第64回全日本吹奏楽コンクール 平成28年10月30日(日)/金沢歌劇座 |
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職場一般・前半の部 |
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1 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウィンドアンサンブル(指揮/佐藤正人) ※3年連続11回目 |
2/交響曲第10番より(D. ショスタコーヴィチ/天野正道) | |
初めての朝一番となりました。今年はショスタコーヴィチの生誕110年。交響曲第10番は1953年に作曲されました。コンクールでのショスタコーヴィチといえば圧倒的に第5番「革命」ですが、今年、第10番はソノーレの他に東北大会で高校バンドが2団体取り上げました。今回が全国大会初演となります。北陸代表の金賞は富山ミナミ(99年)を最後に出ていません。これまで銀賞5回、銅賞5回を受賞しています。 | |
2 | 東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ(指揮/佐藤博) ※4年連続4回目 |
5/プラネット・ナイン 〜未知への軌跡〜(樽屋雅徳) | |
初出場から4年連続代表で、東関東支部の顔になりつつあります。今年1月に米カリフォルニア工科大学の研究チームが「太陽系の最外部に未知の巨大惑星があるかもしれない」と発表しました。まだ名称のないこの太陽系「第9番惑星」が「プラネット・ナイン」です。今年は各支部大会で5団体が演奏し、福工大城東高、光WO、鏡野吹の3団体が全国に出場を決めました。全国大会初演です。これまで銀賞3回を受賞しています。 | |
3 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団(指揮/楊鴻泰) ※5年連続21回目 |
1/ウインドアンサンブルのためのコンチェルト(S.ブライアント) | |
「コンチェルト」は5楽章からなり、全曲演奏すると30分以上を要する大曲です。中部アメリカ空軍バンドの指揮者だったドナルド・スコフィールド隊長の委嘱により作曲されました。2014年に武生商業高が全国大会初演したばかりで、職場一般部門では初登場です。名取は昨年まで3年連続で金賞を受賞中です。これまで金賞6回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
4 | 中国 岡山県 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー(指揮/佐藤道郎) ※2年連続15回目 |
1/バレエ音楽「白鳥の湖」より 序奏、4羽の白鳥の踊り、終曲(P.チャイコフスキー/保科洋) | |
1877年にモスクワにて初演されたチャイコフスキーの三大バレエの一つ「白鳥の湖」。実は日本初演は1946年(東京バレエ団)ということで、今年は日本初演から70年の節目の年になります。これまで全国大会での金賞は中央大(88、94)、ブリヂストン(93)、松山椿中(02)の4回しか出ていません。意外に金賞を取るには難しい作品なのかもしれませんね。倉敷GHは、職場一般が統合してから、中国代表としては唯一の金賞受賞バンドです。これまで金賞1回、銀賞6回、銅賞7回を受賞しています。 | |
5 | 東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団(指揮/浅田享) ※6年連続15回目 |
3/富士山(Mont Fuji)−北斎の版画に触発されて− (真島俊夫) | |
「富士山」は相模原市民吹奏楽団の委嘱作品で、2014年12月、福本信太郎氏指揮によって初演されました。今年3月の『21世紀の吹奏楽《響宴》』でも演奏された作品です。2015年に相模原市民吹が自由曲として演奏しましたが、残念ながら全国を逃しました。今大会、松戸第四中、加古川中部中、北海教大函館校と共に全国大会初演となります。これまで金賞8回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団(指揮/八尋清繁) ※3年連続7回目 |
1/天雷无妄(天野正道) | |
過去6回の自由曲は全て外国人作曲家によるオリジナル作品でした。天野作品は過去に何度も取り上げてきましたが、全て支部大会止まりに終わっていました。今回、悲願の天野作品での全国出場となります。自由曲"てんらいむぼう" は2013年の浜松交響吹奏楽団・創立40周年記念委嘱作品で、全国大会では、浜松交響吹(13年)、酒井根中・羽村第一中・柏高(15年)と4団体が取り上げていますが、この4団体全てが金賞を受賞しています。これまで銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 東北 秋田県 秋田吹奏楽団(指揮/加藤顕一) ※2年連続14回目 |
2/二つの交響的断章(V.ネリベル) | |
