変わる」という幻想的な作品です。この作品は過去に創価グロリア、文教大、市立柏高が取り上げていますが、全て金賞バントとなっています。 これまで金賞2回、銅賞4回を受賞しています。 |
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10 | 中国 島根県 島根県立出雲高等学校 (指揮/片岡利之) ※14年ぶり22回目 |
5/トリトン・エムファシス(長生淳) | |
かつての中国支部の名門が14年ぶりの復活を果たしました。「トリトン・エムファシス」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作である『トリトン』という全3楽章からなる作品を、文教大学の委嘱により再構成されたものです。各楽章からのエッセンスを再構成したということで、“emphasis”(強調する)という語をタイトルに添えたそうです。これまで銀賞11回、銅賞8回を受賞しています。 | |
11 | 四国 香川県 香川県立坂出高等学校 (指揮/田所博) ※6年ぶり2回目 |
3/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) | |
09年の初出場以降、支部大会では連続金賞。6年ぶりの復活となりました。前回から指揮者が変わりました。指揮の田所先生は2011年から指導されています。「陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 東海 愛知県 光ヶ丘女子高等学校 (指揮/日野謙太郎) ※5年連続14回目 |
5/アスキリヤヴェ 〜ありしものへ〜(長生淳) | |
東海支部大会では最優秀(朝日新聞社賞)を獲得しての代表です。「アスキリヤヴェ」は2012年のCoups de Venis国際作曲コンクールで第2位を受賞した作品で、2014年5月に東京のミュゼ・ダール吹奏楽団の第17回定期演奏会にて日本初演されました。全国大会においては今回が初演となります。 これまで金賞2回、銀賞9回、銅賞2回を受賞しています。 |
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13 | 北陸 富山県 富山県立高岡商業高等学校 (指揮/神田賢二) ※2年連続29回目 |
2/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り(M.ラヴェル/真島俊夫) | |
北陸支部の名門バンド。歴代の北陸代表の最多出場は富山商業の30回ですので、最多タイまであと1回と迫りました。この長い歴史を持つバンドですが、自由曲定番曲のダフニスを取り上げるのは今回が初となります。金賞は2000年を最後に遠ざかっていますが、古豪復活を期待したいです。これまで金賞8回、銀賞13回、銅賞7回を受賞しています。 | |
14 | 東関東 千葉県 習志野市立習志野高等学校 (指揮/石津谷治法) ※4年連続29回目 |
2/スペイン奇想曲より(N.リムスキー=コルサコフ/石津谷治法) | |
続いて東関東の名門バンドの登場です。まさか「スペイン奇想曲」で来るとは思いませんでしたが、往年の吹奏楽ファンにはちょっとたまらない選曲ではないでしょうか。中学部門で多く演奏された作品です、高校部門においては、81年(中村学園女子)、82年(尼崎西)以来、33年ぶり3団目の登場です。これまで金賞21回、銀賞7回を受賞しています。 | |
15 | 東北 秋田県 秋田県立秋田南高等学校 (指揮/奥山昇) ※3年ぶり29回目 |
5/「竹取物語」より (三善晃/天野正道) | |
前半のトリは東北の名門バンド。「竹取物語」は原曲はバレエ音楽で、シンセサイザーやピアノ連弾、打楽器という編成のもの。同校は1994年に全国大会初演しており、以来21年ぶりの再演となります。1982年を最後に金賞からは縁遠くなってきています。今年から新しい指揮者・奥山氏となりましたが、新生・秋田南に期待したいと思います。これまで金賞6回、銀賞14回、銅賞8回を受賞しています。 | |