秋田吹の選曲としてネリベルは意外でした。「二つの交響的断章」は1977年に全国大会に初登場(天理高)して以来、自由曲としては定番となりました。コンスタントに支部大会にも登場している息の長い作品ですが、意外にも一般部門では今回は初登場です。個人的にとても好きな作品なので非常に楽しみですね。これまで金賞4回、銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 関西 大阪府 創価学会関西吹奏楽団(指揮/伊勢敏之) ※3年連続18回目 |
5/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | |
昨年の「陽が昇るとき」に続いて、2年連続での高昌帥作品での出場です。「吹奏楽のための協奏曲」は全5楽章からなり、全曲演奏すると30分近くを要する作品です。大阪音楽大学創立100周年記念の委嘱作品として今年3月に初演されました。今年は春日部共栄高と共に全国大会初演となります。これまで金賞15回、銀賞2回を受賞しています。 | |
9 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米(指揮/冨田篤) ※2年連続43回目 |
4/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭(O.レスピーギ/榛葉光治) | |
九州の名門職場バンド。「ローマの祭り」は全国大会での演奏回数が、アレンジ・オリジナル・邦人作品全ての中で最も演奏されている定番曲です。1989年・第37回大会が同じホール(当時は金沢市観光会館)で開催された際、ブリヂストンは奇しくも「ローマの祭り」を演奏し金賞を受賞しています。金賞受賞31回はヤマハ吹奏楽団に次ぐ受賞数です。これまで金賞31回、銀賞7回を受賞しています。 | |
10 | 北海道 函館地区 上磯吹奏楽団(指揮/高橋徹) ※2年連続5回目 |
4/交響的印象「教会のステンドグラス」より(O.レスピーギ/藤田玄播) | |
「教会のステンドグラス」はもともとピアノ曲「グレゴリオ聖歌による3つの前奏曲」です。各楽章には「エジプトへの逃避」「大天使ミカエル」「聖クララの朝の祈り」という標題があり、これらに更に終曲として「偉大なる聖グレゴリウス」が加えられ1925年に完成しました。東海大第一高によって1991年に全国大会初演された後、自由曲レパートリーとして広がりました。これまで銅賞4回を受賞しています。 | |
11 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち(指揮/藤原大征) ※3年連続4回目 |
3/復興(保科洋) | |
「復興」はヤマハ吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品で、2010年1月、サントリーホールにて初演されました。保科氏自身の解説によるとヤマハ吹奏楽団がたどった50年の歴史に思いを馳せつつ、未来の更なる飛躍への期待をイメージして命名されたそうです。2010年の全国大会でヤマハが演奏し、2012年の全国大会では7団体が演奏しました。2012年以降、支部大会でも毎年20団体以上が「復興」を取り上げるなど、自由曲レパートリーとして広がりました。これまで銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。 | |
12 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団(指揮/畠田貴生) ※6年連続6回目 |
1/ウインドオーケストラのためのバラッド(高昌帥) | |
初出場から6年連続での代表です。これまで出場5回で4回金賞と、毎回完成度の高い演奏を聞かせてくれる東京隆生です。東京都大会では、デアクライスBOと同点1位での代表獲得となりました。「バラッド」は西宮市吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品で、2014年6月の同楽団の定期演奏会にて初演されました。作者の高氏は「架空の英雄譚のようなイメージ」とコメントしています。これまで金賞4回、銀賞1回を受賞しています。 | |
13 | 西関東 埼玉県 伊奈学園OB吹奏楽団(指揮/宇畑知樹) ※4年ぶり6回目 |
1/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶(福島弘和) | |
西関東常連の川越奏和奏友会吹奏楽団がまさかの県大会敗退となり、空いた代表枠をもぎ取り4年ぶりの出場です。「ラッキードラゴン」は春日部共栄高の委嘱作品で、アメリカのビキニ環礁での水爆実験に巻き込まれてしまった第五福竜丸を題材にしています。この作品での職場一般部門での金賞は2010年の創価グロリア吹奏楽団のみです。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |